工房 えらむ

木の器と手織の工房

作品づくり

五感で楽しむ松の酒杯台

年末も近づき、日本酒を楽しむ機会が増える季節がやって来ました。
松の木で作った酒杯台です。
松の木は、普段あまり器作りには使わないのですが、とても好きな木です。
この台は、地松と肥松を張り合わせて作っています。塗装はしていませんので、松の木の香りがしっかりします。使い込むほどに松の脂が台をコーティングして、渋い色合いに代わって行くと思います。
台には3本脚が付いて、少し台は浮いた感じになっていますので、ぐい吞みなどを置くたびに、コトリと台と触れる音が聞こえます。
この酒杯台は、松の香り、脂が包んでいく色合いの変化、松の木の柔らかい肌触り、台とぐい吞みが触れ合う音など、五感で楽しむ台にしています。
松は、おめでたい木であり、松模様をモチーフにした、ちょっと平凡なデザインの酒杯台ですが、五感とともにお酒を味わっていただければと思います。

松の酒杯台

 

 

 

 

 

 

内錫彩角鉢

予てより、漆塗り作業をしていた、内錫彩角鉢が出来上がりました。
漆を内と外を塗り分けたりしながらの作業で、出来上がるまでにかなり時間がかかりました。
とりわけ角鉢は、丸い鉢に比べると、彫るのに倍ぐらいの時間がかるので、木地の制作からだと、完成までに相当の時間を要していると思います。作業効率的なことを考えると、ほとんど楽しみで作っているような感じです。
角鉢の内側だけに錫粉を蒔いて、今回はあまり研ぎ出さないで、金属的な質感を控えめにして、少しマットな感じにしました。
角鉢特有の、面で構成された内外それぞれの面が光の当たり具合で、表情が違って見えるのが面白く感じますが、はたして料理を盛った時にどのようになるのか、気になるところです。

 

 

 

 

 

 

 

雑誌「月間 MOE」に豆皿を掲載していただきました

2019年10月3日発売の雑誌「月刊 MOE」11月号に、工房えらむの木の豆皿を掲載していただきました。
「月刊 MOE(モエ)」は、絵本のある暮らしを提案する月刊誌で、人気の作家さんや絵本・人気キャラクターをテーマとした巻頭特集を中心として、アート・映画・旅・ハンドメイド雑貨・スイーツなど、旬の情報をお届けされている雑誌です。
「コレクションしたくなる!かわいい豆皿」と言うタイトルで、人気の陶器の豆皿と一緒に、工房えらむのクルミと栗の木で作った豆皿を紹介していただきました。
こうした雑誌に紹介していただくことで、多くの方に木の豆皿を知っていただけることを、とても嬉しく思います。
機会がありましたら、本誌をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沢山の材料に囲まれて

工房には、いつになく沢山の材木を保管しています。
昨年は、日本茶専門のカフェを開業される方から、木の器やカトラリーの一部を作らさていただいたのですが、今年もありがたいことに、春に別の事業所さんから業務用の木の器のオーダーをいただき、準備を進めています。
作品のサンプル制作と打ち合わせを重ねながら、必要な材料の材木を各方面から集めていましたが、材料の確保にかなり苦労しました。おかげで工房はいつになく沢山の材木が並んでいます。
春にオーダーをいただいたのですが、すぐに制作に入れないことなど、私の方の事情を了承していただき、9月から制作に入らせていただくことにしました。
毎年、10月上旬に地元で開催される、「アート・クラフトフェスティバルinたんば」に出展していたのですが、今年は、お待ちしていただいているオーダーに、余裕を持って応えするべく、出展を見送ることにしました。
「アート・クラフトフェスティバルinたんば」は、私たちの活動の原点とも言える、もう20年ほど続けて出展しているイベントです。親しくしていただいているお客様や、出展者の方とお会い出来ないのが残念ですが、このイベントを通じて活動を展開し、こうした仕事をいただけるようになったことに感謝して、沢山の材料に囲まれながら、年内頑張って行きたいと思います。
当分は、他のイベントや展示会などもすべて取り止めると言うことではありませんので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

錫彩しのぎ角皿

9月30日まで開催中の神戸市東灘区のギャラリー住吉倶楽部さんでの企画展、「秋爛漫」展に出品中の新作を紹介させていただきます。
栗の板を彫って作ったしのぎ角皿に漆で錫粉を蒔いて、いつも作っている作品と少し表情の違う錫彩の皿を作りました。
蒔いた錫粉を研磨して、金属質を強調する器も作っていますが、今回は蒔いた錫粉をざっくり研いで根来塗のような感じに、黒い漆下地ものぞかせながら、落ち着いた雰囲気に仕上げました。
ギャラリー住吉倶楽部さんでの企画展もあとわずかとなりましたが、お時間ございましたらお気軽にお立ち寄りください。

ギャラリー住吉倶楽部 兵庫県神戸市東灘区住吉本町1-5-1-103  ホームページ
期間 2019年9月9日(月)~9月30日(月) 11:00~19:00  水曜定休日

錫彩の皿

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道からクルミ材が届きました

北海道の材木店から北海道産のクルミ材が届きました。
オーダーにお応えして、薄くて幅の広いクルミ材をよく使うのですが、薄くて幅が30センチ近いものはなかなか流通していなくて、材料の確保に苦労します。
最近は北海道の材木店さんに特別にお願いして、幅広のクルミ材を希望の厚みに挽いていただいて、一定量確保できた段階で送ってもらっています。ただし、お願いしてから届くまでに1年近くかかりますので、気長に待つ必要があります。
丸太を購入して希望の厚みに挽いてもらう場合もありますが、丸太の状態は挽いてみないと判らず、丸太1本分すべてが幅広材と言う訳にいかず、幅の狭い板も含めてすべて在庫することになるので、保管場所にも苦労します。
北海道から送ってもらった材は、耳なしの板で、節、入り皮、木口割れの少ない乾燥材です。丸太買いに比べると値段は高くなりますが、用途が決まっている場合は、材料の歩留まりが大変良く、こうした点を勘案すると、それほど割高とも言えないと思っています。
工房の入口が狭いので、4tのトラックが入りませんので、別のところで軽トラックに移し替えて保管場所に運びます。

 

 

 

 

 

 

 

 

隅入盆の塗り上がり

先日、彫り上がった長方形の隅入盆の投稿をしましたが、漆塗りが終わりお盆が出来上がりました。
栗の18ミリの柾目板を彫った縦32、横22のお盆で、お盆は縁を低くして、浅めにしているので、ひとり分のお茶セットなどに、トレイとして使っていただくのに手ごろな大きさかと思います。
漆塗りは、黒いつや消しの漆塗りをしていますが、木の質感を生かしながら、杢目や彫り目が見えるように塗っています。
すでに出来上がった作品は現在、神戸市東灘区のギャラリー住吉倶楽部さんで9月30日まで開催中の、企画展「秋爛漫」展にて販売していただいています。
機会がございましたら、ギャラリー住吉倶楽部さんにてご覧ください。

ギャラリー住吉倶楽部 兵庫県神戸市東灘区住吉本町1-5-1-103  ホームページ
期間 2019年9月9日(月)~9月30日(月) 11:00~19:00  水曜定休日

隅入盆 栗

 

 

 

 

 

 

 

カトラリー作りに思う

手で彫ることをメインに木の器を作っていますが、並行していろいろなスプーンやフォークなどのカトラリーも楽しく作っています。
全般的にあまりスタイリッシュとは言えない、朴訥としたものがほとんどですが、カトラリーは、器以上に手に持って口に入れるなどの、体に直接触れ、その感触を感じる道具であるため、使い心地の良いものになるよう気を使いながら作っています。もちろんお使いになる方の好みによって、そうとも言えないところもあるかもしれません。
実際に使っていただいた方から、毎日使っています。これが一番合っているので同じものを作ってほしいなどと言っていただくととても嬉しくなります。
カトラリーは、私の場合は器以上に手作業の度合いが高くなります。この点がまたカトラリー作りの楽しいところでもあります。

木のカトラリー

 

 

 

 

隅切り盆を彫る

栗の木で隅切り盆を彫りました。
先日は隅入り盆を彫り、その流れで定番の隅切り盆を彫りました。
お盆の隅に少し変化を付けるとお盆の表情は、ぐっと変わるのが面白いところです。
お盆のサイズは、縦32センチ、横22センチ 厚さ1.8センチ、ちょうど一人分のお茶とお菓子の銘々皿がのるぐらいで、そのまま、お茶を楽しむのに良いのではないかと思います。
栗の追柾目の薄板のお盆は、軽量で扱いやすいのもいいと思います。
拭き漆塗りで仕上げます。

栗の隅切り盆栗の隅切り盆

 

 

 

 

 

 

4寸しのぎ茶托を彫る

栗の木で4寸しのぎ茶托(12センチ径)を彫りました。
しのぎの茶托は、少々古典的なものになりつつあるせいか、最近ではあまり見かけなくなったような気がします。
元々木のお皿などを、器の中心に向かって手で彫っていると、自然にしのぎ模様が出来上がってきて、この雰囲気がけっこう好きで、以前はよく作っていたのですが、私も最近は、あまり彫っていませんでした。
久しぶりに彫ってみると、丸ノミとの相性がぴったりとはまると、なかなか楽しいものです。
今回は、けっこうはっきりとした板目模様が浮かび上がって、ちょっとうるさく感じるかもしれないので、拭き漆塗りの色を調整しながら、しのぎとのバランスの良い味わの茶托にしたいと思います。

しのぎ茶托しのぎ茶托 栗の木