木・金・土の異素材展

大阪府豊中市にあります、うつわギャラリー陶和さんにて2024年9月21日~25日に開催されます、「木・金・土の異素材展」に出展いたします。
木・金・土の異素材展と言うことで、木の器の工房えらむの田中陽三と、金属のアルミ鍛金の森下シゲキさん、土の陶芸家の若生紗耶香さんによる3人展です。
それぞれの素材の個性を生かして作られた、食器やカトラリー、生活用具などを展示販売いたします。
異素材のうつわなどを組み合わせたコーディネートをお楽しみいただければと思います。

9月22日(日)13時よりうつわギャラリー陶和にて、工房えらむによる木の長方形皿(15.5×10㎝)を作るワークショップを開催いたします。(費用は材料費込みで、税込み4000円です。
定員5名で募集いたします。お申込みは、ギャラリーへお電話かインスタグラムDMにてお早めにお願いいたします。

日時 2024年9月21日(土)~25日(水) 11時~17時
うつわギャラリー陶和
大阪府豊中市向丘2-10-10 リ・ライフビル1F
TEL 06-6152-7798

 

一脚展+2024を見てきました。

2024年8月24日から9月8日まで、神戸の「竹中大工道具館」で開催されている、「第14回 座る・くらべる一脚展+2024」を見てきました。
会場には、兵庫県の13名の木工作家が製作された新作の椅子が並べられ、椅子は、すべて座ることができ、アンケートにより、デザインや座り心地を投票できるようになっています。
また今回の特別展では、世界の名作椅子を1/5スケールで作る濱田由一氏による、細部まで精巧に再現されたミニチュア椅子の数々やその製作工程などが紹介されています。
ハンス・J・ウェグナーなど、北欧椅子デザイン界の巨匠の椅子など、歴史に残る椅子の名作を忠実に再現した、ミニチュア椅子は大変見応えのあるものでした。
親しい木工作家の方もおられて、全ての椅子に座りながら、座り心地やデザインを実感させていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

2024年8月27日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

猛暑の野辺に咲く花

2024年の8月、お盆を過ぎても猛暑の日々。工房では、窓も扉も全開で作業をしていますが、32度の室内での作業はさすがにしんどくなります。
それでも、激しい首こり、肩こりに起因する緊張型頭痛に長く悩まされた日々を、繰り返さないために、朝夕の工房廻りの軽い運動を兼ねた散歩を、時間の許す限りするようにしています。
そんな猛暑の田舎道に、しっかり咲いている花を見つけると嬉しくなります。
水田の畔に、やわらかいピンク色が美しいいヒルガオ(昼顔)。
黄色が鮮やかなマツヨイグサ(待宵草)。
猛暑に負けず咲く、野辺の花の逞しさを感じます。

2024年8月24日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

隅入りのお皿を彫る

栗の木で、長方形の隅入りのお皿を彫りました。
縦26㎝、横16㎝、厚さ2㎝サイズで、小盆としても使用できます。
栗の木の素朴さと、ざっくりとした彫り跡の掛け合いのような雰囲気が、面白いかなと思います。
杢目を生かした、少し黒っぽい拭き漆塗りで仕上げる予定です。

2024年8月16日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

箕輪漆行さんが来られました

お盆の少し前に、私の自宅に、長く漆の購入でお付き合いをさせていただいている、福井県の漆販売会社の株式会社箕輪漆行の専務さんが来られました。
数年前にお出でいただいて2度目。
私は、漆芸家と言えるほど、漆を使用している訳ではないのですが、営業活動とは言え、私のような工房にお出でいただけると嬉しく感じます。
私の漆塗りは、試行錯誤の独学スタイルでやっていますので、こうした漆の素材に精通した方に直接、いろいろおたずねできるのは、貴重な機会で、いろいろ質問させていただきました。
また、能登、北陸地方の震災による輪島塗業界の現状をお聞かせいただいたり、昨今の漆塗りを取り巻く状況などを興味深く聞かせていただきました。
また、漆塗りは、新型コロナウイルスに対して、非常に高い殺菌効果があることを、箕輪漆行さんが研究所に依頼して確認されたことなどを報告いただいて、漆器がもっと活用されて一般生活に浸透していくようお互いに努めましょうと言うお話で締めくくりました。

2024年8月14日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

ユウスゲの花

新しいお店を建築されたフレンチのシェフから、ユウスゲの咲いているところがあるので、見に行きませんがとお誘いいただき、見に行ってきました。
ユウスゲは、その名の通り夕方に咲き始める花で、なかなかお目にかかることができない希少な花。
ちょうど今が見ごろと、こんなお声がけをいただけると何より嬉しい。
夕方、シェフの案内で出かけて行った先には、レモンイエローの美しい花が咲いていました。
山登りをしていたころ、日本アルプス各地で、ニッコウキスゲの群生をよく見かけましたが、ユウスゲはとても上品で清楚な雰囲気。
ユウスゲは、兵庫県では絶滅危惧種Cランクに指定されていて、大切に見守りたいものです。
近くの雑草の中に咲く野生のキキョウの花が、可憐でまた美しかった。

2024年8月6日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

フレンチの新しいお店

数年前、老舗のフレンチのシェフと奥様が、私の廃材で建てた工房を訪ねて来られました。
兵庫県小野市の鴨池の畔に、景観の良い広い土地を購入したので、こんな廃材を生かした雰囲気の新しいお店を建てたいので、参考にさせてほしいと仰られました。
私の工房をコンセプトにしたお店ができるなんて嬉しく、ささやかながら協力させていただきました。
そしてシェフから、やっとお店がほぼ出来上がったので見に来ませんかと、連絡をいただき見に行ってきました。
購入された土地は、池の畔の自然の美しい、非常に景観の良いところですが、県立自然公園の一部としての非常に厳しい規制のある土地で、建築の許認可や規制をクリアーされるのに並々ならぬ苦労をされたそうです。
その甲斐あって、自然と景観が一体化した、素晴らしいお店が出来上がっていました。
内部は、江戸時代の古材をメインに生かした、重厚な作りで、随所にこだわりの大工仕事が見られ、素晴らしい店内空間となっていました。
まだ、お店は正式オープンされていませんので、お店の様子は、外観と店内からの眺望のみのご紹介とさせていただきます。
オープンが待ち遠しい、本当に素敵なお店です。

2024年8月5日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

ベニバナセンブリの花

ほとんど休まず仕事をしていたら、肩こり、首こりからくる、ひどい緊張型頭痛に2年近く悩まされ続けました。
いろんな治療を試して、やっと頭痛が軽くなり、今年4月から5月にかけて1ヶ月仕事から離れて、アメリカに行っていたことで、ほぼ頭痛から解放されました。
その間治療を続ける中で、休みを取って、体のケアを行うこと、軽い運動を日々続けることを促されました。
そのアドバイスを受けて、時間が許す限り、仕事始めと終わりに20分程度、工房周辺の田舎道を歩くことを日課にしました。
この工房廻りの散歩が、とても気分良く楽しい。
車道を避けての水田周辺の田舎道には、いろいろな草花、雑草があり、このささやかな出会いが何とも新鮮で楽しい。
今も夏の強い日差しの下を、麦わら帽子に、タンクトップ、短パンでゆっくりマイペースで歩く。
強烈な暑さの下で、ほとんど花の少ない時期に出会ったのが、ベニバナセンブリの小さな赤い花。
センブリは、胃腸薬としての効能があるそうです。
そんな出会いが、なんとも愛しく嬉しい。

2024年8月1日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ