賑々しく正月迎え展

2013年11月23日(土)〜12月29日(日)の間、神戸市東灘区の「ギャラリー住吉倶楽部」で「賑々しく正月迎え展」が開催され、出展いたします。
工房えらむからは、お正月用品として、木を刳り抜いて作った重箱、盛鉢・皿、菓子鉢、片口、酒器などを出展いたします。
賑々しく正月迎え展では、陶磁器、木彫、ガラス、ぬりものの器、張子などの作家さんとともにお正月を彩る作品が販売されます。
どうぞお近くへお出かけの際はお立ち寄りください。

会         場    ギャラリー住吉倶楽部
本           店    神戸市東灘区住吉本町1-5-1-103
Shop 住吉店    神戸市東灘区住吉本町1-4-7

11時〜19時 水曜定休

img062img065

 

 

 

土川昇一さんの「めんぱ」

木の器作りに興味を持ち始めたころ、木曽漆器の産地を旅したことがありました。もうかなり以前のことです。
長野県の旧中仙道の宿場町、平沢から奈良井にかけては、木曽漆器の産地であると同時に、宿場町の風情の残る大変魅力的なところで、行ってみたいところでした。
2月上旬ごろの平日だったと思います。奈良井宿も観光客がほとんどおらず、寒々として本当にひっそりとしていました。
通りにあった、桧を曲げて作られた、漆器の並ぶ小さな間口の店に思わず引き込まれ、入っていきました。
そこは、木曽桧を曲げて器を作る曲物の職人さん、土川昇一さんのお店でした。
土川さんは、寒いこの時期は作ってないんだ。と言われ仕事を見ることはできませんでしたが、店の奥の作業場に通され、奥さんに入れていただいたお茶を飲みながら、仕事のことなどいろいろな話を聞かせていただきました。今日の宿は特に決めていないと言うと、親戚の方がされていると言う、数軒となりの民宿を紹介してもらい、宿泊しました。もちろん宿の泊り客は私ひとりですが、歓待していただきました。
そしてその時、とても気に入って買ったのが、中蓋付の「めんぱ」。
サラリーマン時代は、これを弁当箱として長く使っていました。物珍しげなまなざしも多かったですが、私はひとり悦に入って、とても気に入っていました。
素朴ですが、精巧な造りと、堅牢な仕上がりは、本当にすばらしいものだと思います。

DSC06133

 

 

栃の角鉢を彫る

日頃は栗の木で器を彫っていることが多いが、栃の木も好きな木のひとつ。
今回は、栃の木で角鉢を彫った。
できるだけフリーハンドで、気分に任せて彫っていく。
栃の木は一見おとなしい木の印象があるが、内に秘めた個性の強い木だと思う。
その実、拭き漆を施すと、その個性が現れる。特別なことはなにもしない、ただ漆が木にまかせて染み込んでいくだけ。
その表情には、地味なものから派手なものまでさまざま。どんな表情と出会えるのか、そこが楽しみで栃の木を彫っているような気がする。

DSC06120

 

 

青木有利子さん大杉康伸さん「陶ふたり展」

先月のアートクラフトフェスティバルinたんば2013で出会った陶芸家 大杉康伸さんが、兵庫県篠山市で「陶ふたり展」をされると教えていただいたので、見に行ってきました。
大杉さんは先日、私たちの工房に来られて、お互いの製作活動についていろいろ話をさせていただき、とても参考になりました。
「陶ふたり展」は、篠山市の備前焼陶芸家の青木有利子さんのご自宅での合同展です。
会場の青木さんのご自宅と窯場は、篠山市郊外の京都府にほど近い、山間のなんともしっとりとした、雰囲気のよいところでした。
大杉さんは、備前と伊賀で修業してこられた方で、実用性を重視した、落ち着いた雰囲気が私の好みの作風です。
最近では、糸井重里さんのホームページ「ほぼ日刊イトイ新聞」のサイトでも紹介され、多くの方の人気を得ています。
展示場で見せていただいた、お茶碗や湯飲みの作品は、使いやすく、表情もおだやかで、とても親しみのもてる作品でした。

img061

 

 

三木金物まつり2013に行ってきました

11月2日、3日と開催される「三木金物まつり2013」の初日に行ってきました。
例年どおり非常に多くの来場者が会場を埋め尽くしていました。
お目当ての木工道具類を販売するメーカーさん、鍛冶屋さんの屋内ブースが、今年は2会場に別れたことから、屋内会場は比較的ゆったりしていて、混雑が少なくなっているように感じました。
例年は、三木勤労者体育センターにすべてのメーカーブースが入っていたのですが、今年は、鋸、鑿、鉋、鏝のブースは少し離れた三木市体育館に分けて設けられています。
親しくさせていただいている鑿の鍛冶屋さんのブースを伺ったところ、ご主人は今、屋外の「金物古式鍛錬」の公開製作の方に行かれているとのことで、直接、道具のお話をすることはできませんでしたが、「金物古式鍛錬」の会場で職人の顔を拝見させていただきました。

DSC06075DSC06080

 

 

柿の収穫

工房の敷地に植えた柿の収穫をしました。
背はまだ3メートルほどで高くないのですが、昨年は豊作で、枝が折れそうになるほどの沢山の実をつけて、優に100個以上は収穫しました。
今年は、全部で10個程度、なんとこの極端な収穫量。
柿などは、「なり年」「裏年」があるようで、今年はどうも「裏年」のようです。普段手入れをしない柿の木は、「なり年」に沢山実をつけると、木が弱り、翌年はあまり実をつけないようです。
今年の実の数はわずかですが、昨年より少し大粒になった実をありがたくいただきたいと思います。
そして施肥をして、来年の豊作を期待したいと思います。

DSC06020DSC06031

 

 

11月2日 3日は三木金物まつり

11月2日(土)3日(日)は、工房の隣町の三木市で「三木金物まつり2013」が開催されます。
会場では、木工に必要な道具類が調達できるので、毎年訪れています。
日本の金物の一大産地のひとつである、三木市のほとんどの鍛冶屋さんや製造メーカーが来られ販売ブースを設けられるので、道具選びには非常に便利な機会です。
ただ近年、三木金物まつりの人気の高まりもあって、全国から非常に沢山の来場者があり、会場周辺は非常に混雑しています。
特に会場へ直接車で行こうとすると、会場隣接の駐車場はすぐ満車状態になり、遠方へ誘導され、かなり歩くことになるのでお勧めできません。
私の経験からすると、会場周辺に無料巡回バスに乗れる駐車場がいくつか設けられるので、午前中の早い時間帯に周辺駐車場に駐車して、巡回バスに乗るのが、意外と早く会場に着けます。それも遅くなると、満車状態となり、駐車場探しに時間がかかることになります。
遅くなった方に穴場の駐車場なのが、国道175号線沿いにある「道の駅みき」。ここは終日満車になることが少ないので、ここから出る巡回バスに乗るのが、確実な手段。ただ会場までのバスの乗車時間が少し長くなります。
当日の駐車場情報は、地元三木市のローカルFM局「FMみっきい」がリアルタイムで駐車場の情報を流しているので、これを参考にされるのがおすすめです。

img059

 

 

堀尾貞治さんらと工房でアート

工房が出来て間もないころ、先にブログで紹介させていただいた、「破方館」を利用されている、アーティストの方たちのアートパフォーマンスを、私たちの工房でしていただいたことがありました。
アーティストのおひとり、堀尾貞治さんは、かつての前衛美術家団体、具体美術協会の方で、最近は、ヨーロッパ、アメリカ等で「具体・GUTAI」の人気が高まっていることもあって、世界中を回っておられるようです。私も以前から、堀尾さんの絵付けされた陶器をギャラリーで買って、日々食事に使っている、ささやかなファンなのですが、工房でのパフォーマンスの機会をつくっていただき、得難い貴重な時間を過ごさせていただきました。
当日は「雨」をテーマにそれぞれのアーティストの方が、作品やパフォーマンスを披露していく趣向で、大小さまざまな作品やパフォーマンスが繰り出されました。堀尾貞治さんは、私たちの工房のガラスに一見無造作に紙を張り付けていき、工房の構造体と紙で連続する「雨」の文字を即興で表現されました。工房の構造を見事にとらえて、巨大な雨の文字を浮かび上がらせるパフォーマンスには、さすが!と脱帽でした。

IMG_1827IMG_1842

 

IMG_1853IMG_1860

 

 

アートなアトリエ「破方館」

工房のご近所さんで、工房から車で5分のところに芸術家集団の方が建てられたアトリエ「破方館(はほうかん)」があります。
建物すべてがアート作品と言う感じの場所。私の大好きな場所で、作品作りに行き詰ったり、気分転換に時々訪問しています。
平日は留守のことが多いですが、日曜日にはアーティストの中島 勉さんが創作活動されています。
ともかく建物も建築物ではなくて、巨大なキャンバスと言う感じで、いろいろなアーティストの方が手を入れられて、訪問する度にその表情を変えています。
展示されている、廃材や金属などいろいろな素材で表現された、立体や平面作品のどれもアトリエと一体化していて、私の好みの作品ばかり。時として繰り広げられる、アートパフォーマンスもまた楽し。
私の創作活動のパワースポット「破方館」での興味は尽きません。

DSC05970DSC05963

 

DSC05945DSC05948

 

 

綿の収穫

畑の綿が収穫の時期を迎えました。
まだこれからコットンボールがはじけるものもたくさんありますが、はじけたコットンボールから次々と綿が吹き出し、収穫の時期を迎えました。
秋空の下で、綿を摘むのは、すがすがしい気持ちになります。

畑には4種類の綿を栽培していますが、それぞれ色合いも風合いも異なります。
摘みたての綿は、何も手を加えていませんが、その手触りはとても気持ちのよいものです。

DSC05990DSC06007
収穫した4種類の綿