クルミの木で、シンプルなお皿を彫りました。
サイズは、お皿として標準的な4サイズ。
6寸(18センチ径)、7寸(21センチ径)、8寸(24センチ径)、9寸(27センチ径)。
特に意匠的な彫跡はなく、シンプルにお皿の中心に向かって彫っています。
塗装は、ウレタン含有の植物性オイル(オリオ2)を塗布しています。食品衛生法をクリアーした安全な塗料で、ほとんど色移り、匂い移りがないので、料理のいろいろなシーンで使うことができると思います。
陶製の器と組み合わせて、食卓のコーディネートを楽しんでいただければと思います。
この作品は、9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
機会がございましたらお立ち寄りください。
8月 2022のアーカイブ
神代たもの板皿
神代たもの木で、板皿を作りました。
神代木と言われる木は、約1000年~2000年もの間、火山の噴火や洪水によって、土や川の中に埋まって、腐らずに地中の成分などの作用によって変色した木のことを言います。
今回使用したのは、神代木のたもの木。
おとなしい杢目ですが、長い年月が作り出した、神代木らしい、こげ茶色の落ち着いた色合いです。
部分的に劣化が進んでいるので、シンプルに板皿にしました。
塗装は、劣化を抑えつつ耐水性をもたせるために撥水セラミック塗装にしました。古い木なので、セラミック成分がしっかりしみ込んで、ほとんど無塗装の風合いです。
1000年以上経過している木と思われますが、削り出した神代たもの木からは、たもの木特有のにおいが、今だしっかり出ていて、ちょと料理の邪魔をしそうなので、プレートとして使った方が良さそうです。
この作品は、9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
機会がありましたらお立ち寄りください。
栗の大椀
栗の木で大きなお椀を作りました。
直径13センチ、高さ7.5センチで、一般的なお椀にすると少し大きく、丼鉢にすると少し小ぶり。
お椀と丼鉢の中間ぐらいの大きさ。
最近なぜか、このサイズのお椀を欲しいとおっしゃる女性の方が多くなったような気がします。
お椀と丼鉢の兼用として、お汁もの、丼もの、麺類など、少なめの程よい量を食べるのにいいようです。
丼鉢だと大きくて、ちょっと重くて、がっつり感がありますが、このサイズのお椀だと、気軽に使えるようです。
木製なので、陶製に比べると軽くて、熱さも伝わりにくい点も好まれるところです。
木工ろくろは使用せず、ゆるやかにフリーハンドで彫り上げて、拭き漆塗りで仕上げています。
この作品は、9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
機会がありましたらお立ち寄りください。
栗の木の丸盆を彫る
栗の木で丸盆を彫りました。
直径35センチで、私が彫るお盆の中では、一番大きなサイズ。
厚さ2センチの栗の板目の板で、軽くて板目の杢目がきれいなお盆ができたかなと思っています。
どうしても薄くて広いお盆にすると反りが気になるところですが、この木は長く養生していても、なぜかほとんど反らない優秀な木。
木工ろくろは使用せず、バンドソーで丸くカットして、手で彫っています。端正なきれいな丸ではありませんが、私はこの少しゆるい感じが好き。
薄いお盆は、持ちにくくなるので、縁に少し丸く段差を付けています。
塗装は、ウレタン含有の植物性オイル(オリオ2)を塗布しています。食品衛生法をクリアーした安全な塗料で、ほとんど色移り、匂い移りがないので、食品を直接盛り付けることもできます。
塗装しても浸透性が高いので、塗膜を作らず自然な木の質感が良い感じです。
9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
機会がありましたらお立ち寄りください。
栃の板皿
きれいな杢目の栃の木があったので、板皿を作りました。
全体的に、ひび割れや、入皮のある板でしたが、落ちついたテキスタイル模様のような雰囲気があったので、板皿として表現してみました。
裏表、どちらも捨てがたい表情があったので、裏表どちらでも使えるようにしています。
きれいな杢目模様を少し落ち着いた表情に見せるために、漆に少し煤を混ぜて、モノトーンの表情にしました。
何とか意図した雰囲気になったと思います。
銘々皿や料理皿、飾り台などとして、いろいろな場面で使っていただければと思います。
9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
機会がありましたらお立ち寄りください。
山の日より
昨日は、2022年の山の日で祝日でしたが、工房で仕事をしていました。
私が、地域の社会人山岳会に所属して、登山に熱中していた若いころは、山の日と言うのは無かったのですが、お盆の前後は、ほとんど山にいる生活でした。
サラリーマン生活をしながら、年間60日ぐらいは、山に行っていたと思います。
夏山、冬山、岩登りと、ほとんど若いころのエネルギーの発散場所が、山登りだったのだと思います。そしていろんな山の本を読んでいました。
山登りに熱中する、個性的で、独特の価値観を持った不思議な人たちが、面白くて、そんな人たちと一緒にいることが楽しかったのだと思います。会社での将来性より、ヒマラヤ登山が重要と、長期休暇を取ってヒマラヤ遠征に行く人。ネパールのカトマンズに宿屋を作ると言って、脱サラして行った人など。今ではそう珍しくはないかもしれませんが、こうした人たちから、いろいろ影響を受けたことは間違いないと思います。
私も年齢とともに、山から遠ざかり、山や自然とともに暮らすことにあこがれを感じ、50歳前半で脱サラし、今に至っています。
最近は、恥ずかしながらほとんど山には行っていませんが、一応、今の自然素材を使ったもの作りの生活は、登山の延長線上ということと位置付けて、山の日も休みなく仕事をする日々です。
2022年の夏野菜
今年の夏の前半は雨の日が続き、最近は厳しい暑さとスコールのような突然の雷雨の襲来と言う、激しい気象条件の中で、工房の畑の夏野菜も翻弄されながら、出来不出来の明暗を分けながら育っています。
今年は、キュウリとトマトが早々と枯れてしまい、期待した収穫がなく残念。
期待して植えたスイカの4本の苗から収穫できたのは、小さなスイカが4個。15センチ径ほどのものが3個で、一番多いものが18センチ径。それでも食べてみるとしっかり熟した赤い果肉は甘く、夏の日の冷やしたスイカをささやかながら味わうことができました。とは言え、スイカの苗4本で、収穫が4個と言う、コストパフォーマンスの悪さは否めません。
今年は、例年出来の悪かったピーマンの出来がなぜか良く、毎日沢山の収穫となっています。
ウリが大好きで、今年も沢山植えたのですが、収穫はそこそこなのですが、どれも甘みが薄く、期待外れ。さっぱりとした甘みと、シャキシャキした歯ごたえが、暑い夏の日にぴったりなのですが、なぜか今年は甘みが乏しく、何を食べているのかよくわからない状態で残念です。
野菜作りは難しい。
栃の輪花盆の仕上り
先日彫っていた、栃の木の輪花盆が仕上がりました。
お盆は、直径約35センチの少し広めですが、厚さ2センチと薄めなので、軽い持ち心地で、取り回しよく使えると思います。
栃の木の白いきれいな板で、特有のにじんだような杢目模様もあって、オイル仕上げで涼しげな感じになりました。
来月、9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
東京 日本橋高島屋 暮しの工芸での展示会
来月、9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による「陶と木のある食卓」展をさせていただくことになりました。
この度ご縁をいただいて、同じ兵庫県内の陶芸家コウホ窯の市野吉記さんと展示会をさせていただくことになりました。
市野吉記さんの陶芸作品は、とても人気が高く、日本橋高島屋さんでも何度か展示会の経験のある方なので、市野吉記さんの仕事場が、私の工房から車で45分ぐらいのところということもあって、直接お会いして、展示会ことを教えていただいたり、打ち合わせをさせていただいたりしています。
私は、東京の百貨店での初めての展示会ということもあり、定番の作品に加えて、一点ものの作品などもできるだけ作っていきたいと思っています。
展示会の期間中は、終日在廊予定なので、関東方面の方と直接お会いできることを楽しみにしております。
だた、新型コロナウイルスの感染状況により、在廊の変更もありますのであらかじめご了承ください。
コウホ窯 市野吉記・工房えらむ田中陽三「陶と木のある食卓」展
9月7日(水)~13日(火)(営業時間につきましては、日本橋高島屋S.C.のホームページをご覧ください)
東京 日本橋高島屋 7F暮しの工芸