2019年9月に、神戸での合同の企画展と並行して、かねてより予定している、イベントに向けて作品作りをしています。
木の美しさを漆塗りで表現できて、実用的で小さなものと言う自身のテーマで、いろいろな日本の広葉樹を彫ってスプーンやバターナイフを作っています。
とりわけ、拭き漆塗りをしたときに、美しい杢目や木の模様が浮かび上がるよう、栃、欅、たも、栗、桜、なら、ぶなの木などの特に杢目や縞模様、スポルティッドなどの面白い部分を選んで作っています。
今回は、拭き漆塗りの木の美しさを表現することに重点を置いて、スプーンの形状も柔らかい単純な形状にしています。とは言え、スタイリッシュなデザインが苦手な私がいつも作っているスプーンではあるのですが。
写真は、彫り上がったスプーンの拭き漆塗りの作業中のもので、漆の水研ぎして、水分を乾かしているところです。
スプーンの木地が彫り上がったところの写真を掲載すれば良かったのですが、撮り忘れていたので、塗り作業中の、ほとんど木の表情が伝わらない、地味な写真になってしまいました。
この準備中のイベントにつきましては、後日お知らせしたいと思います。