工房 えらむ

木の器と手織の工房

09月

明日から町屋に集うクラフト

明日9月28日から10月13日まで、兵庫県伊丹市の江戸時代の町屋を会場に「町屋に集うクラフト」が開催されます。
今日は朝から、作品の搬入と会場設営を行ってきました。
会場設営は、全国から送られてきた作品を壊さないよう梱包を解き、作品リストと照合しながら展示していくのですが、なかなか神経を使う作業です。
旧岡田家住宅と旧石橋家住宅を会場に、全国の日本クラフトデザイン協会会員約50名の作品が展示販売されます。
とりわけ旧岡田家住宅は、江戸時代1674年に建てられ、現存する日本最古の酒蔵として、重要文化財に指定されています。とても歴史のある大きな建造物で、当時の酒蔵としての様子が偲ばれます。

会場周辺は、酒造会社が多いことから、作品テーマ部門として「酒器」の作品もたくさん集まりました。
お気に入りの酒器を見つけて、伊丹のおいしいお酒を楽しまれてはいかがでしょうか。

DSC05740DSC05736

 

 

合鹿椀への思いを彫る

先のブログで紹介した、合鹿椀のような力強いお椀を作ってみたいと言う思いは、器づくりをする中でいつも持ち続けています。
合鹿椀は、高台の高い大ぶりのお椀で、3〜4寸近い厚みのある材からできているようです。そのくらいの厚い板になるとなかなか手に入らないので、手に入ると、合鹿椀のようなお椀を無性に作ってみたくなります。
今回、4寸近い厚みの栗の乾燥材が手に入ったので、彫ってみることにしました。
とは言え、合鹿椀は、欅などの材を、大まかに手斧で木取りしたものを、人力によるろくろで成形して作られたようですので、私のようにろくろを使わず、手で刳りぬいて作るお椀とは、異なることになります。
合鹿椀への思いを少しでも表現できればと、いつも思います。

DSC04492

 

 

合鹿椀との出逢い

もうかなり以前のことですが、石川県の旧 鳳至郡柳田村に合鹿椀と呼ばれる、江戸時代以前から作られていた古椀があり、私はその写真を見て衝撃を受けました。
そのお椀には、素朴さの中に凛としたたたずまいがあり、それでいて何とも言えない力強さを感じました。
1986年ごろ、趣味の登山に明け暮れ、いつか山や自然の中で暮らしたいと思いをめぐらしながら、どこか移住者を受け入れてくれるような山村はないかと漠然と探していました。その時出会ったのが、石川県の柳田村の特別村民制度。村役場に入会の案内資料を取り寄せた中に、合鹿椀の小さな写真と紹介文がありました。その写真のお椀にこころ魅かれ、漆器の産地である輪島市に近いことから、木の器を作ってみたいと言う思いが重なって、1986年12月に柳田村特別村民となりました。
それから合鹿椀のことが気になり、いろいろ調べましたが、まだ当時はインターネットなどほとんど無い状況で、わずかに紹介された本を頼りに合鹿椀の世界を知るだけでしたが、その魅力に魅かれていきました。
恥かしながら、柳田村特別村民になりましたが、結局一度も柳田村を訪れることもなく、ましてや本物の合鹿椀を目にすることもなく、柳田村から送られてくる物産や村の広報を頼りに、村への思いをはせるだけに終わってしまいました。
しかし合鹿椀との出逢いが、自分で木の器を作るひとつのきっかけとなり、いつか合鹿椀のようなお椀を作ってみたいと強く思うようになりました。

DSC04499

合鹿椀3

 

中秋の名月

近畿一円の降水確率は、終日0%の9月19日。
工房の空は、一日中雲のない快晴の一日でした。そして今日は、中秋の名月。
期待どおり日暮れとともに、工房の東の空に美しい満月がのぼりました。
中秋の名月は、当然年に一度。これまで何度もこの日を迎えてきた訳ですが、こんなにしっかり月を待ちわびて見たことは初めてかもしれません。
自然の移ろいを実感しながら生活することは、何ら特別なことではありませんが、それが少し嬉しいこととして感じます。
工房横の水田から月を撮りました。確実に秋がやってきた気がします。

DSC05630

 

 

木のスプーン製作ワークショップ

今日は、展示会中のまいまい堂での、木のスプーン製作のワークショップ。
木のスプーンを一度作ってみたかった、と参加いただいた4名の方と木のスプーン製作。
あらかじめ、いくつかのスプーンのかたちに切り抜いたクルミの木の中から、好みのものを選んでいただいて、作っていきます。
私のお勧めするスプーンは、少し持ち手の部分を太くして手に馴染むもの。そして少しメリハリのあるプロポーションに仕上げます。金属でこれを作ると重くなりすぎるので、木のスプーンがうってつけ。
と言う訳で、木を削り出す部分が少々多いので、皆さん久しぶりに手にした、彫刻刀と小刀に悪戦苦闘しながらも、各自の好みのプロポーションに出来上がりました。
仕上げは、サンドペーパーできれいに磨くことを想定して用意していましたが、皆さん、せっかく手で作ったのだからと、小刀で丁寧に仕上げたあとは、軽くサンドペーパーで表面を均すだけにされました。私もその方が好きなので嬉しくなります。
最後は、クルミオイルを塗って完成。まいまい堂さんの美味しいお茶とお菓子をいただいて、スプーンの出来栄えを楽しまれました。
参加いただいた皆さんありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

DSC05588 (1)

DSC05604
まいまい堂での展示会は9月29日まで

 

 

2013 アート・クラフトフェスティバルinたんば

2013年10月5日(土)〜6日(日)に開催される「2013アート・クラフトフェスティバルinたんば」に参加します。
私たちにとって、地元兵庫県内で開催されるたんばクラフトフェアは、クラフト製作を始めたころから参加させてもらっている、とても好きなクラフトフェアです。
会場となっている兵庫県立丹波年輪の里は、広々とした芝生の公園と四季折々の木々が美しいとても気持ちのよい空間です。
参加を始めた当初は、開催期間中は会場でのキャンプもできるため、よくキャンプをしていました。夜ともなるとランタンの灯りを囲んで語らい、あちらこちらから聞こえて来るギターの音を聞いているのが好きでした。
そしてお客さんや作家の方、ギャラリー方などとの出会いは、私たちの創作活動の大切な財産となっています。
秋の丹波でお会いできることを楽しみにしています。

img054

 

 

早生 栗の収穫

やや秋めいた工房の敷地内には、4種類の栗の木がそれぞれ実をつけています。
栽培品種の「大丹波」「銀寄」「丹沢」と、工房の敷地に元から自生している「シバグリ」。とりわけ早生品種の「丹沢」はもう実ったいが栗が木から落ちてきました。まだ背丈は3メートルほどの木ですが、今年はたくさんの実をつけ、秋の味覚を楽しませてくれています。
他の栗の実が実るのは、例年9月下旬ごろになるようです。
栗の木が好きで、大半を栗の木で器を作っている私にとって、自分で育てた栗の実を収穫し、いただけるのはまた格別です。
取ったばかりのいが栗を、栗の木の器に入れてみました。

DSC05567DSC05556

 

 

明日から まぃまぃ堂での展示会

9月10日から29日まで京都府福知山市のカフェ&ギャラリーまいまい堂で、工房えらむの展示会を行ないます。
今日は、作品の搬入。
今朝、工房で収穫したこの秋一番のいが栗をディスプレイ用に持って、工房のある小野市から国道175号線をひたすら北へ1時間40分でギャラリーへ。
初めての会場でやや緊張気味に展示を開始、ギャラリーのオーナーさんと福知山市の話などをしながらなんとか展示を終了。
明日から「工房えらむの木の器と織のあるくらし」の展示会がスタートします。
秋のドライブがてら城下町福知山のカフェギャラリーへお立寄りください。

DSC05476

DSC05484 (2)

 

 

綿が強風で倒れる

9月3日、4日は工房のある小野市でも強い雨と風が続き、畑は水浸しとなりました。
とりわけ綿を植えている畑の場所は、高台にあるため風の影響が強く、1メートル以上に成長した綿のほとんどが南の方へ倒れました。
綿はもともと倒れやすい植物で、強い風が吹くとすぐ傾いてきます。
今、綿はたくさんの花をつけているだけに、少なからずダメージはあるようです。
雨の心配も無くなったので、さっそく支えをして起こしてやることにしました。

DSC05440

 

 

町屋に集うクラフト 展

私が所属する公益社団法人 日本クラフトデザイン協会の会員展「町屋に集うクラフト」が開かれます。
期間 2013年9月28日(土)〜10月13日(日)月曜休館
時間 10:00〜18:00 入場無料
会場 伊丹市立伊丹郷町舘(旧岡田家住宅・旧石橋家住宅)
兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-28
私も作品の出展と運営のお手伝いをさせていただく予定です。

10月5日(土)6日(日)14:00~18:00には、出品作家による酒器で伊丹酒をお楽しみいただくコーナーも設けられます。
おひとりさま1杯でなくなり次第終了となります。

町屋とクラフトのコラボレーションをお楽しみください。

img050