久しぶりの工房でのワークショップ

昨日は、久しぶりに工房での、ご予約による優しい木工ワークショップを行いました。
4名の方のお申し込みをいただき、事前に作りたいものをお聞きして準備させていただきました。
お二人がスプーン、お一人が角鉢、そしてもうお一人の木彫をされる方が、以前にブログで紹介した、隅入りのお皿のミニチュアサイズを作ってみたいとのことで、手のひらサイズの隅入りのお皿と言う、3種類の同時進行。
木彫をされる方以外は、みなさん彫刻刀も小刀もほとんど初体験に近い状態でしたが、道具の扱いに馴れていただくと、それぞれクルミの木の加工を楽しんでおられたように思います。
ウイルス感染に怯える、息の詰まる昨今ですが、静かな田舎の工房で、ウグイスの鳴き声をBGMに、みんなでゆったりと、カフェタイムを挟みながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。
馴れない作業に苦労しておられたところもありましたが、皆さん出来栄えに満足したいただき、またやりたいとおっしゃっていただけたことを、とても嬉しく思います。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

面取りだ円箱を作る

栗の木で面取りだ円箱を作りました。
蓋物の箱としては、小さなものです。
縦13.5×横8.5×高さ7.5センチで、深さは4.7センチの手のひらサイズ。
以前から作りかけて途中になって、他の仕事をしてそのままになっている作品がいくつもあります。
久しぶりに、制作途中の作品を完成させました。
口径の小さな蓋ものは、ドリルで下穴を開けて、ノミで彫るのですが、深くなるとなかなか作業がしにくくなります。何故かこんなのが好きで、以前は気まぐれに良く作っていました。
木工ろくろで、茶筒のようなものを手際よく作られる方が多いので、私は手彫りでしかできない、だ円にしています。
面取りをして、つや消しの黒漆で仕上げると、少しシックな、民芸基調の雰囲気の蓋物になったかなと思います。
さて、用途はと言うと、おまかせしますとしか言えない作品です。

だ円の箱 手彫り

 

 

 

 

 

 

 

ひとり盆を彫る

最近お盆を彫ることが多くなりました。
少し前に作った定番のお盆の縦22センチ、横32センチのサイズのものよりさらに小さなサイズで、縦16センチ、横26センチサイズのもの。
ひとり盆と名前を付けた、このサイズのお盆のご要望が何故か多くなり、こつこつと彫っています。
栗の木の柾目材で厚さは1.7センチほどですが、お盆の底の深さは7ミリほどと浅くしていますので、お盆と言うより、トレイと言う方が相応しいかもしれません。
作業効率が悪く、制作に時間がかかるのが悩ましいところです。いろいろ電動工具なども使っていますが、何と言っても、ここぞと言うところで、一般的な電動工具を使っていないところが、作業効率を悪くしているようです。まあ、どちらかと言うと電動工具を持っていない、使い方が判らないと言うのが正直なところ。その分、出来上がりが少々ゆるい雰囲気になっているのが、気に入っていただいている点なのかもしれません。
こんなお盆ですが、お盆のスタッキングには、配慮するなどの使い勝手は、少し考えています。
用途に応じてオイル仕上げ、漆塗り仕上げを行います。

栗の木のお盆栗の木のお盆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒柿の入隅の皿を彫る

お客様から、とても気に入っている黒柿の板を持っているので、これで出来るだけ大きなお皿を作って欲しいとのご要望をいただき、作らせていただきました。
お持ちいただいた黒柿の板は、縦30センチ横60センチ以上もある大きな板。黒柿特有の黒い縞模様が、味わいのある景色を作っているのですが、ひび割れ、節穴、腐れ、虫くいなどがあり、なかなかの難もの。板の厚さも1.8センチほどの薄さにもかかわらず、ひび割れも両方向から入っているので、いつ割れても不思議ではない板。
こうした大きな個別の一点ものオーダーは、俄然闘志をかきたてられて、何とか仕上げて見せようという気分になります。
割れたり、欠けたりしないよう慎重に作業を進めます。私の彫り跡のある仕上げを気に入っていただいているので、最後は根気よくノミで仕上げていきます。
塗装は、オイル仕上げをご希望でしたが、黒柿特有の白と黒のコントラストをきれいに出すために、いろいろ試した結果、お客様に了解をいただいて、最近気に入っている撥水セラミック塗装にしました。
撥水セラミック塗装により、朽ちかけている部分の補強と、塗膜を作らない自然な風合い、そして黒柿本来の自然な美しさが出せたかなと思います。
納品させていただいたところ、ご自宅の肥松のダイニングテーブルに載せられて、雰囲気がぴったりだと大変喜んでいたけて、とても嬉しく思います。

黒柿の皿黒柿の皿

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年3月の工房Open日

毎月、第3土曜、日曜、月曜の3日間、工房ギャラリーをOpenしています。
2020年3月の工房Openは、3月21日(土)、22日(日)、23日(月)10:00〜16:00 の3日間です。
日頃製作しています木の器等の作品、織の作品と、あると楽しい古道具、古民具を展示販売いたします。
新型コロナウイルスの感染が広がり、何かと外出することについて悩ましい日々が続いていますが、
工房えらむの工房定期Openは、予定通り開催いたします。
工房は、兵庫県小野市の郊外にある、小さな林に囲まれた環境にあります。工房は、芽吹きを待つ木々に囲まれて、本格的な春の訪れを待っていると言った雰囲気です。
工房Openの際には、展示場内がお客様で混雑するようなことは、全くありません(笑)。ウグイスの鳴き声をききながら、ゆっくりと楽しんでいただけると思います。
どうぞお気軽にお立ち寄りください。
なお、4月、5月の工房定期Openは、お休みいたします。その代わりに5月のゴールデンウイーク期間に工房展として公開いたします。

光ファイバーアーティストを訪ねて

先日開催していた「アートプランおの展覧会」に、私の知り合いで、現在アメリカと日本の二重生活をしている、奥さんが日本人、ご主人かアメリカ人の夫妻に、良ければ見に来てほしいと連絡したところ、快く見に来てくれました。
展覧会場では話が弾み、主人は光ファイバーアーティストとして活動しているので、ぜひ今度は私の家に来なさいと招かれ、一緒に出展していた作家のKさんと昨夜、日本での住まいを訪ねて来ました。
ご主人のLさんは、光ファイバーによるアート作品を1985年に、世界に先駆けて、アメリカでいち早く開発されたそうで、開発当時光ファイバーによる装飾は大変斬新で、アメリカの有名シンガーやアーティストのコスチュームの装飾に使用されて有名になられたそうです。
現在は、LEDの普及により、低電力で携帯可能な光ファイバーによる装飾を応用して、より身近な生活用品やインテリア等の開発に取り組まれているそうです。
私個人は、普段あまり目にすることが無かった光ファイバーによるアート作品ですが、実際の作品を見せてもらうと、その緻密で繊細な輝きや、コンピューターやスマホによるプログラム制御により、動きのある、ドラマチックな点滅や演出が、なんとも魅力的で一度に虜になってしまいました。
Lさんから、今度は一緒にコラボした作品を作ろうと提案され、すっかりその気になってしまったのですが、冷静に考えると、なかなか簡単ではないコラボ作品になると思います。
こんな異素材との出会いは考えてもみなかったこと、これも何かのご縁と、楽しんでみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第5回アートプランおの展覧会終了しました

所属しているアートグループによる、兵庫県立三木山森林公園内の森の風美術館で開催しました「アートプランおの展覧会」が終了しました。
新型コロナウイルスの関係で、来場される方もかなり少ないだろうと覚悟していましたが、会場のロケーションや各作家の力量もあってか、期間中の来場者は806人と、予想以上の来場者をいただき、本当に嬉しく思います。
ここしばらく、この展示会の投稿ばかりになりましたが、私としては現在の仕事の延長線上ととらえ、いろいろな試みを実践し、提案させていただく機会と考え、重きを置いて望んできました。
私は、一昨年に、東京のテーブルウェアフェスティバルで、テーブルコーディネートの全国コンクール1位になられた方と私の器で、コラボ展示すると言う機会をいただいたことで、テーブルコーディネートにとても興味を持ち、この度は、自身の木の器作品とカトラリー、調度品だけで食空間を演出すると言う試みをしました。
販売を前提としない展示主体の場ということで、利益を考えず、新作や自分が提案したいことなどを、実験的に、また率直に提案し、評価していただく機会にしました。
展示会は、絵画、彫刻、立体、写真、陶芸などの7名のジャンルの異なる作家の方との合同展ですので、各作家つながりで、各ジャンルの専門家の方や美術関係の方々、ギャラリストの方などからも、普段聞くことの出来ない方からの意見や評価を聞くこともでき、とても有意義な展示会となりました。
外出のしにくいこの時期に、会場へ足を運んでいただいた皆さまに心よりお礼申し上げます

 

 

 

 

アートプランおの展覧会の在廊と作品

所属している地元のアートグループ「アートプランおの」の展覧会が、現在兵庫県立三木山森林公園内の森の風美術館で開催中ですが、今日は、終日会場の当番として在廊してきました。
新型コロナウイルスの関係で、外出を控える方が多い昨今ですが、会場は広大な森林公園の中にあることや、先日地元の新聞社が記事として紹介していただいたこともあり、想定以上に沢山の方に来場していただきました。
終日来場者が途切れることが無く、昼食を食べることもままならない状況でした。来場いただきました皆様には、本当に感謝いたします。
今回のグループ展は、7人の兵庫県小野市の個性的な地元作家による展示会で、全体のサブテーマは、「全員曲者」と言うことになっています。そこで私は、日頃制作している木の器やオブジェ、調度品を使って「曲者達の晩餐」と言うテーマで、ギャラリーの一角を食空間と見立てて、テーブルをコーディネイトした作品を展示しました。
2個のグラス以外、すべて自分の作品だけで食空間を演出し、作品とすると言う試みを行いましたが、「曲者達の晩餐」と言うには、いささかおとなしい雰囲気となり、もっと踏み込んだ展示になれば、面白いものになったのだがと、自らの感性や準備の不足を感じるところでした。
会期はあと3日間ありますので、機会がございましたらご高覧ください。

アートプランおの 第5回展覧会 始まりました

木工の私が所属している、兵庫県小野市在住のアーティスト、クリエイターでつくる「アートプランおの」の展覧会が今日から、兵庫県三木市の兵庫県立三木山森林公園内のギャラリー「森の風美術館」で始まりました。
兵庫県小野市在住の7名のクリエイターによる、彫刻、絵画、フォトグラフ、陶芸、インスタレーション、木工等を展示しています。
午前中は、搬入と展示作業、それぞれとても個性豊かで、熱のこもった作品を展示しています。
私は、すべて自身の器作品と調度品で、「曲者達の晩餐」と言うタイトルでテーブルコーディネイトの作品を展示しています。全体をモノトーンで、曲者ぶりを表現してみようと思ったのですが・・・。よろしければ実物をご覧いただければと思います。
「森の風美術館」は、広大な森林公園の中にあり、ギャラリースペースもとても広くて、天井の高い、ゆったりとした空間です。
とても環境の良い所にありますので、どうぞお気軽にお越しください。

田中陽三の在廊日  3月7日(土)10:00~17:00   3月8日(日)10:00~13:30

期間 2020年3月2日(月)~3月10日(火)10:00~17:00
※初日2日は13:00~ ・ 4日は休館 ・ 最終日10日は15:00まで

会場 兵庫県立三木山森林公園 森の風美術館
兵庫県三木市福井字三木山2465-1 TEL 0794-83-6100
※入場無料・無料駐車場有