2024年の8月、お盆を過ぎても猛暑の日々。工房では、窓も扉も全開で作業をしていますが、32度の室内での作業はさすがにしんどくなります。
それでも、激しい首こり、肩こりに起因する緊張型頭痛に長く悩まされた日々を、繰り返さないために、朝夕の工房廻りの軽い運動を兼ねた散歩を、時間の許す限りするようにしています。
そんな猛暑の田舎道に、しっかり咲いている花を見つけると嬉しくなります。
水田の畔に、やわらかいピンク色が美しいいヒルガオ(昼顔)。
黄色が鮮やかなマツヨイグサ(待宵草)。
猛暑に負けず咲く、野辺の花の逞しさを感じます。
カテゴリーアーカイブ: 工房の四季
ユウスゲの花
新しいお店を建築されたフレンチのシェフから、ユウスゲの咲いているところがあるので、見に行きませんがとお誘いいただき、見に行ってきました。
ユウスゲは、その名の通り夕方に咲き始める花で、なかなかお目にかかることができない希少な花。
ちょうど今が見ごろと、こんなお声がけをいただけると何より嬉しい。
夕方、シェフの案内で出かけて行った先には、レモンイエローの美しい花が咲いていました。
山登りをしていたころ、日本アルプス各地で、ニッコウキスゲの群生をよく見かけましたが、ユウスゲはとても上品で清楚な雰囲気。
ユウスゲは、兵庫県では絶滅危惧種Cランクに指定されていて、大切に見守りたいものです。
近くの雑草の中に咲く野生のキキョウの花が、可憐でまた美しかった。
ベニバナセンブリの花
ほとんど休まず仕事をしていたら、肩こり、首こりからくる、ひどい緊張型頭痛に2年近く悩まされ続けました。
いろんな治療を試して、やっと頭痛が軽くなり、今年4月から5月にかけて1ヶ月仕事から離れて、アメリカに行っていたことで、ほぼ頭痛から解放されました。
その間治療を続ける中で、休みを取って、体のケアを行うこと、軽い運動を日々続けることを促されました。
そのアドバイスを受けて、時間が許す限り、仕事始めと終わりに20分程度、工房周辺の田舎道を歩くことを日課にしました。
この工房廻りの散歩が、とても気分良く楽しい。
車道を避けての水田周辺の田舎道には、いろいろな草花、雑草があり、このささやかな出会いが何とも新鮮で楽しい。
今も夏の強い日差しの下を、麦わら帽子に、タンクトップ、短パンでゆっくりマイペースで歩く。
強烈な暑さの下で、ほとんど花の少ない時期に出会ったのが、ベニバナセンブリの小さな赤い花。
センブリは、胃腸薬としての効能があるそうです。
そんな出会いが、なんとも愛しく嬉しい。
2024年6月の工房Open終了いたしました
本日2024年6月17日、工房えらむの3日間の工房Openが終了いたしました。
久々の工房Openにも関わらず、期間中は沢山の方にお出でいただき、心よりお礼申し上げます。
久しぶりの工房Openを待っていました。次いつOpenするか判らないので、都合をつけてやってきました。子供が生まれましたよ!と赤ちゃんを抱いたご夫婦。サラリーマン時代の同僚と、嬉しい訪問に感謝に堪えません。
何故かお客様がお出でいただくタイミングが重なることが多く、ゆっくりとお話が出来なかった方もいらっしゃり、この点は申し訳ございませんでした。
仕事の都合等で、なかなか定期Open出来ない状況ですが、Open日はまたSNS等でお知らせさせていただきますので、これに懲りずお立ち寄ちください。
写真は、連載中のアメリカの風景ではなく、工房のすぐお隣の牧場に放牧されている羊です。
工房の周辺も広大なアメリカに劣らず、雰囲気だけはゆったりしています。
2024年の桜とミツバツツジ
2024年の4月12日、快晴の暖かい春の一日でした。
今年は、工房前の桜とミツバツツジの花を同時に見ることができました。
これまで同時に花を見ることができるのはごく稀だったのですが、今年は、工房の桜の開花が遅れたことと、最近の急激な暖かさで4月中旬から咲き始めることの多いミツバツツジが早く咲き始めたことで、桜とミツバツツジの花が同時に見られることになったようです。
ミツバツツジは、工房の土地に最初から自生しているもので、工房に贈られた花束のようでとても気に入っています。
花は1週間ほどで終わってしまうのですが、今年は桜が花束に彩を添えてくれて、とても得した気分です。
毎年の季節の巡り合わせで、工房の木々の表情が変わりますが、こんなささやかな出来事が何とも愛おしく感じる日々です。
2024年の工房の桜咲く
2024年3月31日、工房の敷地に植えた吉野桜が咲き始めました。
ここ数日の暖かさで、固かった蕾も一気に膨らんだようです。
昨年より1週間遅れの開花です。
暑くなったり、寒くなったり、なんともつかみどころのない最近の季節ですが、桜の開花で正式な春の訪れを感じるところです。
「コウボウノサクラサク。」
もうこんな電報を送る人はいないでしょうね。
でも貰ったら嬉しいな。
2024年 新年明けましておめでとうございます。
2024年 新年明けましておめでとうございます。
穏やかな新年を迎えることができました。
今年は、昨年末にいくつかの興味深い仕事のお話をいただき、少し仕事の趣を変えながら、新たな方向に向かっていければと思っています。
最近は、体調不良に悩まされることが多くなりましたので、良い仕事をするには健康が第一と、良い体調維持を心がけて、この一年を過ごしたいと思います。
今年も小さな雑木林の工房で、自然と寄り添いながら、気負わず、穏やかに作品作りに取り組んでいきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2023年の大晦日
工房えらむも2023年の大晦日を迎えました。
今年もやり残したことがいっぱいで、大晦日が仕事納めとなりました。
2023年の前半は、昨年から続く慢性的な肩こり、首こりからくる緊張型頭痛に悩まされ、医者通いの日々。
どうにか頭痛が治まったものの、肩こり、首こりがすっきりしない故の、製作スピードの遅さ、納品に時間がかかるなど、順調な作品作りには程遠い一年でした。
肩こり解消に、日々歩くことを勧められ、時間がゆるす限り毎日、仕事始めと仕事終わりに、工房の周辺を20分程度歩くことを日課にしました。
これが、とても気分良く、未舗装のあぜ道に咲く草花に感動したり、日々の夕景に癒されたりと、身近な何気ない自然の気づきが仕事の励みになっています。
木と言う自然からの頂き物の作品素材に感謝して、そして自然から与えられる日々の感動を作品に生かしながら、これからも仕事をしていきたいと思います。
そしてこの一年本当に沢山の方のお世話になりました。
皆様に心より感謝申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
西条柿の収穫
工房の敷地に植えた、西条柿の収穫をしました。
今年は、収穫の裏年だったのか、それとも猛暑のせいだったのか、昨年は、1本の木から100個近く収穫できましたが、今年は、半分以下の収穫となりました。
それでも実は大きくて、ちょっと角ばって艶やかな西条柿の実は、なんとも美しく、秋を象徴する自然の色のように感じます。
栗の木の12センチの厚板をフリーハンドで彫って、黒く拭き漆塗りで仕上げた大鉢に、採れたての柿の実を入れてみました。
大きな木鉢が、西条柿の存在感を受け止めてくれているような気がします。
渋柿なので、干し柿にしていただきます。
散歩道のホシアサガオとニラ
慢性的な肩こりに悩まされてから、肩こり解消に歩くことを進められ、時間の許す限り、工房周りを歩くようにしています。
ほとんど散歩ですが、車道を避け、周辺の田んぼのあぜ道を歩くようにしています。
こんなあぜ道歩きですが、四季折々色々な野草や花が咲いていることに気づかされ、日々の新鮮な出会いが嬉しくなります。
少し秋めいた今日この頃ですが、道端のホシアサガオと野生のニラの花が美しく、目を引きました。
ホシアサガオは、1.5センチほどの小さな花ですが、園芸種のアサガオの葉と同じ形の葉が、蔓状になって周りの草に巻き付いて、野草として逞しく咲いています。
すぐ近くに、白い小さな花の集まった野生のニラの花が咲いています。
よく見るとなかなか美しい花の集合体です。
近所のあぜ道での野草との出会いに、妙に感動する日々です。