神代たもの板皿

神代たもの木で、板皿を作りました。
神代木と言われる木は、約1000年~2000年もの間、火山の噴火や洪水によって、土や川の中に埋まって、腐らずに地中の成分などの作用によって変色した木のことを言います。
今回使用したのは、神代木のたもの木。
おとなしい杢目ですが、長い年月が作り出した、神代木らしい、こげ茶色の落ち着いた色合いです。
部分的に劣化が進んでいるので、シンプルに板皿にしました。
塗装は、劣化を抑えつつ耐水性をもたせるために撥水セラミック塗装にしました。古い木なので、セラミック成分がしっかりしみ込んで、ほとんど無塗装の風合いです。
1000年以上経過している木と思われますが、削り出した神代たもの木からは、たもの木特有のにおいが、今だしっかり出ていて、ちょと料理の邪魔をしそうなので、プレートとして使った方が良さそうです。
この作品は、9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
機会がありましたらお立ち寄りください。