栗の重箱を彫る

予定していたクラフトフェアも終了し、これからは、お正月用品の企画展に向けて、本格製作に入ります。
お正月用品以外にも10月中に作らなければいけないもの、11月の展示会に向けて作りたいものもあるのですが、10月は、親しくしている作家さんの見たい展示会もいろいろあり、悩ましく、そして忙しい一か月になりそうです。
栗材の6寸三段重箱を彫っています。刳り物の重箱なので、一段ずつ彫って製作します。
鑿跡を残した、ざっくりとした重箱ですが、どの段もある程度治まりよくして、一段でも二段でも使えるように、作るようにしたいと思っています。ただ三段重ともなると、私には、なかなか時間がかかって大変な作業です。
重箱を彫ると、1年が終わりに近づいたことを、しみじみと感じますが、あとやり残していることを、年内にどれだけできるだろうかと、少々焦りを感じます。

刳りもの 栗 重箱

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年10月9日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

アート・クラフトフェスティバルinたんば終了しました

2014年度のアート・クラフトフェスティバルinたんばが終了しました。
初日の10月4日は、穏やかな天候で、開始時間の10時には、たくさんのお客様が来場され、大変な賑わいでのスタートとなりました。
2日目は、台風の接近が予想され、終日雨の中での開催を覚悟していましたが、分厚い雲におおわれていたものの、開催中は、傘の出番も、強風にあおられることもなく、穏やかに過ごすことができました。悪天候が予想されていましたので、お客様が少なくなったのはやむを得ないことでしょう。
全体として、少ないですが、販売目的より、自らのアートや、作品の発表の場として、展示している方があったことは、昨今は、販売目的が中心となってきているフェアの中で、たんばクラフトフェアが、新しいアーティストが、作品を世に問う場としての機会を提供してくれていることを、とても嬉しく感じました。
今回も、沢山のお客様に作品を見ていただき、いろいろな感想をいただけたことは、とてもありがたく感じます。そして、沢山の作家の方といろいろ情報交換させていただいたり、活動についてのアドバイスをいただいたり、また、新しい作家の方と知り合うことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。
来場いただいたお客様、1年に渡り準備いただいたスタッフの方、運営スタッフ・ボランティアの方、そしていろいろアドバイスいただいた作家の皆さまに感謝申し上げます。

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2014年10月6日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

アートクラフトフェスティバルinたんばの会場設営

明日、10月4日(土)から5日(日)まで、兵庫県立丹波年輪の里にて、アート・クラフトフェスティバルinたんば2014が開催されます。
今日は、開催日前日の搬入と会場設営のお手伝いに行ってきました。
アート・クラフトフェスティバルinたんばに、長く出展の機会をいただいていると、スタッフの方のご苦労もよく判るようになってきました。どうもお世話になっているだけではいけないと思うようになり、数年前に、設営・撤収や運営のボランティアを募集しますと言う、呼びかけがあって、ボランティアに応募して以来、スタッフのお手伝いをしています。
今日は、朝から会場設営準備。天候が心配されましたが、わずかに小雨が降った程度で、看板の取付やテントの設営など日が沈むころに何とか完了して明日の本番を待つことになりました。
前日搬入の朝から、全国から来られた作家の方の車が搬入口にたくさん並ばれていて、熱気を感じます。
そして、たんばクラフトフェアは、出展場所でそのままキャンプできるので、多くの方がフェア会場で、期間中ゆっくりキャンプして過ごされています。これが、たんばクラフトフェアのひとつの良さと言えるかもしれません。
木の器の私の出展場所は、「木の館」の前辺りです。
2日間、沢山の方にお会いできることを楽しみにしたいと思います。

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2014年10月3日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

アート・クラフトフェスティバルinたんば2014に出展します

2014年10月4日〜5日に開催される、アート・クラフトフェスティバルinたんば2014に、木の器作品で出展いたします。
フェスティバル会場は、工房から車で1時間。
私たちにとって、もっとも身近で、そして、作家活動をして行く上で、たくさんのものを得たフェスティバルです。
初めて、アート・クラフトフェスティバルinたんばを知ったのは、1993年。
会場となっている、兵庫県立丹波年輪の里が主催する、「全国ウッドクラフト公募展」に入賞し、表彰式に行った時。会場の丹波年輪の里は、沢山の車と芝生広場に張られたテントが、熱気を帯びていました。それが初めて見るクラフトフェアだったのです。表彰式当日にそんなイベントが開催されていることは知らず出かけて行って、ましてクラフトフェアなるものの存在すら知りませんでした。
今でこそ、クラフトフェアは、全国のいたる所で、一年中開催されていますが、20年前の当時は、まだクラフトフェアなるものはごく僅かで、インターネットもほとんどなかったころですから、情報もなく、初めて目にする、全国からクラフト作家が集まる野外イベントが衝撃的で、また雰囲気が、たまらなく楽しそうでした。
いつか木工関係で生活してみたいと思っていましたので、このクラフトフェアなるものに自分も、ぜひ出てみたいという衝動にかられました。
現在の出展申し込みは、書類審査による選考となっていますが、当時は、既存出展者の推薦が条件となっていました。しかし当時の私には、出展者の知り合いなどまったくいませんでしたので、丹波年輪の里で、当時フェアを主催されている作家の方などが、参加される行事などがあると、参加させてもらったりしながら、自分の名前と作品を覚えてもらい、なんとか推薦をいただけるようになり、初出展となりました。
あれからクラフトフェアの運営者の方も運営も変わり、雰囲気も少しずつ変わってきましたが、フェアから得ることは沢山あります。
今年も出展の機会をいただけたことを大切にして、出展させていただきたいと思います。

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第8回 浜名湖アート・クラフトフェア終了しました

9月20日、21日の両日、静岡県の浜名湖アート・クラフトフェアに出展いたしました。
天候が心配されましたが、初日は、曇天で非常に快適。2日目は、ほぼ終日晴天と天候に恵まれました。
両日とも開始時間前から非常に沢山のお客様が来場され、大勢の方に作品に触れていただくことができました。いろいろなご感想やご意見をいただき、非常に有意義な2日間となりました。
また、静岡県は、地域がら木工関係の仕事をされておられる方が多いせいか、しばしば木工道具や技法の話題で盛り上がり、いろいろ情報交換させていただきました。
地元、兵庫県以外でのクラフトフェアへの参加は、ほとんど初めてで、初めての会場では、搬入の仕方や配車の仕方等が判りにくいのですが、スタッフの方や、親しくしていただいている作家の方に、お世話になりながら、なんとか無事出展することができました。
来場いただいたお客様、スタッフの皆さま、アドバイスいただいた作家の皆さまに、感謝申し上げます。

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綿の収穫

拙いブログですが、日々の出来事などを週2回程度、お届けできればと言う思いで、投稿していましたが、ホームページのシステムの不具合により、投稿が出来なくなっていました。
なんとか修復することができました。ご心配をおかけしました。

工房の畑の和綿の収穫が始まりました。
今年は、夏の雨が多かったせいか、例年より背丈も伸び、しっかり成長しています。そして気温が低かったこともあるのでしょうか、例年よりも早く、コットンボールができ、綿がはじけています。とは言っても、まだ数はわずかで、巾着状の花の蕾も沢山ついています。収穫のピークは、10月ごろになりそうです。
和綿の綿は、下向きに吹き出します。乾いてふわりと膨らんだ綿が、下向きに垂れ下がりますが、洋綿の栽培もしていますが、洋綿は、どちらかと言うと上向きに綿がはじけます。なので洋綿は、雨が降ると、はじけた綿が、水を吸って固まってしまうような時があります。
洋綿は、比較的雨の少ない地域で栽培されていたようなので、上向きにはじけても、影響が少なかったのでしょう。
雨の多い日本の気候には、和綿が栽培に適していたのでしょうか。

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2014年9月14日 | カテゴリー : 綿の栽培 | 投稿者 : えらむ

栗の木の角皿を彫る

厚さ3センチの栗の木で、26センチ角の正方形の角皿を彫っています。
直線と平面で構成された器ということで、この場合、出来上がりとしては、きれいな直線で表現された、きりっとした雰囲気の器になると思うのですが、私は、器の内側は、ほとんど丸鑿でざっくり彫っているので、微妙に歪んだ直線で、まったりとした角皿になっています。
指物的なシャープな作品は、あまりうまくないので、自分なりの器表現のテクスチャーとして、丸鑿を多用していると言えるのかもしれません。
仕上げは、拭き漆塗りにする予定です。少し大きめの角皿で底を広くしたので、ちょっとしたお盆やトレーとしても使っていただけたらと思います。

木の器 栗の木の角皿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年9月5日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

第8回 浜名湖アート・クラフトフェア

2014年9月20日〜21日に、静岡県浜松市で開催される、第8回浜名湖アート・クラフトフェア―に、木の器作品で出展いたします。
これまで、クラフトフェアは、ほとんど地元の兵庫県内のクラフトフェアに参加しています。県外のフェアは、以前に少しだけ出展したことがあるだけで、県外のクラフトフェアには、ほとんど出展したことが無いに等しい状況ですが、 今回、静岡県の浜名湖アート・クラフトフェアに参加させていただける機会を得ましたので、出展いたします。
これまでの展示や販売のエリアは、ほとんど関西圏中心だったので、初めてのエリアでの展示、販売となります。
全国から、300名を超えるクラフト作家の方が集まる、大きな規模のクラフトフェアで、いろいろなイベントも催されるようです。

出展ブースは、H-15    東西の中央通路沿いの運営本部に近いところです。
沢山の方に観ていただき、新たな出会いを楽しみにしたいと思います。

日時 2014年9月20日(土)〜21日(日) 10:00〜16:00

会場 浜名湖ガーデンパーク
静岡県浜松市西区村櫛町5475-1

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井上涼さんの びじゅチューン

先日のブログで紹介させていただいた、兵庫県小野市のご近所の彫刻家 井上直さんの息子さん、井上涼さんがとても素敵なアーティストとして活躍されているので、ご紹介します。
井上直さんから昨年秋に、最近息子が、NHKのEテレの番組に出るようになった。とお聞きしていたので、見せていただいたら、これがものすごく面白くて、すっかりはまってしまいました。
NHKのEテレの「びじゅチューン」という短い番組ですが、有名な絵画や建築物、工芸品などをテーマに、井上涼さん自身が、アニメーションを作成し、自ら作詞作曲した歌を自身で歌いながら演出されたアニメーション番組。その面白さと非凡さに驚かされます。
内容は、子供から大人までが楽しめるもので、井上涼さん作詞作曲の歌で展開されるストーリーは、涼さん独自の解釈でとらえたテーマの表現が、他に類をみない面白さ、ほのぼのしていて、そしてちょっと深いメッセージが込められていてシュール。見終わった後も、流れるメロディーがつい、口をついて出てしまうという番組。
井上涼さんは、現在アーティストとして、美術館などで個展やインスタレーションをされたり、AKB48のメンバーのプロモーションビデオを作成したりと、クロスジャンルに活躍されています。
機会がありましたら、ぜひHNKのEテレの「びじゅチューン」をご覧ください。(毎週 日曜日17:55〜18:00)
番組ホームページからも見ることができます。→Click    作品の「委員長はヴィーナス」は私のお気に入り!

現在、神奈川県の横須賀美術館の「子どもと美術を楽しみたい キラキラ ざわざわ ハラハラ 展」に参加されています。

井上涼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加東市 ステラパーク

工房から車で20分ほどのところの、兵庫県加東市社町に、ステラパークと言う公園があります。
円形の芝生の公園には、12星座をモチーフにした石彫刻作品が、12基設置されています。
これらの石彫作品は、1993年に兵庫県 旧加東郡社町が、「やしろ星の彫刻国際シンポジウム」を開催し、公開製作により設置されたものです。
海外からの作家を含め、12名の彫刻家の方が、加東郡社町に滞在し、それぞれ12の星座をモチーフに石彫作品を製作するもので、製作現場は公開され、自由に見学することができました。
まだ私たちが、小野市に移り住んで間もないころ、新聞で、この彫刻国際シンポジウムのことを知り、記事を読んでいると、製作されている彫刻家のおひとりは、私たちのすぐご近所にお住まいの方のようなので、すぐに現場を訪問しました。
そのとき初めてお会いしたのが、彫刻家の井上 直さんでした。井上直さんは、てんびん座をモチーフに花崗岩で彫刻作品を製作しておられました。訪問をとても喜んでくださり、以来親しくお付き合いをさせていただくことになりました。ご近所なので、お会いする度に、いろいろアートな話を聞かせていただいてり、個展会場を訪問したり、また、私たちの展示会に足を運んでいただいたりと、アートなご近所さんに出会えたことを、とても嬉しく思っています。
ステラパークは、見晴らしのよいシンプルな公園です。設置されている石彫は、ベンチとして座ることもできるものもあり、彫刻を身近に感じることができます。夏場は、木陰が少ないので、ちょっと暑いですが、とてもいいところです。

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