工房 えらむ

木の器と手織の工房

作家の方々

尾形良一 展を見てきました

兵庫県西脇市にある西脇岡之山美術館アトリエで開催されている、尾形良一 展を見てきました。
今回は絵画の展示会ではありますが、尾形良一さんは、私にとっては、陶芸の先生であり、日本クラフトデザイン協会会員の大先輩の方。
尾形先生の作品に初めて出会ったのは、もう20年以上前。当時、私はサラリーマンをしながら、いつか木の器づくりを仕事にできないか、独学で模索していたころ、当時は日本クラフト展の巡回展が大阪の阪神百貨店で開催されていて、その会場で尾形先生の陶芸作品に出合いました。
当時、いろいろな陶芸作品も見ていましたが、尾形先生の作品は、私にとって今まで見たことのないような、かたち、デザイン、模様など、どれも斬新で、これがクラフトデザインと言うものだろうかと大変感動し、記憶に残りました。
その後、尾形先生は、当時の私の勤務先から比較的近いところで活動しておられ、陶芸教室もされておられることを知って、勉強のためにと即、陶芸教室へ受講申し込みをしました。
結果的には、2年ほど通って転勤により受講は終わり、陶芸の基本の基を学んだだけで終わってしまいました。
その後私は、日本クラフト展での入選をひとつの目標にして、木の器作品作りをしてきました。5回入選したところで、日本クラフトデザイン協会から会員に勧められ、勉強になるのならと入会し、会員として在籍していますが、同じ会員の尾形先生とは、比較にならないレベルで恥ずかしい限りです。
久しぶりに先生から案内をいただいて、展示会を見てきましたが、100号はあると思われる大きな絵。モチーフは、何気ない杣道や小川の風景。
これらを光と影を巧みに表現された感動的な絵ばかりでした。
尾形先生のクラフト作品は、非常に高い絵画表現力にも支えられているのだと、つくづく感じました。

 

 

 

 

 

 

東京にて作品展をめぐる

所用で東京へ出かけました。
少し時間があったので、以前からぜひ見てみたいと思っていた陶芸と漆作家の方の作品展を見てきました。
ひとつは東京都港区虎ノ門にある菊池寛実記念 智美術館で開催されている、八木一夫と清水九兵衛 「陶芸と彫刻のあいだで」の展示会。
早い時代から前衛的な陶芸作品を世に送り出してきた走泥社の中心的な存在として活動してこられた八木一夫氏と、同時期に陶芸と彫刻の間に新たな領域を見出してこられた清水九兵衛氏の今は亡きおふたりの陶芸作品展。
おふたりの高く堅実な陶芸技術の下、その可能性と多様な表現を追求された作品は、どれも味わい深く豊かな作品に感じて、いつまでも見ていたい作品展でした。
ふたつめの展示会は、伊勢丹新宿で開催されている菱田賢治 個展「陶と漆」。
菱田賢治さんは、伊豆に工房を構えておられる漆芸家・陶胎漆器作家の方。
陶芸の良さ、漆芸の良さをそれぞれ織り交ぜて表現された、大変豊かな味わい深い作品ばかりで、俗な表現ですが、どの作品を見てもかっこいいな、と感じてしまうものばかりでした。
とてもいい作品に出合うことができました。この感動をなんとか自身の作品作りに生かしていくことができればいいのですが。

 

 

 

 

 

 

 

漆芸家 江藤雄造作品展

私の作品の多くは漆塗りの作品が中心です。しかしながら漆塗りそのものはほとんど独学でやっているので、技法も表現方法も限られていることから、今年の春から漆芸家の江藤雄造先生の下で漆塗りを習うことにしました。
独学でやってきた私にとっては、本格的な漆塗り技法はすべてが初体験のようなもので、ほとんど基本の基を学んでいるレベルですが、毎回目からうろこのような新鮮な体験とその難しさに苦労しています。
今日は、漆芸家の江藤雄造先生の漆・金継ぎの個展を姫路市の三木美術館へ見に行ってきました。
蒔絵や螺鈿、乾漆、籃胎漆器など多岐にわたる高度な技法の作品。
オリジナル作品より美しく見えてくる金継ぎの作品。金継ぎの中に蒔絵や螺鈿が施してあったり、わずかに残った貴重な陶片をもとに完品の状態に復元した作品など、金継ぎの高度で奥の深い作品も素晴らしいものでした。
そして漆をもっと身近なものに感じてもらう作品として、床に置いた漆作品の上を歩いてもらえるようにしたり、漆で染めた紙の蝶を来場者が会場に張って会場を演出していくなど、ほとんど体験したことのない漆作品の個展でもありました。
伝統的なものから現代的なアート作品まで、幅広い作品と漆の可能性や新たな表現方法に、本当に感動する作品展でした。
機会がありましたらご覧いただけましたらと思います。

三木美術館  2017年11月19日まで(火曜日休館)10:00~18:00
兵庫県姫路市本町241番地


 

 

 

 

 

 

 

 

木の家具工房 林工亘 木工作品展

古くからの友人の家具作家 木の家具工房 林工亘の神吉臣人さんから木工作品展の案内が届きました。
神吉さんは、現在和歌山県東牟婁郡北山村で、廃校になった校舎で家具工房を営んでいます。
先日、読売テレビ・日本テレビ系列のテレビ番組「遠くへ行きたい」という番組で、俳優の蟹江一平さんが、和歌山県北山村を紹介するという旅の中で、神吉さんの工房 林工亘を訪ねられ、全国的に放映、紹介されました。
過去に私のホームページのブログで、木の家具工房 林工亘のことを紹介したことがあることからか、番組放映当日の午前7時ごろから私のホームページへのアクセスが、急激に増えるという現象が起こり、紹介された工房への関心の高さがうかがえました。
神吉さんの作る家具は、非常に使い手の立場に立って考えられた、丁寧な作りのスタイリッシュな家具です。
使い勝手の良い、額やカトラリーもあります。
ぜひこの機会に、彼の個展に足を運んでいただければと思います。

会場 紀南ツアーデザインセンター 三重県熊野市木本町517-1

期間 2017年9月」9日(土)~9月24日(日) 水曜休館
時間 9:00~17:00(最終日は14:00まで)


 

 

 

 

 

 

2017兵庫工芸展を見てきました

神戸に行く機会があったので、ちょうど今、兵庫県民会館で開催されている2017年の兵庫工芸展を見てきました。
兵庫県工芸美術作家協会員と一般からの公募展併設の展示会です。
日頃、工芸作家として活動されている方々の大作や渾身の作品が並び大変見ごたえのある作品展でした。
私の作っているものも多少は、工芸品の一部ではあると思うのですが、工芸美術品と言う域にはほど遠いかなと思います。
工芸品の用と美をあわせ持った、しっかりした存在感のある作品をつくれるようになりたいものだと、この展覧会を見て感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

FANKY MONKEY TITI展

パソコンの不具合により、ブログの更新が出来ず、しばらくお休みしておりました。
ご心配をおかけしました。

今日は、個人のお宅での出張ワークショップのご依頼により宝塚市へ。
ちょうどタイミング良く、親しくしていただいている木工家、想造工房の奥田守保さんから、大阪のギャラリーでアコースティックギターデュオの「ゴンチチ」のチチ松村さん主催による企画展に出展しているとの案内をもらっていたので、ギャラリーへ寄ってきました。
大阪市中央区にあるギャラリー「The 14th MOON」で、チチ松村さんの企画による「FANKY MONKEY TITI展 チチ松村翁好み」(6月6日まで)は、チチ松村さんのマイブームの猿をテーマにいろいろなジャンルのアーティストが作成した作品を持ち寄り展示しています。そしてチチ松村さんの猿にまつわるコレクションも。
それぞれの作家の方の解釈で猿を表現していますが、デザイナー出身の木工家、奥田さんの作品は小さいけれど、がなかなかシュールで楽しい作品でした。
運よくチチ松村さんが在廊されていて、ゴンチチの古くからのファンとしては、ほとんど期待ぜずに持って行ったCDにサインをいただくことができて、少しお話もさせていただいて、嬉しい限りでした。


 

 

 

 

 

 

木の家具工房 林工亘 神吉臣人 展

長い付き合いになる親友の木工家 木の家具工房 林工亘の神吉臣人さんが、一昨年に続いて木工作品展を大阪府箕面市のギャラリーで開催するので、会場設営のお手伝いに行ってきました。
神吉さんとは、彼が美術大学卒業後、海外青年協力隊で中南米のエルサルバドルに赴任して帰国後まもなくに知り合いました。
その後、岐阜の高山で木工技術を修得し、家具工房勤務などを経て、現在和歌山県の北山村で義理のお父さんが営んでおられた廃校となった保育所に開かれた木工房を引き継ぐかたちで独立し、木工活動をしています。
彼の作る家具は、実直な性格を反映した、細かいところまで気持ちの行き届いた作品で、そしてどこか柔らか味のある、暖かい作品です。
彼のブログにある製作過程を読むと、経験に裏打ちされた技術と、良い家具づくりへの姿勢を窺い知ることができます。
家具のほかに使いやすいトレイや額、フォトフレーム、カトラリーも展示販売されています。神吉さんは毎日会場に在廊されています。家具のオーダーの受け付けもしていますので、ぜひこの機会に彼の作品に触れていただければと思います。

会場 ミカリ・ギャラリー 大阪府箕面市箕面6-2-18 Cafe サルンポヮク2F (阪急箕面駅から徒歩3分)

期間 2017年4月21日(金)〜25日(火) 11:00〜18:00 (最終日は15:00まで)


 

 

 

 

 

お客様の木の器作品

親しくしていただいているご夫婦が、工房Open日に合わせて、工房へ来られました。
ものづくり大好きのご主人と、染め織りをされている奥様、クラフトフェアで出会って以来、私たちと意気投合して、親しくお付き合いさせていただいています。
今日は、ご主人が作られた手彫りの木の器を持参されました。
おいしいお酒と自らの手料理を楽しむための器として、作られているそうです。
今回見せていただいたのは、小物中心でしたが、自らが楽しく使うと言う思いが、作品にしっかり現れていて、そんな心の赴くままに、フリーハンドに近いかたちで手彫りされた器は、どれも大変味わい深く魅力を感じるものばかりでした。
どう使って、どう楽しむか、と言う思いがしっかり込められている器は、素敵なものだと感じました。
自身の器づくりについても、こうした器づくりをしていかなければと、思いを新たにしました。

3月の工房Openの3日間、遠方から足を運んでいただいた方もあり、お出でいただきました皆様に感謝申し上げます。


 

 

 

 

 

 

第2回 アートプランおの展覧会

2017年2月3日〜2月5日まで、兵庫県小野市の小野市うるおい交流館エクラにて「第2回 アートプランおの展覧会」が開催されます。
小野市でアートに触れる機会を広げていこうと言う趣旨で、ご近所にお住いの彫刻家 井上直さんの呼びかけにより、「アートプランおの」が立ち上げられ、そのイベントとして、今年は小野市在住の4名の作家により展覧会が開催されることになりました。
私もメンバーの一員なのですが、今年は、会場が狭くなったことと、新たに加わられた2名メンバーの展示を優先して、展示は辞退させていただき、お手伝いのみといたしました。
今回の出展の方は、
井上 直さんは、会の代表で彫刻家、最近NHKのEテレの番組「びじゅチューン」で人気上昇の井上 涼さんのお父さんでもあります。
赤秀 利成さんは、プロフォトグラファでポートレートのとっても上手い方。
坂口 千鶴さんは油絵、示現会に所属されている画家さん。
下次  正一さんは彫刻家、多摩美術大学卒業後、ニューヨークで30年創作活動をしておられた方。
4名全員とも、私のごく親しいご近所さん。
素敵なアーティストの方が、すぐご近所におられるのは、とても刺激的で楽しいことです。
お時間ございましたら、ぜひご覧ください。

会 場 小野市うるおい交流館エクラ  兵庫県小野市中島町72番地(無料駐車場 有)
期 間 2017年2月3日(金)〜2月5日(日) 10:00〜18:00(最終日は17:00)
入場無料

2月4日(土)同会場内にて、クラフトワークショップ「空き缶アート作品を創ろう」開催
13:30〜15:30 体験料300円 会場にて受付(定員20名)


 

 

 

 

 

 

 

 

2017年 東京にて

テーブルウェアフェスティバル2017の公募展での大賞受賞の興奮冷めやらぬところ、せっかく東京へ来たので、授賞式の翌日は、ひとりで南青山のギャラリー 寺田美術さんで開催中の佃 眞吾さんの個展を見に行きました。
佃さんの木工は予てより見てみたいと思っていました。
会場では、我谷盆をはじめとしてお盆や重箱など、凛として緊張感のある作品がとても素晴らしく感じました。
私の好きな栗の木の手彫りの表情に温かみのある木器の作品が印象的でした。

そして、ちょうど開催中の東京芸術大学の卒業・修了作品展を会場となっている上野の東京都美術館と東京芸術大学本校へ見に行きました。
この時期、おおよその学生の方は就職先が決まっているか、作家として活動するか決めているのだろうと思いますが、自身の作品を世に問うプレゼンテーションの場として、展示しているいろいろな学部の作品を見て回るのは、なかなか楽しく刺激的です。
卒展と言う販売を目的としていない、若さ溢れる渾身の作品展に、私も奮起を促された気分になりました。