工房 えらむ

木の器と手織の工房

10月

東京にて作品展をめぐる

所用で東京へ出かけました。
少し時間があったので、以前からぜひ見てみたいと思っていた陶芸と漆作家の方の作品展を見てきました。
ひとつは東京都港区虎ノ門にある菊池寛実記念 智美術館で開催されている、八木一夫と清水九兵衛 「陶芸と彫刻のあいだで」の展示会。
早い時代から前衛的な陶芸作品を世に送り出してきた走泥社の中心的な存在として活動してこられた八木一夫氏と、同時期に陶芸と彫刻の間に新たな領域を見出してこられた清水九兵衛氏の今は亡きおふたりの陶芸作品展。
おふたりの高く堅実な陶芸技術の下、その可能性と多様な表現を追求された作品は、どれも味わい深く豊かな作品に感じて、いつまでも見ていたい作品展でした。
ふたつめの展示会は、伊勢丹新宿で開催されている菱田賢治 個展「陶と漆」。
菱田賢治さんは、伊豆に工房を構えておられる漆芸家・陶胎漆器作家の方。
陶芸の良さ、漆芸の良さをそれぞれ織り交ぜて表現された、大変豊かな味わい深い作品ばかりで、俗な表現ですが、どの作品を見てもかっこいいな、と感じてしまうものばかりでした。
とてもいい作品に出合うことができました。この感動をなんとか自身の作品作りに生かしていくことができればいいのですが。

 

 

 

 

 

 

 

2017年の台風一過

2017年10月23日に工房のはるか南付近を台風21号が通過して行きました。
工房のある所は、兵庫県小野市の東の端に位置する、やや高台で風当たりの強いところ。
そんなせいか、工房の敷地の木が折れたり、風で傾いた木が倒れて工房の建物に寄り掛かったりと、最近にはない被害がありました。
チェーンソーで、倒木のかたずけに追われることになり、なんとか完了させることができました。
工房は、ほとんど土壁だけでできているので、劣化した土壁に、激しい北からの風雨で雨水がしみ込んで、壁が水浸しになっている部分がたくさん出来てしまいました。おかげで壁を乾かすために、寒いのを我慢して、窓や扉を全開で仕事をする始末に。
濡れた壁は簡単に乾かないのでしばらく我慢の日が続きそうです。
今回は、なかなか厳しい台風の洗礼を受けることになりました。
最近ほとんど太陽を見ていないような気がするのですが、台風一過の夕暮れ、工房の2階の窓から見るお気に入りの夕景が、少し心を和ませてくれます。


 

 

 

 

 

 

漆芸家 江藤雄造作品展

私の作品の多くは漆塗りの作品が中心です。しかしながら漆塗りそのものはほとんど独学でやっているので、技法も表現方法も限られていることから、今年の春から漆芸家の江藤雄造先生の下で漆塗りを習うことにしました。
独学でやってきた私にとっては、本格的な漆塗り技法はすべてが初体験のようなもので、ほとんど基本の基を学んでいるレベルですが、毎回目からうろこのような新鮮な体験とその難しさに苦労しています。
今日は、漆芸家の江藤雄造先生の漆・金継ぎの個展を姫路市の三木美術館へ見に行ってきました。
蒔絵や螺鈿、乾漆、籃胎漆器など多岐にわたる高度な技法の作品。
オリジナル作品より美しく見えてくる金継ぎの作品。金継ぎの中に蒔絵や螺鈿が施してあったり、わずかに残った貴重な陶片をもとに完品の状態に復元した作品など、金継ぎの高度で奥の深い作品も素晴らしいものでした。
そして漆をもっと身近なものに感じてもらう作品として、床に置いた漆作品の上を歩いてもらえるようにしたり、漆で染めた紙の蝶を来場者が会場に張って会場を演出していくなど、ほとんど体験したことのない漆作品の個展でもありました。
伝統的なものから現代的なアート作品まで、幅広い作品と漆の可能性や新たな表現方法に、本当に感動する作品展でした。
機会がありましたらご覧いただけましたらと思います。

三木美術館  2017年11月19日まで(火曜日休館)10:00~18:00
兵庫県姫路市本町241番地


 

 

 

 

 

 

 

 

2017年10月の工房Open日

毎月、第3土曜、日曜、月曜の3日間、工房ギャラリーをOpenしています。
2017年10月の工房Openは、10月21日(土)、22日(日)、23日(月)10:00〜16:00 の3日間です。
工房で製作しています木の器等の作品、織の作品と、あると楽しい古道具、古民具を展示販売いたします。
夏の余韻を引きずっていたかのような、少し暑い日々も終わったかと思うと、最近は連日の雨模様。
工房ではここ数日ほとんど、太陽を見ていないい日々が続いています。
今日はやっと晴れ間がのぞいたかと思うや、午後には曇り空から、夜には雨模様に。
連日の雨続きで、工房の周辺には、よく判らないキノコがいっぱい生えてきて、不思議な光景になっています。
10月と言えば、穏やかな、過ごしやすい季節のはずなのですが、ここ数年は穏やかな良い季節と言うのが少なくなってきたような気がします。
どうぞお気軽に工房へお立ち寄りください。


 

 

 

 

 

 

いろいろなお盆を彫る

ほとんど同じ時期に2つのお店から、いろいろなお盆の注文をいただきました。
それぞれ大きさや形、用途の違うお盆ですが、日頃制作しているものと言うことで、栗材で厚みが20ミリ、拭き漆塗り仕上げと言う点は同じです。
やっと全部彫れたので、いろいろなお盆を並べてみると、何となくおもしろく感じます。
漆塗りの色合いも、それぞれ微妙に変えていく予定です。
木地が彫り上がると嬉しくて写真を撮っているのですが、漆が塗り上がるとほっとして、納品の方に気が行ってしまって、完成品の写真を撮るのをすぐ忘れてしまう日々です。
後日のブログには、出来上がりをうまく紹介できればいいのですが。

 

 

 

 

 

工房でのご予約ワークショップ

工房にてご予約によるワークショップを行いました。
今回は、お二人の女性の方からのご依頼で、クルミの木を使ったしずく型のお皿を作るワークショップをさせていただきました。
お友達同士の方とのオーダーメイドのワークショップなので、気兼ねなく大変リラックスした雰囲気でのワークショップでした。
私もついおしゃべりなどをしながら、写真を撮るのを忘れていて、最後のオイルフィニッシュのところしか写真が撮れていません。
お二人とも、道具の扱いにもすぐ馴れていただいて、丁寧に作業をされて、素敵なお皿を完成されました。
ご参加いただいたお客様ありがとうございました。
工房えらむでは、希望の日時と内容を相談の上、ご予約によりワークショップをさせていただいております。
2人~6人まで参加可能です。お気軽に工房えらむまでお問合せください。


 

 

 

 

 

2017年の秋の便り

アート・クラフトフェスティバルinたんば2017の出展も終わり、今年の展示会的なものは終了しました。
10月は、年末用やお正月用に依頼された作品作りに専念する日々です。
今日の夕方、工房から見上げた空には、なんとも美しいうろこ雲が空一面に広がっていました。
これぞ秋と言うに相応しい、空からの秋の便りにしばし感動。
そしてもう一つ、嬉しい便りをいただきました。
先日のアート・クラフトフェスティバルinたんば2017で、私の漆塗りの手彫りのお椀を購入いただいた若いご夫婦の方からお手紙が届きました。
実際にお椀を使っていただいた写真とともに「喜んで使わせていただいています・・・・。」と身に余る言葉が添えられた、お手紙をいただきました。
作り手としてこんな嬉しいことはありません。
まだまだ未熟な作品にも関わらず、感謝の思いでいっぱいです。
これからも真摯に、使い手の方に喜んでいただけるような器づくりをしていかなければならないと思いを新たにさせていただきました。


アート・クラフトフェスティバルinたんば2017報告

アート・クラフトフェスティバルinたんば2017が終了しました。
今年は、例年になく2日間好天に恵まれて、フェスティバル開始と同時に大勢のお客様が来場され、会場はとても賑やか。
沢山のお客様にブースを訪ねていただきました。
今回は、ゴールデンウィークのイベントで、テントが突風で壊れたこともあって、白いテントに新調しての出展でした。
快晴の空の下、おろしたての白いテントにケヤキの木のシルエットが映えて、とても気持ちの良いイベントスタートが出来ました。
ブースでは、納期の迫っている仕事を公開制作を兼ねて、豆皿彫りをしていましたが、おかげで沢山の方から質問やお話をいただき、作品に関心を持たれたお客様との良い出会いのきっかけになりました。
ずっと公開制作をしていたかと言うと、日頃ほとんどしゃべらず工房にこもって仕事をしていると、ブースに来てくださったお客様や作家の方との話が楽しくて、ほとんどしゃべって過ごしていたかもしれません。
お出でいただいた皆さん、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。