8月も後半となりましたが、全国的に猛暑日が続いています。
私の工房は、市街地にあり、工房の南側にあるコナラの大木が工房全体を覆い、日陰を作ってくれているので、比較的涼しく過ごせるのですが、さすがに最近は、工房内も32度ほどになり、厳しい暑さに仕事もはかどらず、少々ダウン気味です。
そこで登場させた暑さ対策が、地元兵庫県の鍛冶屋さんが作る明珍(みょうちん)火箸の風鈴。
風鈴にはいろいろなものがありますが、明珍火箸の風鈴の音は、群を抜いていて、涼しさもさることながら、その音色は芸術的とも思える音色です。
明珍火箸の風鈴を作られている、明珍家は平安時代より続く甲冑師の家系で、12世紀半ばに近衛天皇よりその技を賞賛され「明珍」の姓を賜られ、江戸時代には姫路藩のお抱え甲冑師として姫路へ移り住んで、鍛冶を営まれている、大変由緒ある鍛冶職人さんです。
ミュージシャンのスティービー・ワンダー氏も「近くで響いているのに遠くで響いているように聞こえる東洋の神秘の音色」と絶賛しています。
全国各地で40度と言う気温が報告されてくると、さすがに五感で涼しさを感じれるような、風情のある夏はもうなくなってしまったような気がします。