岡山県美作市にある、現代玩具博物館が実施された創作玩具の公募展「小黒三郎賞・現代玩具公募展2021」に作品を応募しました。
木の器製作が仕事のメインですが、木の玩具、おもちゃ製作も活動のライフワークとして続けています。
製品化されて販売されている自身の玩具は無いのですが、シュミレーションゲームに夢中になる子供たちに、シンプルな木のおもちゃも面白いぞ!とメッセージを送りたくて、公募展を中心に、私の考えるおもちゃを提案してきました。
この度の公募展は、「アイデア・デザイン・多様性・安全性・製造可能性」を基準に上位10選が、入賞と言うものですが、残念ながら、応募49作品中の入賞には至りませんでした。
私の作品は、「森の万華鏡」と言う作品で、垂直の3本の棒に36枚の木のバーを自由にさして、いろいろな模様や表情を作って遊びます。使うバーは、全部でも、一部でもよく、自由にさして、いろいろな方向に配置して、動かしたり、交差させたりして、幾何学的な模様や自由な模様を作ります。それは、自由に枝葉を伸ばす樹木だったり、一定の秩序を持って構成される花の様相だったり。指でバーを動かしてやれば、万華鏡のように表情が変わります。
この玩具は、無塗装です。木と言う自然素材の素の手触り、触れ合う音、経年の色の変化などを、無限に広がる自由な造形を通じて、感じてほしいと言うメッセージを込めて。
私が思う玩具は、かつて寺山修司氏が言った「どんな鳥も想像力より高く飛べる鳥はいない」と言うコンセプトで、夢中になれるおもちゃが理想なのですが、私の大人の思いと、実際に遊ぶ子供の思いが、乖離しては話にならないのでしょうね。
この度の、応募作品すべては、現代玩具博物館(岡山県美作市湯郷319-2)で4月29日~5月5日まで展示されますので、機会がございましたらご覧ください。