それぞれの工房展2023に行ってきました

今年のゴールデンウィークは、工房Openすることもなく、ほとんどどこにも行かず、工房で仕事の日々を送っていましたが、京都へ「それぞれの工房展2023」を見に行ってきました。
京都府福知山市や綾部市在住の工芸家の有志が、およそ30年前に始めた、各工房を公開展示するイベントです。
イベントが始まって間もなくに、福知山市の春日工房さんにこの活動を教えていただき、工房訪問させていただいていましたが、近年のコロナ禍で休止していたイベントを再開するとの案内状をいただき見てきました。
今回は、綾部市の海老ケ瀬工房(陶磁)、苔柿窯(陶)、古汲窯(陶)、福知山市の春日工房(木工・染)の4軒。
苔柿窯さん以外は、もう古いお付き合いの方ばかりなので、久しぶりにお会いして、とりとめのない話で楽しくすごさせていただきました。
全員、古民家に移り住んで、それぞれにリノベーションしながら、地域に溶け込んで創作活動されておられるのが共通点で、とてもしっかりした作り手のネットワークもあってうらやましい限りです。
福知山市の春日工房さんは、ご主人が木工、奥さんが染をやっておられて、およそ30年前に知り合って以来、私たちのお手本としての春日工房さんは、変わらずとても素敵な工房と実感して帰ってきました。

2023年5月6日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

2023年 兵庫県民芸協会総会に出席

先日、2023年 兵庫県民芸協会の総会に出席してきました。
新型コロナウイルスへの対応のため、3年ぶりに対面での総会が、神戸ポートピアホテルで開催されました。
私の作品が、民芸的かと言われれば、そのような作品と言えるものではないのですが、兵庫県民芸協会は、作り手にかかわらず、民芸の愛好者であれば、年齢を問わず広く受け入れながら活動していることから、私も数年前に参加させていただきました。
もちろん、会員の方は、民芸的作品の創作者から、民芸の研究者、民芸作品の販売者の方など、コアに民芸とかかわっておられる方もおられ、こうした方との出会いは、とても刺激になります。
歴史ある活動の中で「兵庫県民芸」と言う機関紙も発行され、非常に組織的にしっかり運営されている組織であることも感じます。
私の作品はとても民芸とは言えませんが、民芸の揺るぎない精神性のようなものを、少しでも意識しながら作品作りに生かしていければと思います。

2023年2月8日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

映画「コットンダイアリー」上映会

私の工房に時々、立ち寄ってくれていた女子大生の尾松琴音さんが、卒業制作で作った映画が話題となり、同じ小野市内で家具工房を営まれている、オカモトカグさんのショールームで上映会がされることになり、昨日見てきました。
「コットンダイアリー」と言うタイトルの映画は、大学の卒業制作で作られた作品ですが、高い評価を受け、神戸の元町映画館で上映されるなど、NHKのテレビなどでも取り上げられました。
工房に来られた時に、いま苦労して映画を作っていていると言う話は聞いていましたが、実際に見させていただくと、ごく身の回りの日常を題材に構成されていますが、作者が感じたさまざまな思いをしっかり映像に表現した、とても好感の持てる映画でした。
この度の上映会の会場となったオカモトカグさんは、一級家具技能士の高い技術で、洗練されたデザインを取り入れたオリジナル家具、オーダー家具を作られています。
洗練された家具の並ぶショールームも、とても素敵な空間でした。
私の住む小野市にも素敵なクリエイターが増えてきたことを、とても嬉しく思います。

2022年11月14日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

書道家 近藤朱鳳さんが出版された本

昨年秋、作品の展示会をご一緒させていただいた、世界的に活躍されておられる、書道家の近藤朱鳳さんが、この度本を出版されました。
幻冬舎メディアコンサルティングより出版された「今を生きることば」と題された本で、論語、禅語などから選りすぐられた45の言葉を、美しい書で書かれ、近藤朱鳳さんのやさしい言葉で、とてもわかりやすく解説されています。
論語や禅語は、なんとなく難しいイメージがありますが、言葉の意味が、簡潔な文章で、とても分かりやすく書かれていますので、とてもすんなりと言葉の意味が入ってきます。
文庫本サイズなので、カバンに入れて、気の向いたときにさっと読めますので、第一章にある「名言は処世のサプリメント」にあるように、生きるやさしい道しるべとなる本だと思います。
書店にない場合は、アマゾンで購入できますので、ぜひ多くの方にご一読いただければと思います。

2022年9月23日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

梅雨にアートな思い出

工房のある近畿地方は、早々に梅雨が明けましたが、その後も戻り梅雨のような鬱陶しい日々が続いています。
そんな梅雨の時期に思い出されるのが、美術家 堀尾貞治さんらと私の工房で、アートパフォーマンスを楽しんだこと。
廃材で工房を建てて間もないころ、かつての前衛美術家団体、具体美術協会に所属しておられた美術家の堀尾貞治さんとそのお仲間の方に工房にお出でいただきました。当時、堀尾さんは、ヨーロッパ、アメリカ等で「具体・GUTAI」の人気が高まっていることもあって、世界中を回っておられましたが、縁あって私の工房で、アートパフォーマンスを楽しむことになりました。
当日は「雨」をテーマにそれぞれのアーティストの方により、さまざまなアート作品やインスタレーション、パフォーマンスが繰り出されました。
堀尾貞治さんは、私の工房のファサード、格子状のガラス窓に、一見無造作に紙きれを張り付けていき、工房の構造体と紙で連続する「雨」の文字を即興で表現されました。工房の構造を見事にとらえて、巨大な雨の文字を浮かび上がらせるパフォーマンスには、さすが!と脱帽でした。
私の工房の建物を見て即興で思いついたと言われていました。
堀尾さんは、気さくな素晴らしい美術家の方でしたが、2018年に亡くなられたことを本当に残念に思います。

2022年7月20日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

松田一戯 木彫50年の歩み 作品集

先日出版された本、木彫家 松田一戯さんの作品集「辺境の地から 松田一戯 木彫50年の歩み」を購入しました。
松田一戯さんは、地元兵庫県の但馬地域で活動されておられる木彫家の方です。
私も松田さんの作られた作品はとても好きで、招き猫の作品を購入してもっているのですが、但馬木彫と呼ばれる、民芸調の木彫で全国的にご存じの方も多いかもしれません。
松田さんの作品は、民芸調の作品だけではなく、本来、ご本人が目指しておられた、現代美術系の彫刻にこそ素晴らしい作品が沢山あります。
こうした作品を見る機会がなかなかなく、今回、作品集が出版されたことで、ぜひ氏の現在の作品の集大成を拝見したいという思いで、購入しました。
氏の作品は、造形的にも表現的にも大変魅力ある作品ばかりで、木でもの作りをしている人間としては、木の持つ可能性のようなものを非常に感じるとともに、自分の作っている木の作品の深みのなさをひしひしと感じる思いです。
そして、木の魅力を強く感じさせてくれます。

2022年7月14日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

彩りガラスの世界 展

JR加古川駅構内にある、加古川市民ギャラリーで開催されている、サンドブラストとクリスタルペイントによる「彩りガラスの世界」展を見てきました。
以前、光ファイバーアートの展示会でご一緒させていただいた、Lee Wainwrightさんによる特殊なクリスタルペイントによって描かれた、ガラスのアート作品と、私の中学校時代の同級生で、サンドブラスト作家の藤本悦子さん、そして藤本さんに師事されている藤原むつみさんによるガラス作品の作品展です。
Lee Wainwrightさんによるガラスのアート作品は、クリスタルペイントによって描かれた塗料が、ガラス上で結晶化して、独特の美しいテクスチャーが作品に彩を添えています。
藤本悦子さんのサンドブラストのガラス作品は、熟練の技により表現された、非常に気品のある作品で、どれも見ごたえのある美しい作品ばかりです。
JR加古川駅構内にある、加古川市民ギャラリーで6月18日まで(10:00~17:00、最終日は16:00まで)開催されていますので、ぜひご覧いただければと思います。

2022年6月16日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

三人展 原・風・景 を見てきました

岡山県勝山市にある勝山文化往来館ひしお で開催されている、三人展 原・風・景を見てきました。
ガラス工芸家の磯谷晴弘さん、漆芸家の西川雅典さん、テキスタイル作家の岡本昌子さんの三人展です。
3名の作家の方は、私がかつて法人の解散まで所属していた、日本クラフトデザイン協会の会員として、活動の中核を担っておられた方々で、この度、漆芸家の西川さんから展示会の案内をいただき、岡山県勝山市の会場へ伺いました。
城下町の名残を残す町並みにある勝山文化往来館ひしおは、趣のある美しい建物で、展示物もしっとりと溶け込んで、とても落ち着いた素晴らしい展示となっていました。
3名の方の作品は、それぞれ心のこもった、素晴らしい作品で、作品の力を感じるものばかりでした。
今日は、3名の方によるオープニングトークイベントもあり、それそれの作品についての技法や作品に込められたメッセージを語っていただき、さらに深く作品を感じることができました。
私は、日頃は販売ための生活雑貨のようなものを作っていますが、時にはこのような熱のこもった作品を作れる力量を持ちたいものだと思いました。

2022年2月23日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

月蛙展を見てきました

先日、月蛙こと画家の石野善浩さんの個展を姫路市のギャラリールネッサンス・スクエアーへ見てきました。
画家の石野さんとは同じ年齢と言うこともあって、親しくさせてもらっています。
この度の「月蛙展 複数の私をかき混ぜる1992~2021」と言うタイトルの個展には、これまでの画業の集大成のような雰囲気もあって、深い表現力のある作品が並び、とても見ごたえのある個展でした。
東京藝術大学の大学院を修了して、画家となり、沢木耕太郎のようなスタイルで、アジアからヨーロッパを旅するなど、お互い同じ年齢で、同じだけ時間を過ごしてきたとは言え、磨いてきた感性や能力、表現力の豊かさの差を大いに感じました。
何かを想像して、第三者に伝えることを仕事にしていることに関しては、お互い似ているのですが、私などは、もっともっと深める努力をしていかなければならないと感じるところです。
私は、同ギャラリーで12月に開催されるチャリティー展用の作品を納品してきました。
その詳細は、後日お知らせします。
現在開催中の月蛙展、ぜひご覧いただければと思います。

ギャラリールネッサンス・スクエアー
兵庫県姫路市三左衛門西の町205-2 株式会社パナホーム兵庫1F
2021年11月6日~11月21日(水曜休み)10:00~18:00

2021年11月12日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

詩 絵と書の世界 展を見てきました

兵庫県三木市にある森の風美術館で開催されている「詩 絵と書の世界」展を見てきました。
美術家の柏原清人さんと書の加藤美鈴さんのお二人による作品展です。
美術家の柏原清人さんとは、以前に所属していたアートグループでの展示会で、一緒に展示会をさせていただいたことがあります。
柏原さんの作品は、自然をモチーフにされた絵画作品や立体作品等が多く、やさしく、そして深く訴えかけてくる作品にとても好感が持てます。
私も、自然界の営みを意識した作品作りに興味を持っていることもあり、お互いに相通じるものを感じます。
今回は、書家の方の、やわらかい落ち着いた書との雰囲気がとても合っていて、とても癒される雰囲気のある展示会になっていました。
機会がございましたら、ぜひご覧いただければと思います。

会場 森の風美術館  兵庫県三木市福井字三木山2465-1 三木山森林公園内
期間 2021年8月9日(月)~8月17日(火) 9:00~17:00 最終日は15:00まで

2021年8月13日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ