とある古民具を取り扱う店で見つけた椀木地のアラガタ。
アラガタは、木地屋と呼ばれる人たちが、昔お椀を轆轤で挽くため、山の中で伐採した木を斧やチョウナなどで荒木取したお椀のもとになる木。
写真のアラガタは、もちろん完成品ではなく、いつの時代のものかわかりませんが、人力の轆轤にかけられて丸いお椀に整形されたものと思います。
ダイナミックな木のはつり具合と素朴なフォルムに魅かれて、刳りものの器を作っているものとしては、衝動買いしてしまいました。
木の器を作っていると、このアラガタのような力強さや自然なフォルムを表現できないかとよく思います。