折敷兼用のお盆

ひとり膳、折敷として使えるお盆を彫りました。
22ミリ厚の栗材で、縦30×横44センチの比較的大きなものです。
この位の大きさのものですと、折敷として、ある程度のボリュームの料理ものせられ、そしてお盆として使用して、取り回しできる大きさの上限ぐらいのものとして、兼用できればと思います。
折敷としても、お盆としてもできるだけ違和感なく使えることを考えて、やわらかいかたちにしてみました。
拭き漆塗りで仕上げる予定です。

手彫りのお盆

 

 

 

 

 

 

 

2015年7月30日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

入れ子の角鉢の漆塗り

1ヶ月ほど前に栗の木を彫って作った、入れ子の角鉢の漆塗りができました。
全体を黒く拭き漆をして、最後につや消しで仕上げました。
近畿地方は、先日梅雨明けしたというのに、今日もまた雨。ここ最近は、ものすごい湿気で、漆塗りにとってはとても捗って、快適な環境ですが、部屋中が漆室みたいで、人間にはとても快適とは言えない日々です。
最近は、なぜか角ものをたくさん彫っているような気がします。
マイブームとでも言うのでしょうか。
角鉢を作るのは、丸鉢に比べて、私は倍ぐらいの時間がかかっているような気がします。そう言う意味では、角鉢はとても生産効率の悪い器のようですが、手で彫ることをメインにしている私にとっては、手だから出来る仕事になお面白味を感じるのかもしれません。

入れ子の木の器

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年7月22日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

木の角鉢に季節のもの

栗の木を、ほとんどフリーハンドで彫った角鉢です。
少し黒めの拭き漆塗りで仕上げました。
工房横の畑で採れた、ミニトマトとブルーベリーを入れてみました。
気分にまかせて、ざっくりと彫った木の器と季節のもの、
やはり自然のもの同士は、相性がいいような気がします。

7月18日(土)、19日(日)、20日(月) 10:00〜16:00は、工房ギャラリー定期Openしています。
お気軽にお立ち寄りください。

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2015年7月18日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

磯谷晴弘・榎本勝彦 造形展

兵庫県姫路市のギャラリー ルネッサンス・スクエアで開催されている「磯谷晴弘・榎本勝彦 造形展 ガラスと木」を見てきました。
どうしても見ておきたかった展示会でした。
磯谷晴弘さんのガラス造形は、ガラスとは思えない奥の深い、まるで深海や宇宙を覗き込んだような気持にさせてくれる、ガラスの表情に引き込まれる作品でした。
榎本勝彦さんの作品は、木をいろいろな素材と組み合わせながら、木の魅力を引き出し、表情豊かな造形作品にしておられました。
私が木の器を作り始めたころ、木工関係の雑誌に紹介されていた、初めて見た榎本さんの木の作品は、当時私が作っていた木の器とは全然違った、とても力強く奥の深い表情を持ったものでした。
以来、榎本さんの作品に、強い魅力を感じながら作品作りをしてきました。今回の作品展は、もう20年ほど前に神戸での展示会を見に行って以来だったので、是非見ておきたかった展示会でした。
会場には、榎本さんが在廊しておられて、私が最近、脱サラで木の器製作を仕事にしていることなどを話したら、丁寧に、作品のこと、素材のこと、技法のことなどを説明していただき、私としては本当に勉強になり、感謝の気持ちでいっぱいでした。

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2015年7月13日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

栗の木の角皿

栗の木で角皿を彫っています。
3センチの厚みの材で7寸角(21×21センチ)の角皿です。
角皿で、このように平面で構成されている器を彫るのは、とても手間がかかります。
丸い器で、曲面で構成されているものに比べると、平面と平面を際立たせて彫る作業は、私には、はなかなか大変で、相変わらず、丸鑿を主に使いながら、ゆっくりと彫っているので、時間がかかってしまう仕事です。
なので、写真の角皿をすべて一日で彫った訳ではありません。
拭き漆塗りで仕上げる予定です。

木の角皿

 

 

 

 

 

 

 

2015年7月8日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

神戸の松尾ビル

神戸に出かける機会があったので、JR神戸駅近くの元町通6丁目にある松尾ビルに立ち寄りました。
松尾ビルは、大正14年に建てられた、大変古いビルですが、私が一番お気に入りのビル。
周りのホテルやマンションに取り囲まれ、今はひっそりとたたずむビルですが、古いながらもとてもモダンなビルで、窓の造りや、ステンドグラス、ヨーロッパ風の柱など、どこを切り取っても絵になるビルです。極めつけは、大正時代のエレベーター、蛇腹式の鉄格子のような扉と、時計のような階を示す表示板がなんともレトロ。そんなビルのせいか、アーティストや美術家の方がアトリエを構えておられ、ギャラリーなどアート関係の方が多く入居されています。
2階には、親しくしていただいているジュエリーアーティストの石原辰朗さんのアトリエ・タツがあり、とてもアーティスティックなジュエリーが魅力的でです。以前、同ビルの空き部屋で、写真家の加藤加奈さんが石原さんのジュエリーを身に着けた、外国人モデルの写真展をされた時は、アンティークな部屋の雰囲気とぴったりマッチして、本当に素敵でした。
ビルには、イラストレーターのWAKKUNこと湧嶋克己さんのアトリエ、そして近く、神戸のギャラリー北野坂で個展をしますと案内をいただいた、画家の領家裕隆さんのアトリエもあり、私は、ここが神戸で一番アーティスティックなビルではないかと思っています。

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