工房 えらむ

木の器と手織の工房

作品づくり

木のビンを作る

クスノキの丸太で、木の瓶を作りました。
木の瓶と言っても、実用性はなく単なるレプリカと言うか、かなり間延びした雰囲気の模型。
それでも、おおよそワインとシャンパンの実物大サイズ。
なぜこんなものを作っているかと言うと、私が所属している地元のアートグループ「アートプランおの」のグループ展が近く開催されるので、それに向けての展示用小道具。
私はいつもは、日頃作っている個性的な器などを、個別にタイトルを付けて展示しているのですが、今回は、作ったいろいろな器作品などを使って、デーブルコーディネートして、ひとつの作品とすることにしました。
テーブルセッティングの演出として、演出用小物も何なら木で作ってしまえとばかりに、薪ストーブの薪になる予定だったクスノキを使って、せっせと瓶を作ることに。
作品のオーダーをいただいているお客様から、そんな時間があるのなら、うちのを早く作ってよと言う声が聞こえてきそうですが、販売とは一切関係のない仕事は、なぜか楽しくて、つい熱中してしまいます。
「アートプランおの」のグループ展の詳細は後日お知らせします。

 

 

 

 

 

 

隅切盆の塗り上がり

先日、栗の木で少し大きめの、縦横32センチ、厚さ2.5センチの隅切盆を2枚彫りましたが、漆塗りが終わり、出来上がりました。
栗の木の杢目と彫り目を活かして仕上げるために、拭き漆塗りをしていますが、隅切盆の少しフォーマルな雰囲気を出すために、漆に煤を加えて、真っ黒ではない、ほど良い黒さと感じる色合いに仕上げました。
1枚板の刳りものによるお盆は、少し重くなりましたが、木組みの物とは違った、重厚さと質感で、料理やお茶などを演出してくれるのではないかと思います。
以前ご購入いただいたお客様からの、2度目の追加での制作のご依頼によるものでしたが、この隅切盆の雰囲気を気に入っていただけたことを、とても嬉しく思います。

刳りもの 栗の木の隅切盆

 

 

 

 

大きい隅切盆を彫る

栗の木で少し大きめの隅切盆を2枚彫りました。
これもほぼ定番で作っている、縦横32センチ、厚さ2.5センチの大きさのものです。
以前ご購入いただいたお客様から、2度目の追加での制作のご依頼によるもので、お使いいだだいて、少しづつ枚数を増やしていっていただけることは、作り手として本当に嬉しいことです。
隅切盆は、どちらかと言えば、ややフォーマルな雰囲気の中で用いられることが多いような気がしますが、私の作る手彫りの隅切盆は、いささかまったりとしたお盆で、カジュアルな雰囲気で気軽に、いろいろなシーンで使っていただけるかなと思います。
とは言え、隅切盆と言うお盆のもつ緊張感を損なうことのないよう、少し黒っぽい、拭き漆塗りで仕上げます。

栗の木 隅切盆 手彫り

 

 

 

 

 

 

 

一人用のお盆を彫る

栗の木で、定番の一人用のお盆を彫りました。
サイズは縦32センチ、横22センチ、厚さ1.8センチ。
薄く軽いお盆にすると、どうしても反りの心配があるので、極力柾目材を使用しますが、柾目だけだと見た目が単調なので、少し板目模様の含まれる、いわゆる追柾の板を使用しています。
追柾目の少し板目模様のある杢目が、ちょっと落ち着いた雰囲気で何となく好みです。
定番の一人盆は、カフェトレイとして、ちょっとした食事や甘味などを出すお盆として使いやすいので、折に触れ作らせていただいています。
仕上げは、用途に応じてオイル仕上げ、漆塗り仕上げも行います。
それぞれ味わい深い雰囲気になります。

栗の木 お盆

 

 

 

 

 

 

 

 

第59回 日本クラフト展出品作品

2020年1月6日より、所属している公益社団法人 日本クラフトデザイン協会主催の第59回日本クラフト展が、東京六本木の東京ミッドタウン・デザインハブで開催され、本日終了しました。
日本クラフト展は、公募展ですが、私はクラフトデザイン協会の会員であるため、応募は無審査になります。
公募展への入選を目指して応募されてこられる作品を見るにつけ、その技量や熱量は本当に頭が下がります。
私も、入選できるまで10年ぐらいかかったと思いますが、5回の入選の後、会員に推挙していただき、無審査での応募となると、私の作品は質を落としているんじゃないかと、いつも自問します。
今年の私の出品作品は、「Swaying leaves plate」と言う名前のゆらゆら揺れるシンプルな木のお皿。
いつもの自身の木を彫って作る作品と180度趣向を変えた作品です。
人類最初の食器は、木の葉だったのではないかと言う思いを形にして、山桜の板を熱処理して曲げ、シンプルな皿にしました。
料理をどう盛付けるのか、箸を向かわせるたびに器と料理が揺れる、そんな緩やかに揺れるお皿に遊び心を盛付けて、食事やテーブルのコーディネートを楽しんでもらいたいと言う思いで作りました。
形状だけ見ると、手抜きな作りの器じゃないか、と言う声か聞こえてきそうですが、私なりにこのお皿になるまで、それなりに試行錯誤の制作を繰り返してたどり着いた器です。
大げさに言えば、エポックメイキングな器として提案してみたいと言う思いで作ってみました。こんな器を使ってみたいなと言う方がどこかにいらっしゃったら嬉しいなと思います。

 

 

 

 

山荘 竹ふえ さんの木の器制作

この度、ご縁をいただいて、熊本県の阿蘇山のふもとにある旅館「秘境 白川源泉 山荘 竹ふえ」さんで使用される食器の一部の木製食器を作らせていただきました。
私にとって、今年の最後を締めくくる仕事となりました。
竹ふえさんとは、作る器の打合せを繰り返し、サンプル制作などを経て、秋から冬にかけて制作させていただき、ようやく年末に納品させていただきました。
私は、現地を訪問したことはありませんが、打合せの際に送っていただいた、旅館の紹介冊子を見せていただくと、山荘 竹ふえさんは、約5000坪の広大で自然豊かな竹林の敷地に、わずか12室の客室が点在する旅館で、すべての部屋に自家源泉かけ流しのお風呂があり、客室はそれぞれ異なった趣のある、こだわりのプライベート空間を演出されています。
私の受けた印象は、自然と調和した芸術的とも言える癒しの空間です。
ネット等で拝見すると、施設も含め、食事、サービスにおいても大変高い評価を受けておられます。
このような、素晴らしい空間やサービスを演出する一部を担う食器を作らせていただく、この度のご縁をいただいたことに感謝いたします。

秘境 白川源泉 山荘 竹ふえ
熊本県阿蘇郡南小国町満願寺5725-1

 

 

 

 

 

 

 

 

ウズベキスタンへの贈り物

今年もあとわずかとなりましたが、今年のちょっとした出来事として、私の作品が、中央アジアの国ウズベキスタンとの国際交流のための贈り物として、海を渡っていきました。
国際交流事業を行っている知り合いの方から、今度、日本の音楽団をウズベキスタンに派遣して、音楽の交流イベントを開催することになり、交流に際していくつかの贈り物を持って行きたいとのことで、私の漆塗りの器を贈り物として持参していただくことになりました。
渡航に際して、楽器などの荷物がかなりあるので、なるべくコンパクトで、日本らしい印象のあるものということで、いろいろ考えた結果、漆塗りの豆皿6枚を刳りものの箱に収めて、お渡しすることにしました。
私が、現地へ行く訳ではないので、現地へ行く代表の方に、日本は森林の国で、木の種類も多く、古くから木を使ったもの作りが盛んであること。とりわけ漆塗りの技法は古くから木の良さや美しさを生かす、日本の伝統技法として発展し、伝えられていることなどのメッセージを託しました。
漆塗りで栃の杢目の美しいところを蓋にした刳りものの箱に、6枚の豆皿を収めて、日本を代表する贈り物としては、何ともつたない作品ですが、コンパクトな贈り物をお渡しすることができました。
後日、ウズベキスタンの文化担当大臣の方への贈り物の贈呈時の写真が送られてきました。
私は、ウズベキスタンには行ったことはありませんが、シルクロードを連想させる、中央アジアのとても魅力的な国の印象があります。
ささやかではありますが、日本とウズベキスタンの国際交流に、お手伝いできたことを嬉しく思います。

 

 

 

 

 

 

 

木のお玉を彫る

冬は暖かい鍋料理が美味しい季節ですが、鍋物に欠かせないのがお玉。
栗の木で、お玉を彫りました。
金属やプラスチック製のお玉は、鍋料理の演出にはちょっと味気なく感じるので、やはり木製のものが合うようです。とりわけ土鍋など使うと、木製のお玉の感じが似合うように思います。
中でも栗の木は水にも強く、杢目の感じが素朴で、鍋料理に一番似合うように思います。
作っているのは、すくう部分を少し深くして、具材もお汁もしっかりすくえるようにしました。そして柄を少し細めにして、取りまわしやすくしています。
栗の木は、無塗装でも使えますが、漆を塗ると匂い移りも少なく、洗浄もしやすいので、拭き漆塗りで仕上げます。

木のお玉

 

 

 

 

 

 

 

 

蓋物の器

蓋のある器が好きで、木を刳り抜いて時々作っています。
蓋物の器は、器の部分とふたの部分の両方、作らなければならないので、通常の器の倍の時間がかかります。容器の方は蓋が載るので、多少深い器に彫らなければいけない。そして蓋がぴったりと合わさるよう調整しなければならないので手間がかかります。とりわけ木を手で彫る刳りもので作っている私にとって、時間がかかる面倒な仕事です。
にもかかわら、蓋がぴったりと収まった時の快感と、蓋のある器のまとまり感が面白くて、つい作ってしまいます。
蓋物の代表的なものが重箱で、三段重なども作っていますが、むしろ何を入れて使うのか良く判らないような、いろいろなかたちの蓋物の器が妙に面白くて、ただひたすら時間をかけて作っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

7寸輪花皿

栗の木で7寸径の輪花皿を彫り、拭き漆塗りで仕上げました。
輪花皿は形状的には、どちらかと言えば洋食器として扱われる場合が多いようですが、栗の木の彫り味と拭き漆塗りで仕上げたの雰囲気からすると、和食器の感じが強くなりました。
制作段階から、和食器をイメージして作っていたので、意図した通りに出来上がったと思います。
ただ実際に使うとなると、ちょっと悩ましいお皿かもしれません。
うまくコーディネートして使ってくださる方がいらっしゃると嬉しいのですが。