普段は、どちらかと言えば渋い味わいの木の器が好きで作っているのですが、何故か木のおもちゃも好きで、時々作っています。
いろいろな素材で作られるおもちゃですが、とりわけ木でつくられたおもちゃに魅力を感じます。
何かアイデアが浮かぶと、どうしてもかたちにしたくなります。
私が作るおもちゃは、からくりやゲーム的なもではなく、ほとんど所謂「ごっこ遊び」のスタイルのもの。
小さな子供のころは、たいしたおもちゃも無く、わずかな板切れや端材で、船や自動車に見立てて、それでも一日中遊ぶことができました。それは、わずかな板切れから作ったものに、想像力を膨らませることで、遊びの世界に浸ることができたのだと思います。
そのころの思いのままで作っている私のおもちゃで、今の子供たちが遊んでくれると、嬉しいなという思いです。
今制作しているおもちゃは、かつて、私が好きだった工業デザイナーの故 秋岡芳夫氏が審査委員長をされておられた、木のおもちゃのコンクールに応募したいと思っています。なので現在制作中のおもちゃの部品の一部のため、ぼんやりした写真での紹介で申し訳ありません。