東京にて作品展をめぐる

所用で東京へ出かけました。
少し時間があったので、以前からぜひ見てみたいと思っていた陶芸と漆作家の方の作品展を見てきました。
ひとつは東京都港区虎ノ門にある菊池寛実記念 智美術館で開催されている、八木一夫と清水九兵衛 「陶芸と彫刻のあいだで」の展示会。
早い時代から前衛的な陶芸作品を世に送り出してきた走泥社の中心的な存在として活動してこられた八木一夫氏と、同時期に陶芸と彫刻の間に新たな領域を見出してこられた清水九兵衛氏の今は亡きおふたりの陶芸作品展。
おふたりの高く堅実な陶芸技術の下、その可能性と多様な表現を追求された作品は、どれも味わい深く豊かな作品に感じて、いつまでも見ていたい作品展でした。
ふたつめの展示会は、伊勢丹新宿で開催されている菱田賢治 個展「陶と漆」。
菱田賢治さんは、伊豆に工房を構えておられる漆芸家・陶胎漆器作家の方。
陶芸の良さ、漆芸の良さをそれぞれ織り交ぜて表現された、大変豊かな味わい深い作品ばかりで、俗な表現ですが、どの作品を見てもかっこいいな、と感じてしまうものばかりでした。
とてもいい作品に出合うことができました。この感動をなんとか自身の作品作りに生かしていくことができればいいのですが。

 

 

 

 

 

 

 

2017年10月29日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

漆芸家 江藤雄造作品展

私の作品の多くは漆塗りの作品が中心です。しかしながら漆塗りそのものはほとんど独学でやっているので、技法も表現方法も限られていることから、今年の春から漆芸家の江藤雄造先生の下で漆塗りを習うことにしました。
独学でやってきた私にとっては、本格的な漆塗り技法はすべてが初体験のようなもので、ほとんど基本の基を学んでいるレベルですが、毎回目からうろこのような新鮮な体験とその難しさに苦労しています。
今日は、漆芸家の江藤雄造先生の漆・金継ぎの個展を姫路市の三木美術館へ見に行ってきました。
蒔絵や螺鈿、乾漆、籃胎漆器など多岐にわたる高度な技法の作品。
オリジナル作品より美しく見えてくる金継ぎの作品。金継ぎの中に蒔絵や螺鈿が施してあったり、わずかに残った貴重な陶片をもとに完品の状態に復元した作品など、金継ぎの高度で奥の深い作品も素晴らしいものでした。
そして漆をもっと身近なものに感じてもらう作品として、床に置いた漆作品の上を歩いてもらえるようにしたり、漆で染めた紙の蝶を来場者が会場に張って会場を演出していくなど、ほとんど体験したことのない漆作品の個展でもありました。
伝統的なものから現代的なアート作品まで、幅広い作品と漆の可能性や新たな表現方法に、本当に感動する作品展でした。
機会がありましたらご覧いただけましたらと思います。

三木美術館  2017年11月19日まで(火曜日休館)10:00~18:00
兵庫県姫路市本町241番地


 

 

 

 

 

 

 

 

2017年10月19日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

いろいろなお盆を彫る

ほとんど同じ時期に2つのお店から、いろいろなお盆の注文をいただきました。
それぞれ大きさや形、用途の違うお盆ですが、日頃制作しているものと言うことで、栗材で厚みが20ミリ、拭き漆塗り仕上げと言う点は同じです。
やっと全部彫れたので、いろいろなお盆を並べてみると、何となくおもしろく感じます。
漆塗りの色合いも、それぞれ微妙に変えていく予定です。
木地が彫り上がると嬉しくて写真を撮っているのですが、漆が塗り上がるとほっとして、納品の方に気が行ってしまって、完成品の写真を撮るのをすぐ忘れてしまう日々です。
後日のブログには、出来上がりをうまく紹介できればいいのですが。

 

 

 

 

 

2017年10月13日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

工房でのご予約ワークショップ

工房にてご予約によるワークショップを行いました。
今回は、お二人の女性の方からのご依頼で、クルミの木を使ったしずく型のお皿を作るワークショップをさせていただきました。
お友達同士の方とのオーダーメイドのワークショップなので、気兼ねなく大変リラックスした雰囲気でのワークショップでした。
私もついおしゃべりなどをしながら、写真を撮るのを忘れていて、最後のオイルフィニッシュのところしか写真が撮れていません。
お二人とも、道具の扱いにもすぐ馴れていただいて、丁寧に作業をされて、素敵なお皿を完成されました。
ご参加いただいたお客様ありがとうございました。
工房えらむでは、希望の日時と内容を相談の上、ご予約によりワークショップをさせていただいております。
2人~6人まで参加可能です。お気軽に工房えらむまでお問合せください。


 

 

 

 

 

アート・クラフトフェスティバルinたんば2017報告

アート・クラフトフェスティバルinたんば2017が終了しました。
今年は、例年になく2日間好天に恵まれて、フェスティバル開始と同時に大勢のお客様が来場され、会場はとても賑やか。
沢山のお客様にブースを訪ねていただきました。
今回は、ゴールデンウィークのイベントで、テントが突風で壊れたこともあって、白いテントに新調しての出展でした。
快晴の空の下、おろしたての白いテントにケヤキの木のシルエットが映えて、とても気持ちの良いイベントスタートが出来ました。
ブースでは、納期の迫っている仕事を公開制作を兼ねて、豆皿彫りをしていましたが、おかげで沢山の方から質問やお話をいただき、作品に関心を持たれたお客様との良い出会いのきっかけになりました。
ずっと公開制作をしていたかと言うと、日頃ほとんどしゃべらず工房にこもって仕事をしていると、ブースに来てくださったお客様や作家の方との話が楽しくて、ほとんどしゃべって過ごしていたかもしれません。
お出でいただいた皆さん、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年10月2日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ