木のスプーンを彫る

最近、ご依頼をいただいて木のスプーンを彫ることが多くなりました。
私の作るスプーンは、とりわけスタイリッシュでもなく、特別機能的でもなく、どちらかと言うと削り跡の残った、朴訥としたスプーンかなと思います。
ただ、使い勝手だけは、気を付けて作っているつもりです。
こんなスプーンですが、新規開店のカフェから制作のご依頼をいただいたり、小さなスプーンを少しだけですがお願いできませんか、と言ったご注文をいただいたりと、私の作るスプーンを使いたいと思っていただけると嬉しくなって、たとえ1本でも快く作らせていただいています。
どちらかと言うと、最近小さなスプーンのご依頼が多くなったような気がします。以外と小さなスプーンが市場に少ないのかもしれません。大きくても小さくても手間は、あまり変わらないのですが、喜んで作っています。
スプーンを作っていて思うのは、シンプルながら、その形状と機能性を考えると大変奥が深く、私には、本当に満足していただけるものを作るのは、なかなか難しいと感じます。

木のスプーンを作る

 

 

 

 

 

 

 

2018年10月31日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

4寸茶托の出来上がり

栗の木で彫った4寸茶托(約12センチ径)の漆塗りが終わり、出来上がりました。
高台のない薄い作りで、ざっくり手彫りして、朴訥とした雰囲気の茶托をつや消しの黒い漆で仕上げました。
陶器にもグラスにもそれなりに馴染むようです。
手彫りした彫り跡が表面に残って凸凹しているので、冷たいグラスを置いた時に、結露のしずくで茶托とグラスがくっつかないのが、ささやかな手彫りのメリットといえるかもしれません。
もちろん、置いた器がぐらぐらしないように、茶托の見込みは、安定するように作っています。
小さな、銘々皿として使っていただくこともできます。

栗の木の手彫り茶托

 

 

 

 

 

 

2018年10月27日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

工房Openのお客様

2018年10月の工房Open日が終わりました。
久しぶりの秋の穏やかな好天に恵まれ、各地で大きなイベントが開催される中で、工房えらむを訪ねていただきました皆様には、本当にありがとうございました。
県外から車で3時間かけてお出でいただいたお客さまもいらっしゃって、本当にありがたく思います。
また、親しくしていただいているお客さまが、ご自身で作られた木の器を持参されました。
手で彫る木の器作りに魅せられて、心から木の器作りを楽しんでおられます。今回は、栗の木を手で彫って、料理の映える実用的な器を作られました。どんな料理を盛って、食事や宴会を楽しむかをイメージしながら楽しんで作られた器は、本当にのびやかで、素敵な器に感じます。
私も、このように料理をイメージして楽しんで作ると言う思いを持って作ることの大切さを改めて感じさせてもらいました。
お客様の器は、ご要望により、私が拭き漆塗りで仕上げてさせていただくことになりました。

 

 

 

 

 

 

 

ギャラリー木の在る暮らし展を訪ねて

今年の6月21日に発行された雑誌「住む。66号」に当工房の建物の記事を掲載いただいたのですが、同じ号に掲載された鳥取県鳥取市にある、「ギャラリー木の在る暮らし展」さんを訪ねて来ました。
同じ雑誌「住む。66号」に掲載されたご縁で、先に「ギャラリー木の在る暮らし展」のオーナーさんが工房えらむを訪問いただいたことから、今回私たちも鳥取市の鳥取砂丘にほど近い海に面したギャラリーを訪ねてきました。
「ギャラリー木の在る暮らし展」さんは、ご主人が工務店を営んでおられ、地元鳥取県産材をふんだんに使った、木造家屋を造っておられます。
そして、大量の地元県産材のストックの一部をテーブルに加工されて、奥様がギャラリーで販売とカフェをされています。
目の前が海と言うロケーションの中で、鳥取の豊かな森から切り出され、加工されたテーブル材を販売されているところが、なかなか面白くて興味の尽きないところです。
もちろんギャラリーも木をふんだんに使ったしつらいで、カフェも併設されていて、海原を望む素晴らしい空間でした。

 

 

 

 

 

 

2018年10月15日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

アート・クラフトフェスティバル in たんば2018の順延開催決定

2018年9月29日~30日に出展予定していました「27th アート・クラフトフェスティバル in たんば2018」は、台風接近に伴い開催が見送られましたが、順延による開催が決定しました。
順延により、11月3日(土)~4日(日)に開催されることになり、あらためて出展したいと思います。
通常こういった大きなイベントは、一旦開催が見送られると、近日中に順延開催となるケースは稀なのですが、運営スタッフの方の並々ならぬ熱意の結果、開催の運びとなったようです。
わずか1ヶ月ほどの期間で、関係機関との調整を行い、運営体制を再構築することは、本当に大変なことだと思います。運営スタッフの方には本当に感謝の思いです。
当然、当初の参加予定の作家の方に全員参加いただくことは難しいと思いますので、若干規模は小さくなると思いますが、今年で27年目を迎えるクラフトフェアが途切れることなく、開催されることは大変うれしく思います。
11月の秋も深まっての開催となりますが、20数年ほぼ変わらぬスタイルで続けられている、アート・クラフトフェスティバル in たんばでお会いできることを楽しみにしています。

日時 2018年11月3日(土)~4日(日)
3日 10:00~17:00   4日 9:00~16:00

会場 兵庫県立丹波年輪の里 兵庫県丹波市柏原町田路102-3

 

 

 

 

 

 

※ポスターの日程は順延前のものです。

2018年10月9日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

お椀の出来上がり

栗の木を彫って作っていたお椀の漆塗りが出来上がりました。
直径は約11.5センチ、高さは6.5センチの、スタイリッシュとはいえませんが、私が今のところ使いやすいと感じて作っているお椀です。
お椀の径は大きくないので、片手の親指と人差し指で縁を持てるぐらいの大きさ。女性の手だとまだ少し大きいかもしれませんが、片手である程度支えられる径なので、もう一方の手を添えれば、楽に口元へ運べます。
お椀の縁をややまっすぐに立ち上げて、お椀の中身を口へ運びやすくと考えています。
ラフな手彫りなので少々いびつな丸いお椀。なので持った感じも、口を添えた感じも均質ではありません。
持つたびに少し変わる印象とともに、味わいを楽しんでいただければと思います。

木の手彫りのお椀

 

 

 

 

 

 

 

2018年10月2日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ