工房 えらむ

木の器と手織の工房

08月

輪花皿を彫る

先日、栗の木で5寸径の輪花皿を、展示会に向けて初めて彫りました。
最近、茶托や銘々皿のバリエーションを増やしながら、暮らしのいろいろなシーンで楽しんで使っていただけるものをと言う思いで作っています。
輪花皿の花のような輪郭と手彫りの鑿跡が、上手く馴染んでくれるといいのですが、新しいものを作るのは、それなりに不安な面もありますが、それがどのように展開していくのかと言う楽しみもあります。
黒っぽい拭き漆塗りで仕上げます。

木の輪花皿 手彫り木の輪花皿 手彫り

 

 

 

 

 

 

2019年8月の工房Open日

毎月、第3土曜、日曜、月曜の3日間、工房ギャラリーを定期Openしています。
2019年8月の工房Open日は、8月17日(土)、18日(日)、19日(月)10:00〜16:00 の3日間です。
工房で製作しています木の器等の作品、織の作品と、あると楽しい古道具、古民具を展示販売いたします。
連日の猛暑とほとんど雨の降らない日々に、工房の周りの木々もさすがにぐったりの様子、元気なのは、工房の周りでしきりに鳴いているセミだけのようです。
土壁と、林の木陰で夏でも涼しいのが、少し自慢の工房も、さすがに最近は連日30度越え工房内に、仕事もなかなかはかどらない日々です。
展示室には、エアコンも完備していますので、どうぞお気軽に工房へお立ち寄りください。
なお、2019年9月の工房定期Openは、お休みさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

隅入盆を彫る

日頃彫っている刳りものの角盆、隅切盆に加えて、今回は隅入盆を彫りました。
角盆は、和洋折衷の雰囲気ですが、隅を落とした隅切り盆は、どことなく和風になります。そして、四隅を隅入りの形にすると、和風の雰囲気が強くなり、少しフォーマルな雰囲気が加味されるように思います。
今回彫った隅入盆は、縁を浅めに深さは7ミリ程度に彫っているので、運び盆と言うより、お茶やお菓子をのせて、おもてなしのコーディネートのお盆や膳として使っていただくのに向いているかなと思います。
お盆は、実用的に軽く薄くするために、18ミリの目の積んだ栗の木の柾目材を使用しています。柾目材なので薄くしても反りの心配は少ないと思います。
黒っぽい漆を塗って仕上げる予定です。

栗の木 刳りもの隅入盆栗の木 刳りもの隅入盆

 

 

 

 

 

 

 

梅型の5寸銘々皿兼茶托

桜の木を彫った、5寸径の梅型の銘々皿兼茶托が塗り上がりました。
白磁の器に合うよう、黒く硬質な木の器をつくってみました。
漆塗りに際して、桜材の硬質な感じと、均質な黒の質感を表現するため、あらかじめ、桜材を鉄媒染液で黒く鉄染めをおこないました。
鉄染めをしておくことで、薄く漆を塗ってもしっかり黒くなり、桜の木の質感も損なわれることなく、好みの雰囲気に仕上がったと思います。
このような器を作る時、いつも銘々皿兼茶托と兼用にしてしまうのですが、はたしてこれが、良いのか悪いのか、いつも考えてしまいます。
個人的には、いろいろな用途に使える方が便利じゃないかと思うのですが、厳格に言えば、茶托も銘々皿もまったく別ものであり、表情や機能的にもふさわしいかたちが追求されているのだと思います。
どちらにも使えると言う、曖昧なスタイルは、一見便利なようで、実は使い手を惑わす、中途半端なものを生み出しているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

漆塗りスプーンの制作

2019年9月に、神戸での合同の企画展と並行して、かねてより予定している、イベントに向けて作品作りをしています。
木の美しさを漆塗りで表現できて、実用的で小さなものと言う自身のテーマで、いろいろな日本の広葉樹を彫ってスプーンやバターナイフを作っています。
とりわけ、拭き漆塗りをしたときに、美しい杢目や木の模様が浮かび上がるよう、栃、欅、たも、栗、桜、なら、ぶなの木などの特に杢目や縞模様、スポルティッドなどの面白い部分を選んで作っています。
今回は、拭き漆塗りの木の美しさを表現することに重点を置いて、スプーンの形状も柔らかい単純な形状にしています。とは言え、スタイリッシュなデザインが苦手な私がいつも作っているスプーンではあるのですが。
写真は、彫り上がったスプーンの拭き漆塗りの作業中のもので、漆の水研ぎして、水分を乾かしているところです。
スプーンの木地が彫り上がったところの写真を掲載すれば良かったのですが、撮り忘れていたので、塗り作業中の、ほとんど木の表情が伝わらない、地味な写真になってしまいました。
この準備中のイベントにつきましては、後日お知らせしたいと思います。