工房 えらむ

木の器と手織の工房

08月

2016年8月の終わり

2016年の8月も今日で終わります。
工房のある兵庫県小野市も暑い日々が続き、8月中に雨が降ったのは2日ほどでした。
さすがの暑さに、工房に急きょ扇風機を持ち出しての仕事の日々でした。
迷走する台風、記録的な豪雨による災害など、これも地球の温暖化によるものと思われます。本気で温暖化対策や自然環境保全に取り組まないと、益々深刻な状態に陥ることになりそうです。
今日は、台風一過により、空気の流れが変わったためか、少しドライで暑さが和らいだ日となりました。
少し気温も下がって、まるで今日で8月が終わると、夏も終わるような錯覚にとらわれそうになのですが、畑にイノシシの難を逃れた枝豆を収穫に行ったら、背中がじりじりと焼けるように熱く、相変わらず夏の太陽がそのまま容赦なしにまだ照りつけて、たじろいでしまいました。
夏の仕事着は毎日、短パンとタンクトップに、外出は麦わら帽子、まだしばらくこのスタイルが続きそうです。
稲田の稲も穂を垂れて少し黄色く色づいてきました。稲田に映る夕暮れの影は、少し秋を感じます。

DSC05796

 

 

 

 

 

 

 

棗を彫る

時折、お客様から茶道具の制作のご依頼をいただくことがあります。
この度は、棗のご依頼をいただきました。
お客さまから、おおよその大きさと、ラフスケッチをいただいて、ご要望をお聞きして制作しています。
茶道具は、大変奥の深い世界で、簡単なものではないことは十分理解はしているのですが、私の作品作りにご理解をいただいてのご依頼と言うことで、私なりの作品の個性と茶道具への解釈をいれさせていただいて、いくつか作らせていただいています。
この度は、栗の木を手刳りして、面取りやしのぎを施しています。
棗といえば、木製の茶道具の代表的なもので、一般的には高度な木工ろくろ技術により作られるものがほとんどですが、私は自身のスタイルとして手彫りにより制作しています。
蓋の収まり具合などを考えると、ろくろ整形されたものとほぼ同じ形状になっているので、手で彫って作ることにどれだけの意味があるのかと思われるのですが、手で彫った微妙なゆらぎやゆがみが、私の作品の表情といえるのかもしれません。

DSC05719DSC05733

 

 

 

 

 

北播磨林業視察研修のワークショップ報告

本日、2016年8月25日に兵庫県北播磨県民局 加東農林振興事務所さんが主催された、北播磨農林視察体験研修「そうだったのか!北播磨の森Ⅱ」のプログラムの中で行われる、身近な木でつくる木工体験の講師のひとりとして参加させていただきました。
周囲を山に囲まれた、兵庫県多可郡多可町八千代区にある「なごみの里 山都」を会場にして、小中学校、特別支援学校の教員の方を対象に、管内の森林、林業を見て、触れて、体験していただくことを目的とした研修会です。
午前に、森林資源活用の話を聞いていただいたり、伐採の体験をしていただいた後、午後からの、身近な木で作る工作体験としてのワークショップの講師をさせていただきました。
4つのグループに分かれて、各講師のもとで、切り出した木でネームプレートを作る体験。のこぎりで額縁を作る体験。電動糸鋸を使った組木作り。そして私は、若い小学校教員の方4名の方とともに、木のスプーン制作をしました。
良く切れる刃物で、木を削るのは気持ちがいいですね。やりだすと、すっかりはまってしまいますね。などおっしゃっていただいて、なごやかなうちに、それぞれのオリジナル仕様のスプーンが出来上がりました。
私たちの生活は、比較的森林に囲まれ、森や木を身近に感じて生活しているのですが、意外とそれを深く知り、体感する機会がないのが実情です。森や木、そこから生まれた素材や生活用具のことを知っていただき、また、それを誰かに伝えることができる機会があることは、大変素晴らしいことだと思います。
木でモノづくりをしている者にとって、このような人と森や木とのかかわりを考える貴重な研修機会に参加させていただき、微力ながらお役に立てたことを本当に嬉しく思います。
参加いただいた教員の方々、研修を企画運営いただいた方々に感謝いたします。

DSC05826DSC05836DSC05834DSC05839

 

北播磨農林視察体験研修打合わせ

来週に兵庫県北播磨県民局 加東農林振興事務所さんが主催される、北播磨農林視察体験研修「そうだったのか!北播磨の森Ⅱ」のプログラムの中で行われる、身近な木でつくる木工体験の講師のひとりとして依頼をいただいて、会場の下見と打ち合わせに行ってきました。
この研修は、小中学校、特別支援学校の教員の方を対象に、管内の森林、林業を見て、触れて、体験していただくことを目的とした研修会です。
会場は、初めてのところなのですが、兵庫県多可郡多可町八千代区にある「なごみの里 山都」、兵庫県の中央部に位置する、周囲を山に囲まれた、自然豊かな落ち着いた、テーマにうってつけの施設でした。
私たちの生活は、「木材、大気、水」など多くのものが森林から生まれ生み出された資源であることを、あらためて感じ、体験していただき、そのことを子供たちに伝えていただく、教員の方々への研修の場にご依頼いいただいたことをとても嬉しく思います。
今回は、各方面の専門の講師の方に交じって、私のささやかな知識と経験に過ぎませんが、少しでもお役に立てればと思います。

DSC05772

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年8月の工房Open日

毎月、第3土曜、日曜、月曜の3日間、工房ギャラリーをOpenしています。
2016年8月の工房Openは、8月20日(土)、21日(日)、22日(月)10:00〜16:00 の3日間です。
工房で製作しています木の器等の作品、織の作品と、あると楽しい古道具、古民具を展示販売いたします。
大変暑い日々が続いていますが、みなさんお元気にお過ごしでしょうか。
工房の周辺では、雷雨による激しい雨が度々降っているようですが、雨雲はいつも工房の上をすり抜けているようで、ここ3週間近く雨が降っていません。
激しく泣いていた蝉も、さすがにも少々トーンダウンしているかのような気がします。
木々も虫たちも少々夏バテ気味ではないかと思われるような、工房の周辺です。
8月も元気に工房Openいたします。
暑い日々ですが、よろしければお気軽にお立ち寄りください。

DSC05751

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクネンの世界展

昨日は、東大阪市民美術センターで開催されている「ボクネンの世界展 風の伝言を彫る」沖縄の版画家 名嘉睦稔(なか ぼくねん)さんの展覧会を見てきました。
名嘉睦稔さんと親しくされている、知り合いの画家のUさんのお誘いで、展覧会期間中、昨日はご本人が在廊されるということで、ちょうどラグビーで有名な、花園ラグビー場に隣接する、美術展会場へ伺いました。
初めて名嘉睦稔さんの作品に出会ったのは、確か1980年の後半ころ、神戸市内のギャラリーで初めて作品を見て、とても魅かれました。何か、棟方志功さんの版画のように力強く、のびやかで、とても魅力的な作品に感じました。
以来、小品を目にする機会はありましたが、ご本人の大きな展覧会は初めてでした。会場には、初期の作品から、壁面いっぱいの大作まで、沖縄の風土や自然を中心とした作品が、のびやかに、そして豊かに表現されていて、とても感動的で見ごたえのある作品展でした。
会場で、画家のUさんから名嘉睦稔さんに私のことを紹介していただき、少しだけお話をさせていただきました。
私も、自分の感じた世界を、こんな風に作品に、豊かに表現することができれば、素晴らしいのになと、つくづく感じました。

img054DSC05770

 

 

 

 

 

 

 

夏野菜と木の器

栗の木をざっくりと彫って漆で仕上げた鉢に、畑で採れた夏野菜を入れてみました。
野菜は、竹の籠や木の鉢に入れると、何となくしっくり馴染むような気がします。どちらも自然の産物だからでしょうか。
木鉢に入れた夏野菜は、正直なところイノシシの被害を免れた、数少ない野菜。
先日、畑をイノシシに荒らされ、対策として畑をナイロンネットで囲み、一件落着のようなことを書きましたが、その数日後、これまでで一番ひどいイノシシ被害に遭うことになりました。
張り巡らした、ナイロンネットの一部を噛み千切られ、ネットの下の隙間を掘り、押さえの杭を抜かれ、かなりの数のイノシシに侵入されてしまうことになりました。
2度植えなおしたサツマイモは、完全に掘られてしまい、もうあきらめることにしました。
サツマイモ以外の野菜もいろいろ被害に遭い、畑はひどい状況となりました。
ナイロンネットで囲った畑を見つめながら、この先どうしたものかと思案の日々です。
以前にインドネシアやベトナムの農村地帯を旅したことがありますが、ネットや電気柵で囲った畑を見たことは、ほとんどありませんでした。それは、豊かな自然環境の中で、人と野生動物の棲み分けがきちんとできているからなのでしょうか。
そうした意味では、日本の自然環境は、かなり荒廃していると言えるのかもしれません。
自然素材を使ってもの作りをし、生活している私たちも、これからのことを真摯に考えていく必要があると感じます。

DSC05405

 

 

 

 

 

 

栗の木の豆皿の使用について

販売させていただいている、栗の木で作った豆皿について、よくお尋ねいただくのが、料理などを入れてシミや匂いが残ったりしませんかと言うご質問。
確かに栗の木は、杢目のはっきりしている野生味のある木で、正確に言えば大きな導管が年輪に沿って並ぶ環孔材なので、どうしても食べ物のシミや匂いが残りやすい印象があります。
私の制作している豆皿は、栗の木の質感を損なわず、こうしたことに対応するために、植物性オイルとウレタンで作られた、食品衛生法に基づく器具及び容器包装規格試験をクリアーしたオイルをしっかり浸透させ、その後クルミオイルを塗布して仕上げています。
実際に少し極端な使用状況を想定して、お刺身などで使う濃いめの醤油を直接、豆皿に入れて2時間放置して使用してみました。
2時間経過後、薄い中性洗剤で洗浄しましたが、ほとんどシミは見られす、匂いも残っていませんでした。
豆皿は、ある程度底を平らにして、コースターとして使用できるようにもしているので、同様に日本茶、コーヒーを豆皿に入れて2時間放置した後、洗浄してみました。
いずれも、シミや匂いはほとんど感じられませんでした。
ただ、経年の使用によるオイル成分の劣化等も考えられるため、こうした品質の保証を約束するものではありません。
使用後は時折植物性オイルを塗布するなどのオイルメンテナンス等をしていただくことにより、栗の木の豆皿は良好に長く使っていただけるのではないかと思います。

DSC05274DSC05278

 

 

 

 

 

 

豆皿のネット販売のお知らせ

この度、栗の木で制作した豆皿をネットショップにて販売いただくことになりました。
料理レシピ情報サイトのクックパッド株式会社さんが運営されておられる、アンジェweb shopにて販売をいただいております。
販売いただいているのは、栗の木を彫った、ほぼ10センチサイズの豆皿4種類です。
栗の木は比較的個性の強い木ですが、料理の中に野生味を取り入れるのもおもしろいのではないかと、制作している豆皿ですが、web shopでは実際に使用していただいた写真をたくさん使って紹介していただき、料理との相性も良い感じになっているのがとても嬉しく思います。
よろしければ、アンジェweb shopをご覧ください。

DSC05211