2020年の大晦日

工房は、2020年の大晦日を迎えました。
昨夜の寒波で、兵庫県北部は大雪警報が発令されましたが、工房はうっすらの雪景色となりました。
今年は、コロナ禍のもと、かつて経験したことのない活動のしにくい一年でしたが、それでも何とか大勢の方に支えられ、無事一年を終えることができました。
とりわけ今年は、初めてのギャラリーやショップのオーナーさんから、展示会のお声がけをいただき、展示会を中心とした活動をさせていただきました。
おかげで、いろいろなお客様や作家の方との出会いもあり、こうした方とのつながりの中で、改めてご注文をいただいたり、ワークショップにご参加いただいたりと、コロナ禍の中でありながら、活動させていただけたことは、本当に多くの方の支えがあってのことと感謝に堪えません。
相変わらずの制作スピードの遅さから、納品やご注文に際しましては、ご迷惑をおかけしていますが、遅いながらもなんとか良いものをお届けできるよう、来年も頑張って行きたいと思います。
この一年、皆さまには本当にお世話になりありがとうございました。
2021年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

2020年12月31日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

「ちっちゃいもの展」阪急うめだ暮らしのアトリエ

2020年12月9日(水)~12月22日(火)まで大阪 阪急うめだ10階スーク暮らしのアトリエにて開催されました、「新しい愉しみ方を見つけるお正月準備 」展にお越しいただきました皆様ありがとうございました。
引き続き、同会場にて、「ちっちゃいもの展」が2020年12月23日(水)~2021年1月5日(火)まで開催されますので、私は木の豆皿等を出品いたします。
いろいろな作家の方の豆皿・小皿を中心に、小さくて愛らしい器や箸置きなどが紹介されます。
素材・デザイン・大きさの違う豆皿・小皿たちをたくさん並べると、食卓がぐっと豪華になります。気に入ったお皿を家族分揃えてみたり、気分によって変えられるように色々なお皿を集めてみたりされてはいかがでしょうか。
年末年始のハレの日の食事を、お気に入りの豆皿や小物類で、たのしくコーディネートしていただければと思います。

期間 2020年12月23日(水)~2021年1月5日(火)10:00~20:00

会場 阪急うめだ 10階 スーク暮らしのアトリエ 大阪市北区角田町8番7号

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年12月23日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

るるぶ兵庫 最新版に掲載いただきました

旅行会社JTBさんが発行されている、旅行ガイド冊子「るるぶ兵庫 最新版」に少しですが、工房えらむを掲載していただきました。
出版社さんのご意向で、冊子の「播州の手仕事を訪ねる」と言うページで、紹介いただきました。
内容は、西脇市の播州織、小野市の木工品、龍野市のレザー、播州エリアにあるそれぞれの工房&ショップを訪ねると言うもの。
最初に、西脇市の播州織の服飾工房「Tamaki niime Shop&Lab」を訪ね、そこから車で約30分の工房えらむへ、そして龍野市にある龍野レザーなどのショップ「カワラヤ」を訪ねるコースとして紹介されています。
西脇市の播州織の服飾工房「Tamaki niime Shop&Lab」は、デザイナー玉木新雌さんが運営されている、全国的に有名なブランド工房で、大変設備の整ったとても大きな工房なのですが、その次に訪ねるのが当工房と言うコースで、いささかその規模の差に驚かれるかもしれません。
旅行冊子に紹介いただきましたが、私の工房は、常時見学できる観光スポットのようなところではありませんので、あくまで工房を公開Openしているのは、第3土曜、日曜、月曜の3日間のみです。また、Open日は、不定期にお休みいただくことがありますので、必ず当ホームページ又は電話でご確認ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年12月22日 | カテゴリー : 工房のこと | 投稿者 : えらむ

新しい愉しみ方を見つけるお正月準備 展

2020年12月9日(水)~12月22日(火)まで大阪 阪急うめだ10階スーク暮らしのアトリエにて開催される「新しい愉しみ方を見つけるお正月準備 」展に漆の器を出品してます。
お正月を愉しむためのアイテムとして、しめ飾りなどとともに、私の木の器、主に漆塗りの器を加えていただいています。
お正月用のいろいろなアイテムとともに、お取り扱いいただいていますので、私の単独の企画展ではありませんが、お正月用として使っていただくことをイメージしたお皿や器、お盆などを少し多めに出品しています。
漆塗りの器は、決して扱いにくいものではありません。
木の温かみのある素材と優しい手触りの器が少し加わるだけで、少し雰囲気も和らぐように思います。
ハレの日のお正月を愉しくコーディネートする器に加えていただけると嬉しいです。

期間 2020年12月9日(水)~12月22日(火)10:00~20:00

会場 阪急うめだ 10階 スーク暮らしのアトリエ 大阪市北区角田町8番7号

2020年12月9日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

宮崎興二の4次元ミュージアム展

先日、工房から30分のところにある西脇市岡之山美術館で開催されていた「宮崎興二の4次元ミュージアム展」を見てきました。
アートとサイエンスをつなぐ多面体や多次元のかたちの研究で国際的に知られている、宮崎興二さんの展示会です。
美術館に入ると、「夢幻次元のパノラマ」と名付けられた、独特の視点と感性で制作された作品などで展示会場は、独特の雰囲気につつまれるのですが、これが何とも私には心地良い空間でした。
これまで、いろいろな美術館や個展を見てきましたが、これほど気持ちがリラックスできる独特の空間に誘われたことは無かったと思います。
作品から伝えられること、伝わるもの、表現によってこれほどの空間ができるものかと、いろいろ感じる時間を過ごしました。
私も作品のジャンルは違えど、作った作品を使い手の方へ届ける仕事をしていますが、わずかでもいろんな思いや心地良い感覚を届けることができないだろうかと、思いを新たにしました。
※写真撮影は許可されていました。

2020年12月7日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

第33回 チャリティーのためのミニアリュール展に出品

2020年12月5日から20日まで、兵庫県姫路市のギャラリー「ルネッサンス・スクエアー」で開催される、第33回 チャリティーのためのミニアリュール展に出品いたします。
出品された作品を入札形式で、最高額の方にお譲りするオークション形式で、入札額の一部がチャリティーとして寄付されます。
兵庫県内の作家の方を中心に県内外の各分野から141名の小作品が出品されます。
著名な作家の方が出品されていますので、木工の私などは、いささか場違いな感じもするのですが、知り合いの画家さんに、あなたもそろそろ協力してと言われて、事務局に推薦しとくからと言うことで、今年参加させていただくことにしました。
私としても、脱サラで始めた木工房ですが、何とか続けて来られたのは、皆さんの支援のおかげと言う思いもあり、微力ながら何かお返しさせていただく機会として、出品させていただくことにしました。
このチャリティーイベントは歴史もあり、私も以前に入札して絵画を落札購入したこともあります。良い作品を、場合によっては安価で購入できる機会でもあります。
私は、木の器小品を2点出品しています。最低落札価格3.000円からのスタートにしていますので、よろしければチャリティーにご協力ください。
なお、今年はコロナ禍での開催ということで、12月10日からはインターネットでの入札も可能になるようです。

ルネッサンス・スクエアー ホームページ

2020年12月3日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

北海道からクルミ材が届きました

今年も北海道からクルミの良材が届きました。
1年前に北海道の材木店に薄くて幅の広い板の注文をしていたものです。
クルミ材は個性の強い木で、とりわけ幅の広い薄い良材はなかなか流通していないので、希望のサイズをお願いして、時間をかけて用意してもらわないと、まとまった量の確保は難しい状況です。
届いた材は、人口乾燥済みの、しらたを除いた赤身の板のみで、節や染み、木口割れも非常に少ない状態のもので、ほとんど捨てるところのない良材です。
以前は、丸太を買って、希望のサイズに製材してもらい、人工乾燥機に入れて運送会社に運んでもらっていたこともありますが、結果的には、経費をトータルすると、それなりの費用になります。そして製材してみないと、良い材かどうか判らないというリスクが伴います。
今回のものは、値段的には、一般的には少し高いのだろうと思いますが、立米単価契約で送料無料なので、すべて使いきれる良材のみを選定した、非常に歩留まりの良い板は、考えようによっては割安かとも思います。
無欠点の板ばかりを使って、作品作りをしている訳ではないのですが、需要に合わせた供給体制も必要と考えて、いろいろな材木店さんとお付き合いさせていただいています。
今日は、軽トラックに材の一部を積み替えて、保管場所に運びました。

2020年11月30日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

工房ワークショップ

今日は、ご予約により3名の方に工房での木工ワークショップを楽しんでいただきました。
今回のお申込みは、先日、出展させていただいたギャラリーでの展示会にて、作品をご覧いただいたご縁で、この度のワークショップのお申込みをいただきましたことを、とても嬉しく思います。
3名の方ともにクルミの木の長方形のお皿作りをしていただきました。
みなさん彫刻刀を持つのは、小学校以来と、ほとんど初体験に近い状態でしたが、道具の扱いに馴れていただくと、それぞれクルミの木を彫る感触を楽しんでおられたように思います。
今日は、天候も良くガラス越しの晩秋の風景を楽しみながら、みんなでゆったりとカフェタイムを挟みつつ、楽しい時間を過ごさせていただきました。
出来上がったお皿に、それぞれ焼きペンを使ってサインや日付を記念に入れていただきました。
皆さんそれぞれの出来栄えに満足していただき、またやりたいとおっしゃっていただき、早速次回のご予約までいただけましたことを、とても嬉しく思います。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
また、次回お会いできることを楽しみにしたいと思います。

 

森口信一さんの器

写真の器は、森口信一さんの展示会を見に行った時に買った、森口さんが彫られた栗の木の器です。
森口さんは、石川県の大聖寺川の谷あいにあった我谷村の、ダムに沈んだその村で日々の暮らしの道具として作られていた我谷盆を研究され、復興の一人者として我谷盆を作り続けおられる方です。
展示されていた、野性味と美しさを兼ね備えた我谷盆は、本当にすばらしいものでした。
我谷盆と一緒に並べられていた、小さな栗の器、写真の器もとても心惹かれるものでした。栗の丸太をくさびで割ったと思われる表情と、その形状を生かしながら鑿を入れて、なすがままの自然な表情の姿の器にとても魅かれ購入しました。
この森口さんの器を見ていると、私の器作りは、木との対話と言いながらも、あざとく良く見せようと言う思いばかりが出ているように感じます。
会場にいらっしゃった森口さんに、私も木の器作りをしていることをお伝えすると、本当に丁寧に我谷盆のこと、具体的な技法のこと、漆の塗り方のことなど、何ら臆することなく、私に教えてくださいました。
この器を見るたびに、森口さんの木から感じるものを器にする心、人と接するこころに触れ、これからの私の木の器作りをどうすべきかに思いを巡らせています。

 

 

 

 

 

 

 

2020年11月25日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

漆の塗り直しのご依頼

私の制作した漆塗りの器を沢山ご愛用頂いている方より、器の追加での制作のご依頼と、使用中の器の漆塗りのご依頼をいただきました。
送られてきた、お使いいただいている器は、どれも本当に日常的にお使いいただいている様子で、かなり使い込まれた表情がうかがえました。
本当にご愛用いただいていたようで、とても嬉しく思いました。
漆の器は、傷んできた場合、塗り直しをしてやることで、ほぼ新品同様に戻ります。
今回も、出来るだけ古い漆を研ぎ出して、下地を調整して、塗り直していきました。
写真は、すべて漆の塗る直し後のもので、塗り直し前の写真を撮るのを忘れておりましたので、比較はできませんが、なんとかほぼ新品に近い状態に戻すことが出来ました。
これも漆塗りの器の良さと言ったところでしょうか。

2020年11月22日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ