工房 えらむ

木の器と手織の工房

04月

工房展始まりました

本日から工房展が始まりました。
穏やかな天気にも恵まれ、沢山の方にお出でいただきましたことに感謝いたします。
工房展は、5月6日まで続きます。工房前の木陰には、丸太の椅子を用意しました。
ゴールデンウィークのひと時を新緑の工房でくつろいでいただければと思います。

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明日から工房展

明日、4月27日より工房展が始まります。
新聞の案内を見られて待ちきれずお出でいただいた方もあり、明日からが本番、皆さんに楽しんでいただけるよう頑張りたいと思います。
今回は、工房での展示でもあり、普段あまり展示できないオブジェや器以外の作品も少し展示したいと思います。工房の緑も鮮やかになってきました。ドライブがてら小野市郊外の小さな工房をお訪ねください。

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漆の美しさ

木の器を作り始めたずっと以前は、塗装にはニスやウレタンなどを塗っていましたが、あるとき透明の漆の塗られた家具を見て、なんて綺麗だろうと衝撃を受けました。
それからどうしても自分の作った器に漆を塗ってみたくて、漆を塗っているという方に、透明の漆を塗っては拭き取る作業を繰り返し、木地を美しく引き立たせる、拭き漆と言う塗り方の基本的な手ほどきを受け、自分で塗り始めました。しかし実際に自分で塗ってみると、漆にかぶれ、思うように乾かない、発色が悪いなど失敗から試行錯誤を繰り返しました。漆と言う樹液を塗ることは、化学塗料を乾かすという行為とは全く異なり、酵素と言う生き物を固まらせる行為で、うまく付き合えるようになるまでかなり時間がかかりました。しかし木との相性は抜群で、固まると堅牢で自然の産物のため安全であり、何よりも木の個性を美しく引き出す、すばらしい塗料だと思います。

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欅に拭き漆塗り

お盆を彫る

お客様からのご依頼で、栗の木で丸いお盆を作っています。私の木の器づくりは、材を手で彫って作ります。木工ろくろを持っていないので、この丸いお盆も材料をバンドソーで丸くカットし、のみで内側を彫って作ります。木工ろくろを使うと正確な丸いお盆ができますが、私は手で彫ることが性に合っていて、スローな仕事をやっています。
以前、少し食器の勉強のためにと陶芸を習っていましたが、私の作る木の器は、陶芸で言うところの、「手びねり」の作品のようなもので、焼き物にある指の跡がのみ跡と言ったとことでしょうか。このちょっとしたゆがみのようなものが私には落ち着くのかと思います。

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工房のあるところ

工房の敷地内に生えているコバノミツバツツジが満開になりました。このツツジはもともと敷地内に生えていたもので、この土地からの贈り物です。
工房を建てる土地を探していた時、知り合いの不動産屋さんの広告に気になる物件があり、不動産屋さんと現地を見に行ったのですが、ものすごい笹藪と雑木に阻まれて、土地に踏み込むことさえできませんでした。土地の形状もはっきりつかめないような状況でしたが、なぜかひかれるものがあり、あまり迷わず買ってしまいました。その土地は、もともと水田だったところが20年以上放置され、雑木が生えて荒地になっていたところとのこと。購入後の休日は、ひたすら藪切りと草刈りの日々で、土地の輪郭がはっきり見えるようになるのに半年ほどかかったと思います。
周りを水田と池と県道に囲まれた小さな土地には、20年以上放置され自然に生えた雑木がほどよく伸びて、小さな箱庭のような森ができていて、四季折々の姿を楽しませてくれています。この荒地からのすばらしい贈り物と感謝しています。

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4月27日~5月6日は工房展

木の器と手織の工房えらむは、昨年4月に本稼働して1年になります。
小野市の郊外に工房を建て、自然素材を使ったスローなものづくりの生活を始めました。私たちの作品と工房を知っていただく機会として、4月27日(土)から5月6日(月)の間、工房展を開催します。
先にも書きましたが、工房の建物は、約80%は廃材とリサイクル品を使い、建築士の方と共同で手作りしました。廃材と土壁のシンプルな工房ですが、私たちの作品とともに建物も一つのこころみの作品として合わせてご覧いただければと思います。

工房展
日時 2013年 4月27日(土)〜5月6日(月) 10:00〜17:00
会場 工房にて

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ぶな・拭漆

木の器づくり

サラリーマンをしていたころは、社会人山岳会に所属し休日のほとんどを山で過ごす日々を送っていました。そんな日々を過ごす中で、いつも山の見えるところで生活したい、木や森に囲まれて暮らしたいと思うようになり、いつかそんな生活ができないかと考えるようになりました。
山の本ばかり読んでいた時に、工業デザイナーの秋岡芳夫氏やオークビレッジの稲本正氏の本と出会い、木の道具の素晴らしさや木と暮らすことの良さを知り、私が漠然と考えていたことがここにあるような気がしました。何か自分でも木で何かできないかと言う思いから、機械や場所がなくても木を手で彫って器をつくることならできるのではないかと言う思いからスタートしたのが、木を手で彫る刳りものの器づくりでした。
それから多くの方の作品に触れ、多くの方のアドバイスや指導を受けながら、ひたすら試行錯誤をくりかえし木の器づくりを続けてきました。とても遠回りをしましたが、昨年サラリーマンを退職し、刳りものの木の器づくりを職業として生活することをスタートしました。

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工房の建設

工房は廃材を使い、工房を設計していただいた一級建築士の方と一緒に3年半かけて建設しました。
個展会場のオーナーだった建築士の方に安く工房を建てたいと相談したところ、廃材を使って自分で建てることだねと言われたことがはじまりでした。廃材を使って家を建ててくれる大工さんはなかなかいないから、自分でやるしかないねと言われ、結局、建築士の方が解体業者から集めてこられた廃材を基に設計図を描かれ、私と普段仕事で大工仕事はされていない建築士の方とで休日を利用して少しずつ建設することにしました。
私が仕事帰りに山積みの廃材の古釘を抜くのに3か月要するところから始まり、基礎工事、柱の刻み、壁塗り、建具工事と出来上がるまでに3年半かかりようやく完成しました。木組みと込み栓を多用する在来工法を中心に遊びごころのある建物ができたことに満足しています。これもすばらしい建築士の方との出逢いがあったからでしょうか。

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