カナダからのお客様

昨日11月4日、カナダからのお客様が工房にお出でになりました。
お客様は、カナダのトロントで、お花・植物と雑貨のお店「MIKA」を長く営まれているMikaさんとSatoshiさんの日本人の御夫婦。
この度来日されて、ご縁をいただいて私の工房を訪ねていただきました。
Satoshiさんは、日本の備前で長く備前焼をされておられた陶芸家の方で、現在もカナダで陶芸家として活動をされておられます。
カナダのこと日本のこと、暮らしや嗜好の違い、工芸のことなど、いろいろとお話をさせていただいて、とても楽しく興味深い話を聞かせていただきました。
大自然の広がるカナダにお住まいの方ですが、私の工房とロケーションを気に入っていただき、とても嬉しく思いました。
今度は、いつか私たちがカナダのお店を訪問させていただくことを、楽しみにしたいと思っています。

 

 

2024年11月5日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

アメリカからのお客様

今日は、工房へアメリカからのお客様が来られました。
お出でいただいたのは、工房のある隣町の兵庫県三木市にある、彫刻刀などで有名な道刃物工業株式会社とお取引をされておられ、アメリカ、カリフォルニア州オークランドで、木工作品を作られ、彫刻刀や木工キットの販売、木工ワークショップをさておられる木工アーティストのMelanie Abrantes さん。
私が、道刃物工業の社長さんと親しくさせていただいているご縁で、メラニーさんを紹介していただき、その後個人的にSNSで交流させていただくようになりました。
この度、来日されることになり、道刃物工業の社長さんの計らいで、私の工房へご案内いただきました。
メラニーさんは、とても明るく気さくな方で、お互いに木工作品のこと作品作りのこと、工房の様子など、いろいろお話をさせていただき、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。

2024年11月1日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

尾形良一先生の絵画展

姫路市のギャラリー ルネッサンス・スクエアで開催されている「尾形良一展 日常と記憶の情景が重なった風景」を見てきました。
画家の尾形良一先生は、かつて陶芸家として活躍されていて、私が木の器製作を仕事とするための一環として、陶芸を習いに行っていた先生。
もう20年ほど前、尾形良一先生は、日本クラフトデザイン協会の会員として活躍しておられ、日本クラフト展で見た作品の斬新さに衝撃を受けました。
たまたま隣町に住まわれていて、地域の公民館で陶芸教室をされておられることを知り、木の器作りの勉強のためにと、陶芸教室に2年ほど通っていました。
尾形先生には、陶芸の器のかたちについていろいろ教えていただき、今も器製作の基本として生かしています。
尾形先生の所属されておられた、日本クラフトデザイン協会の会員になることを目標に、日本クラフト展に作品を出品し、5回の入選の後、クラフトデザイン協会の会員に推挙され、尾形先生とも活動をご一緒させていただいた時もありました。
海外の有名美術館にその陶芸作品が収蔵されるほど、活躍しておられましたが、大病を患われ、やむなく陶芸を諦めざるを得なくなられ、画家に転向されました。
尾形先生の絵は、何気ない風景を緻密に表現され、光と影を巧みにそして深く表現され、絵に引き込まれるような素晴らしい作品ばかりでした。
ギャラリーで、ほぼ20年ぶりに尾形先生にお会いしました。先生も私のことを覚えていてくださって、いろいろ活躍していることも知っているよと言っていただいて、本当に嬉しい再会となりました。

2024年9月6日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

一脚展+2024を見てきました。

2024年8月24日から9月8日まで、神戸の「竹中大工道具館」で開催されている、「第14回 座る・くらべる一脚展+2024」を見てきました。
会場には、兵庫県の13名の木工作家が製作された新作の椅子が並べられ、椅子は、すべて座ることができ、アンケートにより、デザインや座り心地を投票できるようになっています。
また今回の特別展では、世界の名作椅子を1/5スケールで作る濱田由一氏による、細部まで精巧に再現されたミニチュア椅子の数々やその製作工程などが紹介されています。
ハンス・J・ウェグナーなど、北欧椅子デザイン界の巨匠の椅子など、歴史に残る椅子の名作を忠実に再現した、ミニチュア椅子は大変見応えのあるものでした。
親しい木工作家の方もおられて、全ての椅子に座りながら、座り心地やデザインを実感させていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

2024年8月27日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

箕輪漆行さんが来られました

お盆の少し前に、私の自宅に、長く漆の購入でお付き合いをさせていただいている、福井県の漆販売会社の株式会社箕輪漆行の専務さんが来られました。
数年前にお出でいただいて2度目。
私は、漆芸家と言えるほど、漆を使用している訳ではないのですが、営業活動とは言え、私のような工房にお出でいただけると嬉しく感じます。
私の漆塗りは、試行錯誤の独学スタイルでやっていますので、こうした漆の素材に精通した方に直接、いろいろおたずねできるのは、貴重な機会で、いろいろ質問させていただきました。
また、能登、北陸地方の震災による輪島塗業界の現状をお聞かせいただいたり、昨今の漆塗りを取り巻く状況などを興味深く聞かせていただきました。
また、漆塗りは、新型コロナウイルスに対して、非常に高い殺菌効果があることを、箕輪漆行さんが研究所に依頼して確認されたことなどを報告いただいて、漆器がもっと活用されて一般生活に浸透していくようお互いに努めましょうと言うお話で締めくくりました。

2024年8月14日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

フレンチの新しいお店

数年前、老舗のフレンチのシェフと奥様が、私の廃材で建てた工房を訪ねて来られました。
兵庫県小野市の鴨池の畔に、景観の良い広い土地を購入したので、こんな廃材を生かした雰囲気の新しいお店を建てたいので、参考にさせてほしいと仰られました。
私の工房をコンセプトにしたお店ができるなんて嬉しく、ささやかながら協力させていただきました。
そしてシェフから、やっとお店がほぼ出来上がったので見に来ませんかと、連絡をいただき見に行ってきました。
購入された土地は、池の畔の自然の美しい、非常に景観の良いところですが、県立自然公園の一部としての非常に厳しい規制のある土地で、建築の許認可や規制をクリアーされるのに並々ならぬ苦労をされたそうです。
その甲斐あって、自然と景観が一体化した、素晴らしいお店が出来上がっていました。
内部は、江戸時代の古材をメインに生かした、重厚な作りで、随所にこだわりの大工仕事が見られ、素晴らしい店内空間となっていました。
まだ、お店は正式オープンされていませんので、お店の様子は、外観と店内からの眺望のみのご紹介とさせていただきます。
オープンが待ち遠しい、本当に素敵なお店です。

2024年8月5日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

アメリカのギャラリーと美術館

アメリカ滞在記 カリフォルニア編
アメリカの美術やクラフトの動向を知ることもひとつの目的としていましたので、滞在先の周辺のギャラリーや美術館を見てきました。
ごく近所のギャラリーなどに行っただけなので、美術やクラフトの動向を知るとは言え、あまりに狭い範囲の情報ですが、いろいろ感じるところはありました。
カリフォルニア州デイビスと言う町のアートギャラリーをいくつか見てきましたが、どこもスペースは広く、ゆったりした空間でした。現代アート的なものから、親しみやすいアートやクラフトまで、様々な作品が楽しめますが、どこも入りやすい雰囲気で、市民との一体感を感じるスペースだったように思います。
美術館は、UCデイビスの大学が運営する美術館に行きました。大変美しい施設で入場は無料でした。
アーティストDeborah Butterfieldによる、自然の流木や廃材などを使って表現された、ほぼ実物大の馬をモチーフにした造形作品の展示がされていました。
どの作品も自然を意識した、存在感のある作品で、とても素晴らしい作品でした。
私の作品作りにも、これらの作品にはインスパイアされるものがありました。

 

ベツレヘムの工房施設を見学

アメリカ滞在記。
Fumikoさんの案内で、ペンシルベニア州ベツレヘムにある、Northampton Community Collegeを訪問しました。
ここは、市民に開かれたもの作りに関する工房で、大変充実した施設でした。
とりわけ、近くのペンシルベニア州ナザレスには、有名なマーチンギターの本社工場があることから、この工房施設内には、マーチンギターの元社員などによる、市民向けギターや楽器の製作工房があり、大変羨ましい施設です。
その他に大型木工機械や、ウッドターニングの機械などを備えた木工工房や、テキスタイル関係の工房、樹脂加工の工房など、大変充実した施設で、日本にはこれほどの施設の充実した公的施設はないのではないかと思います。
将来的に、私たちもここでのワークショップなどもできるのではないかと言うことで、それぞれの担当職員の方などを紹介してもらい、名刺を手渡し挨拶をさせていただきました。

2024年5月25日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

竹内絋三 展を見てきました

少し以前になりますが、丹波市にある兵庫県立陶芸美術館で開催された、陶芸家の「竹内絋三 展」を見てきました。
陶芸家という呼び方が相応しいかどうか判りませんが、私の工房のすぐ隣の市で創作活動されていて、世界的に作品は高い評価を受けて、海外の美術館にも収蔵されている作品を作られている、竹内絋三さんのことは知っていましたが、なかなか実物作品を見る機会がありませんでした。
この度、兵庫県立陶芸美術館での展示会では、多くの作品を身近に見ることができ、斬新で迫力ある作品にとても感動しました。
どこか幾何学的に出来上がった立体の陶芸作品を、部分的にハンマーなどで壊して、整然と組み合わされた立体部分と、壊されて予測不能に出来上がった部分との対比の面白さと、生み出される深い美しさのようなものを感じました。
私の工房からほど近いところで、こんな素晴らしい作品を作る方がおられて、そしてその表現の斬新さに、とても刺激を受けました。

2024年3月17日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

3か所のギャラリーを訪問

一日で、3か所のギャラリーを訪問しました。
すべて仕事に関係しての訪問は、あまりないことです。
1か所目は、来年年明けにグループ展をさせていただく、「ギャラリー風来」。展示会の案内はがき作成用のための、写真撮影用の作品を持参のため。
タイミング的に、陶芸家の大村剛さんの個展の最中で、人気作家の大村さんの作品も拝見できて、いろいろ勉強になり、ギャラリー訪問が良い機会となりました。
2か所目は、「ギャラリーとーく」、先月下旬に出展していた、お茶会にまつわる展示会の、作品の搬出と販売の清算のため。展示会の会期中の様子を聞かせていただき、次回の展示会のお話もいただきました。
3か所目は、「ギャラリールネッサンス・スクエア」。出品協力させていただいている、現在開催中のチャリティーのためのミニアチュール展を見てきました。
兵庫県内外で活躍されている絵画、工芸、彫刻などの約150名の作品は、なかなか見ごたえがありました。
12月17日までの開催ですので、よろしければチャリティー作品の入札にご協力ください。
(写真は、ギャラリー風来で開催中の大村剛さんの陶芸作品)