アメリカのギャラリーと美術館

アメリカ滞在記 カリフォルニア編
アメリカの美術やクラフトの動向を知ることもひとつの目的としていましたので、滞在先の周辺のギャラリーや美術館を見てきました。
ごく近所のギャラリーなどに行っただけなので、美術やクラフトの動向を知るとは言え、あまりに狭い範囲の情報ですが、いろいろ感じるところはありました。
カリフォルニア州デイビスと言う町のアートギャラリーをいくつか見てきましたが、どこもスペースは広く、ゆったりした空間でした。現代アート的なものから、親しみやすいアートやクラフトまで、様々な作品が楽しめますが、どこも入りやすい雰囲気で、市民との一体感を感じるスペースだったように思います。
美術館は、UCデイビスの大学が運営する美術館に行きました。大変美しい施設で入場は無料でした。
アーティストDeborah Butterfieldによる、自然の流木や廃材などを使って表現された、ほぼ実物大の馬をモチーフにした造形作品の展示がされていました。
どの作品も自然を意識した、存在感のある作品で、とても素晴らしい作品でした。
私の作品作りにも、これらの作品にはインスパイアされるものがありました。

 

ベツレヘムの工房施設を見学

アメリカ滞在記。
Fumikoさんの案内で、ペンシルベニア州ベツレヘムにある、Northampton Community Collegeを訪問しました。
ここは、市民に開かれたもの作りに関する工房で、大変充実した施設でした。
とりわけ、近くのペンシルベニア州ナザレスには、有名なマーチンギターの本社工場があることから、この工房施設内には、マーチンギターの元社員などによる、市民向けギターや楽器の製作工房があり、大変羨ましい施設です。
その他に大型木工機械や、ウッドターニングの機械などを備えた木工工房や、テキスタイル関係の工房、樹脂加工の工房など、大変充実した施設で、日本にはこれほどの施設の充実した公的施設はないのではないかと思います。
将来的に、私たちもここでのワークショップなどもできるのではないかと言うことで、それぞれの担当職員の方などを紹介してもらい、名刺を手渡し挨拶をさせていただきました。

2024年5月25日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

竹内絋三 展を見てきました

少し以前になりますが、丹波市にある兵庫県立陶芸美術館で開催された、陶芸家の「竹内絋三 展」を見てきました。
陶芸家という呼び方が相応しいかどうか判りませんが、私の工房のすぐ隣の市で創作活動されていて、世界的に作品は高い評価を受けて、海外の美術館にも収蔵されている作品を作られている、竹内絋三さんのことは知っていましたが、なかなか実物作品を見る機会がありませんでした。
この度、兵庫県立陶芸美術館での展示会では、多くの作品を身近に見ることができ、斬新で迫力ある作品にとても感動しました。
どこか幾何学的に出来上がった立体の陶芸作品を、部分的にハンマーなどで壊して、整然と組み合わされた立体部分と、壊されて予測不能に出来上がった部分との対比の面白さと、生み出される深い美しさのようなものを感じました。
私の工房からほど近いところで、こんな素晴らしい作品を作る方がおられて、そしてその表現の斬新さに、とても刺激を受けました。

2024年3月17日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

3か所のギャラリーを訪問

一日で、3か所のギャラリーを訪問しました。
すべて仕事に関係しての訪問は、あまりないことです。
1か所目は、来年年明けにグループ展をさせていただく、「ギャラリー風来」。展示会の案内はがき作成用のための、写真撮影用の作品を持参のため。
タイミング的に、陶芸家の大村剛さんの個展の最中で、人気作家の大村さんの作品も拝見できて、いろいろ勉強になり、ギャラリー訪問が良い機会となりました。
2か所目は、「ギャラリーとーく」、先月下旬に出展していた、お茶会にまつわる展示会の、作品の搬出と販売の清算のため。展示会の会期中の様子を聞かせていただき、次回の展示会のお話もいただきました。
3か所目は、「ギャラリールネッサンス・スクエア」。出品協力させていただいている、現在開催中のチャリティーのためのミニアチュール展を見てきました。
兵庫県内外で活躍されている絵画、工芸、彫刻などの約150名の作品は、なかなか見ごたえがありました。
12月17日までの開催ですので、よろしければチャリティー作品の入札にご協力ください。
(写真は、ギャラリー風来で開催中の大村剛さんの陶芸作品)

寄物陳思 冬じたく展にて

今日は、2023年11月21日から26日に、兵庫県姫路市の姫路市書写の里・美術工芸館内 交流庵で開催されている、お茶会にまつわる展示会「寄物陳思 冬じたく」に行ってきました。
書写の里・美術工芸館 交流庵は、竹林に囲まれた大変趣ある場所で、この度の展示会にぴったりの場所でした。
いろいな素材の作家により、それぞれの解釈と技法で表現されたお茶道具は、とても見ごたえのある作品展でした。
展示会は、11月26日までです。
ぜひ機会がございましたら展示会にお越しください。

期間 2023年11月21日(火)~26日(日)  休み 24日(金)
10:30~16:30(初日は13:00から、最終日は15:00まで)
会場 姫路市書写の里・美術工芸館内 交流庵  兵庫県姫路市書写1223番地

未来へつなぐ陶芸 伝統工芸のチカラ展

現在、兵庫陶芸美術館で開催中の「未来へつなぐ陶芸 伝統工芸のチカラ」展を見てきました。
日本の工芸を多様な技術や表現で製作された、人間国宝から現代作家までの素晴しい作品139点。
伝統工芸としての数百年のバックグラウンドのあるものから、現代の創作まで、どれも長い年月をかけ、苦労してたどりついた、素晴らしい作品ばかりで、感動し刺激をもらいました。
自分の昨今の作品作りは、ほとんど商品製作ばかりで、時間をかけた渾身の作と言ったものは、ほとんど作っていない日々。
木の器を作り始めて30年ほどになりますが、拙い技術しか持ち合わせていないけれど、自分の持てる力を存分に出して表現した作品を、もっと作っていかなければいけないとつくづく思う機会となりました。

 

2023年11月12日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

角偉三郎さんの器

2005年に65歳で亡くなられた輪島塗の作家、角偉三郎さんの器を、ご縁をいただいたお客様からいただきました。
漆塗りの産地、輪島の漆塗りの器作家の方で、高い技術と表現力で、日展入選17回、特選受賞の経歴をお持ちの方ですが、晩年は、卓越した技術を持たれながら、一方で素手で漆を塗るなど、伝統的な輪島塗を超越した前衛的な漆塗り表現がすごくて、私にとってはなんとも魅力的な、あこがれの漆の器作家の方でした。
クラフトの公募展、朝日現代クラフト展の1999年と2000年の審査員のお一人が、角偉三郎さんで、ここで入選したいという思いで応募し、角さんが一票を投じていただいたかどうかは定かではありませんが、私の漆塗り作品が両年入選できたことが、ささやかな思い出です。
そんな角偉三郎さんの器が欲しいと、何度も購入を考えては、その値段に躊躇してあきらめていたのですが、角さんが亡くなられてからは、ますます購入も難しくなり、遠い存在となっていました。
先日、ご縁をいただいて、お客様からもう断捨離をするので、この器の良さを一番理解してくれる人に、この器を引き継いでほしいと仰られ、思いがけず、角さんの器をふたつ渡してくださいました。
角さん特有の表現の、なんとも味のある美しい大きなお椀でした。
今度は、あなたが育ててくださいと。
感謝の思いを大切に、愛用していきたいと思います。

土のミュージアム SHIDOを訪問

今日は、兵庫県淡路市(淡路島)にある、「土のミュージアム SHIDO」に行ってきました。
ミュージアムは、壁材の専門店の近畿壁材工業株式会社さんが今年開設されたのですが、工房えらむの建物を廃材で建築する際に、工房の壁材となる漆喰をおよそ17年前に購入させていただいた、壁材店さんなのです。
そんな「土のミュージアム SHIDO」のインスタグラムに私の作ったお盆で、お茶を出されている投稿を見て、すごいご縁を感じて訪問させていただきました。
17年前、私の工房を建てる最終段階で、壁材となる漆喰の購入の仕方が、素人の私には判らず、最終的にたどり着いたのが近畿壁材工業さんでした。直接会社へ買いに行くと、若い社長さん夫妻が、素人の私たち夫婦を丁寧にもてなしてくださり、サンプルなども沢山いただいて、本当に気持ちよく対応していただいた印象が強く残っていました。
近畿壁材工業さんのおかげで、私たちの工房も無事完成となり、木の器製作も本稼働に至りました。そしてこのミュージアムで、図らずも私の作品を販売店で購入して、使用していただいていると言う、思いがけない巡りあわせに、ただただ驚くばかりです。
社長さんご夫妻も私の訪問と、その経緯をとても喜んでくださいました。
「土のミュージアム SHIDO」は、地元の左官職人さんで、テレビの「情熱大陸」や「プロフェッショナル仕事の流儀」でも紹介された久住有生氏の土関係の施工によるもので、様々な土の表情を表現し、とても緊張感のあるアート的空間となっています。
屋上からは、海を一望できる素晴らしいロケーションです。機会がありましたら訪問されることをお勧めします。

土のミュージアム SHIDO  兵庫県淡路市多賀2150

鍛冶師さんの麦茶

工房にやって来られる隣町の鍛冶師さんから、自家製の麦茶をいただきました。
鍛冶師さんは、いつも私の工房にやって来て、コーヒー飲みながら他愛のない話をして帰られるだけで、刃物の購入を勧めるようなことは一切されないし、その気も全くない。
鍛冶職人としては、玉鋼の原料となる砂鉄を川から採取し、日本古来の製鉄法のタタラによって玉鋼を作り出して刃物を作ると言う凄い鍛冶職人さん。
同じ隣町で家具作りをされている著名な木工家の方をして、それまでのカンナとは次元の違う切れ味に驚いたとされる刃物を作られる方。
麦茶は、自身で麦を脱穀して、焙烙で炒って作られたとのこと。
飲むと、市販の麦茶では感じることの無かった、麦そのもの風味がとても爽やかな味わいで、雑味の無い非常に美味しい麦茶でした。
鍛冶師さんの旺盛な好奇心と探求心には、いつもながら脱帽です。

2023年7月3日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

うつわと道具と喫茶室ころはOpen

以前、神戸市垂水区にあって、器の販売や展示会をさせていただいた、「うつわと道具と喫茶室ころは」が、兵庫県三木市に移転して、本日プレオープンしましたので、行ってきました。
オーナー夫妻には、神戸市からのお店の移転に際して、候補地探しの相談を受けていて、ほんのちょっぴりですが、物件探しのお手伝いさせていただいたこともあって、この度の新しいお店のオープンには、思い入れもあり、楽しみにしていました。
お店は、私の工房からは車で15分足らずで行ける、三木市の郊外の田園地帯にあり、江戸時代に建てられたと思われる、大きな古民家を改装されています。
のどかな田園地帯のロケーションを背景に、ゆったりとした広い店内で、作家ものの器や雑貨選びが楽しめます。
カフェのスペースもあり、コーヒーなどを飲みながらくつろぐこともできます。プレオープン中は、カフェ利用のみですが、グランドオープンされた際は、神戸のお店では評判の、スパイスカレーなどの食事などもできる予定です。
とても寛げるところなので、機会がありましたらお立ち寄りください。

うつわと道具と喫茶室ころは
兵庫県三木市口吉川町大島55

2023年6月21日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ