工房 えらむ

木の器と手織の工房

06月

梅雨 虫たちの雨宿り

2016年 今年の梅雨は、しっかりと雨。
工房のある地域では、一日置きに雨が降っているような状態。
さすがにこれだけ雨が降っていると、工房のまわりに生息している虫たちも雨を避けてか、工房の中へ入り込んで来る。
隙間だらけの工房に、いろいろな虫が入ってきて、たいていはじっとしている。
天気がよければ、外に出してやるのだが、別に仕事の邪魔をするわけではないので、そのままにしている。
器用にガラス窓にとまっているカミキリムシ。
じっと動かない蝶。
仕事をしながら、じっと動かない虫たちと同じ季節を共有しているのも面白い。
大量に降り注がれる水は、大地に蓄えられて、間もなく訪れる夏の太陽に照らされて、また大気に戻っていくのでしょう。その狭間で虫も人も新たなエネルギーを蓄えていくのでしょうか。
ちょっと鬱陶しいけど、生命の躍動を感じるこの季節です。

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井上涼さんの神戸学校

兵庫県小野市のアート活動を盛り上げようと、ご近所の彫刻家 井上 直さんが立ち上げられた「アートプランおの」と言うグループに誘われて参加しているのですが、その井上直さんの息子さん井上涼さんの講演(公演?)があるので、神戸に行ってきました。
神戸市に本社を置く大手通信販売会社の株式会社フェリシモさんが運営されている「神戸学校」という各界の第一線で活躍されている方々を毎月ゲストに招いてお話をお聞きしたり、パフォーマンスを見せていただいたりするイベントなのですが、そこへ登場するというので、友達夫妻と見てきました。
井上涼さんは、アーテイストとして活動され、特にNHKのEテレのテレビ番組「びじゅチューン」という番組を制作・出演されていることで有名です。番組は自らシナリオを作成し、それに曲を付け、アニメーションを作成し、自ら歌いながら演出するという非凡な才能を持った、人気の高いアーテイストとして活動されています。
会場は、熱烈なファンなどで完全に満席で、ゆったりとしたマイペースなトークと演出に、大盛り上がり。
ゆるい雰囲気ではあるけれど、個性的な洞察力から生み出される、でもどこか芯の通った表現が子供から大人までのオーディエンスの心を掴むのかもしれません。
今後も、いくつかの有名な美術館に招へいされ、いろいろなパフォーマンスを展開されるそうで、益々活躍が楽しみです。(ステージ写真は撮影許可のものです)

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梅雨に豆皿を彫る

6月の工房定期Openの3日間日が終わりました。
梅雨の時期とあってか、お客様も少なく、ひたすら栗の木で豆皿を彫っていました。
それでもOpen最終日は雨も上がり、晴れ間こそ出ませんが、雑木林を渡る風が梅雨の湿度を払い、とても心地よい気分にさせてくれます。
お客様とお茶を飲みながら、お互いに「風に揺れる木を見ているのは飽きないですね」と。
工房の土地に自生していたシバグリやコナラの木は、今だ成長を続け10メートルを超えるものもあります。ゆったりと風になびく枝や葉を見ていると、地球の大気が動いているのを感じるようで、本当に時が経つのを忘れそうになります。
工房にお越しいただいたお客さまありがとうございました。

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すてきな曲物漆器

日々使う木の器で好きなのが、薄くした檜などの木を曲げて作られた、曲物と言われる器。とりわけ漆の塗られたものがお気に入りです。
軽くて丈夫、コンパクトにまとまって、漆が塗られているのでどんな料理でも入れることができて、とても使い勝手のよい器です。
写真のものは、長野県木曽の曲物で故 土川昇一さんが作られたものと、入れ子になってコンパクトにまとまる静岡県の井川めんぱ。
いづれも20年以上前に購入して以来、弁当箱や重箱代わりにと日々使っています。さすがに傷はたくさんついていますが、何ら器自体の傷みはなく、使用にはまったく支障はありません。
木曽の曲物の場合は、曲げる薄板も底板や蓋板の入る側の部分を薄くして、テーパー状にした板をはめ込むという構造で、丈夫に隙間なくはめ込み、反りの軽減や熱に対する収縮を抑える構造になっているそうです。
軽いにもかかわらず、丈夫で堅牢な作りに頭が下がります。
そしてシンプルだけどスタイリッシュで、使っていて飽きのこない、すてきな器です。

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木製のミルクピッチャーをつくる

カフェを開業される方からのご依頼で、木製のミルクピッチャーを作っています。
以前に私が作った小さな木製の片口を使っていただいて、カフェのミルクピッチャーにはこれがいいとのお話をいただきました。
栗の木を彫って、まだ塗りは途中ですが、漆塗りで仕上げています。
最近は、ブラックで飲む機会が増えたコーヒーですが、以前はよくミルクを入れていました。
ミルクピッチャーの素材は、陶器、ガラス、金属などが一般的ですが、注ぐミルクのキレの悪さから、垂れたミルクでテーブルやソーサーを汚すものが、時折あるのが気になっていました。
木製の漆塗りミルクピッチャーは、小さなものですが、少しはその点を意識して作っていますので、使い勝手の良いものになっていればと思います。
コーヒーは好きで、いろいろなところでコーヒーを飲みましたが、木製のミルクピッチャーを使っているところには、まだ出会ったことがありません。
いろいろ細部にまでこだわられたカフェのようですが、どんな素敵なカフェになるのか楽しみです。

木製ミルクピッチャー

 

 

 

 

 

 

2016年6月工房Open日

毎月、第3土曜、日曜、月曜の3日間、工房ギャラリーをOpenしています。
2016年6月の工房Openは、6月18日(土)、19日(日)、20日(月)10:00〜16:00 の3日間です。
日頃製作しています木の器等の作品、織の作品と、あると楽しい古道具、古民具を展示販売いたします。
本格的な梅雨の季節を迎えました。
どんよりと曇った空の下、栗の木の花の独特の匂いが、工房を包み込むのがこの時期の定番となっています。
工房Open日には、花の匂いも終わっているかと思います。
工房の敷地に植えたホタルブクロはきれいに咲いています。ホタルの飛び交うころに咲くのでホタルブクロというのでしょうか。
鬱陶しい季節とは言え、それぞれの時期の自然の営みを感じるのは楽しいものです。
お気軽に工房へお気軽にお立ち寄りください。

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馬川晴美 陶芸展

神戸市須磨区の「ぎゃらりーゆふ」で開催されている、陶芸家の馬川晴美さんの陶芸展「紫陽花のうた」を見てきました。
日頃からいろいろクラフト制作活動等についてアドバイスなどをいただいて、親しくしていただいている陶芸家の方です。
伺った時はご不在でしたが、馬川さんのプロフィールに添えられた言葉に、作品は、ひとつに持ち味を大切にされているとのこと。
器を持った時のバランスや感触など、それは、器の使い勝手につながるとても重要なこととして作品作りをされているとのことでした。
確かにどの器を取っても、手にしっくりと収まり、重さも適度で、とてもバランスがいいのです。
作陶の修業時代を経て、長い年月をかけて、沢山の作品作りをされてこられた方だからこそできる器だと感じました。
そして、上品で、現代的な文様や象嵌が作品を引き立てて、 和食、洋食のどんなシーンでも使える器になっています。
日頃、漠然と木の器を作っている自身にとって、器のあるべき姿とは何かを考えさせられ、非常に得るものが多い作品展でした。

馬川晴美 陶芸展「紫陽花のうた」
2016年6月4日(土)~12日(日)
ぎゃらりーゆふ 兵庫県神戸市須磨区竜が台6-14-6

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天然の椎茸

工房の片隅に、ストーブの薪にしようとして、二股になっていたり、太かったりして割るのが大変なので、2、3年ほっておいたコナラの木数本にキノコが生えてきました。
どう見ても椎茸に見えるので、とても気になっていたのですが、食べる勇気がなくそのままにしていました。
工房を時々訪ねて来る、植物に詳しい知り合いの女性に見てもらったら、「こりゃ 椎茸だよ」と言って、すぐに焼いて食べてみて、間違いないと、「ほら 食べてごらん」と勧められ、恐る恐る食べてみると、まさしくしいたけの味と香り。
その後、腹痛をおこすこともなく、椎茸であることを確信しました。
特に近くに椎茸栽培をされているところもないことから、自然に椎茸の菌が繁殖したようです。
以来、有難く、市販のものより味濃く、香り高いと感じる天然の椎茸を頂く日々です。
決して山深いところでもない、平凡な田園地帯なのですが、野生の力が残っているのが、嬉しく感じます。

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