工房 えらむ

木の器と手織の工房

09月

2018年 アート・クラフトフェスティバル in たんば 中止のお知らせ

2018年9月29日~30日に開催の「27th アート・クラフトフェスティバル in たんば」に出展の予定をしておりましたが、台風24号の接近に伴い、両日イベントは中止されることになりました。
残念ですが、昨今の台風の被害状況を見ますと賢明な判断と思います。
大変強い勢力を保った台風が、また工房のあるエリア付近を通過していく予報で、今年は何度台風の直撃を受けるのだろうかと憂鬱になります。
台風の発生件数が増え、勢力も巨大化していくと言う背景には、地球温暖化による海水温度の上昇がかなり大きく影響していると言われています。
地球温暖化の原因とされる、二酸化炭素の排出量の削減は、日本国内でもあまり、積極的に取り組まれているとも思えず、増してや経済活動を優先する世界の大国の無関心さなどを思うと、つい飛躍してこのイベントの中止と重ね合わせてしまいます。
とは言え、台風にかかわらず悪天候によるイベントの中止は、来場者、出展者の安全に配慮しての判断として、主催者の苦渋の思いを受け止めたいと思います。
今日は、嵐の前の静けさとでも言うのでしょうか。ここ最近にない爽やかな秋空になりました。満開の萩の花が美しく映えています。

 

 

 

 

 

 

2018年 工房の秋

9月も下旬となり、さすがに暑かった工房の日々も峠を越えたようです。
工房に自生する萩の花も咲き始めました。
最近は、雨や曇りの日が多く、さわやかな秋空を望む日がほとんどありません。
萩の花を写真に収めながら、今日は中秋の名月の日ですが、やはりあいにくの曇り空と思っていましたが、夜になって雲間から中秋の名月がのぞいて、少し秋の風情を感じることができました。

先日、工房を訪ねてくれた高校生からお礼の手紙が届きました。
工房の前で、全員で記念撮影した写真を絵はがきにして届けてくれました。
工房で、私たちの仕事や学生さんたちの将来の仕事について語り合ったことが、印象的だったようで、そのことがお礼の言葉と一緒に添えられていました。
そして最後に、それぞれが学んだことをしっかり身に着けて、また工房を伺いたいとありました。
私たちは、なんら技術的なことをアドバイスできるレベルにはありませんが、
私たちの工房に興味をもって訪ねてくれたことに、心より感謝したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2018年アート・クラフトフェスティバル in たんば に出展します

2018年9月29日~30日に開催される「27th アート・クラフトフェスティバル in たんば」に出展します。
今年で27年目を迎えるクラフトフェアです。
今でこそクラフトフェアは、全国のどこかで毎週のように開催されているイベントですが、私たちが初めてたんばクラフトフェアに参加した1995年頃は、全国でも開催されている所はごくわずかでした。
以来20数年、出展の機会をいただく中で、お客さんからいろいろな意見や批評をいただき、クラフト店さんやギャラリーの方から、作品販売や個展の機会をいただき、多くのクラフト作家の方との出会いのなかで、アドバイスや作品展、販売店を紹介していただいたりと、このクラフトフェアで本当に沢山の方との出会いにより支えられてきたように思います。
20数年前たまたまこの兵庫県内の近くで開催されているクラフトフェアに出会い、参加して得たことが、私たちの工房活動の礎になっていると言っても過言ではないとと思います。
お客さんと作り手、作家同志がゆったりとした会場空間で、ほどよい緊張感をもって接することができる、20数年ほぼ変わらぬスタイルで続けられている、地元のアート・クラフトフェスティバル in たんばは、とても魅力的なイベントです。

日時 2018年9月29日(土)~30日(日)
29日 10:00~17:00   30日 9:00~16:00

会場 兵庫県立丹波年輪の里 兵庫県丹波市柏原町田路102-3

 

 

 

 

 

 

 

 

高校生の訪問を受ける

今日は、工房に高校生の訪問を受けました。
以前、姫路市で開催された「ひめじアーティストフェスティバル」に参加した際に、制服姿の女子高生が私の出展ブースにやって来て、いつか工房を訪ねて仕事ぶりを見せてほしいとの申し出があり、快諾の返事をしたことがありました。
その後、正式な訪問の連絡を受け、今日、兵庫県立姫路工業高等学校 デザイン科写真クラブの有志3名が顧問の先生とともに工房を訪ねられました。
それぞれカメラを手に、工房の建物を撮ったり、私の仕事ぶりや、作品などを思い思いのアングルで写真に収めていきました。
そして、みんなでお茶を飲みながら、部活のこと、それぞれの夢や希望の仕事のことなどを話して、楽しい時間を過ごしました。
私たちも、ものづくりを仕事にしたいと言う思いから脱サラして始めた工房の経過などを話しながら、学生さんたちのこれから、学んだデザインをベースに、自分のやりたい分野のクリエイターの道を目指して行きたいと言う思いに、ささやかなエールを贈りました。
若い高校生が、私たちの仕事や暮らしに興味を持ってくれて、訪ねて来てくれるのは、私たちも刺激を受け、本当に嬉しいことです。

 

 

 

 

 

 

 

2018年の栗の季節

工房の敷地内には、4種類の栗の木があり、収穫の時期を迎えました。
そのうち1種類は自生している野生のシバ栗、工房を取り囲むように生えています。
材としての栗の木が好きで、日頃から栗の木の器をよく彫っていると言う栗好きが高じて、さらに工房の周りに収穫用の栗の木を3種類植えて、栗の木に囲まれ、栗の木と四季を送っている感があります。
毎年この時期になると栗の収穫時期を迎えるのですが、今年は、夏の猛暑とカラカラ天気、そして続けざまの台風の直撃を受け、異例の様子となりました。
例年8月下旬には収穫が始まる早生品種の「丹沢」は、台風で収穫時期を迎える直前にほとんどが落果してしまい収穫を見込めず。その次の品種の「銀寄」も台風による落果と実が膨れず収穫はごくわずか。
台風にも耐えながら、数は少ないものの、大きな実をつけて、何とか収穫できているのが「大丹波」。いろいろな種類があるといろんな環境にも対応できる品種があるものだと思います。
ちなみに野生種のシバ栗は、落果は比較的少なかったものの、例年になく実が小さいのが気になります。
写真の栗の品種は「大丹波」。右の写真の皿は、栗材で作った1尺しのぎ皿。

 

 

 

 

 

 

 

長方形隅切盆を彫る

栗の木で長方形隅切盆を彫っています。
縦32センチ×横22センチ×高さ2センチのサイズで、一人用のお茶のお盆などとして使い勝手の良いサイズです。
薄くして軽いお盆にしていますので、反りも考慮して、栗の木の目の積んだ柾目材を使っています。
これは、1日ですべて彫ったわけではありません。
あまりに非効率な仕事ぶりで、何日かかったかは恥ずかしくて言えません。
積み重ねた時の収まりも少し考えて作っています。
単なる長方形のお盆と比べ、角を切るだけで雰囲気がぐっと違って、どことなく和風のお盆になるのが隅切盆のおもしろいところです。
仕上げは、つや消しの黒い漆塗りで仕上げます。

栗の木の隅切盆栗の木の隅切盆

 

 

 

 

 

 

4寸茶托を彫る

定番の少し小ぶりな4寸(約直径12センチ)の茶托を彫っています。
厚さ1.8センチの栗の板を彫って作るのですが、高台のない分、薄い仕上がりで、多用途に使える茶托にしています。
薄くして、湯のみだけでなくグラスにも合わせやすいようにと作っています。
黒い漆を塗って仕上げるので、そのまま銘々皿としても使用できればと思っています。
茶托の重要なことは、茶托に器を載せて、バランスよく、しっかり親指と人先指、中指でつまんで持てるかどうかと言うこと。
この茶托では、縁をすこし立ち上げて、親指のかかりを良くして、飲み物を入れた器をバランスよく支えられるように彫っています。
高台のない薄い茶托なので、裏は指が入りやすいよう縁は少し薄くしています。
杢目を生かしながら、つや消しの黒い漆塗りで仕上げます。

 

 

 

 

 

 

2018年2度目の台風直撃 右と左

昨日は、今年2度目の台風直撃を受けました。
つい2週間ほど前に台風20号の直撃を受け、工房もこれまでにないダメージを受けたので、数日前から何十年ぶりと言う、非常に強い勢力の台風21号が直撃コースでやって来るという予報を聞いて、強い不安と恐れを感じていました。
もちろんそれなりの事前の対策もできる限り講じていました。
そして台風21号は、20号を超える猛烈な勢力をもって直撃コースをたどって工房付近を北上していきました。
しかし、その暴風雨の酷さは、20号の時と比べると半分ぐらいの印象。
こんなレベルでは済まないだろうと身構えていましたが、飛び散る木々の葉も少なく、酷い被害もほとんどなく通過して行きました。
工房のある兵庫県小野市は、姫路市と神戸市その間40kmのほぼ中間に位置します。一般的に台風の進行方向に向かって右側の勢力が強いと言われていますが、20号の時は工房の西側に位置する姫路市に上陸し北上して行ったため、工房は台風の右側にあたり、猛烈な風雨にさらされたようですが、今回は工房の東側の神戸市付近に上陸して北上して行ったため、工房は左側に位置したことで、風雨が弱かったのではないかと思われます。
実際、台風の右側にあたる大阪方面では、これまで見たこともないような大変な被害を受けられたようです。
台風の右と左、台風の速度や条件もあったと思いますが、そのわずかな差が、被害の差になったようです。
台風の被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。
今回の台風は、何十年に一度の稀なケースのような報道もありますが、今の地球環境を考えると、これから頻繁に起こりうるケースのような気がします。
台風シーズンはまだまだ続きます。酷い台風が発生しないことを祈るばかりです。
台風一過の今日は、気温も湿度も少し下がって、こころなしか秋の雰囲気が漂っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

納品 と 座る・くらべる一脚展

昨日は、日頃、一点ものの木の器などを中心に販売していただいている、神戸市東灘区の「Gallery 住吉倶楽部」さんへ納品と、年末に向けての作品の打ち合わせを行いました。
そして現在、神戸市の「竹中大工道具館」で開催されている「第8回 座る・くらべる一脚展+2018」を、親しくしていただいている木工家の方が運営され、案内をいただいたので見てきました。
会場の竹中大工道具館は、1984年に神戸市中山手に設立された、日本で唯一の大工道具の博物館を、新神戸駅近くの竹中工務店ゆかりの地に移転して新たに開館されている施設の1階ホールですが、都心とは思えない、素晴らしい庭園に囲まれた、落ち着いた佇まいの会場です。
会場には、15名の木工作家が製作された新作の椅子一脚と家具が並べられ、椅子は、すべて座ることができ、アンケートにより、デザインや坐り心地を投票できるようになっています。
「シコウの椅子」と言うテーマで、日々の仕事の中から生まれてくる、座り心地と機能性を追求した椅子であったり、遊び心や素材にこだわった椅子など、それぞれの座り心地がありました。
今回は、時間がなかったので竹中大工道具館の展示を見ることはできなかったのですが、収集された古い時代の優れた道具や、「道具」を使いこなす「人」の技と知恵や心、そこから生まれる「建築」とそれを取り巻く木の文化について、紹介されており、木工好きにはとても興味深い施設となっています。