工房 えらむ

木の器と手織の工房

工房の四季

工房の野鳥 コゲラ

小さな小さな林に囲まれた工房ですが、この季節沢山の野鳥の姿を見ることができます。
四季を通じて野鳥の姿を見かけるのですが、木々が葉を落とした冬の時期は野鳥を見るのに適しています。
いつも仕事をしている作業場の正面に大きなコナラの木があるのですが、仕事をしていると、時折シジュウカラのにぎやかな鳴き声が聞こえてきます。ほどなく小刻みに木をつつく音が聞こえてきます。木をつついているのは、コゲラ。いわゆるキツツキの仲間です。
沢山の忙しなく飛び回るシジュウカラの中で、コゲラの数は数匹。虫の居そうな幹をつついて移動します。
いつもシジュウカラの群れに交じってやって来るのが不思議だなと思って調べてみると、偶然ではなく、混群と言う野鳥の習性だそうです。
特定の異種の野鳥が一緒に群れを作って移動することで、敵対する野鳥の発見がしやすくなったり、身を守りやすくなったりするそうで、小さな鳥たちが生きるための独特の習性のようです。
忙しなく飛び回っていた混群の野鳥たちは、10~15分ぐらいすると、どこかへ移動して行ってしまいます。
工房の小さな林の中にも、野鳥たちのささやかな営みを垣間見ることができるのが、微笑ましく、楽しいひと時でもあります。

 

 

 

 

 

 

2019年の大晦日

工房えらむの2019年の大晦日を迎えました。
木の器制作に関しては、あれこれいっぱいやりたいことがありましたが、相変わらず制作スピードの遅さ、技術の無さ故、オーダーをいただくと納期などに追われる一年でした。
今年は、思いがけず、旅館で使用される食器の一部を作らせていただく、ご注文をいただき、打合せからサンプル制作、納品までほぼ半年近い仕事となりました。
その間、個別にお客様から、早い時期にオーダー品のご注文をいただいていたにもかかわらず、お届けが年越しになってしまい、申し訳なく思っております。
来年は、できる限り自身の持ち味を引き出した作品や新作を、見ていただけるようにもしていきたいと思います。
毎年恒例の、新年への思いを込めて、工房に自分で作ったしめ縄を飾りました。
藁は実家の田んぼから、ウラジロや松やナンテン、竹など、すべて近くの雑木林などからの頂きもの。
私たちは、木や綿や絹など自然からの頂き物で仕事をさせていただいていることに感謝して、その思いをしめ縄に込めて、新年を迎えたいと思います。
この一年本当に沢山の方のお世話になりました。
みなさんに感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

2019年12月の工房Open日

毎月、第3土曜、日曜、月曜の3日間、工房ギャラリーを定期Openしています。
今週末は、2019年12月、今年最後の工房Openとなります。
2019年12月の工房Open日は、12月21日(土)、22日(日)、23日(月)10:00〜16:00 の3日間です。
工房で製作しています木の器等の作品、織の作品や小物雑貨と、あると楽しい古道具、古民具を展示販売いたします。
冬の訪れとともに工房の周りの木々は、すっかり葉を落とし、工房前は落ち葉の絨毯状態です。
乾いた空気感とともに、さくさくと踏みしめる落ち葉の感触は、遠い過去に忘れていたものを蘇らせてくれるような、心地よさを感じます。
例年に比べると、工房周辺は比較的温暖な冬の日々ですが、工房内はやはり寒いので、薪ストーブでやさしく暖めています。
工房の見学のみ、おしゃべりのみの方も歓迎いたします。
冬の工房へ、お気軽へお立ち寄りください。

 

 

 

 

 

 

 

晩秋の夜空の競演

最近は、夕暮れの光景がとても美しくて、工房横の畑から夕景を見るのが楽しみになっています。
最近、日没と同時に、南西の低い空にひときわ輝く明るい星が気になっていました。
ネットで最近の星の情報を見ると、南西の空に金星と木星が輝いているとのこと。そしてこの時期、月と金星と木星が一直線に並んで見えるとのことで、今日は天候も良く、夕暮れの空を写真に収めることができました。
夕焼けのオレンジ色の空の向こうに、細い三日月が現れ、ほどなく右下に明るい金星、さらにその下に木星が並んで見え始めます。
この時間の空の色の移り変わりは、とてもドラマチックでなんとも美しいものです。世の中には美しいものはいっぱいありますが、地球の表情ほど美しいものはないなと、つくづく感じます。
しばらく見ていると、暗闇とともに月の左上にも星が現れます。これは土星だそうですが、写真に写し込むことが難しいので、ブログの写真にはありませんが、一直線に並ぶ月と星々の競演は、仕事の疲れを忘れさせてくれる、この時期のささやかな楽しみです。

 

 

 

 

 

2019年 薪ストーブの本稼働

今日は、工房の薪ストーブに火を入れました。
先日から煙突掃除をしたりして、薪ストーブの準備をしていましたが、この時期としては、比較的寒さも穏やかで、薪ストーブに火を入れていなかったのですが、今日は日差しもなく、寒さも強くなったことから、薪ストーブの本稼働となりました。
荒壁だけの工房は隙間だらけで、冬を乗り切るには、薪ストーブは必需品です。
昨年は、仕事がちょっと忙しかったこともあって、ほとんど薪の貯えが出来ないまま、冬を迎えてしまい、工房の端材でしのいでいましたが、それもすぐ尽きてしまい、知り合いに薪を分けてもらうと言う、情けないありさまでした。
今年は、知り合いの紹介で、造園屋さんから、伐採して処分予定の樹木を沢山もらい受け、薪にすることにしました。太く長いままの伐採樹木なので、細かく切って割る必要があるのですが、それもなかなか時間がなく、ストーブにくべることができる適当な薪をほとんど準備できない状態で、今日に至ってしまいました。
結局、わずかな端材でしばらくしのがなければならないと言う、懲りない状態です。
しばらくは、工房から出る端材と、同じ市内で木工をしているふじい製作所さんからもらい受けた端材が、頼みの綱です。

 

 

 

 

 

 

 

晩秋の狂い咲き

秋の深まりを感じる今日この頃ですが、工房の周りでは、この時期あまり見慣れない光景があります。
工房の傍らに自生している、ツツジの花が咲いています。沢山の花ではないのですが、ツツジの葉っぱは紅葉しかけているのに、あちこちでツツジの花がしっかり咲いています。
そして、今年の6月上旬に沢山の実を収穫した桑の実が、いつの間にかまた実をつけています。実の数はわずかですが、そばにあるモミジの紅葉が色鮮やかになっている時期に、また実を付けていました。
あちらこちらで、季節はずれの狂い咲きが起こっているようです。
晩秋の時期にもかかわらず、朝にはウグイスがホーホケキョと鳴いています。他の鳥かと最初は疑っていましたが、どう聞いてもウグイスのようです。
工房近くで、毎年ほぼ正確に秋の彼岸の時期に咲いているヒガンバナの花も今年は、10日ほど遅い開花でした。
例年にない、微妙な気象の変化を動植物は微妙に感じ取って、反応しているのではないかと感じます。
どうしても最近の、気候変動の影響によると思われる災害などを連想してしまいます。
ささやかな現象に、神経質になることもどうかと思いますが、大きな災害などにつながらないことを祈りたくなります。

 

 

 

 

 

 

 

工房からの秋の夕景

秋の深まりとともに、工房周辺から見る夕景がとても鮮やかになりました。
工房の横の畑のある所は、少し高台にあることと、ほど良く雑木林が点在しているせいか、夕日が沈んで闇に包まれるまでのしばらくは、しばし見惚れる日々です。
何も特別な風景ではありませんが、秋の夕日が静かに地平に消えて行ってからの数分間の色や風景は、自然ほど美しいものはないと感じさせてくれる至福の時間です。

 

 

 

さつまいもの収穫 2019年

工房の隣にある畑で、さつまいもの収穫をしました。
ここ2年ほど、植えたさつまいもやそのほかの野菜を、イノシシとアライグマに荒らされるようになってから、畑をネット柵で囲ったりしましたが、何度も柵を破られ、アライグマに至っては柵はほとんど用をなさないこともあり、さつまいもの植え付けをやめていました。
いろいろ考えた結果、昨年に乾電池使用の電気柵を設置したところ被害が無くなったことから、今年はさつまいもの植え付けをし、無事収穫に至りました。
野菜コンテナーに2杯分、我が家の消費量としては十分な量です。
苦渋の選択として導入した電気柵ですが、その効果は絶大でした。最近は、この周辺の水田にもイノシシの被害が増えているせいか、電気柵が沢山設置されるようになりました。のどかだだった田舎の風景も変わりつつあります。
自然界における野生動物と人間の関係は、人間が被害者と言う意識が強いようですが、冷静に考えると、どちらもが被害者で、どちもが加害者と言えるのかもしれません。私たちはこのことを真剣に考えていかないと解決しない複雑な問題ではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2019年 工房の秋

暑さ寒さも彼岸までとは、よく言ったもので、暑かった日々も過ぎ、工房のまわりもすっかり秋めいてきました。
今日は、午後からは雨になってしまいましたが、午前中は、まさに秋を象徴するような美しい空が広がっていました。
工房で仕事をしていると、窓は木々に囲まれていて、意外と空を見ていない気がします。たまたま外に出た時にこの空に出会って、すごく得した気分になりました。
自然とともに生活するという事は、自然環境に恵まれた、山村や田舎で暮らすと言う発想になりがちですが、日常に感じる空や風、空気感をしっかり五感で感じながら暮らすと言うこととも言えるのではないかと思います。
工房での仕事は、涼しくなったおかげでだいぶ楽になりましたが、それでも彫り仕事は汗だくになるので、今日も素足に短パン、タンクトップですが、そろそろこのスタイルも終わりにしようかと思います。

 

 

2019年の栗の季節

工房は、野性のシバグリの木をはじめ、沢山の栗の木に囲まれています。
そして、2019年の栗の収穫の時期を迎えました。
今、収穫が始まったのは、早生品種の丹沢。例年はお盆過ぎから実を落とし収穫が始まるのですが、今年は、7月から8月にかけて雨が少なかったせいか、成長が遅く、青い小さな未成熟のイガが沢山落ちてしまいました。
そしてやっと9月に入って、熟した早生栗のイガ栗が落ち出し、収穫が始まりました。
やはり今年は、実の小さいものが多くて、栗も自然の厳しさを感じていたようです。
残暑が厳しく、まだ真夏の雰囲気ではあるのですが、茶色い栗の実を見ると秋がそこまでやって来たと感じます。