工房 えらむ

木の器と手織の工房

作品づくり

お正月用の豆皿づくり

年末が近づくと、お正月用の作品の依頼をいただくことがあります。
今回は、これまで作ってきた栗材の豆皿の漆塗りバージョンです。
少し華やいだ食卓コーディネート用に朱色と黒色の漆を塗った豆皿を作ります。
まずは木地となる豆皿の彫り作業から。
現状は、納期の関係上すでに予定数の豆皿は彫り上げて、漆塗り作業に入っています。
小さな豆皿をたくさん漆塗りをしていく日々が続くのは、思いのほか疲れる作業です。
また、色漆を使うので、発色にもかなり気を使います。
それでも、これまで作っていたオイル仕上げの豆皿とは、またちがう趣の豆皿ができましたので、皆さんに楽しんでいただければ嬉しいなと思います。

木の豆皿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いろいろなお盆を彫る

ほとんど同じ時期に2つのお店から、いろいろなお盆の注文をいただきました。
それぞれ大きさや形、用途の違うお盆ですが、日頃制作しているものと言うことで、栗材で厚みが20ミリ、拭き漆塗り仕上げと言う点は同じです。
やっと全部彫れたので、いろいろなお盆を並べてみると、何となくおもしろく感じます。
漆塗りの色合いも、それぞれ微妙に変えていく予定です。
木地が彫り上がると嬉しくて写真を撮っているのですが、漆が塗り上がるとほっとして、納品の方に気が行ってしまって、完成品の写真を撮るのをすぐ忘れてしまう日々です。
後日のブログには、出来上がりをうまく紹介できればいいのですが。

 

 

 

 

 

2017年の秋の便り

アート・クラフトフェスティバルinたんば2017の出展も終わり、今年の展示会的なものは終了しました。
10月は、年末用やお正月用に依頼された作品作りに専念する日々です。
今日の夕方、工房から見上げた空には、なんとも美しいうろこ雲が空一面に広がっていました。
これぞ秋と言うに相応しい、空からの秋の便りにしばし感動。
そしてもう一つ、嬉しい便りをいただきました。
先日のアート・クラフトフェスティバルinたんば2017で、私の漆塗りの手彫りのお椀を購入いただいた若いご夫婦の方からお手紙が届きました。
実際にお椀を使っていただいた写真とともに「喜んで使わせていただいています・・・・。」と身に余る言葉が添えられた、お手紙をいただきました。
作り手としてこんな嬉しいことはありません。
まだまだ未熟な作品にも関わらず、感謝の思いでいっぱいです。
これからも真摯に、使い手の方に喜んでいただけるような器づくりをしていかなければならないと思いを新たにさせていただきました。


楠の大鉢を彫る

楠(クスノキ)で大きなだ円鉢を彫りました。
厚さ約20センチ、長さ約65センチの大きなもの。
もう20年ぐらい前に買った大きな楠の角材の一部。24センチ角で長さ2メートル近いもの、こんな角材なかなか手に入らないと衝動買いしたものですが、当時はまだ乾燥は十分ではなかったので、一人では持ち上げられず、移動させるだけでも大変でした。その後なかなか出番がなく倉庫の片隅に眠っていたものを引っ張り出してきました。
さすがに20年も経つと十分乾燥して、なんとか一人で動かすことができるまでになりました。
大きな節もあり、杢目もかなり暴れた材ですが、それなりにワイルド感があって、気分の赴くままに、ほとんどフリーハンドで彫りました。
最近は、こまごましたものを作ることが多いので、よく乾いた楠をぐいぐいストレスなく彫っていくのは楽しいものです。
節穴のある鉢ですが、収穫した野菜や果物をワイルドに入れるのも面白いかもしれません。


 

 

 

 

 

 

大人の工作

夏のお盆の前後には、およそ10年近く幾人かの友人の子供たちが私たちのところへやって来て、夏休みの工作づくりをしていたのですが、さすがに子供たちが大きくなって、工房へやってくる子もいなくなりました。
そんなお盆の日に、せっせと大人の工作をやっています。
 私が参加している、兵庫県小野市のアートを盛り上げようと活動している「アートプランおの」が、8月26日~9月2日に実施するイベント「草原上の造形 40と20枚の板」のプロジェクトの作品作りを始めました。
1×4材(9×183×2㎝)と呼ばれる建材を40枚もしくは20枚使って、10組の参加者がモニュメント、インスタレーション作品を兵庫県小野市の「ひまわりの丘公園」にて公開制作と展示を行うこというものです。
8月26日と27日に現地にて公開制作をする予定ですが、さすがに2日間だけで完成させるのは、難しいので、あらかじめみなさん制作準備に入っています。
私も、お盆休みだからいいかと、仕事を置いておいて、アート作品の制作をしています。
このアート作品は、作っても全く収入にはなりませんが、お金とは関係のない大人の工作は、なぜかとても楽しい時間です。


 

 

 

 

 

 

漆塗りのしのぎ鉢をつくる

栗の木でシンプルな7寸のしのぎ鉢が出来上がりました。
厚さ5センチで、直径21センチの鉢にしのぎと呼ばれる彫り溝を丸のみで器の側面に彫り込んだ鉢です。
比較的使いやすい大きさと深さを少し意識してつくりました。
鉢には、しっかりと漆を拭き漆塗りをしています。栗の木の杢目を生かしながらも、杢目が目立ち過ぎず、料理が映えるように、少し漆を黒めにして塗っています。
漆塗りをすると、汁物や熱いものなど、どんな料理も盛ることができ、使用後の洗浄も大変楽で、使い勝手も良くなります。
漆には、抗菌作用がありますので、高温多湿のこの時期も多用途に使えるのではないかと思います。

しのぎ鉢 栗の木

 

 

 

 

 

 

ひとり盆を彫る

栗の木で長方形のひとり盆を彫りました。
26センチ×16センチ、厚さ2センチの小さな一人用のお盆です。
漆を塗って仕上げますので、小さなトレイとしても、直接料理やお菓子を盛りつけるお皿としても使っていただけるようにしています。
栗の木を使っていますが、小さなお盆とは言え、反りや歪みが出にくいように、出来るだけ目の積んだ柾目の板を使っています。
このような材料だけを求めようとすると、なかなか難しいので、栗の木に関しては、親しくしていただいている、大阪市西区の栗の木を中心とした老舗の材木店、橘商店さんで購入しています。
吟味された良材は、歩留まりも良く、狂いもなく助かります。
私は、あまり機械を器用に使う方ではないので、ほとんど手彫り中心の作業です。それもほぼ丸のみだけで彫っています。
写真のお盆は、一日ですべて彫った訳ではありません。何日かかったのかは恥ずかしいのでナイショです。

栗の木のお盆栗の木のお盆

 

 

 

 

 

 

しゃもじのオーダー品をつくる

先日、お餅を作っておられるお店の方から、おしゃもじオーダーをいただいて作らせていただきました。
これまで、市販の大きなしゃもじを使っておられたそうですが、日常的に使っていると、市販のものはすり減り方が早いので、できれば同じものをもう少し堅い木で作ってほしいとのご依頼でした。
今回は、灰汁などの出にくいサクラの木を使うことにして、その少し堅そうな部分で作ることにしました。
日常的に使い慣れておられるしゃもじなので、できるだけ忠実に同じ形にしましたが、せっかくのオーダーなので、そこに少し市販のものにない、滑らかなグリップ感を入れさせていただきました。
納品のためお店を伺い、実際のお餅つきの現場を見せてもらいました。
大きなケヤキの臼に自動の杵でつくのですが、つき始めの蒸して間もないもち米は熱いので、餅状なるまで、しゃもじでもち米を返すのだそうです。
つくらせていだだいたしゃもじは気に入っていただけて、帰りにお店のお餅をいただいて嬉しい限りです。


 

 

 

 

 

タモの隅切盆を彫る

お客様からのオーダーで隅切盆を彫りました。
縦横33センチ、厚さ2.5センチの少し大きなサイズのお盆です。
お客様との打ち合わせでは当初、栗の木で作らせていただく予定にしていましたが、幅の広い手ごろなサイズの板がなかったため、ちょうど手持ちのタモ材におもしろい杢目の幅広の板があったので、タモで作らせていただきました。
お客様のご要望で、オイル仕上げにしました。
和風と洋風の入り混じった面白い雰囲気の隅切盆が出来たのではないかと思います。

隅切盆

隅切盆

 

 

 

 

 

細かいしのぎの皿を彫る

杢目の細かい柾目の栗の木で、5寸のお皿を手彫りして、そこに細かい鎬(しのぎ)を入れました。
ろくろ引きではないので、少々いびつなお皿の面に、細い丸のみでしのぎを入れます。
器にしのぎを入れるとどちらかと言えば和風になるようですが、細かくなると少し洋風な雰囲気が感じられるような気がします。
これまでで、一番細かいしのぎの彫り作業なのですが、最近どうもこう言う仕事があまり苦にならなくなってきました。
しかしながら、気持ちがそのまま映し出されて、しのぎのラインも少々いびつ。
でも、何か自然でいいかなと。
漆やオイルでいろいろな雰囲気に仕上げたいと思います。

しのぎの木の皿