台湾・日本交流企画展の図録

2021年3月16日より、台湾にあります国立台湾工芸研究発展センターで開催され、作品を出品していました、台湾・日本交流企画展「幸福工藝」展が終了しました。
先日、展示会の図録が送られてきました。
会期は、5月16日までの予定でしたが、台湾国内での新型コロナ感染症が拡大し、警戒レベルが引き上げられたため、2日間早い閉幕となったようです。
期間中は25282人の来場者があり、盛会に展示会は終了したようです。
図録は、ずっしりと重い大変しっかりとした内容のもので、各出品者の作品とコメントが1ページずつ丁寧に掲載されています。
台湾側で編集製本されているようですが、とても行き届いた図録になっていて、展示会に対する、台湾側の情熱や真摯な思いが伝わってきます。
コロナ禍でなければ、台湾の会場に行って、出来得れば、いろいろな工芸家の方と交流してみたいと思っていたのですが、渡航できる状態ではなく、とても残念に思います。
素晴らしい会場を用意していただき、運営をしていただいた、国立台湾工芸研究発展センターの運営担当の方々、工芸家の皆さんに心より感謝したいと思います。

会場:国立台湾工芸研究発展センター 台北ブランチ 4F企画展示室
(100 臺北市中正區南海路41號)

4寸取り鉢の仕上がり

栗の木を彫った、4寸の取り鉢が仕上がりました。
高さ4.5センチ、口径は約12センチ。
取り鉢なので、口径は小さめで、器の見込みを少し平らにしています。
拭き漆塗りで、ナチュラルな漆の色ではなく、顔料として煤を混ぜて、少し黒っぽくしています。
少し黒くしたのは、栗の木の杢目の味を生かすようにしながらも、料理の邪魔をしない程度に抑えるようにするためです。写真が上手くないので、雰囲気が伝わらないかもしれません。
ろくろは使わない、手彫りなので、いびつな形状を楽しんでいただければと思います。

梅雨の晴れ間の畑仕事

早々と梅雨入りした近畿地方ですが、久しぶりの梅雨の晴れ間に畑仕事。
工房の隣にお借りしている畑は、およそ300㎡あり、今年も夏野菜をいろいろ植えています。
ゴールデンウイークごろに植え付けた、キュウリやインゲン豆などの蔓系の野菜が伸び始め、
野菜の垣をつくることに。
友達に不要になった稲木の脚をもらい、近所の竹やぶで取ってきた竹を組み合わせて、野菜の垣を作ります。
この野菜の垣作りは、いろいろ作り手の個性が見て取れます。私の垣は、いささか大雑把で、丈夫さだけが取り柄。もの作りを仕事にしているのですが、恥ずかしながらその本質が野菜の垣にしっかり現れるようです。
近所の畑を見ていると、非常にきれいで、端正な垣があったりして、作り手の器用さや、几帳面さがよく判ります。最近は獣害除けのネットや柵が加わってくるので、増々畑仕事が工作的になって、その出来栄えが目をひくことになり、我が家のレベルの低さが目立ちます。
自然素材を使ったものづくりで暮らすことを目指した生活ですが、畑仕事は、ささやかな自然に寄り添ったスロウな生活に、潤いをもたらしてくれる大切な生活の一部です。

 

書籍「日本のクラフト もの くらし いのち」

先日、「日本のクラフト もの くらし いのち」と言う本を購入しました。
この本は、私が現在所属している、公益社団法人日本クラフトデザイン協会の創設30周年を記念して、出版された本です。
実際この本が出版されたのは、1986年です。
公益社団法人日本クラフトデザイン協会は、1956年に創設され、1976年に社団法人として許可を取得し、2013年に公益社団法人としての認定を受けました。クラフトデザインの普及を図り、産業の発展と人々の生活文化的向上に寄与することを目的に、半世紀近く日本のクラフトデザインの中心的役割を担い、活動を行っております。クラフト関連の組織として唯一法人化された全国組織で、スタジオクラフトマンや伝統的地場産業に関わる生産者を中心とした正会員、賛助個人会員、賛助法人会員、会友により構成されている組織なのです。
私が、当協会が主催している公募展「日本クラフト展」に5回の入選を果たして、会員に推挙いただいたのが、2007年なので、かなり古い本ではあるのですが、私がクラフトに携わる以前の、日本のクラフト運動の初期から黎明期にかけての、活動を記した貴重な本だと思います。
本には、克明に当時クラフト製作にかかわっておられた方々の作品や証言が、沢山記録されていて、現在著名な作家の方々がこの協会で活動されていたことが良く分かります。
この本を、なぜ今買ったかと言うと、65年の歴史を持つ日本クラフトデザイン協会が、役割を終え、今年で解散予定となり、在庫の書籍が、安く販売されたと言う理由です。
協会とのこれまでの関わりについては、また後日詳しくお話したいと思いますが、とても残念なことです。

久しぶりのギャラリー巡り

今日は午後から、久しぶりのギャラリー巡り。
最初は、兵庫県三木市にある、ギャラリー驟(しゅう)さんで開催されている、「作品展 生木からつくる椅子」展へ。古い付き合いの木工家友達の藤田幸平さんがつくる椅子の展示会。
グリーンウッドと言われ手法で、コナラやアベマキなどの生木を削りながら、木の自然な曲りや表情を生かしながら、作られた椅子です。どれも一点物の手仕事の優しさを感じます。無機質な部屋にこんな椅子がひとつあるだけで、自然な温かみを感じることでしょう。

ギャラリー驟(しゅう) 兵庫県三木市与呂木628
2021年5月12日(水)~23日(日) 10:00~17:00

ギャラリー2軒目は、昨年秋の展示会でお世話になった、明石市のギャラリー風来さんで開催されている「3soku 中村靖夫+中村奈津美 竹と木と布 展」。
康夫さんの竹細工と木工の作品。奈津美さんの手紡ぎ染織による丹波布の作品。どちらも自然素材を使ったとても温かみのある作品です。とりわけ康夫さんの作られた竹かごを以前購入して、愛用していることから、今回の展示会では、新たな竹籠が欲しくて、新しい籠を迎え入れることにしました。

ギャラリー風来 兵庫県明石市天文町1-7-9
2021年5月15日(土)~23日(日) 11:00~18:00(最終日は17:00まで)

 

2021年の梅雨入り

工房のある近畿地方が、今日梅雨入りしました。
今年、2021年の近畿地方の梅雨入りは、観測史上最早とかで、例年より20日以上も早く梅雨入りしました。
4月上旬から始めた、工房の外壁工事もちょうど終わり、工房は全面、焼杉板が張られ、引き締まった表情に変わりました。
例年、梅雨から台風の時期にかけて、工房の劣化した土壁の外壁から、雨水がしみ込んで、内壁が滝のように、浸水することがあり、いつもひやひやしていたのですが、焼杉板を張ったおかげで、この心配から解放されることになりました。
これで、工房の建物も小さな雑木林の一員として、当分佇み続けることができるような気がします。
ところで今年は、ツバメの姿をあまり見かけません。例年だと、春の空を軽やかく舞うツバメの姿をよく見かけるのですが、今年は非常に少なく感じます。例年より異常に早い梅雨入り、大陸を横断するツバメ達も、特異な地球の気象の変化を感じているのかもしれません。

 

4寸取り鉢を彫る

栗の木で、4寸の取り鉢を彫りました。
高さ4.5センチ、口径は4寸で12センチ。
取り鉢なので、口径は小さめで、片手で持ちやすくしています。
器の見込みを少し平らにして、入れた料理が、良く見える雰囲気にしています。
木の取り鉢は、シーズン的には、鍋料理での使用は少ないかもしてませんが、熱い具材を取り入れても熱さが手に伝わりにくいと思います。
木の取り鉢は、陶器に比べると少ないですが、それなりにメリットはあるのではないかと思います。
ろくろは使わない、手彫りなので、陶芸で言うところの手びねり感覚の器で、杢目の違いと、いびつな形状を楽しんでいただければと思います。
拭き漆塗りで仕上げます。

hatsutokiさんでの作品販売

この度ご縁をいただいて、自然豊かな織物、播州織の街、兵庫県西脇市を拠点とするファッションブランド、「hatsutoki」さんのWEBショップで木の器の販売をしていただくことになりました。
ファッションブランド、「hatsutoki」さんは、兵庫県西脇市で生まれた播州織物のブランドです。ブランドの紹介文を引用させていただくと、特別に細い糸を使い繊細な色合い、大胆な色使の表現、そして風合いにこだわった生地で服づくりを行い、コットンとは思えないようなとろける風合いの、気持ちの良い手触りを実現しています。はじめて触れた時、「これが本当にコットン?」と驚き感動する手触りのファッションを提供するブランドです。
人気のブランドとして注目され、NHK Eテレで特集番組が組まれるなど、全国的に人気のあるブランドとして活動されています。
この度「hatsutoki」さんのセレクト雑貨として、ネット販売いただくことになりました。
また、「hatsutoki」さんの商品とのコラボと言う仕事も少しいただき、思いがけず新しい仕事への展開のきっかけもをいただきました。

栗の木のお盆の彫り上がり

コロナ禍のゴールデンウイークは、特に出かけることもなく、工房で静かに仕事。
先日から取り掛かっていた、栗の木のお盆が彫り上がりました。
柾目の栗の木で、縦25センチ、横35センチのサイズのお盆で、厚さは2センチで、彫りも浅めにしているので、少し小さめですが折敷としても使えると思います。
私の作り方は、木取りの型紙は作りますが、部材のカットはバンドソーのみで、内側の彫りのラインも、フリーハンドで鉛筆の線を引いて決めるだけなので、とてもゆるいラインで構成されています。木工と言えば、正確な指物的仕事こそが、良い仕事となっているのが一般的ですが、私は、恥ずかしながらほとんど木工技術もなく、ただ、思いつくままに切って、彫っての仕事ぶりで、出来上がりも、何となくゆるいものばかりです。
このお盆兼折敷も正確とは言い難い、不揃いの集まりです。
ありがたいことに、肩の力の抜けたこんなゆるい、お盆や器がいいよと、仰っていただける方がおられるおかげで、ほとんど休みなく仕事をさせていただいています。

栗の木のお盆栗の木のお盆

2021年のGWはお盆彫り

例年、ゴールデンウイークは、工房定期Openの代わりに、少し長めに工房をOpenして、「工房展」として皆さんに楽しんでいただいていたのですが、昨年に引き続き、コロナ禍のため、中止としました。
昨年の今頃の思いから、さすがに1年後にはコロナ禍も治まって、平常に戻るものと思っていましたが、またも兵庫県は緊急事態宣言の発令となり、それも1年前より厳しい状況となり、少々気分も滅入ります。
そんな訳で、ゴールデンウイークも休まず、ひたすら仕事の日々です。とは言え、ほとんど休日のない日々を送っていますので、何も状況は変わらないのですが。
誰も来ないゴールデンウイークは、ひたすら遅れているお盆の制作に邁進の日々です。
栗の木で、お盆兼折敷を彫っています。写真は、まだ製作途上のもので、作業工程40%ぐらいのところです。
どうすれば作業効率よくできるのか、いろいろ考えた結果、お盆のかたちは違っても、同じ工程を全部やってから、次の工程に移るという方法でやっています。
相変わらずの製作スピードの遅さから、あまり効率が良いとは言えないようです。
早くコロナ禍が収まって、晴々した気分になれば、もう少し作業効率も上がりそうに思うのですが。
一日も早くコロナ禍が終息することを願いたいと思います。