hatsutokiさんでの作品販売

この度ご縁をいただいて、自然豊かな織物、播州織の街、兵庫県西脇市を拠点とするファッションブランド、「hatsutoki」さんのWEBショップで木の器の販売をしていただくことになりました。
ファッションブランド、「hatsutoki」さんは、兵庫県西脇市で生まれた播州織物のブランドです。ブランドの紹介文を引用させていただくと、特別に細い糸を使い繊細な色合い、大胆な色使の表現、そして風合いにこだわった生地で服づくりを行い、コットンとは思えないようなとろける風合いの、気持ちの良い手触りを実現しています。はじめて触れた時、「これが本当にコットン?」と驚き感動する手触りのファッションを提供するブランドです。
人気のブランドとして注目され、NHK Eテレで特集番組が組まれるなど、全国的に人気のあるブランドとして活動されています。
この度「hatsutoki」さんのセレクト雑貨として、ネット販売いただくことになりました。
また、「hatsutoki」さんの商品とのコラボと言う仕事も少しいただき、思いがけず新しい仕事への展開のきっかけもをいただきました。

栗の木のお盆の彫り上がり

コロナ禍のゴールデンウイークは、特に出かけることもなく、工房で静かに仕事。
先日から取り掛かっていた、栗の木のお盆が彫り上がりました。
柾目の栗の木で、縦25センチ、横35センチのサイズのお盆で、厚さは2センチで、彫りも浅めにしているので、少し小さめですが折敷としても使えると思います。
私の作り方は、木取りの型紙は作りますが、部材のカットはバンドソーのみで、内側の彫りのラインも、フリーハンドで鉛筆の線を引いて決めるだけなので、とてもゆるいラインで構成されています。木工と言えば、正確な指物的仕事こそが、良い仕事となっているのが一般的ですが、私は、恥ずかしながらほとんど木工技術もなく、ただ、思いつくままに切って、彫っての仕事ぶりで、出来上がりも、何となくゆるいものばかりです。
このお盆兼折敷も正確とは言い難い、不揃いの集まりです。
ありがたいことに、肩の力の抜けたこんなゆるい、お盆や器がいいよと、仰っていただける方がおられるおかげで、ほとんど休みなく仕事をさせていただいています。

栗の木のお盆栗の木のお盆

2021年のGWはお盆彫り

例年、ゴールデンウイークは、工房定期Openの代わりに、少し長めに工房をOpenして、「工房展」として皆さんに楽しんでいただいていたのですが、昨年に引き続き、コロナ禍のため、中止としました。
昨年の今頃の思いから、さすがに1年後にはコロナ禍も治まって、平常に戻るものと思っていましたが、またも兵庫県は緊急事態宣言の発令となり、それも1年前より厳しい状況となり、少々気分も滅入ります。
そんな訳で、ゴールデンウイークも休まず、ひたすら仕事の日々です。とは言え、ほとんど休日のない日々を送っていますので、何も状況は変わらないのですが。
誰も来ないゴールデンウイークは、ひたすら遅れているお盆の制作に邁進の日々です。
栗の木で、お盆兼折敷を彫っています。写真は、まだ製作途上のもので、作業工程40%ぐらいのところです。
どうすれば作業効率よくできるのか、いろいろ考えた結果、お盆のかたちは違っても、同じ工程を全部やってから、次の工程に移るという方法でやっています。
相変わらずの製作スピードの遅さから、あまり効率が良いとは言えないようです。
早くコロナ禍が収まって、晴々した気分になれば、もう少し作業効率も上がりそうに思うのですが。
一日も早くコロナ禍が終息することを願いたいと思います。

 

クルミのトレイを彫る

ご注文をいただいて、クルミの木で、トレイを彫りました。
縦16センチ、横26センチ、厚さ2センチの小ぶりなサイズのものですが、一人用のトレイとしても食器としても、気軽に使える取り回しの良いサイズです。
写真のものは、まだ塗装をしていない状態ですが、食器としての使用に問題のない、衛生的なウレタンオイルで塗装します。
染みが付きにくく、匂い移りもしにくい塗装なので、トレイとしても、そのまま料理を盛りつける器としても使用できます。
収納のスタッキングにも考慮して作っていますので、複数枚揃えていただいて、いろいろコーディネートして使っていただけると楽しいかなと思います。

クルミの木のトレイクルミの木のトレイ

創作玩具公募展への応募

岡山県美作市にある、現代玩具博物館が実施された創作玩具の公募展「小黒三郎賞・現代玩具公募展2021」に作品を応募しました。
木の器製作が仕事のメインですが、木の玩具、おもちゃ製作も活動のライフワークとして続けています。
製品化されて販売されている自身の玩具は無いのですが、シュミレーションゲームに夢中になる子供たちに、シンプルな木のおもちゃも面白いぞ!とメッセージを送りたくて、公募展を中心に、私の考えるおもちゃを提案してきました。
この度の公募展は、「アイデア・デザイン・多様性・安全性・製造可能性」を基準に上位10選が、入賞と言うものですが、残念ながら、応募49作品中の入賞には至りませんでした。

私の作品は、「森の万華鏡」と言う作品で、垂直の3本の棒に36枚の木のバーを自由にさして、いろいろな模様や表情を作って遊びます。使うバーは、全部でも、一部でもよく、自由にさして、いろいろな方向に配置して、動かしたり、交差させたりして、幾何学的な模様や自由な模様を作ります。それは、自由に枝葉を伸ばす樹木だったり、一定の秩序を持って構成される花の様相だったり。指でバーを動かしてやれば、万華鏡のように表情が変わります。
この玩具は、無塗装です。木と言う自然素材の素の手触り、触れ合う音、経年の色の変化などを、無限に広がる自由な造形を通じて、感じてほしいと言うメッセージを込めて。
私が思う玩具は、かつて寺山修司氏が言った「どんな鳥も想像力より高く飛べる鳥はいない」と言うコンセプトで、夢中になれるおもちゃが理想なのですが、私の大人の思いと、実際に遊ぶ子供の思いが、乖離しては話にならないのでしょうね。
この度の、応募作品すべては、現代玩具博物館(岡山県美作市湯郷319-2)で4月29日~5月5日まで展示されますので、機会がございましたらご覧ください。

木の抹茶茶碗

先日紹介させていただいた、木の抹茶茶碗の出来上がりの様子です。
栗の木を彫って作った、口径約13センチ、高さは約8.5センチの茶碗です。
拭き漆塗りですが、少し黒っぽく仕上げながら、木の質感や杢目を感じれるようにしています。
私なりに茶碗の高台もつくってみました。
陶器のものとは一味違った、軽やかで、暖か味のある手触りの木の茶碗でいただくお茶は、いかがなものでしょうか。

木の抹茶茶碗木の抹茶茶碗

お茶碗を彫る

折に触れ、木の抹茶茶碗を作っていますが、最近、制作のご依頼をいただくことが増えてきました。
栗の木で抹茶茶碗を彫りました。
もう既に出来上がっているものですが、まず木地の状態を紹介したいと思います。
茶碗づくりは、大変奥が深く、難しい世界ですが、私の場合は、木で作ることの良さに重点を置きながら、木の自然な表情、やさしさ、暖かさ、軽やかさなどを生かした、使いやすいお茶碗づくりをめざしています。
この度のものは、栗の木を彫って、拭き漆塗りで仕上げています。
口径は約13センチ、高さは約8.5センチで、手に収まりのよい、茶筅のふりやすいお茶碗になればと言う思いで作りました。
陶のお茶碗とは一味違う、木のお茶碗の良さを楽しんでいただければと思います。

木の抹茶茶碗

器の底を彫る刃物

何故か、底の深い器を彫るのが好きで、とりわけ口径が小さくて、底の深い器を彫るのに、面白さを感じます。
よく同業者から、木工ろくろで荒彫りして、そこから彫り込めば楽なのにと言われます。
彫りによる刳りものを仕事としていると、妙なこだわりがあって、丸くないものや、ろくろの端正なかたちをなるべく出したくないと言う思いがあって、陶芸で言うところの手びねり感覚の木の器に魅力を感じています。
浅いものだと、曲りの丸ノミなどで、何とか彫ることができるのですが、口径が狭く深いと、それに対応する道具が必要になるので、どんな道具を使うかと言うところが、ポイントになります。
これなら彫れそうだと思う道具は、見かけるととりあえず買って使ってみるを繰り返しています。なので、そんな道具がいろいろ増えてきます。
実際に使ってみて、頻繁に使うもの、ほとんど使わないもの、あるいは形状に応じて細かく使い分けるものなどがあります。
何かパズルの謎解きのように道具使いをしていますが、よく考えると木工技術の無さと、不器用さの結果のような気もします。

 

定番のお椀の出来上がり

栗の木を彫ったお椀の拭き漆塗りが終わり、出来上がりました。
口径は11.5センチ、高さ6.3センチです。
親指と中指でお椀の縁を持って片手で持ち上げられて、もう片方の手を添えれば、楽に口元へ運べるようにと、少し小ぶりな大きさにしたお椀です。
私が、一番使いやすいと思い定番にしているサイズです。
それでも、女性の手では、少し大きいかもしれません。
私のものは、陶芸で言うところの手びねりに近い作り方ですので、ひとつずつが微妙に違っています。
なので、持った感じや、飲み口の感じもそれぞれ異なります。それも持った位置によって、また違ってくると言うことになります。
私が考えて、使いやすいようにと思って作ったお椀の個性が、使い手の方にうまくマッチングして、しっくりとなじむマイ椀として使っていただけるようになればと思います。

手彫りのお椀手彫りのお椀

栃の木のお椀を彫る

栃の木を彫ったお椀です。
おおよその口径を決めて、ほとんどフリーハンドで彫っています。
今回彫ったのは、おおよそ口径13センチ、高さ6センチのものです。
容量的には、沢山は入るので、お汁ものやいろいろな料理を入れて楽しむことができると思います。
日頃は、栗の木を中心に彫っているのですが、栃の木も大変魅力的な好きな木です。
きめの細かい木質が作る柔らかい表情、そして漆を塗ると思いがけない表情を見せるのが何とも面白いところです。
実用性を考慮して、しっかり拭き漆塗りをして仕上げます。どんな表情になるのか楽しみなところです。

手彫りのお椀