栗の木を彫って、7寸の蒔地の漆塗りの皿を作りました。
蒔地は漆塗りの技法で、地の粉という天然の粉を蒔いて、漆で何度も塗りかためていきます。最後は、つや消しの黒漆で仕上げています。
拭き漆塗りのような、杢目の表情は見えなくなりますが、陶器のような表情で仕上がります。木の軽さと、陶器のような硬質な表情をあわせ持って、独特の表情になります。
蒔地の仕上げにすると、使用した場合のキズが付きにくく、より気軽に使える漆器の良さがあります。
うつわの厚さは、3.5センチありますので、お皿と鉢ものの中間として、いろいろな用途に使えるのではないかと思います。