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2025年 工房の桜咲く
2025年3月31日、工房の敷地に植えた吉野桜が咲き始めました。
ここ数日の寒さで、桜の開花も遅れるものと思っていましたが、昨年の開花も3月31日で同じでした。
暑くなったり、寒くなったり、なんともつかみどころのない最近の季節ですが、桜の開花で正式な春の訪れとしたいところです。
「コウボウノサクラサク。」もうこんな電報を送る人は、ほとんどいないと思いますが、希望がかなった!夢が実現した!と言えるような仕事をしたいものです。
一文字盆を彫る
最近は、いろいろなお茶にまつわる道具や器の製作を依頼されることが増えました。
今回は、一文字盆を彫りました。
一文字盆は、煎茶道具のお運び盆のひとつで、横に細長い形状のお盆で、茶碗が5つ乗る大きさとなっています。
今回は、ケヤキと栗の木で、縦40センチ、横11.5センチ、厚さ2センチのお盆を彫りました。
それぞれの木の個性を生かしながら、彫り跡を残して薄く、軽く作っています。
拭き漆塗りで仕上げます。
ころは うつわと道具と喫茶室でのジャズライブ
昨夜は、隣町の兵庫県三木市にある、「ころは」うつわと道具と喫茶室で開催された、ジャズライブに行ってきました。
ころはさんは、オーナーご夫妻とも親しくしていただいて、私の作品もお取り扱いいただいている、器と喫茶のとても素敵なお店です。
ライブ会場は、江戸時代に建てられたという広い古民家に、白熱電球からともされる明かりがなんともいい雰囲気を作りだしています。
ピアノとサックス・フルートによる演奏は、アーティストとお客さんとの近さもあって、熱のこもった演奏に盛り上がりました。
ころさん自慢のキーマカレーをいただき、親しいお客さんとの出会いもあって、とても楽しいひと時を過ごさせていただきました。
酒器セット
2025年5月1日~15日まで、東京・表参道にあります、Zakka+Sake Bar DEARYOU表参道店で個展をさせていただく予定にしておりまして、日本酒にちなんだ作品を多めに製作しています。
お盆は、タモの木を彫った隅切り盆。
ぐい吞みは、栃の木を彫ったもの。
片口は、栗の木を彫ったもの。
木瓜型の豆皿兼箸置きは栗の木。
お箸は、紫檀を削ったもの。
すべて、拭き漆塗りで仕上げます。
すべて木で作った酒器のセットですが、同じ色調と、テクスチャーなので、もっと他の素材の器などと組み合わせて使用した方が、お酒が美味しく感じるかもしれないですね。
木の抹茶茶碗を作る
久しぶりに栗の木を彫って、木の抹茶茶碗をいくつか作りました。
木工ろくろは使用せず、ほとんどフリーハンドに近いかたちで、手で彫って仕上げます。
私の木の茶碗は、木工的な表現にこだわらず、どちらかと言えばオーソドックスに、お気に入りの陶製の茶碗をイメージしながら作っています。
木の茶碗への思いとしては、陶製のものとは一味違う、木と言う自然素材の持つ優しさや温かさを表現したいと言う思いがあります。
この表情を上手く伝えられるよう、自身の経験に基づいて、漆塗りで仕上げていきます。