工房では、木工機械や木工道具に加えて、虫取り網が重要な必需品。
工房では、冬場以外ほぼ窓と入り口扉は、明けている状態で、夏場は全開状態。
そうするといろいろな虫が次々と入ってきます。
ハチにアブ、蝶々、蛾、カメムシ、トンボ、セミ、ハエ、蚊などなど。時には野鳥も。
特に多いのが、ハチとアブ。
巨大な、スズメバチもよく入ってきます。仕事中の頭の上を大きな羽音をたてて、ぐるぐる回っていきますが、たいていは何事もなく出ていくのですが、時々ガラス窓にぶつかって、そのまま出口を求めてガラス窓にへばりついていることがあります。そこで必要なのが虫取り網。なるべく刺激しないようにさっとすくって外に追い出します。
怖そうなハチは、意外とすんなり出ていくのですが、厄介なのがアブ、猛スビートで飛び回って、体にまとわりついてきてなんとも始末が悪い。これもなんとか虫取り網で追い詰めて、外に出すのですが、手のかかる厄介な作業。
入れ替わり立ち代わり入ってくる虫を、追い出す虫取り網は、工房での仕事を支障なく行うために必要不可欠なものになっています。
100均ショップで買売っていた、200円のちょっと高級な虫取り網は、何と言っても工房の必需品。
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風蘭の花
工房のコナラの大木の幹に置いた風蘭(フウラン)の花が咲きました。
風蘭は、工房に時々来られる隣町の鍛冶師のOさんから頂いたもの。
鍛冶師のOさんは、素晴らしい木工刃物を作られる方ですが、山野草への造詣も深い方で、工房のどこかに植えたらいいと折に触れてめずらしい山野草をもって来てくれます。
ちょうど1年前、自宅に植えていた風蘭の株をもって来られ、着生植物なので、どこか木の幹の間に置いたらいいと言われ、仕事場の窓から見えるコナラの大木の幹に、根元にミズゴケを絡めて置いていました。
そして、1年経過して、細く繊細ですが、欄の花の風格を備えた、気品高い白い花が咲き始めました。
日本原産の蘭というのも魅力的ですが、小さな花ですが、花の香りもとても良いのです。
ちょっと梅雨の戻りのような鬱陶しい日々の中で、ちょっと清々しいしい気分になります。
2022年の梅雨明けと夏野菜
工房のある近畿地方の梅雨も、記録的な速さと短さで明けました。
梅雨明けと同時に、猛烈な暑さがやって来ました。
そして今日は、近くの丹波地方で記録的豪雨。
暑さと湿気、ただ開け放っただけの工房での仕事もさすがにしんどくなります。
体調もぱっとしない日々にこの暑さに、果たしていい作品は出来ているのだろうかと。
工房となりの畑の夏野菜も、今年の出来はいまいちで、畑の手入れの悪さを置いといて、やっぱり例年にない梅雨明けと暑さが影響しているのではないかと思ってしまいます。
野菜も例年にない厳しい気象条件に喘いでいるのではないかと思います。
自然と寄り添いながら、もの作りをするというコンセプトの作品作り、野菜と同じように自然のあるがままを受け入れながら、ベストを尽くすしかないのかなと思います。
出来の悪い夏野菜の中で、唯一、元気に育っているインゲン豆に励まされる日々です。
2022年の栗の花の季節
工房には、4種類の栗の木があり、すべての花が真っ盛り。
工房の建物より背が高くなった、自生しているシバグリ。
栗の実収穫用に植えた、早生品種の「丹沢」、甘みの強い「銀寄」、そして地元品種の「大丹波」と工房の周りは栗の木に囲まれています。

2022年 桑とグミの実
2022年の5月の下旬となり、工房の片隅に植えた桑の木と自生するグミの木に実がなり始めました。
知り合いが桑の木だと言って持って来てくれて植えたものですが、ブラックベリーかもしれませんが、定かではありません。今年は、沢山しっかり実を付けてくれました。昨年は、病気がちで実が大きくならず、固い小さな実が多かったのですが、今年は所謂豊作です。
桑の実は、ジャムやジュースにすると美味しくて、収穫がとても楽しみです。
一方、工房の敷地に自生するグミの木は、今年も不作。
もう5メートル以上もなる大きな木なのですが、良い年は枝が垂れ下がるほど、たわわに実をつけるのですが、昨年に引き続き、ほんの少ししか実がなっていません。
花の咲く時期が早まったせいか、ハチがほとんど来ないうちに、花が散ってしまったのが原因と思われます。よく実のなる年は、花が咲くとうるさいほど、沢山のマルハナバチがやってきて受粉しているようですが、今年はほとんど来ていませんでした。
自然界の巡り合わせのようなものに、一喜一憂しながらおくる工房の日々も楽しいものです。
工房を彩るモチツツジ
工房の敷地に自生するモチツツジが、工房に彩を添えてくれています。
4月半ばには、工房に自生するミツバツツジの鮮やかな赤い花が、彩を添えてくれますが、モチツツジの柔らかいピンク色も、新緑に溶け込んで、とても美しく感じます。
それほど多くなかった、モチツツジの木が数年で、あちこちに広がって、工房のいろいろなところに花が咲くようになりました。
私には種らしいものが見当たらないのですが、どのようなプロセスで広がっていくのか、小さな工房の敷地内で繰り広げられる自然界の不思議を感じます。
園芸種ではない、野性の花の美しさは、また格別です。
2022年の桜とミツバツツジ
2022年の4月10日、今日は汗ばむほどの暖かい春の一日でした。
今年も桜とミツバツツジの花を同時に見ることができました。
これまで同時に花を見ることができるのはごく稀だったのですが、工房の一部の桜は、日当たりが悪くて開花が遅れたことと、最近の急激な暖かさで4月中旬から咲き始めることの多いミツバツツジが早く咲き始めたことで、桜とミツバツツジの花が同時に見られることになったようです。
ミツバツツジは、工房の土地に最初から自生しているもので、工房に贈られた花束のようでとても気に入っています。花も1週間ほどで終わってしまうのですが、今年は桜が花束に彩を添えてくれて、とても得した気分です。
毎年の季節の巡り合わせで、工房の木々の表情が変わりますが、こんなささやかな出来事が何とも嬉しく感じる日々です。
2022年 工房の桜咲く
2022年、今日3月28日に工房の入口付近に植えた、吉野桜の花のが咲きました。
昨年は、例年より非常に早い開花で、3月22日だったのですが、今年はほぼ1週間遅れの開花です。
ここ最近、肌寒い日々が続いていて、工房のある所は、兵庫県小野市の市街地より少し小高いところにあることもあって、桜の開花は4月に入ってからだろうと思っていたのですが、ふと見るともう咲いていました。
全国各地で、桜の開花宣言が聞かれるようになってきましたが、温かい地域のことだろうとあまり気にせず過ごしていると、いつの間にやら、工房の桜も春をしっかり迎えていました。
工房の片隅に植えた小さな桜の木も、感度よく気象条件をとらえていたのが、なんだか健気に感じます。
こんな、ささやかな季節の移ろいを楽しみながら、毎日仕事ができることもいいものだと感じます。
2022年サクランボの花
20220年、工房の片隅に植えたサクランボの花が咲きました。
工房の建設用の荒れ果てた土地を買って、雑木や笹やぶを取り払って、なんとか使える土地になった時に、最初に植えたのが、このサクランボの木。
もうかれこれ15年ぐらいは経ちますが、一本の木でも実がなるという説明書きとは裏腹に、育て方が悪いのか、ほとんど実がなることがない木。
それでも、桜より2~3週間早く花が咲き始め、花の少ない早春に彩を添えてくれるので、満足しています。
今年は、寒さが厳しかったせいか、開花は少し遅めで、最近の暖かさでいっきに花が咲き始めました。
ウグイスの声も例年は、2月下旬には聞こえるのですが、今年は3月上旬になってやっと、まともな鳴き声が聞かれるようになりました。
自然界の営みを、肌に季節を感じながら暮らせることは、ごくささやかなことに過ぎませんが、これが何とも嬉しく楽しいことに感じる日々です。
2022年の梅一輪
2022年、今日から3月となりましたが、午後から雨が降り、相変わらず寒い一日となりました。
そんな日々ですが、工房の片隅に植えた、梅の木の花が咲きました。
工房の片隅に植えて、もうかなりの数年経つのですが、土地との相性が悪いのか、育て方が悪いのか、まあどちらかと言えば後者ですが、相変わらず小さな木のままです。
それでもなんとか、毎年花を咲かせてくれて、「梅一輪一輪ほどの暖かさ」と言う句がありますが、まさにそんな春を予感させる風情です。
2月は28日までしかなく、製作スピードの極めて遅い私にとって、1ヶ月が28日で終わってしまうというのは、納期までの日を短縮されてしまったようで、なんとも損をしたような気がします。
3月を迎え、つまらないことを考えていますが、梅の花を見ながら、寒さの厳しかった今冬とも早くおさらばして、エンジン全開と行きたいものです。