そば用の片口を作る

栗の木でそば用の片口を作りました。
2021年8月23日から29日に、東京 銀座5丁目のACギャラリーさんで開催される、そばの器展に出展させていただきます。
蕎麦料理にまつわる器として、そば湯入れや出汁入れ用の片口を栗の木で作りました。
木工ろくろは使わず、刳りもので持ちやすいかたちを意識して作っています。
そば湯などある程度の容量を入れることを想定しながら、持ちやすさを考慮すると、少し深めの片口を作る必要があります。
8から10センチ厚の栗の木を、、口径狭く、そして深く彫るのは時間がかかるのですが、いろいろな道具を駆使しながら彫るのは好きなので、楽しく作っています。
拭き漆塗りで仕上げました。

カトラリーを彫る

久しぶりに沢山のカトラリーを彫りました。
沢山と言っても、スプーン、フォークを各5,6本ですが、普段あまり作らないので、どうしても時間がかかってしまいます。
小さなコーヒースプーンをクルミの木で、一般的なスプーンとフォーク、デザートスプーンとデザートフォークを山桜の木で作りました。
最近では、金属のカトラリーと見紛うばかりの繊細でスタイリッシュなカトラリーを作られる方が多くなりましたが、私の作るものは、ざっくり彫った、ゆったりした雰囲気のカトラリーばかりです。
こんな雰囲気の私の作るカトラリーで、テーブルを楽しんでいただけると嬉しく思います。

木のそば猪口を彫る

栗の木でそば猪口を彫りました。
来月8月23日から29日に、東京 銀座のACギャラリーさんで開催される、そばの器展に出展させていただきます。蕎麦にまつわる器と言えば、まず思い浮かぶのがそば猪口という事で、木のそば猪口を作りました。
直径8センチ、高さ6センチで、そば猪口として使いやすいサイズとのことで、木工ろくろは使わず、刳りもので作っています。
栗の木の杢目を生かしながら、民芸的な雰囲気と、持ちやすさを兼ね備えて、面取りを施していす。拭き漆塗りで仕上げます。
そばの器展の出展者のほとんどの方が陶芸家の方で、木工は私一人なので、できるだけ木だから良さを感じてもらえる器をお届けしたいと言う思いで作っています。
もう会期まで1ヶ月となっていますので、すでにほとんどの作品が仕上がっています。展示会までに、各種作品を順次紹介していきたいと思います。

木のそば猪口

クラフトデザイン協会の解散

私が2007年より所属しておりました、日本クラフトデザイン協会(JCDA)は、2021年6月21日をもって解散いたしました。
1956年の創設以来65年にわたり、公益法人としてクラフトデザインの普及を図り産業の発展と人々の生活文化の向上に寄与することを目的に活動を続けておりましたが、会員の減少等のため法人運営の継続が困難となり、残念ながら解散することになりました。
木の器作りを職業としたい、プロになるにはどうしたらいいかと模索していた時に見に行った、日本クラフトデザイン協会が主催するクラフトの全国公募展「日本クラフト展」の作品に心奪われ、この公募展に入選するレベルになれば、プロになれるんじゃないかと思うようになり、入選を目指しました。
そして何度もこの公募展を見に行き、作品を作り、2001年に念願の初入選を果たすことができました。以後5回の入選の後、クラフトデザイン協会の会員に推挙していただく機会をいただき会員に入会しました。
私はまだそのころは、まったくの素人でしたが、会員のほとんどは有名なプロのクラフト作家の方ばかりで、美術大学の教授や専門学校の講師、世界的に活躍されておられる方も沢山おられ、木の器の世界のとても有名な方も在籍さていました。私は、会員になることにあこがれてはいましたが、圧倒的なレベルの差を感じ、かなり場違いなところに入ったものだと思いました。
それでも会員の方々は皆とても優しく、2012年に脱サラしてプロになった時には、なかなか仕事が無いだろうと言って、グループ展や展示会に誘っていただいたり、ワークショップの仕事をお世話いただいたりと、まったくの独学で素人上がりの私を親身に支援してくださいました。
65年の歴史ある公益社団法人日本クラフトデザイン協会が、私の時代を最後に活動に幕を下ろすことになったことは、とても残念なことですが、いろいろなジャンルの第一線で活躍されている、多くの作家の方と知り会うことができ、いろいろなアドバイスをいただき、展示会などをご一緒できたことは、現在の活動の財産となっています。

工房の林のキノコ

2021年の梅雨末期の工房は、毎日雷雨の続く不安定な日々です。
おかげで、工房の敷地はたっぷり水を含んで、至る所からキノコが生えてきました。
大きなキノコも生えてきて、これが食べられるとどんなにいいだろうかと思うのですが、名前も判らず、もちろん食べる勇気もなく、悩ましい気分です。
山のキノコを採って来ては、いろいろ食べていると言うO氏にも見てもらいましたが、食べられるキノコかは判然とせず。
コナラとシバグリの木の、庭のような小さな林に、いろいろなキノコが生えてくると言う、自然の営みがあることが妙に嬉しくなります。
食べられるキノコでなくても、キノコの生えている風景は、ちょっと童話の世界のような雰囲気で、なかなかいいものです。

2021年7月の工房Open日

毎月、第3土曜、日曜、月曜の3日間、「工房えらむ」のギャラリーを定期Openしています。
今週末は、2021年7月の工房定期Open日です。
2021年7月の工房Openは、7月17日(土)、18日(日)、19日(月)10:00〜16:00 の3日間です。
日頃製作しています木の器等の作品、織の作品と、あると楽しい古道具、古民具を展示販売いたします。
趣味の古道具販売は、少々マニアックな古民具などが増えています。特に古布、竹かご類が充実しています。
梅雨末期の激しい気象に翻弄される日々ですが、工房の木々は、たっぷり水分を吸収して、濃い緑に覆われています。
お気軽に工房へお立ち寄りください。
工房は、兵庫県小野市万勝寺町792-7 にあります。
なお、8月の工房定期Openは、お休みいたします。

2021年豪雨の七夕

2021年の7月7日、今日は七夕ですが、朝から豪雨の空模様。
工房のある近畿地方は、例年よりかなり早く梅雨入りしたこともあって、少しは早く梅雨明けするのではないかと、勝手な観測をしていましたが、今もって雨ばかりの日々です。
各地では、豪雨による被害も発生しており、一日も早い人命の救助と、災害の復旧を願うばかりです。
工房も朝から豪雨に見舞われ、敷地は水浸し、許容量を超えた雨樋から滝のように雨水が降っています。
とは言っても梅雨の時期の見慣れた光景で、この鬱陶しい日々も、毎年の季節の姿ととらえて、たいして気にもせず仕事をする日々です。
こうしてみると日本の四季は、なんと変化に富んでドラマチックなことかと思います。最近は、地球温暖化による影響のせいか、その変化が急激なことが気になりますが、人間が地球と言う自然と寄り添って生きるという事は、その変化にあらがうことなく、馴染んでいくしかないのだろうと思います。

ギャラリーPaw 素・布 Vol.2展にて

兵庫県芦屋市にあります、ギャラリーPawで開催の、素・布 Vol.2展を見てきました。
素・布 Vol.2展は、布をテーマとして、様々な作家の方が自由な発想で作られたアート作品を持ち寄っての展示会です。
布をテーマとしていますが、作品は布に限らず、いろいろな素材で表現される布にまつわる作品、布をイメージした作品は、発想や解釈が多様で、思いもよらない表現があったりして、面白い展示会でした。
そして以前から、ギャラリーのオーナーさんから、こちらのギャラリーで展示会をしてみませんかとのお誘いをいただいていたこともあり、お話をさせていただきました。
ギャラリーPawさんは、アートギャラリーとして、多くのアーティストの方が、年間フルに活動されておられるアートギャラリーだけに、私たちのような作品で、ギャラリーの雰囲気に応えられる展示ができるかが難しいところです。
日頃は、ショップの企画展やクラフト系のギャラリーでの個展がほとんどなので、私たちの表現の幅を広げる機会としてとらえ、双方の思いを交換しながら、展示会の実施に向けて相談させていただきました。

雑誌「住む。78号 夏」より

先日販売された雑誌「住む。78号 夏」に私の工房の地元、兵庫県小野市の多鹿治夫鋏製作所さんが紹介されました。
記事は、「ひとり問屋・日野明子、作り手の家を訪ねる 鋏職人 多鹿大輔さん」として「鋏を作り 鋏を使う家」という記事で掲載されました。
大変質の高いラシャ鋏を製造されておられ、「TAjiKA」と言うブランド名でも人気の、新しい鋏を製造されておられます。
私は、工房をお訪ねしたこともお会いしたことも無いのですが、地元でも意外と知られていない地場産業を堅実に守り、非常にクオリティの高い鋏を作られている方と、スタイリッシュで洗練されたお住まいがあることを知ることができたことをとても嬉しく思います。
余談ですが、この記事の取材の折、編集長の伊藤さんが、取材が終わって時間があったら帰りに工房えらむに寄りますと連絡があって、今回は取材とは関係なく、まったくプライベートに工房に、日野さん、カメラマンさんとともに、東京に戻る忙しい中、工房に立ち寄ってくださいました。
私の工房は、材木と山積みの段ボール箱で、ごじゃごじゃ状態。2階の工房ギャラリーもほとんど、場末の古道具屋状態で、多鹿鋏製作所さんとのギャップに戸惑われたことと思います。
この時、日野さんがNHKワールドのテレビ番組で、日本の金継ぎを紹介する番組に関わっておられて、番組中で金継ぎをする草刈正雄さんが使用する金継ぎ用の道具入れを探しておられて、工房で販売していた古道具のブリキの缶を、これが使えそうだと購入したいただきました。
後日、日野さんからテレビ番組の案内をいただき、見せていただいたところ、ほんの少しですが、購入いただいた古いブリキ缶が映っており、少しはお役に立てたのかなと思いました。