工房 えらむ

木の器と手織の工房

2013年

工房のお正月準備

お正月を迎えるにあたり、しめ縄づくりをしました。
藁で編んだ縄をリース状にした、オリジナルのささやかなしめ縄です。素材はすべて工房の周りなどで調達したものを使いました。
藁は、実家の田んぼからもらってきました。その他のウラジロ、松、竹、ナンテンは工房の周りや近くの山で取ってきたものを組み合わせました。自然の恵みに感謝して、これからも自然と寄り添いながらものづくりをしていけるように、と言う願いを込めました。
畑では、お正月用の大根と蕪を収穫しました。今年は、ご近所の方から沢山もみ殻をいただいて、畑に入れたことが良かったせいか、私たちにとっては良い出来だったと思います。

工房を立ち上げて2年、なかなか思うように仕事が出来ていませんが、この一年いろいろな場所で作品を見、買っていただいたり、工房に足を運んでいただいた皆様に心より感謝したいと思います。

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第53回 日本クラフト展

来年2014年1月8日〜1月16日まで第53回日本クラフト展が開催され、出品いたします。
所属している、公益社団法人日本クラフトデザイン協会の主催で、会員と公募で選ばれたクラフトの作品展が東京で開催されます。

木工の技術は、サラリーマン時代に神戸市の木工教室に延べ5年ほど通い、講師の内海功一先生から教えていただいたのですが、木の器づくりは、手さぐりで、作品を批評していただける機会が少なかったことから、勉強のためにと公募展への応募を始めました。田舎の住まいから、近くで見ることができる全国公募のクラフト展は、当時、大阪の阪急百貨店うめだ本店をメイン会場としていた朝日現代クラフト展(2009年終了)と、東京の松屋銀座をメイン会場に、阪神百貨梅田本店に巡回して来る日本クラフト展の二つでした。これを毎年見に行くのが何より楽しみで、勉強の場でした。そしてこの二つのクラフト展に入選することをひとつの目標としました。
なんとかそれぞれ5年連続で入選することができ、日本クラフトデザイン協会から会員に推挙いただきました。クラフトの各分野ですばらしい活動をされている会員の方々と交流し、アドバイスいただける機会が得られるのではないかという思いから、会員として活動させていただくことにしました。
日本クラフト展の会場は、松屋銀座から東京丸ビルへ移り、今回から東京ミッドタウン・デザインハブを会場とすることになりました。
東京 六本木アートトライアングルの一角を会場とすることになり、また新たな展開を見せるのではないかと思います。
ぜひご覧いただければと思います。

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木の抹茶茶碗をつくる

以前から少しずつ木の抹茶茶碗の製作依頼をいただき、作っています。
刳り物の木の器を作っていますが、茶碗はやはり特別なものという思いです。
自分なりの木へのかかわり方や、これまで見てきたいろいろな道具から得たものを、自分なりの解釈で作っています。
しかし、以前に納めさせていただいた茶碗の高台の手直しを求められたりと、何より使い手の方のご意見を大切にしながら、日々勉強です。
今回は、3寸前後の栗の木を彫りました。
陶磁器とは違った、木の味わいを生かした茶碗になれば、と言う思いで作っていますが、なかなか難しいです。
刳り物の木の器を作っている者としては、木の茶碗の製作依頼をいただけることは、本当に感謝の思いです。

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モズのはやにえ

先日のブログでも書きましたが、工房には色々な野鳥がやって来ます。
特別珍しい鳥ではありませんが、モズも工房にやって来ているようです。工房の周りをよく見ていると、ありましたその痕跡が。
百舌鳥の早贄(もずのはやにえ)と呼ばれる、モズがとらえた、昆虫や小動物などを木の枝や棘などに突き刺して置いているもの。
工房の柿の木にハチが、ハゼの木にカエルが刺さって放置されていました。
「モズのはやにえ」は、なぜ行われるのかは、まだよく判っていないようです。とらえた餌を保存するためだとか、モズは足の力が弱いので餌を足で抑えて食べることかできないので、木の枝などに突き刺しで食べているものが、時として放置されれているのだとか、いろいろな説があるようです。
鳥たちは、色々な本能や習性に従って、自然の中で生きているのでしょう。
いつまでも色々な鳥がやって来て、賑やかに過ごしてくれる、そんな自然の残る工房であり続けたいと思います。

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工房はジョウビタキの縄張り

小さな小さな雑木林のある工房ですが、いろんな野鳥がやって来ます。
仕事場の傍らには、いつも双眼鏡を置いておいて、めずらしい鳥が飛んで来ると、バードウォッチングを楽しんでいます。
工房の二階東側は、全面ガラス張りにしていますので、時間によりガラスに外の景色が映り込んで、雑木林の延長と勘違いして野鳥が時々ぶつかります。いわゆるバードストライクという野鳥の事故で、気絶する程度なら良いのですが、時として絶命していることもあり、なんともつらい気分になります。最近バードストライク防止用のシールを、日本野鳥の会から購入してガラスに張っているので、事故はかなり少なくなりました。
ところが最近、ガラス窓にしきりにぶつかる鳥が現れました。バードストライク防止用のシールをものともせず、小さな鳥が体当たりを繰り返しています。野鳥に詳しくないので間違っているかもしれませんが、その鳥を図鑑で調べたところ、縄張り意識の強いジョウビタキが、ガラスに映った自分の姿を敵と思い、攻撃しているようです。
そんな光景を見ている私は楽しいのですが、ジョウビタキは、縄張りを守るため必死なのでしょう。
命がけで守ろうと頑張っている縄張りが、私の工房の小さな雑木林であることが、なんとなく嬉しいことに感じます。

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真冬の綿の収穫

12月に入り、本格的な冬の季節を迎え、畑の綿の木も完全に立ち枯れとなりました。
それでも、未だはじけていなかった綿の実は、寒空の下で乾燥されながら、綿をはじけさせています。
さすがに、この時期にはじける遅咲きの綿の実は小さいものですが、それでも日々収穫しています。
残り少なくなった綿の実ですが、枯れた葉の中ではじけるコットンボールは目立つせいか、カラスがやって来て、次々とはじけた綿を引っ張り出して、遊んでいます。せっかくはじけた綿もまき散らされて、これには手を焼いています。
今年は、何度も強風に倒されましたが、思いのほか収穫できた年となったようです。
春に植えた綿も、年の終わりとともに最終章を迎えることになりました。
楽しかった、綿栽培の一年が終わります。

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お食い初めセットの納品

お食い初めセットのご注文をいただき、出来上がりましたので、納品させていただきました。
セット内容はおまかせいただけると言うことでしたので、楽しんで作らせていただきました。せっかくなので、お祝いごとに使用された後も、長く普段使いできるものをという思いで製作しました。
トレイは、お盆としても使えるように少し大きめのものを、椀類は少し小さめで丈夫なものにしました。
お箸、スプーン、フォークは、蓋に名前と生年月日を入れたカトラリーボックスに収納できるようにしました。これは、やがて成長とともに使わなくなったカトラリーを、小さな歯型などのついた成長の記念の品として、ボックスで保管できればと言う思いでつくりました。
すべて木を彫って作ったので、少し素朴な感じのお食い初めセットですが、お使いいただけることに感謝し、子供さんの健やかな成長を、心からお祈りしたいと思います。

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第12回 くらしの工芸展

神戸で開催中の「くらしの工芸展」を見てきました。
兵庫県民芸協会が後援されている作品展で、初回のころから、機会あるごとに訪れています。
特に今年は、出展作家で木漆芸家の辻本知之さんから、今年は実行委員長を任されているのでと、早々に案内パンフレットをいただきました。知り合いの作家の方もおられるので、ささやかな広報も兼ねて見てきました。
会場には、民芸を基調とした、木工、陶磁器、織・染色、ガラス等の作家の方の作品が展示販売されています。民芸を基調とした、落ち着いた味わい深い作品は、どれも魅力的なものです。
お客さんも多かったのですが、知り合いの作家の方たちと、作られた漆塗りの椅子に座らせていただき、つい長話をしてしまいました。

くらしの工芸展
2013年12月5日(木)〜12月10日(火)
10:00〜20:00 (最終日18:00)
会場  さんちかホール 神戸市中央区 三宮駅地下街

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三日月と宵の明星

12月に入りましたが、今日は一日晴れ渡り、寒さも少し和らぎました。
雲一つない夕方の空、工房前のコナラの大木の上に綺麗な三日月と宵の明星の金星が、ひときわ明るく輝いているのに、思わず見惚れてしまいました。
こんな鮮やかな、月と星のシチュエーションを見るのは、久しぶりのような気がします。
冬の透明な空気の中に輝く月と星が、本当に美しく感じました。
話題のアイソン彗星は、太陽に接近したことで消滅していましました。見ることができなくて残念ですが、宇宙は果てしなく動いており、誕生と消滅を繰り返していることを実感することができました。
地球は、人間の手で消滅するのではないかと、ふと思いました。

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ぐい呑みを彫る

年末に入り、ぐい呑みの製作の依頼をいただきました。
年末年始、これから機会が増えるであろうお酒の場を楽しんでいただけることを考えながら、ぐい吞みを作っています。
木は、栗、欅、栃などで製作していますが、写真のぐい呑みは、栃を彫って、漆を塗ったものです。
かたちは、おとなしいシンプルなものですが、木の質感と口あたりのよいものになるように作りました。
このぐい呑みで、お酒の場が盛り上げればうれしいのですが。

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ぐい呑み 栃