所用で東京へ出かけました。
少し時間があったので、以前からぜひ見てみたいと思っていた陶芸と漆作家の方の作品展を見てきました。
ひとつは東京都港区虎ノ門にある菊池寛実記念 智美術館で開催されている、八木一夫と清水九兵衛 「陶芸と彫刻のあいだで」の展示会。
早い時代から前衛的な陶芸作品を世に送り出してきた走泥社の中心的な存在として活動してこられた八木一夫氏と、同時期に陶芸と彫刻の間に新たな領域を見出してこられた清水九兵衛氏の今は亡きおふたりの陶芸作品展。
おふたりの高く堅実な陶芸技術の下、その可能性と多様な表現を追求された作品は、どれも味わい深く豊かな作品に感じて、いつまでも見ていたい作品展でした。
ふたつめの展示会は、伊勢丹新宿で開催されている菱田賢治 個展「陶と漆」。
菱田賢治さんは、伊豆に工房を構えておられる漆芸家・陶胎漆器作家の方。
陶芸の良さ、漆芸の良さをそれぞれ織り交ぜて表現された、大変豊かな味わい深い作品ばかりで、俗な表現ですが、どの作品を見てもかっこいいな、と感じてしまうものばかりでした。
とてもいい作品に出合うことができました。この感動をなんとか自身の作品作りに生かしていくことができればいいのですが。