栗の木で丸盆を彫りました。
直径35センチで、私が彫るお盆の中では、一番大きなサイズ。
厚さ2センチの栗の板目の板で、軽くて板目の杢目がきれいなお盆ができたかなと思っています。
どうしても薄くて広いお盆にすると反りが気になるところですが、この木は長く養生していても、なぜかほとんど反らない優秀な木。
木工ろくろは使用せず、バンドソーで丸くカットして、手で彫っています。端正なきれいな丸ではありませんが、私はこの少しゆるい感じが好き。
薄いお盆は、持ちにくくなるので、縁に少し丸く段差を付けています。
塗装は、ウレタン含有の植物性オイル(オリオ2)を塗布しています。食品衛生法をクリアーした安全な塗料で、ほとんど色移り、匂い移りがないので、食品を直接盛り付けることもできます。
塗装しても浸透性が高いので、塗膜を作らず自然な木の質感が良い感じです。
9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
機会がありましたらお立ち寄りください。