工房 えらむ

木の器と手織の工房

作品づくり

隅入盆の塗り上がり

先日、彫り上がった長方形の隅入盆の投稿をしましたが、漆塗りが終わりお盆が出来上がりました。
栗の18ミリの柾目板を彫った縦32、横22のお盆で、お盆は縁を低くして、浅めにしているので、ひとり分のお茶セットなどに、トレイとして使っていただくのに手ごろな大きさかと思います。
漆塗りは、黒いつや消しの漆塗りをしていますが、木の質感を生かしながら、杢目や彫り目が見えるように塗っています。
すでに出来上がった作品は現在、神戸市東灘区のギャラリー住吉倶楽部さんで9月30日まで開催中の、企画展「秋爛漫」展にて販売していただいています。
機会がございましたら、ギャラリー住吉倶楽部さんにてご覧ください。

ギャラリー住吉倶楽部 兵庫県神戸市東灘区住吉本町1-5-1-103  ホームページ
期間 2019年9月9日(月)~9月30日(月) 11:00~19:00  水曜定休日

隅入盆 栗

 

 

 

 

 

 

 

カトラリー作りに思う

手で彫ることをメインに木の器を作っていますが、並行していろいろなスプーンやフォークなどのカトラリーも楽しく作っています。
全般的にあまりスタイリッシュとは言えない、朴訥としたものがほとんどですが、カトラリーは、器以上に手に持って口に入れるなどの、体に直接触れ、その感触を感じる道具であるため、使い心地の良いものになるよう気を使いながら作っています。もちろんお使いになる方の好みによって、そうとも言えないところもあるかもしれません。
実際に使っていただいた方から、毎日使っています。これが一番合っているので同じものを作ってほしいなどと言っていただくととても嬉しくなります。
カトラリーは、私の場合は器以上に手作業の度合いが高くなります。この点がまたカトラリー作りの楽しいところでもあります。

木のカトラリー

 

 

 

 

隅切り盆を彫る

栗の木で隅切り盆を彫りました。
先日は隅入り盆を彫り、その流れで定番の隅切り盆を彫りました。
お盆の隅に少し変化を付けるとお盆の表情は、ぐっと変わるのが面白いところです。
お盆のサイズは、縦32センチ、横22センチ 厚さ1.8センチ、ちょうど一人分のお茶とお菓子の銘々皿がのるぐらいで、そのまま、お茶を楽しむのに良いのではないかと思います。
栗の追柾目の薄板のお盆は、軽量で扱いやすいのもいいと思います。
拭き漆塗りで仕上げます。

栗の隅切り盆栗の隅切り盆

 

 

 

 

 

 

4寸しのぎ茶托を彫る

栗の木で4寸しのぎ茶托(12センチ径)を彫りました。
しのぎの茶托は、少々古典的なものになりつつあるせいか、最近ではあまり見かけなくなったような気がします。
元々木のお皿などを、器の中心に向かって手で彫っていると、自然にしのぎ模様が出来上がってきて、この雰囲気がけっこう好きで、以前はよく作っていたのですが、私も最近は、あまり彫っていませんでした。
久しぶりに彫ってみると、丸ノミとの相性がぴったりとはまると、なかなか楽しいものです。
今回は、けっこうはっきりとした板目模様が浮かび上がって、ちょっとうるさく感じるかもしれないので、拭き漆塗りの色を調整しながら、しのぎとのバランスの良い味わの茶托にしたいと思います。

しのぎ茶托しのぎ茶托 栗の木

 

 

 

 

 

 

栃の八角鉢を彫る

栃の木を彫って八角鉢を彫りました。
栃は好きな木でですが、厚さ6センチ、直径約24センチの鉢ともなると、彫るのはけっこうしんどいです。
おおよそ、機械的に荒彫りなどはしますが、栃の木はクセの強い木で、そこが魅力と言えば魅力なのですが、部分的に刃物が入りにくいところがあったりと、彫るのが大変な木です。
この暑い時期に、汗だくになりながら、こんなものを彫らなくてもと思うのですが、最近は、茶托やお盆など平べったいものばかり彫っているので、たまには厚いものもやるかと、お気に入りの栃の木に手を伸ばしたもの、あまりの暑さでへとへとになる始末。
栃の木は、拭き漆塗りをしたときにその魅力を発揮するので、漆塗りの結果が楽しみです。

木の八角鉢

 

 

 

 

 

 

輪花皿を彫る

先日、栗の木で5寸径の輪花皿を、展示会に向けて初めて彫りました。
最近、茶托や銘々皿のバリエーションを増やしながら、暮らしのいろいろなシーンで楽しんで使っていただけるものをと言う思いで作っています。
輪花皿の花のような輪郭と手彫りの鑿跡が、上手く馴染んでくれるといいのですが、新しいものを作るのは、それなりに不安な面もありますが、それがどのように展開していくのかと言う楽しみもあります。
黒っぽい拭き漆塗りで仕上げます。

木の輪花皿 手彫り木の輪花皿 手彫り

 

 

 

 

 

 

桜の銘々皿の鉄染

桜の木で銘々皿を彫りました。
桜の木の硬質な感じを生かしながら、黒く拭き漆をするために、あらかじめ桜材を鉄媒染液で黒く染めました。
写真の左下にある材が染める前の桜の板ですが、鉄と反応すると黒くなるのが不思議です。
桜の木に直接、黒く拭き漆塗りをするのと、あらかじめ桜材を黒くしてから黒く拭き漆塗りをするのとでは、やはり材を黒くしてからの方が、木の中から発する奥深い黒の感じが、桜材のおとなしい杢目と彫り跡をしっかり硬質な感じに仕上げてくれるように思います。
桜材を黒く拭き漆をする場合、すべて鉄染めする訳ではありませんが、今回の銘々皿の表情には、相応しい仕上げになると考えています。
漆塗りに入る前に、匂いや成分が残らないよう、しっかり表面の鉄媒染液を洗い流します。

 

 

 

 

 

 

 

だ円の茶托の塗り上がり

9月に予定している、磁器陶器の作家の方との展示会に向けて彫っていた、だ円の茶托の漆塗りが終わりました。
最近の、雨続きの蒸し暑い季節は、漆塗りにはもってこいの季節で、拭き漆塗りでは、漆室の必要がなく大変効率よく作業ができます。
白磁の器に合わせて、黒を基調としたつや消しの拭き漆塗りにしました。ただ、真っ黒ではなくて、写真では判りにくいですが、ところどころ、わずかに木地の白っぽさと杢目が透けて見える程度の拭き漆にしました。
器がいささか単調な作りなので、少し趣を感じさせることができればと思います。
茶托を意識して作っていますが、銘々皿としても使えればと思います。
なお、写真に写っている白い器は、ご一緒させていただく陶芸家の方のものではありません。

手彫りの茶托

 

 

 

 

 

 

 

だ円の茶托を彫る

9月に磁器陶器の作家の方との展示会を予定しているので、それに向けての作品の制作にかかっています。
磁器に似合う木の器を一定意識しながらの制作です。
日頃は、厚くぽってりとした木の器を作ることが多いのですが、磁器の薄くて繊細な雰囲気に合わせることも考えて、少し薄目の厚さ16ミリ程度の栗の木を彫ってだ円の茶托を作りました。とは言え自分らしさも意識して彫りはおおらかな彫りにしました。
磁器の作家の方は、白を基調に優しい模様を描かれる方なので、茶托の色は、つや消しの黒い漆塗りで仕上げたいと思います。
茶托を意識して作っていますが、銘々皿としても使えると思います。

 

 

 

 

 

 

フリーハンドのお椀を彫る

栗の木と栃の木でフリーハンドのお椀を彫りました。
材を見極めながら、フリーハンドでお椀の口を描いていきます。
口径も厚みもすべて異なります。
1点ものばかりなので、持った感じ、口当たりがみんな違うのものですが、それぞれがいつか、求める人のところに届くことを願って彫っています。
工業製品的に、使いやすく、完成度の高い器を量産して安定供給することも大切なことですが、この世にひとつしかない気まぐれな器が、いつかぴったりと合う人と出会うことがあれば、これもまた楽しいことではないかと思います。
ひとつずつ手で彫って作ると言う作業だからできる器の役割は、こんなところにあるのかもしれません。

手彫りのお椀手彫りのお椀