工房 えらむ

木の器と手織の工房

2018年

2018年の大晦日

2018年12月31日、工房は穏やかな天候のもとで大晦日を迎えました。
今年も沢山の方のお世話になり、いろいろ思い出深い仕事や体験をさせていただきました。
年頭では、東京ドームでのテーブルウェアフェスティバルに招待出品の機会をいただき、コラボしたテーブルコーディネーターの方の依頼で、工房えらむの木の器と織物作品を使った、テーブルセッティング作品を展示いただきました。
雑誌「住む。」より工房建物の取材の依頼をいただくことになり、乱雑にしていた工房を必死で掃除することに、おかげで工房はリフレッシュできました。本誌では、取材記事とともに拙い自作の文章と写真も掲載いただき、思いがけず雑誌の表紙も飾ることになりました。
また、芦屋市で開業される日本茶の専門カフェで使用されるカトラリーや器の一部を制作させていただきました。
一方で、相変わらず制作スピードの遅さ、段取りの悪さ故、思うように自分らしさを追求する作品作りが、なかなかできなかった一年でした。
この一年本当に沢山の方のお世話になりました。
みなさんに感謝申し上げます。

 

 

1合の片口を彫る

年末になると、良くご依頼をいただく、酒器用の片口を彫りました。
厚さ9センチの栗の木で、ゆったり1合入る片口を作りました。
私の片口は、持ちやすさを考慮して、片手で安定して持ってお酒の注げる、だ円形で細身の片口にしています。オーソドックスなスタイルの定番として永く作っているものです。
口径がやや狭くて、深いものになっているので、彫るのが少し大変ですが、深いものを彫るのが意外と面白くて、いろんな手道具を駆使しながら、底をさらえて行きます。
注ぎ口も液だれぜず、切れが良いようにしています。
木の片口は、熱燗でもやさしく持てて、冷や、燗ともに保温性があるので使いやすいかなと思います。
これから漆を塗って仕上げます。ご依頼いただいたお店の方には、年末にも松の内にも間に合わず、大変申し訳ない気持ちです。

 

 

2018年の工房定期Open終了しました

昨日をもちまして、2018年の工房定期Openを終了させていただきました。
12月の工房Openは、「冬の織衣 展」と題して、初めて織物作品を中心に展示販売させていただきましたが、年末のお忙しい時期にも関わらず工房へ足をお運びいただき大変ありがとうございました。
今年は、雑誌「住む。夏 66号」に掲載いただいたこともあり、遠くからもお出でいただきました。
廃材で建てた工房に興味を持たれた方、木の器作りや織物が好きな方など、沢山の方にお出でいただき、時間の許すかぎり、いろいろなお話をさせていただくことが、私たちにとってもとても勉強になり、楽しい時間でもありました。
ささやかではありますが、私たちは地域に開かれた工房活動を今後も続けていきたいと思っておりますので、また引き続き工房のOpen日に際しましては、お気軽にお立ち寄りいただけましたらと思います。
本年は、沢山の方に工房にお出でいただけましたことに心より感謝申し上げます。

タモのだ円皿

予てより拭き漆塗りをしていたタモ材で作った、だ円皿が出来上がりました。
タモの木は、比較的杢目のはっきりした材で、時に特有の美しい杢目のものがあります。今回は、そんな美しい杢目を生かした、だ円皿を彫って作りました。
最近の木の食器の世界では、美しい杢目を強調した器は少なくなって、彫り目や塗装のテクスチャーや造形美を味わう器が多くなったような気がします。
とは言え、やはり美しい杢目の木と出会うと、自然が生み出した、深い表情を何とか生かしていい食器は出来ないかと、創作への思いが高鳴ります。
かと言って杢目ばかり強調すると、杢目自慢の器となってしまうように思うので、今回は、ほどよく杢目を切り取ると言う表現で、細長いだ円の形にしてみました。
そして、強い杢目の表情を少し抑えて、料理が引き立つよう、少し黒めの漆塗りで、全体のトーンを少し抑えながら仕上げました。

2018年12月の工房Open日は、あと1日となりました。
お時間ございましたらお気軽にお立ち寄りください。

 

 

 

 

 

 

 

川西阪急「お祝いをかたちに」展に出品します

2018年12月19日(水)~12月31日(月)まで、兵庫県川西市の川西阪急百貨店にて、スロウデイズの迎春「お祝いをかたちに」展に木の器を出品いたします。
お正月を迎えるににあたって、おめでたい意匠のクラフトアイテムが展示販売されます。
工房えらむからは、吉祥柄をモチーフにしたの豆皿や器など(漆塗り・オイル仕上げ)を出品します。
その他に 型染め・よつめ布舎さん、水引アート・自遊花人さん、風呂敷・三洋商事(株)さんなどが出品されます。
お近くにお出での際は、お立ち寄りください。

川西阪急 Slow Days イベントコーナー
兵庫県川西市栄町26番1号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工房での木のお皿づくりワークショップ

昨日は、工房でのご予約による木の器のワークショップをさせていただきました。
今回ご参加いただいた方は、奈良県から兵庫県小野市郊外の工房までお出でいただきました。
ご参加いただいた方のご要望で、5寸(15センチ径)のクルミの木の丸皿を作っていただきました。
彫ることがとても楽しくて、夢中になれるとおっしゃっていただいて、お気に入りのお皿が出来たと喜んでおられました。
各地でさまざまな木工関係のワークショップが開催されている中で、私のワークショップを選んでいただき、本当に遠くからお出でいただきましたことに感謝いたします。

 

 

 

2018年12月の工房Openのお知らせ

2018年12月の工房Openは、通常のOpen日より1週間遅らせて12月21日(金)~24日(月)の4日間(10:00~16:00)開催いたします。
12月は、「工房えらむの織衣展」と言うテーマで、織物作品を中心に展示販売いたします。
ウール、シルクの糸を草木染して、布を織り、ベストやセーターに仕立てました。
軽くてあたたかい織衣の風合いを手に取ってご覧ください。
工房えらむ2階展示会場にて開催いたします。木の器、古民具・古道具の展示販売も行っています。
今年、雑誌「住む。夏66号」で紹介いただいた、工房の建物はどんなところか見てやろうと言う方も歓迎します。
年末の4日間、織衣展としていつもと少し違った趣向で、展示いたします。
年末のお忙しい時期かと思いますが、お時間ございましたらお気軽にお立ち寄りください。

 

 

河井寬次郎展を見てきました

昨日は、兵庫陶芸美術館へ「河井寬次郎展」を見に行ってきました。
京都にある河井寬次郎記念館へは行ったことがあるのですが、大系的に作品やコレクションを見る機会はなかなかないので、昨日で最終日ということで、工房から車で45分の兵庫陶芸美術館へ行ってきました。
作家・河井寬次郎氏(1890-1966)は、古陶磁の技法研究、新しい美意識を創出した民藝運動への参加を経て、独自の芸術性を確立するまで、陶芸作品の他、木彫や書、調度類などを制作されるなど、陶芸家という枠を超えた、まさに芸術家と言う印象でした。
今回初めて一般公開される作品もあり、約200点の展示作品はどれも見ごたえのある素晴らしいものばかりでした。
とりわけ、木を扱う仕事をしている私にとって、河井寬次郎氏の芸術的な数多くの木彫作品には、感銘を受けました。
真摯に作品作りを探求し生み出される作品は、時代を超えて訴えかけてくるものがあるのだと感じました。
※特定のものを除き、写真撮影は許可されていました。

 

 

 

2018年冬 薪ストーブに火を入れる

今日から仕事場の薪ストーブに火を入れました。
例年になく遅い薪ストーブの出番となりました。と言うのもほとんど薪の貯えがないため、ぎりぎりまで火を入れずに我慢していたのですが、さすがにこの冷え込みで出番となりました。
夏の間に、薪の準備をしておけばよかったのですが、仕事のせいにして、薪づくりをサボっていたら、とうとう冬になってしまいました。仕事場の端材でしのげるのも数日。
イソップ物語のアリとキリギリスのキリギリスのようなものでお恥ずかしい話です。
さてどうしたものか。

クロモジの紅葉

クロモジの木の群生地に行ったら、ちょうど紅葉の時期を迎えていました。
クロモジの木は、香り高い菓子楊枝などに用いられる木です。私の工房でも時折、菓子楊枝を作るワークショップなどを開いて楽しんでいる、お気に入りの木のひとつです。
例年、12月のこの時期になると、ほとんど葉を落としている時期だったと思うのですが、今年は暖かい日が長かったせいか、今、色鮮やかな黄色に染まり、大変美しい姿を見せています。周りの広葉樹の紅葉とも相まって、ピュアな黄色がとても美しく感じます。
クロモジの菓子楊枝に用いる木を切る時期は、葉を落とした冬場が良いとされています。
この冬も少しだけいただいて、楊枝づくりを楽しみたいと思います。