アメリカ滞在記 最終章

アメリカ滞在記 最終章
最終回の写真は、私が感じたアメリカ情緒。

私の拙い投稿をご覧いただき、また沢山のコメントをいただきありがとうございました。
アメリカのお取引先の方や知り合いの方から、今度はこちらにも寄ってくださいとお声がけをいただいたり、その場所には行ったことがあるよとか、そのお店を利用したことがありますよと。
来年アメリカに行くので、参考にさせてもらいました。など。
そして、なんと言っても嬉しかったのは、私の工房に小学校1年生の時から、ずーっと毎年、夏休みの宿題の工作を作りにきていたS君から、私達が滞在していたカリフォルニア、デイビスの町と度々訪れて散歩したりお茶を飲んだりしていた大学UC DAVISに、大学生になったS君が一時期通っていて、大学と町の投稿写真がとても懐かしかった!とコメントを寄せてくれたこと。

ほんの少しですが、垣間見たアメリカ社会、そして日本との文化の違いを感じながら、これまでとは少し違った境地で、新たな作品作りに励んでいきたいと思います。

 

ミューア・ウッズ国定公園

アメリカ滞在記 カリフォルニア編
アメリカの雄大な自然を感じる所として、ミューアウッズ国定公園へ行って来ました。
私の滞在先から車で約1時間半、サンフランシスコからは約 1 時間ぐらいの所にある、樹齢数百年を数えるレッドウッドの森です。
ミューア ウッズ国定公園は、広さ 223 ヘクタールの広大な土地にレッドウッド (セコイアメスギ) が生い茂る森林。
どっしりとした巨木の森林で、高さが80m 近くまで育っている木もあります。
何百年も風雪に耐えてきた巨木の森は圧巻でした。最高齢のものは、少なくとも樹齢1200 年と推定されています。
北カリフォルニアの海沿いに広がる谷は、かつてレッドウッドで覆われていたそうですが、アメリカの開拓時代とともに大部分は伐採で失われました。
1900 年代初め、ウィリアム・ケント議員夫妻がこの土地を購入し、連邦政府に寄付し、1908 年、この荘厳な森林エリアは、ルーズベルト大統領によって国定公園に定められ、国立公園制度の確立に貢献したナチュラリストのジョン・ミューアの名が冠されたそうです。
原始の森を肌で感じる、本当に素晴らしいところでした。

アメリカのギャラリーと美術館

アメリカ滞在記 カリフォルニア編
アメリカの美術やクラフトの動向を知ることもひとつの目的としていましたので、滞在先の周辺のギャラリーや美術館を見てきました。
ごく近所のギャラリーなどに行っただけなので、美術やクラフトの動向を知るとは言え、あまりに狭い範囲の情報ですが、いろいろ感じるところはありました。
カリフォルニア州デイビスと言う町のアートギャラリーをいくつか見てきましたが、どこもスペースは広く、ゆったりした空間でした。現代アート的なものから、親しみやすいアートやクラフトまで、様々な作品が楽しめますが、どこも入りやすい雰囲気で、市民との一体感を感じるスペースだったように思います。
美術館は、UCデイビスの大学が運営する美術館に行きました。大変美しい施設で入場は無料でした。
アーティストDeborah Butterfieldによる、自然の流木や廃材などを使って表現された、ほぼ実物大の馬をモチーフにした造形作品の展示がされていました。
どの作品も自然を意識した、存在感のある作品で、とても素晴らしい作品でした。
私の作品作りにも、これらの作品にはインスパイアされるものがありました。

 

カリフォルニア・ハニーフェスティバル

アメリカ滞在記 カリフォルニア編
カリフォルニアの州都サクラメントにほど近いウッドランドと言う町で開催された「カリフォルニア・ハニーフェスティバル」に行ってきました。
自然豊かなカリフォルニアのハチミツは有名で、ハチミツ業者がたくさん集まり出店、関連の飲食店や雑貨店なども一堂に会してのにぎやかなお祭りイベント。
本来はウッドランドのメインストリートで開催される予定でしたが、この日はカリフォルニアでは珍しく寒々とした雨模様の日となり、会場を室内会場に移しての開催となりましたが、来場者も多く、アメリカらしいにぎやかなイベントでした。
メインのハチミツは、各店購入に際していろいろ試食させてもらえます。
広大な土地で採取されるハチミツは、特定の果樹や植物の花の純度が高く、それぞれ個性のはっきりしたハチミツで、日本のハチミツに比べてピュアな味が何とも美味しかったです。

アメリカの図書館

アメリカ滞在記 カリフォルニア編
カリフォルニアのデイビスと言う町に滞在していましたが、地元の公立図書館に行ってみました。
とても大きな図書館で蔵書が豊富なことはもちろんですが、特に子供の本が大変充実していました。
子供用のコーナーがしっかり設けられていて、子供が周りに気兼ねなく、ゆったり本を楽しめるようになっています。
子供の本の貸し出しに際しては、本といっしょに、読み聞かせ用のマペット人形もいっしょに貸し出されているのが、微笑ましく感じます。
また、ちょっとした楽器なども本と一緒に貸し出しされていて、日本とは違う図書館の充実ぶりを感じました。

アメリカの木工用品店

アメリカ滞在記、カリフォルニア編
木工を仕事にしている者としてはとても興味のある、アメリカの木工用品店を見てきました。
市街地にあるお店で、木工用品の専門店として規模は大きく、とても品揃えは豊富でした。
小さなねじ類からウッドターニングの機械、レーザー加工機に至るまで、ほとんどのものが揃っていました。
特にルータービットなどは非常に豊富。
かんな、のみ、のこぎりなどの手道具類、材木、塗料、接着剤、木工関係の書籍、木工機械も中型機械がいろいろ揃っていて、日本ではこれだけの木工用品の専門店は、なかなか無いのではないかと思います。
アメリカでのこの品揃えのお店は、木工を職業としている人のため以外に、自分で自宅をリーフォームしたり、趣味で木工を楽しむ人が多いことによるものではないかと思います。

 

アメリカのクラフトフェア

アメリカ滞在記 カリフォルニア編。
カリフォルニア州のデイビスと言う町に滞在していますが、この町で開催されるクラフトフェア「DAVIS Craft &Vintage Fair」を見てきました。
初めてのアメリカのクラフトフェアに興味津々の訪問。
出展数は40店ぐらいで、全体的にファッション雑貨やアクセサリーが中心で、木のボールペンやカッティングボードなどの木工品が少し、陶芸やガラス食器はありませんでした。
日本のような多種多様なクラフトが並ぶと言う感じではありませんでしたが、キッチンカーが並び、生バンドの演奏等もあり、まずまずのお客さんで、お祭りを楽しむような雰囲気のクラフトフェアでした。

アメリカ滞在記 UCデイビスにて

アメリカ滞在記 後編
カリフォルニア州のデイビスと言う町滞在していました。
デイビスの町の中心には、UC DAVIS と言うカリフォルニア州立大学のデイビス校があります。
カリフォルニア州ロサンゼルスにはUCLA言う聞き馴染のある大学がありますが、デイビス校は、世界でも屈指の生物及び農業関連の研究設備を誇る名門校として、約3万人の学生が学んでいます。
大学の敷地は広大で、大学エリアは、一般市民に開放されていて出入りは自由。図書館や美術館、研究用の森林や庭園施設など多くの施設が自由に出入りできて、デイビスの町の一部となっています。
生物、植物系に強い大学と言うだけあって、校内の植栽は非常に豊富で美しい公園のよう、世界中のナラの木を集めた森林は、木工仕事をしている者にとっては、興味尽きないところです。
大変広く美しい大学には何度も訪れて、コーヒーを飲んだりして、ゆっくり楽しませてもらいました。
写真はすべて大学構内で撮影したものです。

アメリカ滞在記カリフォルニアにて

アメリカ滞在記。後編カリフォルニアにて。
アメリカ・ペンシルバニア州での滞在を終え、東海岸から西海岸へ時差3時間の移動。
息子家族の住むカリフォルニア州の州都サクラメント近郊の町、デイビスにやってきました。サンフランシスコからだと東へ車で2時間ぐらいのところ。
カリフォルニアと言うだけあって、気候は、ほぼ毎日快晴でドライ。
デイビスは高層ビルの無い、自然豊かなとても落ち着いた町で、しばらく滞在することにしました。
町には、大きな樹木が沢山あり、住宅と公園が混在している感じのところで、孫をストローラー(ベビーカーのこと)で散歩するのがなんとも快適なところでした。
散歩ですれ違うアメリカ人は、みんな優しく親切、車は必ず止まってくれる、人は道を譲ってくれる、そして挨拶して、話しかけて来る。英語力が乏しいので会話が続かないのが残念。

 

空港雑感

アメリカ滞在記。
アメリカ東海岸、ペンシルバニア州での滞在を終え、息子家族の住む東海岸カリフォルニアへ移動。
空港雑感。
旅慣れている方には何でもないことですが、私は8年ぶりの海外で、いろんな空港を利用すると、感じること、戸惑うことがいろいろ。
搭乗手続きは、カウンター前にセルフチェックインの機械が沢山並んでいて、カウンターには職員がどこも非常に少ない。特にアメリカでは搭乗カウンターに職員が非常に少なくて、荷物預かりはするけど搭乗手続きは自分でやって、と言う雰囲気がありあり。
このセルフチェックインの機械が、慣れない者には難解で、日本語も選択できますが、日本語訳が微妙で判りづらいし、入力項目が結構多い。結局、息子にやってもらったり、教えてもらったり、セルフチェックインで、搭乗券と預入荷物のタグを取り出し、カウンターへ持っていく。旅慣れている方は、事前にWEBチェックインで済まされているそうです。
出国審査や搭乗チェックは、パスポートをスキャンして、カメラで顔認証、あちこちで指紋を取られる。これまでこんな経験は無かった。
パスポートへの出入国スタンプは無し。結局どこへ行ってもパスポートのスタンプは無しで、ちょっと淋しい。
アメリカでは、保安検査場でのセキュリティチェックが厳しい。
手荷物検査場へは、麻薬犬が付いてくる。検査場では、靴を脱ぐ、ベルトも外して検査のコンベアのトレイにのせる。金属探知機のゲートはボディースキャナーで、指定の停止位置と体の向きが決められていて、両手をあげて、全身スキャナーが終わるまで待つ。最初はこれが判らず、とまれ!こちらを向け!両手をあげろ!と何度も注意される。これが終わると、職員により体に触れての全身ボディーチェック。ポケットにパスポートを入れていて注意される。パスポートは、手に持ってホールドアップしろ!と。空港では戸惑いの連続でした。
写真の山積みのスーツケースは、サクラメント国際空港内のアート作品。