工房 えらむ

木の器と手織の工房

01月

テーブルウェア・フェスティバル2015に行ってきます。

2月1日から開催されるテーブルウェア・フェスティバル2015に明日から行ってきます。
フェスティバルで開催される、第23回テーブルウェア大賞のオリジナルデザイン部門(プロフェッショナル)に共同製作者の芦田俊一さんと製作した、木の器が一次審査を通過しました。
フェスティバル初日の開催時間前に、最終の審査結果発表があるので、器の勉強を兼ねて会場の東京ドームへ、芦田さんと行くことにしました。
私と芦田さんとは、互いに木への強いこだわりを持ち、とりわけ木の表情を生かした、少し野趣を感じさせる器を作り出品しました。
東京ドームと言う、とてつもなく大きな空間で催される、テーブルウェアの祭典の中に置かれる1点の器ですが、現代のテーブルウェアとして受け入れていただけるのか、食卓を彩る演出をすることができるのかを、少しでも感じ取ることができればと言う思いで、会場に足を運びたいと思います。

テーブルウェア・フェスティバル2015  2015年2月1日(日)〜2月9日(月)
会場 東京ドーム

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細かい鎬(しのぎ)の鉢

栗の木で、細かい鎬(しのぎ)のフリーハンドの鉢を彫りました。
昨年から、ちょっとしたマイブームのように、細かい鎬の器を作っています。
太い鎬だと、大きな深丸鑿を玄能で、ある程度ぐいぐい彫っていけるのですが、細かいとそうもいかず、玄能も使いますが、少々デリケートな作業になるので、手で彫る部分が多くなります。
当然、鎬の数も増え、かなり肩のこるしんどい作業になるのですが、何故かこの作業に取りつかれ、止めれれなくなり、こつこつと彫っています。
そして、やり終えた快感が、次の作品に向かわせるようです。

しのぎの器 木の器

 

 

 

 

 

 

 

栗の木の銘々皿を彫る

厚さ2センチ、18センチ四方の栗の木の銘々皿を彫りました。
私の刳り物の器材は、いつも栗の木中心です。
栗の木は、個性のはっきりした木ではありますが、決して自己主張の強い木ではなく、まったりとした雰囲気が好みです。
私の作る器のような朴訥とした器とは、相性がいい木だと思います。
今回の銘々皿は、ほとんど1寸2分(36mm)の丸鑿で彫りました。
部分的には平鑿や細い鑿も使いましたが、幅の広い鑿中心で彫っていくと、手のひらの丸みや、指の形状に近い表情が、木に表現されていくような気がします。

木の器 銘々皿

 

 

 

 

 

 

 

工房の朝

今日は「大寒」。
一年で一番寒い日ということですが、今朝は心なしかやわらかい日差しを感じて、工房の入口の壁に映る立木の影が心地いい雰囲気。
7年前に建築家の方と休日を利用して、3年半かけて廃材で建てた工房。もともと廃材も7年経つと、さすがに劣化してあちらこちらが、傷み始めていますが、またその古さを楽しんでいます。
工房の入口には、古民家でもらってきた千歯こきを立てかけて置いたら、すっかり馴染んでしまって、ここ最近ずっとそのまま。
呼び鈴代わりの錆びたカウベル。足場解体時に不要になった、錆びた番線で建築士さんが作ってくれたオブジェ。
薪ストーブの薪を取りに行くのを横着して、入口横に置いて汚くしていますが、最近は知り合いしか訪ねてこないので、まあいいでしょうか。
穏やかな大寒の朝です。

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大皿をつくる

栗や欅の木は、ひとつひとつに個性がはっきりとしていて、おもしろい味のあるものがたくさんあります。
味のある木があると、できるだけその個性を生かして器にしたくなります。そんな木を切り刻んで、小さな器を作るのはどうも、もったいなくて、どうしても大きな器になってしまいます。
かと言って、あまり杢目ばかり強調すると、杢目のきれいな、大きい飾りもののような器になってしまうので、実用性を考えると、そのあたりが難しいところです。
以前、製作した大皿を購入いただいたお客様から、陶器の大皿はとても重くなるけれど、木の大皿は、軽くて扱い易いし、収納も食器棚の中の陶器の上に、どんと載せて置くこともできるし、場所がなければ隅に立てかけて置いておくこともできるので、便利とのことでした。
作ったのは、どちらも40センチ×30センチほどの大皿。
左は欅材に拭き漆の角皿。 右は栗材に拭き漆の楕円皿。

木の器 角皿木の器 だ円皿

 

 

 

 

 

 

 

一点ものの作品作り

日頃の刳り物による木の器作りは、とてもスローな手作業中心で、木とじっくり向き合いながらの製作になります。
刳り物には、個性を持ったいろいな木との出会いを楽しみながら、どう器としてかたち作っていくのか、考えを巡らし製作する、まさに一点ものの作品作りの面白さがあると思います。
今回、屋久杉のなんとも個性的な、板のような塊のような木から、何か器を作ってほしいと言う依頼をいただいて、製作しました。
節もあり、入り皮もあり、樹皮ある難題です。個性的な木ほど、考えを巡らせる楽しみもあるのですが、さすがにすぐにかかれず、2ヶ月位考えてようやく器にしました。仕上げは漆塗りにして、実用的な器に仕上げる予定です。
機会があれば、捨てられない木、思い出の木や旧家の廃材など、いろいろな木にチャレンジしていきたいと思います。
こんな木で器はできませんか、と言うお問い合わせ、ご依頼も歓迎いたします。

(写真上段は加工前の屋久杉材の表裏・下段は加工後の器の表裏)

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今日から第54回日本クラフト展

今日1月10日より、所属している公益社団法人 日本クラフトデザイン協会主催の、第54回日本クラフト展が東京六本木の東京ミッドタウン・デザインハブで開催されます。
956点の応募作品より入選した一般及び学生作品374点と、会員作品398点のクラフト作品が展示されます。
最近は、若い世代の応募が多いようです。とくに学生の応募が増え、新しいクラフトの未来を予感させてくれる印象があります。
写真は今回出品した、木の実をイメージした器です。
日頃製作している刳り物の木の器のバリエーションとして、木が年輪を刻む姿を重ねあわせて、細かい鎬(しのぎ)を刻むことで、人と自然とのかかわりを表現しています。

鎬の木の器

 

 

 

 

 

 

 

細かい鎬(しのぎ)の器

最近、木の器に細かい鎬(しのぎ)を入れた作品を作っています。
鎬紋とは、本来は、刀剣の刃と峰の間に貫いて走る稜線のことを言うようですが、陶芸などの技法としては、素地(きじ)の表面に、凹みを付けて模様にするものです。凹みは放射状や、平行線で、連続して削ずり、その境は凸状の筋になります。この筋を鎬と言います。
これまで、鎬を入れた作品は作っていましたが、どれも比較的太い鎬でした。最近、杢目に逆らって、細かい鎬を彫って見たところ、鎬の奥に現れる杢目が何となく面白くて、ちょっとしたマイブーム的に作っています。
細い彫刻刀や丸鑿で彫るのですが、細かい分、彫る数が増えるので、時間と労力がかかるのが大変です。それでも年輪を重ねた杢目の数のように、人の手を加えていく作業もまた感慨深いものを感じます。
1月10日から東京ミッドタウン・デザインハブで始まる、第54回日本クラフト展の作品も、栗材に細かい鎬を入れた器を出品しています。機会がございましたら、ご高覧いただければと思います。

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2015年 新年明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。
2015年の幕開けです。工房えらむの活動も4年目を迎えます。
今年の最初の大きなイベントは、テーブルウェア・フェスティバル2015への参加になるようです。
フェスティバルの初日には、テーブルウェア大賞オリジナルデザイン部門の、書類審査を通過した作品の現物による審査発表があるので、共同製作者の芦田俊一氏と、会場の東京ドームに足を運ぶ予定にしています。
非常に規模の大きな食器と食空間コーディネートの展示会と言うことで、大切な器の勉強の機会にしたいと思います。
少しずつ活動の幅を広げながら、多くの方に喜んでいただける作品づくりを目指して、活動していきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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