工房 えらむ

木の器と手織の工房

好きなもの・こと

三木金物まつり2019 に行って来ました

2019年11月2日、3日に隣町の三木市で開催された「第33回 三木金物まつり2019」に行ってきました。
今年は、これまで開催されていた三木市役所周辺の会場から、開催会場を三木山総合公園周辺に移しての開催となりました。
三木市は、大工、木工、園芸関連の金物製造を地場産業としている町で、金物まつりでは、三木市のほとんどの製造業者、問屋さんなどが一堂に出店されるので、道具の購入機会としては、非常に助かるイベントです。
会場に行くと、いくらでも欲しい道具はあるのですが、一度買うと一生使えそうな主だった道具は購入済みなので、欲しい欲望を抑えながら、消耗品や問屋さんの格安のデッドストック品などを中心に少し買いました。
最近は、以前はあまりなかった古い木工道具やマニアックな道具や素材なども販売されるようになり、こちらの方に興味がそそられます。
毎年2日間で18万人ほどが来場されるイベントとのことで、来場者のすべてではないにしろ、木工・大工関連を仕事や趣味にされている方がこんなに沢山集まるイベントは全国的にも珍しいのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

JazzのCDを聴きながらの仕事

今年は、秋から冬にかけては、ほんど注文をいただいた仕事をすることになりました。
朝から夕方まで、納期に間に合うよう、ひたすら作業机に向かう日々で、少々単調な生活に何か潤いをと言う思いで、好きなJazzのCDを沢山買い込んで、聴いています。
たくさん買い込んでと言っても、ネットオークションで、中古品を70枚まとめて出品されているものを、落札購入したもので、ささやかな出費です。
Jazzやワールドミュージックが好きで、何時間聴いていても飽きないのですが、さすがに同じ曲ばかり聴いている訳にもいかず、CD70枚分なら当分は行けるだろうと購入しました。
今回は、せっかくなら、これまでほとんど聴いたことのないミュージシャンのCDを聴こうと言うことにして、ほとんど知らないミュージシャンのCDばかりをまとめ買いしました。Jazzにとりわけ詳しい訳でもないので、メジャーやマイナーにこだわりなく、気に入るか、好みか、そうでないかのレベルでいいので、初めて聴くCDが楽しみで、おかげで単調になりがちな仕事も、ちょっと楽しい気分でやれています。

 

 

 

 

 

 

 

STAEDTLERの文具セット

10年ぐらい前に買った、STAEDTLERの文房具セットを木工仕事に今も愛用しています。
文房具店の特価品という事で、確か500円ぐらいで買ったと思います。
STAEDTLERと言えば、ドイツの高級文房具のイメージがあるのですが、これは、Made in Englandの表示があって、簡易な文房具セットではあるのですが、必要なものが全部そろっていて、とても重宝しています。
コンパクトにケースに必要なものが全部収まっていて、鉛筆と鉛筆削りが付いているのが、妙にかわいらしく感じます。
ケースの真ん中に収まっている赤い鉛筆が無くなると、このセットの雰囲気が壊れそうで、10年経ってもほとんど減っていないのが、ちょっと気恥しいところです。木工仕事にはもっぱら三菱鉛筆の2Bを愛用しているので、あまり出番がないと言えば、それまでなのですが。
国内メーカーの簡易な文房具セットも売られていますが、コストパフォーマンスを含め、これを超えるものに出会っていないように思います。
まだまだこれからも愛用し続けることでしょう。

 

 

 

 

 

 

夏の兵庫県立丹波年輪の里

今日は、所用で兵庫県丹波市にある、兵庫県立丹波年輪の里に行ってきました。梅雨の晴れ間の施設と公園の緑がとても美しく感じられる日でした。
兵庫県立丹波年輪の里は、「木とのふれあい」をテーマとする文化・スポーツ・レクリェーション活動のための施設で、1988年に開館しました。
木工クラフトや絵画などの文化教室、国内随一の木工玩具クラフト作品公募展「丹波の森ウッドクラフト展」も開催しています。
私は、施設がが開設した翌年、ちょうど木の器作りを始めて間もないころに、木工に関連する施設ができたことを知って、初めて伺ったと思います。
以来この施設とのかかわりの中で、木の器作りを仕事にしてみようと言う思いを現実にしてきたと思います。
最初は、木工のことに本当に素人で、木をどこで買ったらいいのか判らず、ここの職員の方に施設の木材を販売してもらいました。そしてその時初めて、木材は1立方メートルの値段で価格が決まることを教えてもらいました。
そして、木工玩具クラフト作品公募展「丹波の森ウッドクラフト展」があることを知り、9度目の応募で大賞のグランプリを受賞しました。
同会場で秋に開催されている、アートクラフトフェスティバルinたんばに出展し、多くの作家の方と知り合い、ギャラリーや工芸店の方の勧めで、販路を広げていきました。また、講座の「刃研ぎ塾」で刃物研ぎの基本を学びました。
本当に木工素人だった私が、脱サラして職業としてやっているのは、この施設との出会いのおかげと言っても過言ではないと思います。
この緑にかこまれた美しい施設と、いつも親切に対応してくださる職員の方に感謝しています。

 

 

 

 

 

 

 

金継ぎを習う

昨年から、漆塗り技術を身に着ける一貫として、金継ぎを習っています。
金継ぎは、割れたり欠けたりした陶器などを漆を使い、金粉や銀粉で意匠的に修復し、修復された姿を、完品とは違った趣として見立てる修復の仕方です。
兵庫県の漆芸家の江藤雄造先生の講座で、習っていますが、江藤先生は、文化財の修復や古美術品の修復、金継ぎも仕事として行っておられるので、技術的に大変高度で、また美術価値の高いものとして、修復をされています。
講座の最初は、割れた器を接着剤で張り合わせる、簡易的な技法で金継ぎの簡単な流れを体験するところから始めました。
その後は、すべて漆で修復する金継ぎを習っていますが、用途に応じた漆の扱いそのものから学んでいく必要があり、その奥の深さと難しさをつくづく感じます。
先生の話では、一口に金継ぎと言っても、その技術や表現は多様で、陶器の種類や欠けひびの状態により、やり方を見極めていくそうです。
今は、所有している古伊万里などを中心に金継ぎをしていますが、修復後の器に趣を感じるまでにはなっていないようです。
なかなか、しっかりとした技術の習得には至りませんが、漆を扱う面白さとその奥の深さに興味が尽きません。

 

 

 

 

 

 

 

明珍火箸の風鈴

我が家では、ながらくエアコン(冷房)のない生活をしていました。
四季に寄り添って生活をすると言う、ささやかな思いの中で、エアコンのない夏の暮らしを続けていました。
そんなことから、夏を涼しく感じるグッズにはいろいろこだわりを持って、買い集めていました。
なかでもお気に入りは、地元兵庫県の鍛冶屋さんが作る明珍(みょうちん)火箸の風鈴。
風鈴にはいろいろなものがありますが、明珍火箸の風鈴の音は、群を抜いていて、涼しさもさることながら、その音色は芸術的とも思える音色です。
ミュージシャンのスティービー・ワンダー氏も「近くで響いているのに遠くで響いているように聞こえる東洋の神秘の音色」と絶賛しています。
明珍火箸の風鈴を作られている、明珍家は平安時代より続く甲冑師の家系で、12世紀半ばに近衛天皇よりその技を賞賛され「明珍」の姓を賜られ、江戸時代には姫路藩のお抱え甲冑師として姫路へ移り住んで、鍛冶を営まれている、大変由緒ある鍛冶職人さんです。
さすがに近年の猛暑に耐え切れず、数年前にエアコンを設置したことで、風鈴の出番は少なくなりましたが、五感で涼しさを感じれるような、風情のある夏はもうなくなってしまったのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

茶庵 瀧屋さんを訪ねてきました。

先日、開業にあたり、お店で使用される木製食器やカトラリーの一部を作らせていただいた、兵庫県芦屋市の日本茶の専門店「茶庵 瀧屋」さんを訪ねてきました。
今年、5月8日にグランドオープンされて、またお訪ねくださいと案内をいただいていたのですが、なかなか訪問の機会がなく、やっと先日訪ねてきました。
JR芦屋駅から北東へ宮川沿いを約10分のところにお店はあります。
宮川の川面に面した落ち着いた佇まいのお店です。店内は、和洋折衷の落ち着いた作りに、大変居心地の良いインテリアでまとめられています。
カウンターも広くとられ、日本茶を楽しむバーのような雰囲気もあります。
お茶は、生産農家さんから直接買い付けされた厳選の日本茶を、最良の入れ方で、入れていただけます。茶器も全国から日本茶にふさわしいものを選ばれて、器とともに味わうことができます。
かき氷やわらび餅などのお茶請けや卵掛けごはんやお蕎麦などの軽食も楽しめます。
私は、煎茶と国産の本わらび粉のみで作られたわらび餅をいただきましたが、これまで経験したことのない、上質の味わいを楽しませていただきました。
機会がございましたらぜひお訪ねください。

「茶庵 瀧屋」ホームページ

 

 

 

 

播州刃物の後継者を育てるクラウドファンディング

私たちの住む兵庫県小野市、兵庫県南西部「播州」に昔から根付く金物産業があります。 元々刀の鍛造が始まりとして、はさみなどを中心とした約 250 年の歴史をもつ大変質の高い「播州刃物」と呼ばれる地場産業です。
現在では様々な刃物が製造されて、海外においてもその品質の高さが評価されて愛用されています。
しかしながら、その産業に携われている職人の方は、高齢化が進み、徒弟制度による技術の伝承が難しい状況もあり、技術を引き継ぐ後継者の育成が急務となっています。この現状を解決するべく、地元の若いデザイナーの方が立ち上がられ、デザイナーご自身のご自宅の敷地に技術伝承のための工場を建設し、刃物職人を目指す方たちが、地域の職人全員から学べる環境づくりをされています。この運営にあたってクラウドファンディングを利用することで、その運営資金を調達するプロジェクトを取り組まれています。
工房えらむも木の器作り、織物作りにおいて、小刀やハサミなど質の高い刃物は必要不可欠なものです。ささやかですが、この地元「播州刃物」の技術が途絶えることのないよう、後継者育成プロジェクトの成功に向けて応援したいと思います。
もしよろしければ、このプロジェクトのクラウドファンディングにご協力いただければと思います。

クラウドファンディングのホームページ

 

 

三谷龍二さんのバターケース

もう30年以上前に買った木のバターケースを今も使っています。
これは、まだ社会人山岳会に所属して登山に熱中していたころ、1986年に北アルプスへ春山登山に行った帰りに、長野県の松本駅前の土産物店の片隅に置かれていた木のバターケースに目がとまったものです。
ペルソナ工房と言う名前で販売されていて、当時、木のバターケースはめずらしく、なんと言っても「BUTTER」と言う文字が丁寧に手彫りされていたのが、とても印象的で購入しました。
それから数年後、このバターケースの作者は、木工作家・デザイナーの三谷龍二さんの作品であることを知りました。
以来このバターケースは、我が家の唯一のバターケースとして今も使い続けています。
それからさらに何年か経って、神戸市内の工芸品店で、企画展をされていた三谷龍二さんにお会いする機会があって、バターケースの購入のお話をしましたら、ケースの状態は悪くなっていませんかとたずねられ、ひび割れや反りもなく、何の問題もなく使っていることをお伝えすると、喜んでいただいた記憶があります。
現在、私は自然とともに生活をしたいと言う思いから、サラリーマンを辞めて、木の器作りを仕事にしていますが、このバターケースを見ると、丈夫で飽きのこない、長く使い続けてもらえる作品を作っていかなければと、いつも思います。

 

 

 

 

 

 

神保町の古本屋にて

先日、東京ドームで開催されたテーブルウェアフェスティバル2018の開催日前日の受賞者招待展示の設営が終わって、夕方少し時間があったので、東京ドームのある水道橋からお茶の水方面へぶらり散歩。
久しぶりに神保町の古本屋街に立ち寄りました。
神戸市内の古本屋をめぐるのが結構好きだったのですが、最近では硬派な古本屋はめっきり減って、大手のチェーン店ばかりになってしまいました。
神保町の古本屋街は、まだまだ硬派な古本パラダイスで、すっかり入り込んでしまいました。
今回買ったのは、小谷方明 著「大阪の民具・民俗志」昭和59年版、著者のサイン入りを1000円(税別)で、もう1冊は、雑誌「季刊 銀花 第61号」1985年を200円(税別)で購入しました。
「大阪の民具・民族志」は、詳細な記述が面白くて、たぶんもうこんな本は出版されることは、まずないだろうと思われる、私には貴重な本。
「季刊 銀花 第61号」は、かつて1990年頃から2010年に161号で廃刊になるまで定期購読していたとても好きだった雑誌。1990年以前のバックナンバーを折に触れ買い集めていますが、かつては古本でも1冊800円ぐらいだったのが、状態の良い古本が200円でありました。もうこの本に興味を持たれる方も少なくなったのでしょうか。この雑誌は、日本の暮らしの豊かさとは、安らぎとは、などを教えてくれる本のような気がします。
私のものづくりに多大な影響を与えてくれた雑誌で、今でも時折ページを開いています。
神保町の古本屋で買った2冊の本は、どちらも文化出版局の本だったのも不思議な縁を感じます。