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「工房えらむ」の日々

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2025年工房の紅葉

2025年今年も工房は、紅葉の季節を迎えました。敷地にあるもみじの木が鮮やかに色づいてきました。
もみじの木は、工房の敷地を買ってから、小さな木を植えたものですが、すっかり大きくなって、まわりの樹木と溶け込んでいます。
しば栗やコナラの木の黄色い紅葉の中にあって、ひときわ鮮やかな赤色がとても美しいコントラストをつくってくれています。
工房のほんの小さな森ですが、四季折々の自然の美しさには見とれてしまいます。

2025年11月22日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

五感アートの空間展

来週末の2025年11月28日(金)~12月3日(水)に、兵庫県西宮市にあります、ギャラリー甲風画苑にて開催の「五感アートの空間」展に出展いたします。
「五感アートの空間」展は、私の親しくしていただいている画家さんら5人による絵画、ボトルアート画、ポーセリン画などの作品と一緒に木の器作品などを展示販売させていただきます。
出展作家の方は、
Alan Miller  色鉛筆・水彩画
上原 由起子  インクペンシル画
岡谷 康子   ボトルアート画
田中 陽三   木の器
宮本とも子  ポーセリン画

私は、期間中在廊予定です。
各作品はすべて展示販売されます。
機会がございましたらご高覧ください。

期間 2025年 11月28日(金)~12月3日(水)11:00~18:00
初日28日は13時から  最終日3日は17時まで

会場 ギャラリー甲風画苑
兵庫県西宮市甲風園1町目7-8
阪急電車 西宮北口駅北口下車 徒歩3分

2025年11月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : えらむ

だ円のお椀を彫る

栃の木を彫って、だ円のお椀を作りました。
手のひらサイズのだ円のお椀と言うのは、あまりないと思います。
だ円のお椀は、手の小さい人も、握力の弱い人も、片手で持ちやすいことを意識して作っています。
たとえば介護用のお椀として、ハンドルのついたプラスチック製のものなどがありますが、あくまで木製漆器のお椀を、自分の手でしっかり持って食事がしたいという方のためのなどのだ円のお椀です。
このお椀では、ノミ跡は残さず滑らかな表情で仕上げて、黒っぽい拭き漆塗りで仕上げます。

2025年11月16日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

根来展を見てきました

先日、大阪市立美術館で開催の「NEGORO 根来 赤と黒のうるし」展を見てきました。
根来塗漆器の歴史的な名品を集めた展示会。
根来塗には、以前からとても興味があり、漆塗りのなかでもとりわけ美しく感じ、好きな漆器です。
会場には、100年から400年以上もの時を経て、現存する素晴らしい漆器が展示されていました。
長い年月に渡り使い込まれてきた、経年による赤と黒の漆の絶妙な美しさの表情がなんとも魅力的です。
根来塗は、意匠的に表現されるものもありますが、作為的でなく、使い込まれることで美しくなる、そんな漆器が作られているということが、本当に素晴らしいことだと思います。
そして、数百年使い込まれて、経年の美しさを出すに至った、堅牢な漆塗りと木地の高い技術にも頭が下がります。

 

三重県の武田製材所と本のトークイベント

先日、三重県大台町林業総合センターで開催された『原色 木材加工面がわかる樹種事典 第3版』刊行記念トークイベント&武田製材見学会」に行ってきました。
『原色 木材加工面がわかる樹種事典 第3版』の刊行に際し、共著者(河村寿昌、西川栄明)が木材に関するマニアックな話題のトークイベントです。
三重県大台町の山深い林業施設でしたが、全国から木に携わる沢山の方が参加されていました。
会場には、挽物木工家の河村寿昌氏の作品の小箱、木材見本(100種以上)などを展示され、それらを手に取りながら、各種木材の特徴(木目、硬さ、色、匂いなど)や用途などについて、編集者の西川栄明氏により話がありました。
特に河村さんからは、ロクロ加工時に感じる木の感触、挽きにくい材への対応など、挽物木工家ならではの経験に基づいたディープな話が語られました。
そして会場からほど近くにある、希少な木も含めた少量多樹種を取り扱うことで知られる武田製材有限会社を訪問させていただきました。
親しくさせていただいている武田製材有限会社の武田社長さんと久しぶりにお会いして、ほとんど流通していない樹種豊富なマニアックな在庫の材を見せていただきました。
木の図書館と名付けられた材木の陳列棚は、何時間での見ていたいスペースで、やはり購入してしまいました。
まさにディープな木とのかかわりの一日でした。