2024年の工房の桜咲く

2024年3月31日、工房の敷地に植えた吉野桜が咲き始めました。
ここ数日の暖かさで、固かった蕾も一気に膨らんだようです。
昨年より1週間遅れの開花です。
暑くなったり、寒くなったり、なんともつかみどころのない最近の季節ですが、桜の開花で正式な春の訪れを感じるところです。
「コウボウノサクラサク。」
もうこんな電報を送る人はいないでしょうね。
でも貰ったら嬉しいな。

 

 

2024年3月31日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

鉢を彫る

厚さ8センチの栗の木を彫って、少し大きめの鉢を作りました。
厚い栗の木はなかなか手に入らず、希少な材料なので、しっかり厚みを感じられる器にしたいと言う思いで、鉢を彫りました。
こんな場合は、やはり轆轤の均質な表情より、手彫りの武骨さが似合っているように思います。
少し厚めに彫って、器の縁も変化をもたせて、全体から感じさせる器の存在感を意識して作りました。
意図したとおりには、なかなか出来ませんが、少しでもその思いを表現できればと言う思いで出来上がった鉢です。
拭き漆塗りで仕上げ、料理に彩を添えるものになればと思います。

2024年3月30日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

海外への作品の発送

多くはないですが、時々海外へ作品を発送することがあります。
先日も、やっとの思いで、15キロの荷物を海外向けに発送しました。
自分の作品が海外に渡って行くことは嬉しいことですが、発送の手間が大変で、これがなかなかの大仕事になります。
書類の作成が大変。種類はすべて英文、作品名を英訳して、作品リストを作成。同時に輸出用書類のインボイス等を英文作成してパウチシートに入れる。
クライアント側の希望により、運送会社が異なることが多く、郵便局のEMS、ヤマト宅急便の国際便、ドイツ系のDHLなど、それぞれ書類が異なり、戸惑うことしばしば。
梱包が大変。海外向けの荷物は、おおむね航空貨物で送られるですが、目的地まで何度も中継基地を経由していくので、厳重に梱包しておかないと、壊れる可能性が大きいので、国内向けの荷物に比べ倍以上の梱包作業が必要になります。
段ボール箱は二重にして、エアーキャップでぐるぐる巻きにして梱包します。
発送会社のもとへ持って行くと、重圧から解放されてほっとします。
あとは、各運送会社の荷物の追跡状況をパソコンで確認しながら、無事通関をしていくかなど、運ばれていく荷物の行方を、どきどきしながら見守っています。
海外発送は、何度やっても大変です。

2024年3月24日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

竹内絋三 展を見てきました

少し以前になりますが、丹波市にある兵庫県立陶芸美術館で開催された、陶芸家の「竹内絋三 展」を見てきました。
陶芸家という呼び方が相応しいかどうか判りませんが、私の工房のすぐ隣の市で創作活動されていて、世界的に作品は高い評価を受けて、海外の美術館にも収蔵されている作品を作られている、竹内絋三さんのことは知っていましたが、なかなか実物作品を見る機会がありませんでした。
この度、兵庫県立陶芸美術館での展示会では、多くの作品を身近に見ることができ、斬新で迫力ある作品にとても感動しました。
どこか幾何学的に出来上がった立体の陶芸作品を、部分的にハンマーなどで壊して、整然と組み合わされた立体部分と、壊されて予測不能に出来上がった部分との対比の面白さと、生み出される深い美しさのようなものを感じました。
私の工房からほど近いところで、こんな素晴らしい作品を作る方がおられて、そしてその表現の斬新さに、とても刺激を受けました。

2024年3月17日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

裂け繕いの器

先日のギャラリー風来での素のかたち展に出品した「裂け繕いの器」。
栃の木で作った大皿です。
元々栃の板の中央に裂けたひびがあったのですが、良い感じの木味の木だったので、ひびを避けて小さなお皿を作るより、いっそ裂けのひびを真ん中にもってきて、大きな皿を作って見ることにしました。
その裂けの部分を上手く埋めて実用的な皿にするために、日頃行っている金継ぎの要領で、ひびを漆で埋めています。
ひびの部分を金継ぎの要領で漆でなぞって、細く金を蒔く方法もあるのですが、壊れた器の金継ぎ修理品の印象を持たれることがいやだったので、いっそ漆で埋めたひびの部分を大胆に器の装飾にすることにしました。
ひびを漆刷毛で、大胆に漆を引いて、そこに金粉を蒔いてみました。
最近は金が高騰しているので、ちょっと贅沢な装飾になりましたが、ちょっと挑戦的な試みとして、面白いかなと思っています。

2024年3月8日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ