工房 えらむ

木の器と手織の工房

作品づくり

クルミ材を買いに行きました

今日は、兵庫県内の材木屋さんにクルミ材を買いに行ってきました。
日頃は、栗や栃の木を使った漆塗りの器などを作っているのですが、なぜか最近、いろいろなお客様からの注文でクルミ材を使った商品の制作依頼をいただくようになりました。
ただ、オーダー品のほとんどが、薄くて広い材、そしてなるべく無地のものが沢山必要と言うものなので、材の確保が悩みの種になっています。
20ミリ程度の薄くて広いクルミ材はなかなか流通していないのか、私自身の材木の入手方法の知識が乏しいこともあってか、良材の確保にいつも悩まされます。
最近では、北海道の材木屋さんにクルミの木の伐採からお願いして、良材を20ミリ程度に挽いてもらうなどして、材の確保に努めています。
先日、県内のベテラン木工家の方にクルミ材の確保について相談したら、兵庫県内の材木屋さんに在庫しているところがある、それも幅広の薄板だと言うことで、早速材木屋さんを紹介してもらい、一緒に買いに行ってきました。
兵庫県内の材木店では、希望のクルミ材の入手はほとんど無理だろうと思っていましたが、おおむね希望に添う材が入手できました。
残念ながら、在庫限りということで、今後の入手は困難と言うことでした。
情報をいただき、値段交渉までしていただいた木工家の方には感謝、感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

柄付きの鉢を彫る

栗の木で柄付きの鉢を彫りました。
以前時々作っていたのですが、柄の部分が付くだけで、単なるだ円の鉢を作るのに比べると、倍以上の時間がかかるので、あまり作らなくなってしまいました。
今回、ささやかながらチャリティーイベントの展示販売会への出品のお誘いをいただいたことから、少し普段とは違うものを作って購入していただければと言う思いで作ってみました。
そして、とあるご縁で、鍛冶の名工の方から、私の仕事ぶりを見て、使ってみなさいと渡された、突き鑿を試す機会としても作ってみました。
渡していただいた鑿は、これまで私が使っていた鑿とは、切れ味の感触の違いをはっきりと感じる鑿でした。それは、新しい作品がいろいろできそうな予感のする道具でした。
鉢は、拭き漆塗りで仕上げます。

 

 

 

 

 

 

 

錫彩の器

数年前から漆塗りを漆芸家の先生から、少しずつ習っています。
私の漆塗りは、ほとんど独学で始めた拭き漆塗り一辺倒でしたが、最近は少しずつ、漆塗りのバリエーションが増えてきました。
漆塗りを習っているとは言え、大変奥が深く、まだ基本の基をやっているレベルで、素材の扱いなどを教えていただいて、自分なりにいろいろ試しています。
錫彩の器は、先生に教えてもらって作ったものではありませんが、薪地と言う技法になぞらえて、漆塗りした木の皿の表面に錫粉を蒔いて、錫の金属質を表現してみました。いろいろ手間のかかる工程がありますが、木の質感を残しながら、金属質を表現したものができたと思います。
写真のものは、栗の木を手彫りした4寸茶托兼銘々皿です。現在、作品の幅を広げて制作しています。
錫粉などを蒔く技法は、一般的に行われている技法ですが、いろいろな技法を実際にやってみると、漆塗りの表現の多様性にはまりそうです。

錫彩の木の器

 

 

 

 

 

 

 

展示用什器を作る

3月に神戸三宮で、飛騨の工房家具作家の方5名とともに、兵庫のクラフト作家6名が展示販売をすることになり、工房えらむも夫婦で参加させていただくことになりまいた。
沢山での展示なので、展示スペースも限られるのため、できるだけ効率的に展示をするために、新たに展示用什器を作ることにしました。
昨年11月に兵庫県立丹波年輪の里で開催された、木木市で、丹波産の桧を格安で購入し什器の制作に備えていました。
桧は軽くて持ち運びに便利で、見た目も美しいので、什器には好んで使っています。格安とは言え、とても良い材で、棚板に至っては、幅の広い無地板で大変助かります。
車で持ち運びできるように構造はいたってシンプルにし、各部材はねじ止めにし、ボルトとナットで簡単に組み立てられるようにしています。
3月の展示会の詳細につきましては、飛騨の工房家具作家の方に作っていただいたフライヤーが近く届く予定になっていますので、改めてお知らせしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

定番の角盆を彫る

昨年末にご依頼いただいた、角盆を彫っています。
栗の木を彫ったシンプルなお盆ですが、軽くて持ちやすいお盆を心掛けて作っています。
大きいサイズは、25×43センチ、小さいサイズは、20×35センチで、どちらも厚さは2センチ。厚いお盆では重くなるので、厚さは2センチにしていますが、薄い分、板の反りが心配になります。なのでできるだけ、目の積んだ栗の柾目板を使うようにしています。柾目の板は、それなりに美しいですが、少し彫り目を入れて、お盆に表情を付けています。筋状の彫り目を入れると、表面積がぐっと増えて、拭き漆塗りの際に、大量に漆がいるのが難点ですが、その分丈夫になって、反りが少なくなってくれればいいかと思っています。

明日から3日間、2019年最初の工房Open日となります。
寒いですが、お気軽にお立ち寄りください。

栗の木のお盆栗の木のお盆

 

 

 

 

 

 

第58回 日本クラフト展の出品作品

2019年1月6日より、所属している公益社団法人 日本クラフトデザイン協会主催の第58回日本クラフト展が、東京六本木の東京ミッドタウン・デザインハブで始まりました。
今年の私の出品作品は、栗の木の皿にろうけつ染めで模様を描き、重曹で染めた、Morning plateです。
数年前から栗の木のタンニンを調理用重曹のアルカリで染めたこげ茶色が好きで、栗の木の染めに使っています。昨年の同展の出品作品は、栗の器に重曹で模様を描いただけのものだったのですが、今年は、木のろうけつ染めの技法をもちいて表現しました。
栗の木の皿(26×26センチ)に、養蜂を趣味でしている木工家の方からいただいた、天然のミツロウを湯煎してろうけつ染めの模様を描き、ろう描き模様以外の全体を調理用の重曹を塗布して染めています。そして、残ったミツロウにクルミオイルをブレンドしてミツロウワックスを作り、皿全体に塗布して仕上げています。
栗の木のタンニンを調理用重曹のアルカリ成分で反応させて、茶色く染めるのですが、木の素材や重曹の濃度によって、発色が異なるので、好みの色を出すのに少し苦労しました。
天然採取のミツロウで模様を描き、調理用の重曹で染め、ミツロウにクルミオイルをブレンドして作ったミツロウワックスでの仕上げ、どれも食品上問題のない素材を使って、木の自然な風合いを生かした模様のある皿にしてみました。
日本クラフト展は、1月14日まで開催されています。機会がごさいましたらご覧ください。

木のろうけつ染めの皿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1合の片口を彫る

年末になると、良くご依頼をいただく、酒器用の片口を彫りました。
厚さ9センチの栗の木で、ゆったり1合入る片口を作りました。
私の片口は、持ちやすさを考慮して、片手で安定して持ってお酒の注げる、だ円形で細身の片口にしています。オーソドックスなスタイルの定番として永く作っているものです。
口径がやや狭くて、深いものになっているので、彫るのが少し大変ですが、深いものを彫るのが意外と面白くて、いろんな手道具を駆使しながら、底をさらえて行きます。
注ぎ口も液だれぜず、切れが良いようにしています。
木の片口は、熱燗でもやさしく持てて、冷や、燗ともに保温性があるので使いやすいかなと思います。
これから漆を塗って仕上げます。ご依頼いただいたお店の方には、年末にも松の内にも間に合わず、大変申し訳ない気持ちです。

 

 

タモのだ円皿

予てより拭き漆塗りをしていたタモ材で作った、だ円皿が出来上がりました。
タモの木は、比較的杢目のはっきりした材で、時に特有の美しい杢目のものがあります。今回は、そんな美しい杢目を生かした、だ円皿を彫って作りました。
最近の木の食器の世界では、美しい杢目を強調した器は少なくなって、彫り目や塗装のテクスチャーや造形美を味わう器が多くなったような気がします。
とは言え、やはり美しい杢目の木と出会うと、自然が生み出した、深い表情を何とか生かしていい食器は出来ないかと、創作への思いが高鳴ります。
かと言って杢目ばかり強調すると、杢目自慢の器となってしまうように思うので、今回は、ほどよく杢目を切り取ると言う表現で、細長いだ円の形にしてみました。
そして、強い杢目の表情を少し抑えて、料理が引き立つよう、少し黒めの漆塗りで、全体のトーンを少し抑えながら仕上げました。

2018年12月の工房Open日は、あと1日となりました。
お時間ございましたらお気軽にお立ち寄りください。

 

 

 

 

 

 

 

木木市に行ってきました

兵庫県立丹波年輪の里で春と秋の年2回開催されている材木販売市「木木市」に行って来ました。
兵庫県丹波市周辺の材木店、製材所などが、材木を持ち寄り一般に販売する機会です。
針葉樹から各種広葉樹まで、また端材などが安く販売される機会として、毎回多くの方が買いに来られます。
最近は、久しく行っていなかったのですが、今回は、展示台と什器の製作のため、地元丹波産の格安ヒノキ材を買うために行きました。
会場に行くと、親しい木工家や知り合いに会うことが多く、いろいろ近況を交わすのも楽しいものです。
もう20年ぐらい続いている材木市かと思いますが、以前は格安の端材などの掘り出し物がけっこうあったのですが、最近はお客さんも増えて、ちょっと値段も格安とはいかなくなったような気がします。それでも、いろいろな材を気軽に買える機会として利用されてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

栗の木の角盆を彫る

きれいな杢目の栗の木があったので、角盆を彫りました。
お盆としては小ぶりですが、5寸(約15センチ径)のお皿が2枚ゆったりとのるサイズです。
コーヒーカップとソーサーを2客のせてほぼぴったり。ぴったりサイズで少し深めなので、少々乱暴に持って運んでも、何となく安心感があります。
杢目の細かい板目の板なので、そのままでも十分表情があるのですが、我谷盆風に細かい彫りを入れてみました。また杢目の表情が違って面白く感じます。
仕上げは、拭き漆塗りで仕上げる予定です。
ちょっと小さめの取り回しのいいお盆もあると便利かなと思います。

栗の木の手彫り盆