工房 えらむ

木の器と手織の工房

作品づくり

栗の木の角盆を彫る

きれいな杢目の栗の木があったので、角盆を彫りました。
お盆としては小ぶりですが、5寸(約15センチ径)のお皿が2枚ゆったりとのるサイズです。
コーヒーカップとソーサーを2客のせてほぼぴったり。ぴったりサイズで少し深めなので、少々乱暴に持って運んでも、何となく安心感があります。
杢目の細かい板目の板なので、そのままでも十分表情があるのですが、我谷盆風に細かい彫りを入れてみました。また杢目の表情が違って面白く感じます。
仕上げは、拭き漆塗りで仕上げる予定です。
ちょっと小さめの取り回しのいいお盆もあると便利かなと思います。

栗の木の手彫り盆

 

 

 

 

 

 

 

木のスプーンを彫る

最近、ご依頼をいただいて木のスプーンを彫ることが多くなりました。
私の作るスプーンは、とりわけスタイリッシュでもなく、特別機能的でもなく、どちらかと言うと削り跡の残った、朴訥としたスプーンかなと思います。
ただ、使い勝手だけは、気を付けて作っているつもりです。
こんなスプーンですが、新規開店のカフェから制作のご依頼をいただいたり、小さなスプーンを少しだけですがお願いできませんか、と言ったご注文をいただいたりと、私の作るスプーンを使いたいと思っていただけると嬉しくなって、たとえ1本でも快く作らせていただいています。
どちらかと言うと、最近小さなスプーンのご依頼が多くなったような気がします。以外と小さなスプーンが市場に少ないのかもしれません。大きくても小さくても手間は、あまり変わらないのですが、喜んで作っています。
スプーンを作っていて思うのは、シンプルながら、その形状と機能性を考えると大変奥が深く、私には、本当に満足していただけるものを作るのは、なかなか難しいと感じます。

木のスプーンを作る

 

 

 

 

 

 

 

4寸茶托の出来上がり

栗の木で彫った4寸茶托(約12センチ径)の漆塗りが終わり、出来上がりました。
高台のない薄い作りで、ざっくり手彫りして、朴訥とした雰囲気の茶托をつや消しの黒い漆で仕上げました。
陶器にもグラスにもそれなりに馴染むようです。
手彫りした彫り跡が表面に残って凸凹しているので、冷たいグラスを置いた時に、結露のしずくで茶托とグラスがくっつかないのが、ささやかな手彫りのメリットといえるかもしれません。
もちろん、置いた器がぐらぐらしないように、茶托の見込みは、安定するように作っています。
小さな、銘々皿として使っていただくこともできます。

栗の木の手彫り茶托

 

 

 

 

 

 

お椀の出来上がり

栗の木を彫って作っていたお椀の漆塗りが出来上がりました。
直径は約11.5センチ、高さは6.5センチの、スタイリッシュとはいえませんが、私が今のところ使いやすいと感じて作っているお椀です。
お椀の径は大きくないので、片手の親指と人差し指で縁を持てるぐらいの大きさ。女性の手だとまだ少し大きいかもしれませんが、片手である程度支えられる径なので、もう一方の手を添えれば、楽に口元へ運べます。
お椀の縁をややまっすぐに立ち上げて、お椀の中身を口へ運びやすくと考えています。
ラフな手彫りなので少々いびつな丸いお椀。なので持った感じも、口を添えた感じも均質ではありません。
持つたびに少し変わる印象とともに、味わいを楽しんでいただければと思います。

木の手彫りのお椀

 

 

 

 

 

 

 

長方形隅切盆を彫る

栗の木で長方形隅切盆を彫っています。
縦32センチ×横22センチ×高さ2センチのサイズで、一人用のお茶のお盆などとして使い勝手の良いサイズです。
薄くして軽いお盆にしていますので、反りも考慮して、栗の木の目の積んだ柾目材を使っています。
これは、1日ですべて彫ったわけではありません。
あまりに非効率な仕事ぶりで、何日かかったかは恥ずかしくて言えません。
積み重ねた時の収まりも少し考えて作っています。
単なる長方形のお盆と比べ、角を切るだけで雰囲気がぐっと違って、どことなく和風のお盆になるのが隅切盆のおもしろいところです。
仕上げは、つや消しの黒い漆塗りで仕上げます。

栗の木の隅切盆栗の木の隅切盆

 

 

 

 

 

 

4寸茶托を彫る

定番の少し小ぶりな4寸(約直径12センチ)の茶托を彫っています。
厚さ1.8センチの栗の板を彫って作るのですが、高台のない分、薄い仕上がりで、多用途に使える茶托にしています。
薄くして、湯のみだけでなくグラスにも合わせやすいようにと作っています。
黒い漆を塗って仕上げるので、そのまま銘々皿としても使用できればと思っています。
茶托の重要なことは、茶托に器を載せて、バランスよく、しっかり親指と人先指、中指でつまんで持てるかどうかと言うこと。
この茶托では、縁をすこし立ち上げて、親指のかかりを良くして、飲み物を入れた器をバランスよく支えられるように彫っています。
高台のない薄い茶托なので、裏は指が入りやすいよう縁は少し薄くしています。
杢目を生かしながら、つや消しの黒い漆塗りで仕上げます。

 

 

 

 

 

 

まめに豆皿づくり

ご注文をいただいて、まめまめしく定番の豆皿を彫っています。
日々の木の器作りの中に豆皿が定番化して、約3年ほどになります。
日頃は漆塗りの一点ものの器などを中心に制作しているのですが、個展などで気軽に買っていただける器をと言う思いで、作り始めたのが豆皿でした。
細々と気まぐれに作っていた豆皿ですが、数年前から豆皿が注目されるようになって、陶器中心の豆皿の中で、まだ作る人の少なかった木の豆皿にも、少し注文をいただけるようになったようです。
おかげで、木の豆皿もいろいろなシーンで使っていただけるようになりました。
豆皿は、あくまでテーブルコーディネイトの脇役ではありますが、小ささ故の取り回しの良さや、数や種類での演出がしやすいことなど、個人の方から飲食店での使用など、いろいろな場面で使っていただけているのが嬉しい限りです。
豆皿を販売していただいているWeb Shopでの使用例が素敵なので、一部ご紹介させていただきます。

STYLE STORE

angers web shop

実店舗での販売もいただいています。機会がございましたら手に取ってご覧ください。(なお販売が終了している場合もあります)

スタイルストア・COCOMO(東京・代官山)
TODAY`S SPECIL ( 東京・日比谷、自由が丘)
cotogoto (東京・高円寺)
阪急うめだ本店10F SOUQ暮らしのアトリエ(大阪・北区)
ふく蔵 (兵庫県・加西市)

木の豆皿木の豆皿

 

 

 

 

 

 

 

テーブル作りのお手伝い

友達のKさんが、天板は桂と思われる1枚板を購入され、気に入った鉄の脚を接合してテーブルを作っています。
先日、Kさんから板のひびの割れ止めと、塗装をお手伝いしてほしいとのことで、工房にテーブルを持ち込まれ、私の出来る範囲のことで出来るだけお手伝いさせてもらいました。
ひび割れの止めは、黒檀のちぎりを入れましたが、久しぶりの加工で、彫りに少々緊張しました。
塗装は、食器にも使えるウレタンオイルを塗布しました。
黒檀のちぎりを入れると、アクセントとして雰囲気が引き締まり、オイルを塗布して耐水ペーパーで研磨すると杢目の美しい重厚感のあるテーブルに仕上がりました。
なんとか、いい感じのテーブルが出来上がったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

金継ぎを習う

昨年から、漆塗り技術を身に着ける一貫として、金継ぎを習っています。
金継ぎは、割れたり欠けたりした陶器などを漆を使い、金粉や銀粉で意匠的に修復し、修復された姿を、完品とは違った趣として見立てる修復の仕方です。
兵庫県の漆芸家の江藤雄造先生の講座で、習っていますが、江藤先生は、文化財の修復や古美術品の修復、金継ぎも仕事として行っておられるので、技術的に大変高度で、また美術価値の高いものとして、修復をされています。
講座の最初は、割れた器を接着剤で張り合わせる、簡易的な技法で金継ぎの簡単な流れを体験するところから始めました。
その後は、すべて漆で修復する金継ぎを習っていますが、用途に応じた漆の扱いそのものから学んでいく必要があり、その奥の深さと難しさをつくづく感じます。
先生の話では、一口に金継ぎと言っても、その技術や表現は多様で、陶器の種類や欠けひびの状態により、やり方を見極めていくそうです。
今は、所有している古伊万里などを中心に金継ぎをしていますが、修復後の器に趣を感じるまでにはなっていないようです。
なかなか、しっかりとした技術の習得には至りませんが、漆を扱う面白さとその奥の深さに興味が尽きません。

 

 

 

 

 

 

 

暮らしに寄り添ったオーダーにお応えして

同じようなタイミングで、3人のお客様からオーダーをいただき、作らせていただきました。
お一人は、納豆べらのご注文。今まで使っていた、納豆べらがすり減ってしまったので、同じようなものを少し改良して作ってほしいとのこと。
柄を少し長くとのご注文でサクラの木で作りました。
お味噌を少しすくったりするのにも具合がいいのだとか。
お一人は、カッティングボードのご注文。料理をのせたりするのにちょうどいい希望のサイズの市販のものがないとのことで、ご希望のサイズでお作りしました。クルミ材で、少し細身で長めのもの。
もうお一人は、パンや料理をのせるプレート。こだわりのサイズで、10ミリ厚の薄いものがご希望とのことで、クルミ材を使いました。表面は、フラットなものより少し削り跡があるものをご希望により、鑿で彫り目を入れました。
すべて納品済みですが、みなさん気に入っていただいて良かったです。
昔は、どこの村や町にも鍛冶屋さんがいて、生活に必要な刃物類の道具や農具などを作って、また修理をすると言う環境があったようですが、私のものづくりも木の器に関連する狭い範囲の道具ですが、かつての鍛冶屋さんのように、暮らしに寄り添って、いろいろなご要望にお応えするかたちで、存在していくことができればいいかなと思います。

納豆べらのオーダークルミのカッティングボードクルミのプレート