栗の板皿

栗の木の、少し面白い杢目の板を使って作った板皿を、拭き漆塗りで仕上げました。
なかなか味わい深い杢目だけに、上手くいかして作品をと言う思いで、単純ですが板皿にしてみました。
縦21×横13×厚さ1.2センチサイズ。
あまり杢目を強調しすぎるのもどうかと、表目は、四方反りの豆かんなでラフに仕上げています。
漆を塗ると、そこそこ杢目と相まって味わい良い雰囲気になったかなと思います。
サイズ的には、板皿としても、湯呑とお菓子をのせたりして、銘々皿的に使うのも面白いかと思います。
いい杢目の板を使うと、それなりにいい雰囲気の作品が出来ますが、杢目頼みでもいけないと思います。とは言え、木の作品作りの魅力は、自然が創り出す木の表情を生かすことにあると思います。

木の丼鉢

最近、木の丼鉢を作ることが多くなりました。
なぜか丼鉢を求められる女性の方が多くなって、作る機会も増えました。
ひとつは、口径14㎝で高さは10.5㎝、もう一つは口径16㎝で高さは9㎝、見た目は丼鉢らしくないやや狭い口径で、深いお椀の感じです。
口径は広くないですが、深いのでたっぷり入りますので、ご飯ものも、麺類などの汁物にも使えます。
木で作っていますので、軽くて持ちやすく、熱さも伝わりにくいです。
木工ろくろは使わず、手刳りなので、少々いびつですが、これが意外と手にフィットします。

木の丼鉢

一輪挿しを作る

木の一輪挿しを作りました。
日頃は、木の器を中心に製作していますが、秋の企画展などに向けて、少し趣の違ったものとして、一輪挿しを作りました。
あまり手を入れずに、端材などをそのままに、木の塊のようなかたちを生かしながら作っています。
木の質感を引き出しながら、耐水性を持たせるために、拭き漆塗りで仕上げていますが、水を入れる部分には、念入りに漆塗りを施しています。
野花に、木の単純なフォルムとの組み合わせが、自然の植物同士が相まって、野趣を感じさせる表情になればと言う思いで製作しています。
実際に花を生けた写真を撮り忘れたのが、残念です。

栗の木で板皿を作る

杢目のおもしろい栗の木が手に入ったので、板皿を作りました。
これは塗装前の木地の状態で、縦21×横13㎝、厚さ1.2㎝。
最近は、薄くて広いトレイなどを作ることが多くなったので、反りやすい板目の板を避けて、柾目の板を買うことが多くなりました。
柾目の板は、直線的な杢目が素直な印象でいいのですが、やはり杢目を楽しむと言う意味では、板目の板が断然面白いです。
今回手に入った栗の板は、一口に板目の板とは言い表せない、なんとも味のある雰囲気の杢目です。この杢目を一番生かすにはと考えて、シンプルに杢目を生かすと言うことで、板皿を作りました。
板皿の表面は、四方反りの豆鉋で、仕上げました。
塗装は、この杢目を味わい深く美しく見せるために、拭き漆塗りで仕上げます。

2021年収穫の秋

2021年の収穫の秋。
工房の敷地に植えた栗の収穫も終わり、今度は柿の収穫。
ホームセンターで買った、渋柿の西条柿の小さな苗木も大きくなり、5メートル近くになりました。
昨年からやっと実がつき始め、今年は100個ほど収穫できました。
ちょっと角ばって大きくて艶やかな柿の実は、なんとも美しく、秋を象徴する自然の色のように感じます。
色づいた柿の葉の色も、芸術的ともいえる、複雑な色合い。自然界の色ほど美しいものはないなと、つくづく思います。
ケヤキの木を彫って、拭き漆塗りで仕上げた角皿に、採れたての柿の実を入れてみました。

 

 

栃の胴張り角皿

栃の木で胴張りの角皿を作りました。
厚さ2㎝、16㎝角のお皿で、皿の見込みは、四方反りの豆かんなで仕上げました。
私好みの、滲んだような栃の木の模様を、漆塗りで生かすよう、表面をある程度滑らかにしながらも、表面がきれいになりすぎないように、豆がんなだけでざっくり削って、削り跡をしっかり残しました。
かんな削りで出した表面のテクスチャーが、いまいちですが、拭き漆塗りをすると、栃の木の表情と相まって、多少意図した感じになったかなと思います。
陶芸で言えば、ざっくりと轆轤でひき上げた器に、釉薬を付けずに、薪窯で焼き締めただけの器の表情に近いものができればいいなと言う感じです。
陶芸のこんな表情が、木の器でも出せればいいなと、常々思っているのですが、未熟なテクニックでは、なかなか難しいです。

木の皿

栃の木の古材で飾台を作る

栃の木の古材で飾台を作りました。
古い材なので、ひび割れもありますが、栃の木特有の杢やスポルテッドと呼ばれる黒い筋状の模様が、深い味わいをみせてくれています。
充分雰囲気のある古材なので、漆を塗らない方がいいかなと悩んだのですが、飾台としては、あまり自己主張が強いと、飾る対象物が引き立たないので、つや消しの拭き漆塗りで仕上げました。
古材らしい味わいを感じさせる飾台になったかなと思います。
古材との一期一会での飾台作りは、楽しいものです。
この飾台は、秋に予定されている企画展に出品予定です。

杢目を生かしたプレート作り

木の杢目、じっくり見るとやはり自然の創り出すデザイン性と奥深さが、なんとも面白く感じます。
栗の木のいろいろな杢目の表情を、小さな絵のように切り取って、薄いプレートを作りました。
杢目に応じて、豆がんなで仕上げたり、鑿で彫ったりしながら、杢目に表情をつけてみました。薄くて小さなプレートですが、銘々皿やコースターなどとして、いろいろな場面で使えるのではないかと思います。
仕上げは、オイル仕上げの方が最近は好まれそうですが、木の杢目を生かすには、やはり拭き漆塗りと言う、頑固な思考から抜け出せず、すべて拭き漆塗りにするつもりです。
漆塗りは、元々抗菌作用があり、最近では新型コロナウイルスにも抗菌作用が認められるなど、素晴らしい塗装として、注目されています。
ともかく、杢目の美しさを引き出すのは、拭き漆塗りが一番ではないかと思います。

クルミのトレイを彫る

ご注文をいただいて、クルミの木でトレイを彫りました。
縦16、横26、厚さ1.8センチの定番のトレイです。
今回のトレイは、お客様のご要望で、底の部分に浅い筋彫りを入れています。
筋彫りを入れると、トレイにリズム感が出て、落ち着いた雰囲気になりました。
複数枚ご注文をいただくと収納も気になるところで、収納のためのスタッキングにも考慮して作っています。
仕上げは、植物オイルだけでも良いのですが、使い方によって、輪染みが出来たり、こぼれた食材での匂い移りをできるだけ抑えたいと言うことで、ウレタンオイルを塗布しています。
ウレタンオイル(商品名はオリオ2)は、天然植物オイルの主剤とポリウレタン樹脂硬化剤からなる、2液性オイルフィニッシュで、食品衛生法に適合した塗料です。
ウレタンオイルは、ウレタン樹脂のみのような塗膜を作らないので表面の固さがなく、とても自然な柔らかい仕上がりで、私はよく使用しています。
ウレタンオイルを塗布したトレイは、べたつきもなく、木の質感を損なわずクルミの木の優しい良さを感じさせてくれます。

クルミのトレイ

そばの器展より そば湯入れ

2021年8月23日から8月29日まで、東京のACギャラリーさんで開催されていました「そばの器」展が終了しました。
コロナ禍が治まりをみせない中で、外出のしにくい日々ですが、会場へ足をお運びいただいた皆さまには、心よりお礼申し上げます。
ギャラリーでの展示は終了しましたが、作品の一部を特設オンライン展示として、9月23日まで、ACギャラリーさんのホームページで、作品の紹介と販売を行っていただいています。
よろしければオンライン展の方もご覧いただけましたらと思います。
今回、そばの器展用に作ったそば湯入れの蓋つきの片口です。
だ円の片口本体は栗の木を彫って、蓋の部分は、栃の木を彫って、それぞれ拭き漆塗りで仕上げています。
そば湯入れは、取っ手のついたものが多いですが、これは、取っ手を付けていませんので、だ円の少し細身の片口にして、表面を面取りして持ちやすくしています。

そばの器 オンライン展  9月23日まで → click