工房 えらむ

木の器と手織の工房

07月

木工ふたり展終了しました

7月16日から30日まで、兵庫県西脇市の国登録有形文化財 旧来住家住宅にて開催しておりました、木工ふたり展が終了しました。
今回は、文化財となっている建物の一部をお借りしての展示会ということで、私たちは、販売を目的とせず、これまで二人が取り組んできた木工作品を、多くの方に観ていただき、活動を検証していくことを目的としました。
会期中は、本当に沢山の方に会場に足を運んでいただきました。文化財の建物には、空調設備は一切ありませんので、会期中に梅雨明けを迎えてからは、非常に暑い日が続き、展示会場の蔵も、分厚い土塀とは言え、熱気がこもり、とても蒸し暑い会場になっていましたが、それでも多くの方に、熱心に観ていただけましたことに感謝申し上げます。
会期の後半には、地元新聞社の取材をいただいたことで、さらに多くの方に足を運んでいただきましたが、二人とも仕事の関係で、在廊している日が少なく、せっかく来ていただいたのに、お礼を申し上げることができず申し訳ありませんでした。
また、同時期に建物内で三人展をされていた、工芸家の方には、いろいろアドバイス等をいただき、楽しい時間をすごさせていただきましたことにお礼を申し上げます。
そして期間中、とても親切に対応していただきました、旧来住家住宅のスタッフの皆さまにもお礼を申し上げます。

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島本契司 木のしごと土のしごと展

作品の納品の帰りに、親しくしていただいている作家の島本契司さんの「木のしごと 土のしごと 展」を見てきました。
7月29日〜8月3日まで、神戸市中央区の「ギャラリーあじさい」で開催されています。
島本さんも私も、以前から、木工作品を日本クラフト展や朝日現代クラフト展に何度か応募していて、お互い兵庫県在住者として、名前と作品を目にする機会が度々ありました。
島本さんの作られる作品は、とてもユニークでストーリー性があっておもしろいものが多く、どんな方だろうかととても気になっていたのですが、昨年、私が所属している公益社団法人 日本クラフトデザイン協会に島本さんが入会され、お会いする機会を得ることができました。
島本さんも私のことが気になっていたそうで、お互いにお会いできたことで、親しくさせてもらっています。ただお互いに描いていた作家イメージとは全く違っていたのが、笑えます。
今回の島本さんの作品は、木と陶の器を中心に展示されていますが、特にフリーハンドで手彫りされた木の器は、フリーハンドのおおらかなラインが自然で、木の表情にも味わいがあって、とても素晴らしい作品に感じました。
機会がありましたら是非ご覧いただければと思います。

会場 ギャラリーあじさい  兵庫県神戸市中央区三宮町1-9-1 センタープラザ東館2F
期間 7月29日(火)〜8月3日(日) 11:00〜18:00 (最終日は17:00まで)

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綿の花

栽培している和綿の花が咲きはじめました。
背丈は、7〜80センチになりました。先日の台風の直接の影響はなかったものの、それでも小野市郊外の高台にある畑は、台風の接近に伴い、強風が吹き、ほとんどの綿が倒れてしまいました。
倒れやすい植物なので、垣を作って起こしてやることにしました。
それでもなんとか成長し、三角形の蕾がつき、美しいクリーム色の花が咲きはじめました。
花は、夕方や翌日には薄いピンク色に変わり、しぼんでしまいます。
短い花の一生ですが、この時期だけ楽しめる美しい花です。

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ウリの季節

近畿地方も梅雨明けし、工房のとなりの野菜畑も、にぎやかになってきました。
今年は、ウリの苗をたくさん植えたのが、順調に育ち、沢山の実を付けています。
黄色いマクワウリのほか、4種類ほどのウリを収穫し、いただいています。
最近まで雨が多かったこともあって、ウリの成長は早かったのですが、食べると水みずしいものの、甘味が少ないものが多いのが残念です。それでも、ウリ特有のさっぱりとした甘味は、メロンのような派手さはありませんが、しみじみと夏を感じさせてくれます。
梅雨明けし、雨が少なくなると糖度が増すそうです。これからもっとおいしいウリがいただけそうです。
この辺りでは、ウリはお盆のお供えの定番となっています。故人をも偲ばせる、夏のやさしい食べ物が収穫できることに、感謝したいと思います。

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木工ふたり展会場にて

今日は、3連休の初日ということで、木工ふたり展会場の旧来住家住宅に、藤田さんと終日、在廊していました。
作者不在の日に、会場に足を運んでいただいた方には、申し訳ございませんでした。

会場の旧来住家住宅は、大正7年に当時の貴重な銘木を最高の技術で建てられた建物ということで、国の登録文化財に指定されています。
建物の施主は、地元銀行経営者の方であったことから、建物に関する建築用材の目録、経費の出納などが正確に記録され、当時の建築の状況が詳細に残されています。お願いすれば施設の担当の方が、詳細に建物について説明していただけます。
今回、木工の専門家の方が来られた際に、お願いして説明していただいたのですが、その銘木の種類の多さ、そして稀少かつ高級な材を、今では、再現不可能と思える高度な技術で加工、表現されていることに驚きました。
そして今日の夕方、会場では、NHKのドラマで注目されている武将「黒田官兵衛」が兵庫県西脇市出身ということで、戦国時代の結婚式を再現する模擬結婚式とブライダルショーが、生演奏とともに繰り広げられ、華やかな一日となりました。

 

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明日から「木工ふたり展」

明日7月16日から30日まで、兵庫県西脇市の国登録有形文化財 旧来住家住宅の蔵にて、「木工ふたり展」を開催いたします。
今日は、午後から作品の搬入展示をしてきました。
会場の旧来住家住宅は、大正7年に建てられた民家で、当時の高級用材の銘木を、高い技術で随処にさりげなく生かしながら、造られた、木の好きな方には、ぜひ見ていただきたい建物です。
建物の敷地の前の溝には、錦鯉が泳いでいて、ちょっぴり津和野のような風情を感じさせてくれます。
欅の玉杢の一枚板で造られた庭門に迎えられる、薮内宗匠氏設計の庭もすばらしいものです。
素晴らしい建物をご覧いただくついでに、私たちの「木工ふたり展」をご高覧いただければ幸いです。

日程 2014年7月16日〜7月30日 (休日 22日・28日)  10:00〜18:00

会場 旧来住家住宅(きゅうきしけじゅうたく)蔵   兵庫県西脇市西脇394-1   入場無料

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新しい生命

工房の片隅に大きな松の木があったのですが、数年前に松くい虫で完全に枯れてしまい、やむなく伐採しました。
根元から三つに分かれた巨木で、いつか余裕ができたらツリーハウスでも作ってみようと思っていたほど、太く丈夫な松の木でした。ぽろぽろと沢山の松ぼっくりを落とし始めたかと思うと、枯れることなんて、まったく想像もしなかった生命力に溢れた、大きな木だったのに、周辺の松の木とともにあっけなく枯れてしまいました。
巨木故、チェーンソーで伐採するのも恐怖感さえ覚えました。
そんな松の木の切株を見ると、新たな生命が宿っていました。朽ちかけ割れた切り株の間に、雑木の種子が入り込んで芽吹いています。
どこまで成長するかわかりませんが、枯れた松の木をエネルギーの源にして、また新しい森の一部が再生されていく姿に感動しました。
梅雨の水分をしっかり含んだ土地に、強い夏の日差しを受けとめて、わずか100坪ほどの工房の雑木林で繰り広げられる、自然の営みに興味はつきません。

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欅の角皿を彫る

刳り物の作品の多くは、自身の好みで、栗の木で作っています。
しかし最近、以前に作った欅の大皿の追加製作のご依頼をいただいたこともあって、ここ数日、欅を彫っていると、欅がおもしろくなってきました。
欅は、ちょっと自己主張が強い木の雰囲気があるのと、固いものが多いので、手で彫るのはなかなか大変なので、普段はあまり使っていません。今回、製作用に在庫の欅材を探していると、以前に買った面白い木がいくつか出てきました。
木をゆっくり眺めて、じっくりと一点ものを製作していくのは、刳り物の面白さ。この木を彫りたいと言う、衝動にかられて彫るのは、楽しいものです。
オーダーの作品が終わった後、大きな角皿を彫ってみました。木の自己主張を生かしてやることができたでしょうか。
それにしても、今日は台風の接近に伴い、閉め切った工房内での作業は、蒸し暑くて大変でした。

欅の角皿を彫る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クルミの実

工房の片隅に植えている、一本のオニグルミの木に実が生りました。
クルミは、木が一本だけだと実があまり生らないというようなことを聞いたことがあるので、実が生るなどほとんど期待していなかったのですが、最近になって実が生っているのに気が付き、感激ました。
材料としてのクルミの木には、馴染があるのですが、工房のある周辺地域では、自生しているクルミの木は殆どなく、実際にクルミの実が生っているところはまったく見たことがなかったので、恥ずかしながら、クルミの実は、店頭で売られているような、固い殻の実がドングリのように生っているのだろうと真面目に思っていました。
実際に生っている実を見るのは初めてで、ちょうど梅の実のように核果の中の種子が、よく見る固い殻のクルミの実と言うことのようです。
クルミの木は、兵庫県出身のK君が、岐阜の高山で木工修業していた時に育てていて、大きくなってきたので、うちの工房の敷地に植えてくれたオニグルミ。
実を収穫したら、今は、兵庫県に戻って暮らしている、K君に送ってあげることにしようと思う。

オニグルミ

 

 

 

 

 

 

 

隅切盆を彫る

栗の木で隅切盆を彫っています。
隅切盆と言えば、少し改まった場で使われることが多い印象がありますが、今彫っているのは、32×22センチ程の長方形の隅切盆。ちょうどカフェトレーなどのサイズに近いサイズで、カジュアルに色々な場面で使っていただけることを想定して、作っています。
彫りは、ざっくりと鑿跡を残して、仕上げは、栗の木の個性を生かしながら、少し黒っぽい漆で仕上げたいと考えています。
焼締の器や白磁の器などが映える盆になれば、と思っています。

栗の木の隅切り盆