納品・木材購入・展示会

日頃は、交通量の少ない田舎道を、のんびりと軽トラックで走っている日々なのですが、材料の仕入れの時だけは、やむを得ず、軽トラックで大都会の大阪へ。
今日は一日フル回転。神戸のお店「ギャラリー住吉倶楽部」さんへ作品の納品。その後、大阪で材木を購入。そして市内の百貨店とギャラリーで開催中の知り合いの木工家の展示会へと。
親しくしていただいている、木工家、想像工房の奥田守保さんから、大阪のギャラリーでアコースティックギターデュオの「ゴンチチ」のチチ松村さん主催の企画展に出展しているとのこと。そして同時期にうめだ阪神百貨店で、展示会をしていると連絡をいただいたので、見てきました。
阪神百貨店7階では、「キノシゴト店」(6月3日まで)というタイトルで、想像工房ワールドが、なごやかな空間を創っているのが印象的でした。
大阪市中央区にあるカフェギャラリー「The 14th MOON」で、チチ松村さんの企画による「やさしく かわいく おかしな インド店 展」(6月2日まで)は、インドをテーマにいろいろなアーティストが作品を持ち寄り展示しています。漫画家のグレゴリ青山さんをはじめ、それぞれの作家の方の解釈でインドを表現していますが、奥田さんの作品が一番笑えました。
チチ松村さんは、ほぼ毎日、14時ぐらいにギャラリーに来られているとのことでしたが、今回は、私の時間がなく、お会いできませんでした。
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材木は、いつも栗材を購入させてもらっている、大阪市西区の橘商店さんへ、栗材・名栗加工の専門店として、創業100年の老舗材木店。
なかなか栗の良材が少なくなっている状況の中で、良い栗材を購入でき、材木について、とても親身に対応していただける、大変ありがたい材木屋さんです。
今回は、栗の薄板を中心に買って、無事帰路につきました。

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水上村・川のほとり美術館

久しぶりに姫路市にある「水上村 川のほとり美術館」に行ってきました。
「川のほとり美術館」は、姫路市在住の版画家 岩田健三郎さんご夫妻が建てられた、私設の小さな美術館です。
国内外のフォークアートを中心とした、展示も興味深いものがあるのですが、むしろ喫茶のコーナーで、のんびりと岩田さんご夫妻やご家族とおしゃべりをしながら過ごすのが、何より楽しいので、時々出かけています。
版画家 岩田健三郎さんを知ったのは、ちょうど20年前、もう今はありませんが、神戸市内のギャラリーでたまたま見かけた木版画展が、ものすごく面白くて、2度見に行きました。どちらの日にも版画家の岩田さんは在廊されておられなかったのですが、2度目に気に入った小さな版画を購入しました。そして気になったのが、ギャラリーの片隅に置かれていた、すべて手書き原稿を印刷した冊子「ヘラヘラつうしん」。それがなんと80ページもある冊子で、小さな手書き文字と挿絵がびっしり、そして内容もへらへらと書き綴ったと言われていますが、骨のある文章。それにまた感動して、すぐ夜自宅から岩田さんのご自宅に電話して、定期購読を申し込みました。
「ヘラヘラつうしん」から岩田さんの人柄や活動を知るにつれ、その魅力に引かれていきました。そんな岩田さん夫妻が、1999年に姫路市の、むかし高瀬舟の行き交った旧水上村 船場川のほとりに小さな美術館を建てられました。
久しぶりに訪れた美術館。この日は岩田さんご夫妻はおられませんでしたが、娘さんの旦那さんに、今展示中の中国金山の農民画の画集を見せてもらったり、以前ここで教えてもらった、女性の靴作家の方に作ってもらった靴の話などをしながら、楽しい時間を過ごさせてもらいました。

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2014年5月13日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

木工家の訪問

親しくしている木工家のKさんが、工房を訪ねて来られました。お土産に畑で採れた大根と白菜を持って。
木工ろくろを得意としているKさんの作品は、独創的でとても面白い。
時に、足踏み式の木工ろくろを自作して作品を作られたりと、いつも新しいことに挑戦されていることに刺激を受けます。
今度は、あまり一般的にはやられていないスタイルでの家具作りに挑戦されているとのことで、どんな作品ができるのか楽しみです。
お互いのペースが合うせいか、仕事を忘れてつい長話になってしまいます。
写真はKさんが持ってきてくれた独楽。子供でも老人でも廻せる独楽。長い軸が大人は片手で、子供や老人は両手で回せるように作っているとのこと。そういえばこんな独楽は、あまり見たことがないような気がします。何気ない作品だけど、しっかりした造りとデザインが、堅実なもの作りぶりを物語っているような気がします。

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2014年2月20日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

第12回 くらしの工芸展

神戸で開催中の「くらしの工芸展」を見てきました。
兵庫県民芸協会が後援されている作品展で、初回のころから、機会あるごとに訪れています。
特に今年は、出展作家で木漆芸家の辻本知之さんから、今年は実行委員長を任されているのでと、早々に案内パンフレットをいただきました。知り合いの作家の方もおられるので、ささやかな広報も兼ねて見てきました。
会場には、民芸を基調とした、木工、陶磁器、織・染色、ガラス等の作家の方の作品が展示販売されています。民芸を基調とした、落ち着いた味わい深い作品は、どれも魅力的なものです。
お客さんも多かったのですが、知り合いの作家の方たちと、作られた漆塗りの椅子に座らせていただき、つい長話をしてしまいました。

くらしの工芸展
2013年12月5日(木)〜12月10日(火)
10:00〜20:00 (最終日18:00)
会場  さんちかホール 神戸市中央区 三宮駅地下街

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2013年12月6日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

彼谷利彬 乾漆の器展

今日は、「賑々しくお正月迎え展」でお世話になるギャラリー住吉倶楽部さんへ、納品に行ってきました。その延長で、親しくしていただいている漆芸家、彼谷利彬さんの作品展「乾漆の器展〜自由なかたちと表情」を大阪梅田の阪神百貨店へ見に行ってきました。
乾漆の器は、木で作った木地に漆を塗るものと違い、あらかじめ粘土などで器の型を作って、その上から漆を塗った麻布を重ねていく作業を何度も繰り返して、丈夫な器の素地をつくります。彼谷さんは、この工程だけで約3か月かかるそうです。そして出来上がった素地に漆を繰り返し塗っていくことで仕上げていかれます。この工程にさらに約3か月。一つの乾漆の器を完成させるのに6ヶ月かかるそうです。乾漆の作業は、根気いる作業ですと仰っておられました。
そして、何より普段使いの丈夫な器づくりを心がけておられるそうです。
彼谷さんの乾漆の作品は、手間を惜しまず、丁寧に根気よく続ける作業の中から表現される自由なかたちと、とても柔らかいフォルムが印象的でした。
彼谷さんの作品展は、大阪 阪神百貨店梅田本店7階で11月26日(火)までです。

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青木有利子さん大杉康伸さん「陶ふたり展」

先月のアートクラフトフェスティバルinたんば2013で出会った陶芸家 大杉康伸さんが、兵庫県篠山市で「陶ふたり展」をされると教えていただいたので、見に行ってきました。
大杉さんは先日、私たちの工房に来られて、お互いの製作活動についていろいろ話をさせていただき、とても参考になりました。
「陶ふたり展」は、篠山市の備前焼陶芸家の青木有利子さんのご自宅での合同展です。
会場の青木さんのご自宅と窯場は、篠山市郊外の京都府にほど近い、山間のなんともしっとりとした、雰囲気のよいところでした。
大杉さんは、備前と伊賀で修業してこられた方で、実用性を重視した、落ち着いた雰囲気が私の好みの作風です。
最近では、糸井重里さんのホームページ「ほぼ日刊イトイ新聞」のサイトでも紹介され、多くの方の人気を得ています。
展示場で見せていただいた、お茶碗や湯飲みの作品は、使いやすく、表情もおだやかで、とても親しみのもてる作品でした。

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堀尾貞治さんらと工房でアート

工房が出来て間もないころ、先にブログで紹介させていただいた、「破方館」を利用されている、アーティストの方たちのアートパフォーマンスを、私たちの工房でしていただいたことがありました。
アーティストのおひとり、堀尾貞治さんは、かつての前衛美術家団体、具体美術協会の方で、最近は、ヨーロッパ、アメリカ等で「具体・GUTAI」の人気が高まっていることもあって、世界中を回っておられるようです。私も以前から、堀尾さんの絵付けされた陶器をギャラリーで買って、日々食事に使っている、ささやかなファンなのですが、工房でのパフォーマンスの機会をつくっていただき、得難い貴重な時間を過ごさせていただきました。
当日は「雨」をテーマにそれぞれのアーティストの方が、作品やパフォーマンスを披露していく趣向で、大小さまざまな作品やパフォーマンスが繰り出されました。堀尾貞治さんは、私たちの工房のガラスに一見無造作に紙を張り付けていき、工房の構造体と紙で連続する「雨」の文字を即興で表現されました。工房の構造を見事にとらえて、巨大な雨の文字を浮かび上がらせるパフォーマンスには、さすが!と脱帽でした。

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アートなアトリエ「破方館」

工房のご近所さんで、工房から車で5分のところに芸術家集団の方が建てられたアトリエ「破方館(はほうかん)」があります。
建物すべてがアート作品と言う感じの場所。私の大好きな場所で、作品作りに行き詰ったり、気分転換に時々訪問しています。
平日は留守のことが多いですが、日曜日にはアーティストの中島 勉さんが創作活動されています。
ともかく建物も建築物ではなくて、巨大なキャンバスと言う感じで、いろいろなアーティストの方が手を入れられて、訪問する度にその表情を変えています。
展示されている、廃材や金属などいろいろな素材で表現された、立体や平面作品のどれもアトリエと一体化していて、私の好みの作品ばかり。時として繰り広げられる、アートパフォーマンスもまた楽し。
私の創作活動のパワースポット「破方館」での興味は尽きません。

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栗本夏樹 漆造形展

伊丹市立工芸センターで開催されている「栗本夏樹 漆造形展  いのちの再生」を見てきました。
栗本夏樹さんは、漆の現代的な作品を製作する造形作家の方です。
会場には、大きな漆塗りのオブジェや、車のボンネットに螺鈿などの多様な漆装飾を施された作品が、伝統的な作品が多い漆塗りの世界で、強いインパクトを放っていました。
また、樹皮や段ボール紙に漆を施した作品など、一般的に漆塗りの対象とはされなかったものに、漆を施し変容する素材の美しさも、とても興味を覚えました。
私も、漆の美しさに魅せられて、刳り物の器に漆を施しているのですが、その技法は拭き漆の範囲を出ないので、多様な技法を駆使して漆の可能性を追求される作品には非常に魅力を感じます。
展覧会は、10月27日(日)までです。

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想造工房さんを訪問

昨日は、午後から「町屋に集うクラフト」の2度目の会場当番。午前中は、会場近くに工房がある、お世話になっている先輩木工家の想造工房さんを訪問して来ました。
想造工房さんは、木工家の奥田守保さんとイラストレーターの奥田千珠さんが主宰されている工房で、最近、京都府綾部市の築100年の古民家から兵庫県伊丹市内の3階建てのビルに引っ越されました。
新しい工房を訪問するのは初めてだったので、楽しみに伺いました。以前の山間の古民家も田舎暮らし大好きな私にとっては、あこがれの工房だったのですが、今度訪問した工房は、都会のビル空間で、おしゃれな工房に魅せられました。
ビルの屋上には、たくさんの果樹や野菜の鉢植えがあって、自然とスローにかかわりながら暮らしておられるのが印象的でした。
工房で木工談義に花を咲かせて、楽しいひと時を過ごさせていただきました。
工房は、「町屋に集うクラフト」の会場となっている町屋や伊丹市工芸センター、美術館から南へすぐのところで、ビルの2階は作品を展示販売されているギャラリースペースになっています。今のところギャラリースペースは、日曜日のみのオープンとのことです。

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