日頃彫っている刳りものの角盆、隅切盆に加えて、今回は隅入盆を彫りました。
角盆は、和洋折衷の雰囲気ですが、隅を落とした隅切り盆は、どことなく和風になります。そして、四隅を隅入りの形にすると、和風の雰囲気が強くなり、少しフォーマルな雰囲気が加味されるように思います。
今回彫った隅入盆は、縁を浅めに深さは7ミリ程度に彫っているので、運び盆と言うより、お茶やお菓子をのせて、おもてなしのコーディネートのお盆や膳として使っていただくのに向いているかなと思います。
お盆は、実用的に軽く薄くするために、18ミリの目の積んだ栗の木の柾目材を使用しています。柾目材なので薄くしても反りの心配は少ないと思います。
黒っぽい漆を塗って仕上げる予定です。