磯谷晴弘・榎本勝彦 造形展

兵庫県姫路市のギャラリー ルネッサンス・スクエアで開催されている「磯谷晴弘・榎本勝彦 造形展 ガラスと木」を見てきました。
どうしても見ておきたかった展示会でした。
磯谷晴弘さんのガラス造形は、ガラスとは思えない奥の深い、まるで深海や宇宙を覗き込んだような気持にさせてくれる、ガラスの表情に引き込まれる作品でした。
榎本勝彦さんの作品は、木をいろいろな素材と組み合わせながら、木の魅力を引き出し、表情豊かな造形作品にしておられました。
私が木の器を作り始めたころ、木工関係の雑誌に紹介されていた、初めて見た榎本さんの木の作品は、当時私が作っていた木の器とは全然違った、とても力強く奥の深い表情を持ったものでした。
以来、榎本さんの作品に、強い魅力を感じながら作品作りをしてきました。今回の作品展は、もう20年ほど前に神戸での展示会を見に行って以来だったので、是非見ておきたかった展示会でした。
会場には、榎本さんが在廊しておられて、私が最近、脱サラで木の器製作を仕事にしていることなどを話したら、丁寧に、作品のこと、素材のこと、技法のことなどを説明していただき、私としては本当に勉強になり、感謝の気持ちでいっぱいでした。

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2015年7月13日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

神戸の松尾ビル

神戸に出かける機会があったので、JR神戸駅近くの元町通6丁目にある松尾ビルに立ち寄りました。
松尾ビルは、大正14年に建てられた、大変古いビルですが、私が一番お気に入りのビル。
周りのホテルやマンションに取り囲まれ、今はひっそりとたたずむビルですが、古いながらもとてもモダンなビルで、窓の造りや、ステンドグラス、ヨーロッパ風の柱など、どこを切り取っても絵になるビルです。極めつけは、大正時代のエレベーター、蛇腹式の鉄格子のような扉と、時計のような階を示す表示板がなんともレトロ。そんなビルのせいか、アーティストや美術家の方がアトリエを構えておられ、ギャラリーなどアート関係の方が多く入居されています。
2階には、親しくしていただいているジュエリーアーティストの石原辰朗さんのアトリエ・タツがあり、とてもアーティスティックなジュエリーが魅力的でです。以前、同ビルの空き部屋で、写真家の加藤加奈さんが石原さんのジュエリーを身に着けた、外国人モデルの写真展をされた時は、アンティークな部屋の雰囲気とぴったりマッチして、本当に素敵でした。
ビルには、イラストレーターのWAKKUNこと湧嶋克己さんのアトリエ、そして近く、神戸のギャラリー北野坂で個展をしますと案内をいただいた、画家の領家裕隆さんのアトリエもあり、私は、ここが神戸で一番アーティスティックなビルではないかと思っています。

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第5回 一脚展を見てきました

現在、神戸市の竹中大工道具館で開催されている「第5回一脚展 座れる兵庫の新作椅子展+木の工房家具展」を、親しくしていただいている木工家の方が運営され、案内をいただいたので見てきました。
会場は、1984年に神戸市中山手に設立された、日本で唯一の大工道具の博物館「竹中大工道具館」が、2014年秋、新神戸駅近くの竹中工務店ゆかりの地に移転して新たに開館されている施設の1階ホールですが、都心とは思えない、素晴らしい庭園に囲まれた、落ち着いた佇まいの会場です。
会場には、14名の木工作家が製作された新作の椅子一脚と家具が並べられ、椅子は、すべて座ることができ、アンケートにより、デザインや坐り心地を投票できるようになっています。
いずれの椅子も、日々の仕事の中から生まれてくる、座り心地と機能性を満たした椅子で、シンプルなものが多いと感じました
ちょうど会場には、著名な木工作家の方も沢山来場されておられ、展示会への関心の高さも感じました。
新しくなった竹中大工道具館の展示品も見てきました。
収集された古い時代の優れた道具は、とても見ごたえがあり、「道具」を使いこなす「人」の技と知恵や心、そこから生まれる「建築」とそれを取り巻く木の文化について、紹介されており、木工好きにはとても興味深い施設となっています。

一脚展は2015年6月14日までです。 詳細はホームページにて

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2015年6月11日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

小松原ケンスケ個展

知人で、画家の小松原ケンスケさんから個展の案内をいただき、開催中の工房展の終了時間を迎えるや、早々に後片付けをして見てきました。
小松原さんが還暦を迎えるにあたり、過去から現在までの主作品を一挙に展示され、「アートで世の中おもしろく」と言うタイトルで、自身の活動を検証される、とても熱のこもった個展です。
小松原さんの作品は、過去から一貫して、ご自身の秘められたエネルギーやメッセージを、エネルギッシュに抽象表現により描かれた絵と言う印象です。
そして氏のユニークな交友関係の方々による各種パフオーマンスによるオープニングセレモニーが、会場を盛り上げていました。人形回し、詩の朗読、三線の演奏、バイオリンの演奏などとても楽しいパフォーマンスが繰り広げられ、絵とともに楽しい時間を過ごすことができました。

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2015年4月27日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

アトリエ破方館

昨日、久しぶりに私の工房から車で5分のところにある、ご近所のアトリエ破方館に行って来ました。
画家でアーティストの中島 勉さんが創作活動されている、私の好きなアトリエ。
アトリエは、かなり個性的な、建物全体がキャンバスでアート作品のような感じ。
中島さんの作品は、私には上手く説明することはでませんが、いろいろな素材が、いろいろな表現方法で用いられて、しみじみとその味わいが伝わってくるところに、とても魅力を感じます。
私の製作活動で新しい刺激が欲しくなったり、気分転換したくなったとき、ちょっと訪ねて行って、中島さんと少し話をして、作品を見て帰って来ると、また新たな気分で仕事にかかれるそんな場所です。

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2015年3月9日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

木工三人 展

7月に展示会をさせていただいた、兵庫県西脇市にある国登録有形文化財 旧来住家住宅にて、親しくしていただいている木工家3名による、展示会「木工三人 手考足思〜私は木のなかにいる〜」展が、今日から始まりましたので見てきました。
3名の木工家の方は、私の工房から30〜40分のところに工房を持っておられる、小林秀晴さん、児玉正和さん、石井康彦さん、親しくしていただいている木工家の方。
なかでも小林秀晴さんは、私が木の器を作りはじめた20年数年前、なんとか木の器に関する技法や情報を知りたいと思っていたのですが、木の器を作られている人も知らず、インターネット環境もほとんどないころに、初めて出会った方でした。工房から車で30分ほどのところに工房を持っておられる方で、香川県の木工家 有岡有益 氏のもとで修業され独立して工房を開かれておられるのを知って、何度も訪ねて行きました。将来的に木の器作りを職業にしたいと、自分の作品を見ていただいたりもしました。
3名の木工家の方の作品は、銘木の真髄を極めた旧家の住宅の雰囲気とマッチして、どれもすばらしいものでした。
なかでも児玉正和さんの作られた、乾漆の抹茶茶碗は、乾漆の技法を駆使して表現された独特の味わいがあり、これまで見たことのない奥の深さを感じさせてくれるものでした。
(作品の写真は、作者の了解を得て撮影・公開しております)

会場 国登録有形文化財 旧来住家住宅 兵庫県西脇市西脇394-1  入場無料・駐車場有

会期 2014年12月3日(水)〜12月11日(木)  8日(月)休館日 10:00〜17:00 (最終日は16:00まで)

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2014年12月3日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

星野 尚 タラセアの世界展 と 三木金物まつり

工房の隣町の三木市で今日、明日開催の三木金物まつり2014に行ってきました。
木工をしている者にとって、良い道具に出会うことは、いい作品作りをして行く上で、とても重要なことです。
そう言った意味では、三木金物まつりは、三木市の大工・木工道具のほとんどのメーカー、鍛冶屋さんが勢ぞろいして、素晴らしい道具を見つけることのできるイベントです。
素晴らしい道具は美しく、いつまで見ていても見飽きないものです。

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三木市の兵庫県立三木山森林公園内にある森の風美術館で開催されている「星野 尚  タラセアの世界展 無着色自然木・象嵌絵画 34年の歩み」を見てきました。
タラセアとは、チーク、桜、ケアキ、縞黒檀など80種類ほどの木々を1cm位の厚みに切り、着色しない自然の木の質感や色彩を組み合わせて埋め込み象嵌の手法で描かれた木の絵画のスペインの呼び名です。
星野尚氏は、スペインのコルドバ国立美術専門学校でタラセア技法を学び、以来34年間この技法により絵画を制作してきました。
2013年1月より3か月間、スペイン・ルセナ市主催により、サン・アナ宮殿で個展を開催し好評を博しました。世界でも数少ないタラセア作家として日本とスペインで活躍しています。(以上パンフレットより)
これまで木の象嵌による絵画作品を見たことはありますが、初めて見た星野氏の作品は、木の個性を生かした、独特の表現、用い方、そして絵の奥深さに感動しました。

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インクペンシルの世界 上原由起子展

親しくしていただいている、画家の上原由起子さんの個展が神戸で開催されていましたので、見てきました。
上原さんの絵は、インクペンシルという水に溶ける鉛筆のようなペンを使って、単色で深い世界を表現しています。
今回の作品の多くは、静物をモチーフにされていますが、どこか心象風景のような奥深さを感じさせてくれる絵でした。
個展会場で上原さんと久しぶりに再会したのはよいのですが、知り合いの方が来場される度に、私(木の器)の紹介ばかりしていただいて、とても恐縮するやら、感謝するやらでした。
上原さんの個展は、10月31日(金)までです。(水曜日は休み)
ぜひご覧いただければと思います。

ギャラリー歩歩林堂(ぶぶりんどう) 神戸市中央区元町通1-10-11 元町エビスビル3F
TEL 078-321-1154
12:00〜19:30 (最終日は17時まで)

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2014年10月28日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

ささやま くもべ 里山picnic

ささやま くもべ 里山picnic に行ってきました。
兵庫県篠山市西本荘西ノ山2-1 にある旧雲部小学校を会場に、クラフト作家の方の合同展。
4年前に廃校になった旧雲部小学校を会場に15名のクラフト作家の方が展示販売されています。
今回初めての展示会とのことですが、使い込まれた教室の机や備品は、ブロカントな雰囲気があって、ギャラリーでは味わえない、とても素敵な空間を創っていました。
親しくしている作家の方、久しぶりにお会いした作家の方、皆さんといろいろ話をしながら、楽しいひと時を過ごすことができました。

里山picnic は、明日10月26日 11:00〜16:00まで開催されています。

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2014年10月25日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

井上涼さんの びじゅチューン

先日のブログで紹介させていただいた、兵庫県小野市のご近所の彫刻家 井上直さんの息子さん、井上涼さんがとても素敵なアーティストとして活躍されているので、ご紹介します。
井上直さんから昨年秋に、最近息子が、NHKのEテレの番組に出るようになった。とお聞きしていたので、見せていただいたら、これがものすごく面白くて、すっかりはまってしまいました。
NHKのEテレの「びじゅチューン」という短い番組ですが、有名な絵画や建築物、工芸品などをテーマに、井上涼さん自身が、アニメーションを作成し、自ら作詞作曲した歌を自身で歌いながら演出されたアニメーション番組。その面白さと非凡さに驚かされます。
内容は、子供から大人までが楽しめるもので、井上涼さん作詞作曲の歌で展開されるストーリーは、涼さん独自の解釈でとらえたテーマの表現が、他に類をみない面白さ、ほのぼのしていて、そしてちょっと深いメッセージが込められていてシュール。見終わった後も、流れるメロディーがつい、口をついて出てしまうという番組。
井上涼さんは、現在アーティストとして、美術館などで個展やインスタレーションをされたり、AKB48のメンバーのプロモーションビデオを作成したりと、クロスジャンルに活躍されています。
機会がありましたら、ぜひHNKのEテレの「びじゅチューン」をご覧ください。(毎週 日曜日17:55〜18:00)
番組ホームページからも見ることができます。→Click    作品の「委員長はヴィーナス」は私のお気に入り!

現在、神奈川県の横須賀美術館の「子どもと美術を楽しみたい キラキラ ざわざわ ハラハラ 展」に参加されています。

井上涼