キャッシュトレイを作る

ご注文をいただいて、お店で使用するキャッシュトレイを作らせていただきました。
お客様からのご要望で、細身でスリムなだ円のキャッシュトレイを、栗の木を彫って作りました。
キャッシュトレイと言えば、一般的な長方形の形をイメージしがちですが、細身のだ円のトレイもかっこいいものだなと、作りながら感じました。
私の提案で栗の木を使用して、あえて塗装せず仕上げています。
このキャッシュトレイがお店の繁栄とともに、味わい深く変化していくことを願いたいと思います。

2025年6月19日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

真木香さんの「夏帯と茶箱」展

テキスタイル作家の真木香さんが、東京南青山のギャラリー「Itonosaki」にて6月11日から15日まで開催中の真木香「夏帯と茶箱」展に出品されている茶箱の組みに、工房えらむの私が製作した茶箱もご使用いただいています。
この度、ご縁をいただいて私が栗の木を刳り抜いて作った茶箱を、いくつか組まれている茶箱のひとつとしてご使用いただきました。
真木さんが、お道具それぞれの美しい作品から閃いた布を仕覆に手掛けられた茶箱です。
私の茶箱をご使用いただいた組みは、
『茶箱・伍』  仲秋(藍の花)・藍のかわり織り 一式
⁡茶箱アイテム一式:
茶箱、茶碗、茶入れ、振り出し、茶筅筒、茶布筒、茶杓、仕覆布、仕覆仕立て
⁡◎茶箱   ・田中 陽三(木工・栗)
◎茶碗   ・菱田 賢治(陶器)
◎茶入れ  ・谷 恭子(木工・茶筒:ウォールナット)
◎振り出し ・森下 真吾(陶器・器) FUTAMONOーYA
・清水 泰(木工・蓋) FUTAMONOーYA
◎茶筅筒  ・藤井 慎介(漆器)
◎茶布筒  ・藤井 慎介(漆器)
◎茶杓   ・谷 恭子(木工・ウォールナット)
◎仕覆   ・真木 香(布・染め布&織り布)
◎仕覆   ・新田 好(おしふく仕立て)
・ギャラリーとーく(おしふく仕立て)

ケヤキの小鉢とグミ

ケヤキの木を彫って、拭き漆塗りで仕上げた小鉢に、赤く熟したグミの実を入れてみました。
ケヤキの小鉢は手で彫って作っています。
丸い鉢ですが、手で彫った微妙な歪みやいびつさが、私には自然なものとの相性が良いように感じています。
工房の敷地に自生する大きなグミの木の実が、しっかり熟して真っ赤になりました。
この赤い色も自然が作り出した、なんとも言えない美しい赤色に感じます。
野生のグミですが、田植えグミとも呼ばれるとおり真っ赤に熟すと、工房周辺の水田は一斉に田植えが始まりました。
この自然の営みを静かに感じながら、作品づくりをしていきたいと思います。