土を感じる

工房の近所の水田で、稲の苗を育て終わったフラットな田が干上がって、ひび割れしている姿が、なんとなく美しく目にとまりました。
先日、淡路島にある土のミュージアムに行ってから、土と言う素材の表情を少し意識するようになりました。
土は、植物や農作物などを育む素材などとして身近ではあるのですが、土そのものを眺める、感じることは意外と少ないように思います。
土は、地球を構成する根源的な素材でありながら、日常的には、あまり意識することなく暮らしているように感じます。
私の工房の土壁のひび割れも、自然に表れた表情ですが、見直してみると味わい深い模様です。
土が、乾燥して、水分を放出していく過程は、ある意味、地球の表面の凹凸の成り立ちの縮図のようなものなのかなと思いながら、土の呼吸と暮らしていく事もいいものだなと感じる日々です。

2023年7月24日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : えらむ

Bar HALF TIMEの思い出

昨年からひどい肩こり、首こりによる緊張型頭痛に悩まされ、月1回の通院を余儀なくされて神戸へ。
久しぶりに神戸三宮のBar HALF TIME の前を通った。
脱サラ以前のサラリーマン時代、気の合う仲間と時々出かけて行った所。
30年ほど前、木の器づくりで生計を立てたいと思いながら何の知識もなく、ものづくりの勉強のためにと、ギャラリーをあちこち巡っていました。
かつて神戸元町駅の北側にあった「サーカス・サーカス」と言うギャラリーがとても気に入って、足しげく通っていました。ギャラリーのオーナーさんとも親しくなって、いろいろ勉強させてもらった気がします。そんなギャラリーのオーナーさんが経営していたのがHALF TIMEでした。
HALF TIMEは、小説家の村上春樹さんのデビュー作「風の歌を聴け」を映画監督の大森一樹氏が、映画にした時のロケに使ったBar 。
室内は、小説のイメージそのものの雰囲気で、気の合う仲間と時々出かけて行って、古いピンボールで遊んだり、オセロゲームをしたりしてまったりしていた思い出があります。
体調は、ほぼ快方に向かっているので、こんなことで神戸に行くのは、そろそろ終わりにしたいものです。

 

2023年7月6日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : えらむ

ホームページのブログに寄せて

工房えらむのホームページを立ち上げて9年が過ぎました。
同時に日々の活動を綴ったブログですが、週に2回ぐらいは投稿したいなと言う思いで始めて、いつの間にかほぼこのペースで9年が過ぎました。
ブログの投稿を週2回にこだわっていた訳ではないのですが、工房えらむを初めてしばらくは仕事もなくPR活動として、そして脱サラした前の職場の人たちから、いったい何をやっているの?と聞かれ、とりあえず近況報告のつもりで始めたのですが、気が付けば9年も経っていました。
最近では、個人のフェイスブックと工房えらむのフェイスブックページ、インスタグラムへの投稿も加わるようになりました。
おかげで、仕事も徐々に頂けるようになり、伝票作成やメールの返信に時間を取られるようになってきましたので、ブログの投稿を週1回ペースぐらいにしようと思っています。
話題があれば随時、投稿をプラスしていくつもりです。
これまで、私の拙いブログを読んでいただいた方には、心よりお礼申し上げます。ブログの投稿は、今後少なくなると思いますが、どうか引き続き読んでいただけますと幸いです。
10月に入り、工房も秋の風情となりました。写真は工房の敷地にある萩の花です。

 

初めてのリモート会議

初めてリモート会議と言うのに出席しました。
こう言う仕事をしていると、リモート会議というのには、ほとんど縁がないものと思っていましたが、この度、所属している兵庫県民芸協会のイベント運営にかかわる会議をリモートで行うとのことで、はじめてのリモート会議を体験しました。
コロナ禍で、社会的には、リモート会議やリモートワークと言ったものは、ごく普通に行われているようですが、まったく初体験と言うことで、システム的にうまくできるのかと言うことも含めて、いささか緊張しながらの出席となりました。
実際には、出席者全員の顔が、モニターに映し出され、だれでもいつでも自由にしゃべれると言う意味では、ほどんど対面の会議と同じなのですが、意外とそれぞれの表情がしっかりと映し出され、そういったことでは、対面のリアルな会議以上に、意見に対する全体の反応が、一目で見渡せるような気がします。
なので、居間でリラックスしながら会議に参加できると言うイメージとは裏腹に、2時間余りいささか終始緊張した面持ちでの参加で、初体験もあり少々疲れた感があります。
今や職場や学校で、ごく普通に行われているようですが、これを日常的に続けるのは、なかなかストレスのたまることにように私は感じたのですが、これからは、こうしたことに慣れていく必要があるのでしょうね。

2022年3月7日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : えらむ

クラウドファンディングでたんばクラフトフェアを応援

工房えらむが、プロとして活動することを目指して、おおよそ25年前に初めて出展したクラフトフェアが、たんばクラフトフェア、現在のアート・クラフト・フェスティバル・イン・たんばです。
25年前の当時、全国的にクラフトフェアと言うのは、ほとんど開催されているところはなく、当時は、「まつもとクラフトフェア」と「たんばクラフトフェア」ぐらいしか無かったように思います。
たまたま、地元兵庫県氷上郡柏原町、現在の丹波市で開催されていたクラフトフェアに出会って、各地からクラフト作家が集まった、こんな面白く興味深い、野外の催しがあるのだと衝撃を受けました。
そして、ぜひ出展したいと、初めて出展したのが、30年続く現在のアート・クラフト・フェスティバル・イン・たんばです。私たちは、ここで多くの方に作品を見ていただき、ひいては、お声がけいただいたクラフトショップやギャラリーの方とのご縁が、私たちのプロとしての活動の礎となっていると言っても過言ではありません。
そんなクラフトフェアもコロナ禍の影響などもあり、運営費用も厳しくなり、存続、運営が危ぶまれています。この度たんばクラフトフェアの存続に向けたクラウドファンディングに取り組まれています。ささやかですが、私たちも支援させていただきました。
賛同いただける方がおられましたら、ご協力をいただけましたらと思います。

クラウドファンディングのページ → click

2021年10月2日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : えらむ

WEBサイト「イチオシ」でパン皿を紹介いただきました

WEB Shop の STYLE STOREさんで販売いただいている、私が製作したクルミのパン皿について情報メディアサイト「イチオシ」にてご紹介いただきました。
情報メディアサイト「イチオシ」は、みんなの「買って良かった!」をシェアする、レコメンドサイトで、専門家や、特定ジャンルに特化したYouTuber が“イチオシスト”として、愛用品やイチオシできる商品を紹介されているサイトですが、この度、私の製作し、販売いただいているパン皿を一押しいただきました。
紹介記事をお書きいただいたのは、フリマの達人、家計を支えるおトク情報全般に詳しくテレビ出演や著書も多数出版されておられる川崎さちえさん。
パン皿について、とてもわかりやすく、良さを伝えていただいて、とても嬉しく思います。
よろしければ、サイトの記事をご一読ください。

イチオシのご紹介サイト → click

2021年9月27日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : えらむ

2021年 新年明けましておめでとうございます。

2021年 新年明けましておめでとうございます。
昨年は大変多くの方にお世話になり、ありがとうございました。
今年も小さな林の工房で、自然と寄り添いながら、気負わずじっくりと作品作りに取り組んでいきたいと思います。
今年は、初めての海外での国際交流の展示会へ作品を出品の予定など、少しづつ展示会の予定などもいただいています。
相変わらずのコロナ禍で迎えることになった新年ですが、私たちの作るものや工房活動を通じて、少しでも暮らしに潤いを感じていただき、また、ものづくりの楽しさを共有していくことができればと思います。
今年もいろいろな角度から工房えらむの作品を提案させていただき、多くの方とともに活動を楽しんでいきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

鉢は、栃拭き漆だ円鉢

ホームページの一部リニューアル

2020年を迎え、工房えらむのホームページを一部リニューアルしました。
全体的におしゃれなホームページに作り替えることができればいいのですが、パソコンの扱いが苦手な方なので、今回はページのカテゴリーを一部追加することにしました。
これまで、お客様等からお問合せをいただくことの多かった、作品のお取扱い店、ワークショップの具体的内容などとともに、最近工房を雑誌などに掲載いただく機会が少し増えましたので、整理して掲載させていただきました。
なお、作品のお取扱い店につきましては、各店ごとに取り扱いの作品に偏りがあります。また作品の販売が終了している場合がありますので、あらかじめご了承ください。
トップページにInstagramのリンクを加えましたが、現在のところあまり具体的な工房活動とは関係のない、工房からの風景などが中心になっています。工房の置かれている環境をささやかに感じていただき、私たちのものづくりへの思いが間接的に伝わればと思います。
これからもホームページでは、できるだけこまめに新鮮な情報をお伝えしていきたいと思いますので、時々訪ねていただけましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

2020年1月10日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : えらむ

「草原上の造形 30枚の板」参加者募集

私が所属している兵庫県小野市のアートグループ「アートプランおの」の2019年アート・プロジェクト、「草原上の造形 30枚の板」の参加者を募集しています。
募集定員まであとわずかとなりました。先着で若干名募集しています

【主催】 アートプランおの
アート・プロジェクト「草原上の造形 30枚の板」は、個人またはグループが共通の木材1by4材(183×9×2㎝)30枚を使って造形を行い、モニュメントやインスタレーションを公開制作し、兵庫県小野市のひまわりの丘公園多目的広場の芝生空間で競作するアートイベントです。(2日間で制作・6日間展示します)
【開催日程】
制作期間 5月11日(土)~12日(日) 9時~17時
展示期間 5月13日(月)~18日(土) 9時~17時
撤  収 5月19日(日)      9時~12時(表彰式)
【場所】
ひまわりの丘公園 多目的広場(指定エリア)兵庫県小野市浄谷町1545-321(R175沿い)
【内容】
公募した参加者10チーム(個人またはグループ)が共通の木材1by4材(183×9×2㎝)30枚を使って造形を行い、モニュメントやインスタレーションを公開制作し、作品展示します。表現形式は自由です。自由な発想、感性で制作してください。
【作品の規定】
・作品の大きさは、1区画5×5m=25㎡ に収まるもの。
・主催者が支給する板材1by4材(183×9×2㎝)30枚で制作するものとしますが、接合及び安全確保等に必要な部材の使用は差支えありません。
・野外展示に耐えうるもの(強い風雨に耐えるもの)
・見学者等に危険を及ぼさないもの、不快感を与えないものであること。
・着色は可能ですが、雨などで色落ちしないこと。
・稼働するものも可ですが、稼働域は指定区画の範囲内であること。
・5月10日(土)~11日(日)17時までの2日間で完成できること
・完成後の作品は、安全のためロープで作品エリアを区分し、来場者は作品に触れたり、立入ることは出来ません。
【制作参加費】
個人またはグループにつき3.000円
※中学生もしくは高校生のみでの参加は、参加費は無料
【制作補助】
1by4材(183×9×2㎝)30枚は無償提供します。(※制作のための工具、ネジ等の接合部材等は各自で用意してください。)
公園使用料、100V電源の使用料金は主催者で負担します
【その他】
・会期前に現地見学会・説明会を実施しますのでご参加ください。
・公開制作日までに準備、仮制作が必要な場合は、相談の上、事前に材料をお渡しすることもできます。
・イベント期間中の怪我・事故等につきましては、主催者はその責任を負いません。
【優秀作品の選定】
・2名の審査委員により最優秀作品を選定し、賞状及び副賞3万円を贈呈します
審査委員  新谷一郎(彫刻家) ・ 井上 直(アートプランおの代表・彫刻家)
・一般見学者による投票により、一番人気投票の高かった作品について、賞状及び賞品を贈ります
【応募方法】
A4サイズの用紙に、作品スケッチと説明文、又は文章による詳細な説明書を事務局 井上直まで、FAX・メールにて送付してください。
(代表者名・グループの場合は予定人数・住所・電話番号・メールアドレスを記載の上、提出してください)
【応募締切】
定員になり次第締め切ります。
【応募・問合わせ先】
アートプランおの事務局  井上 直まで
TEL/FAX 0794-63-4402  携帯090-2119-7156
E-mail gangan30※outlook.jp  ※は@に変更してメールしてください。

 

 

 

 

 

2019年4月2日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : えらむ

S君がやって来た

S君が工房へ3年ぶりにやって来ました。そして工房に1泊して帰りました。
先日、大学受験の合格発表があって、2浪の後、第一志望の国立大学に合格したとのこと。
友達の家族に、夏休みの工作の宿題をするなら私の工房においでよと言ったことから、夏休みごとに3兄弟が、私の工房へ来ることになり、末っ子のS君が初めて私の工房にやって来たのは小学校1年生の時。当時はまだ四畳半の小さな工房でした。
以来、長男、次男は高校入学とともに来なくなったのですが、S君は工作の宿題の必要がなくなっても高校2年まで、11年間、夏休みには工房へやって来ました。
そして、高3からしばらく、連絡はなく、こちらから様子を聞くでもなく3年が過ぎて、つい先日、本人から工房に行きたい、そして工房で泊まりたいとメールが来ました。
希望の大学に合格したら、私の工房に行くんだと、ずっと決めていたそうな。
3年ぶりに再会したS君はすっかり20歳の好青年になっていましたが、それでも初めて工房にやって来たころと変わらずピュアな気持ちで、私に接してくれました。
夜は、ふたり工房に寝袋を持ち込んで、あれやこれやと話をして過ごしました。
お昼間は、不思議と好みの合う音楽を聴きながら、私は自分の仕事に没頭し、傍らでS君はマイコースター作りに没頭し、あっという間に時間が過ぎて行きました。
こんな小さな工房に来ることを、いつまでも楽しみにしてくれている人がいるのが、本当に嬉しくなります。
2浪の我慢の時を経て、自分の夢を実現しようと頑張っているS君にエールを送りたいと思います。


 

 

 

 

 

 

2017年3月17日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : えらむ