栗の木で4寸しのぎ茶托(12センチ径)を彫りました。
しのぎの茶托は、少々古典的なものになりつつあるせいか、最近ではあまり見かけなくなったような気がします。
元々木のお皿などを、器の中心に向かって手で彫っていると、自然にしのぎ模様が出来上がってきて、この雰囲気がけっこう好きで、以前はよく作っていたのですが、私も最近は、あまり彫っていませんでした。
久しぶりに彫ってみると、丸ノミとの相性がぴったりとはまると、なかなか楽しいものです。
今回は、けっこうはっきりとした板目模様が浮かび上がって、ちょっとうるさく感じるかもしれないので、拭き漆塗りの色を調整しながら、しのぎとのバランスの良い味わの茶托にしたいと思います。