春蘭を頂く

工房に時々立ち寄られる隣町の鍛冶師さんから春蘭(シュンラン)をいただきました。
鍛冶師さんは、木工業界では伝説的と言えるほどの、鉋や鑿を造られる方ですが、山野草にも造詣が深い方で、これまでもいろいろ山野草についても教わってきました。
鍛冶師さんから電話で、春蘭を植えへんかと連絡があり、私も春蘭は、好きな花だったので、二つ返事でいただきますと。
庭のかたずけで、取り除くことになった沢山の春蘭の株が、私の工房の敷地にやって来ました。
春蘭は、北海道から九州に広く分布し、日本を代表する野生ランで、シンビジウムの仲間だそうで、主に里山や人里に近い山地の雑木林などに自生し、古くより季節の花や祝いの花として親しまれてきました。
春蘭は、ランとしての派手さはなく、里山に自生する、清楚な感じが魅力的です。上手く工房の日陰に根付いてくれるといいのですが。
そして、鍛冶師さんから春蘭にまつわる頂きものをもう一つ。春蘭の花を塩漬けしたもの。
塩漬けした春蘭の花を白湯にいれると、湯呑の中で、きれいに花が開きます。春蘭の香りと塩味のきいた飲み物を美味しくいただくことができます。
鍛冶師さんとは、いつもこんな感じで、感謝に堪えません。