2023年の栗の収穫が始まりました。
工房の敷地内には、4種類の栗の木があって、工房に自生している野生の「しば栗」、収穫用に植えた早生品種の「丹沢」、甘みの強い「銀寄」、地元品種の「大丹波」。
今年はちょっと遅めの早生品種の「丹沢」から栗の実が落ち始め、最近は、{銀寄」「大丹波」の収穫も始まりました。
猛暑続きのせいか、今年は少々例年とは異なる、収穫のタイミングとなりました。
さっそく栗ご飯や渋皮煮をいただき、仕事場で栗の木をひたすら彫る、栗三昧の日々を送っています。
栗の木を彫った輪花盆にイガ栗を入れてみました。
カテゴリーアーカイブ: 工房の四季
2023年暑中お見舞い申し上げます
2023年
暑中お見舞い申し上げます。
地球温暖化のせいか、年々暑さが増しているような気がします。
夏は、好きな季節でしたが、こう暑くなると夏の風情を感じている余裕もなく、ただただ辛抱強く行き過ぎていくのを待つ季節になってしまったような気がします。
工房での1階仕事場には、エアコンが無く、開け放った窓と扉のオープンな空間は、真夏の野外そのもの。
それでも、工房の南側に自生するコナラの大木の日陰のおかげで、なんとか仕事が出来ている。
自然と共存する夏の日々。
工房近くの夏の風景。
道路傍にたたずむ一本のアベマキの木がお気に入り。
暑いけど、夏が好きになる風景。
ブルーベリーの収穫
リム皿は、洋食器のイメージが強いのですが、漆塗りで仕上げることで、和食器風にしてみました。
オニグルミの実
工房の敷地に植えたオニグルミの実が大きくなりました。
このオニグルミは、親しい木工家のK君が、岐阜の高山で木工修行していた頃に、鉢植えで育てていたものが大きくなって、私の工房に移植されたもの。
今は、高さは6メートルほどに成長して、毎年たくさん実を実を付けるようになりました。
初めて付けたオニグルミの実は、和歌山県で独立した木工家のK君のもとへ送りました。その実もK君の工房の敷地で大きな木に成長しているそうな。
こんなささやかな循環がとても楽しい。
最近、器やトレイの製作のための素材としてオニグルミの木をよく使っています。
工房の敷地のオニグルミの木を材料として生かすまでには至りませんが、素材として使用する木の成長過程を、日々見届けながら製作することは、木を単なる素材として扱うだけでなく、命ある素材を大切に生かすことへの思いを感じます。
夏めくクラフト展終了のご報告
グミと片口
工房の敷地に自生しているグミの実もほぼ終わりとなり、熟するほどに野鳥に食べられていきます。
わずかに残ったグミの実を、栃の木を彫って拭き漆塗りで仕上げた、浅い片口に入れてみました。
片口は、気ままにフリーハンドで描いたラインに沿って彫り上げたものです。
堅苦しくなく、自由な雰囲気が気に入っています。
浅い片口なので、ちょっとした小鉢として使っても楽しいと思います。
グミの実と舟形盛器
木の角鉢とイチゴ
工房の隣の畑に植えたイチゴが、良い出来とはいえないもいのの、まあまあ収穫出来て、今年は沢山いただきました。
市販のイチゴは、とても甘くて、ほとんど酸味がないものが多いのですが、我が家のイチゴは、酸味があって、ほどよい甘さで、とても好みの味です。
ほとんど小さなものばかりですが、稀にできる、ちょっと大きくてかたちのいいものを、自家製の木の鉢に入れてみました。
2023年工房のミツバツツジの満開
年々、開花の時期が早まっているような気がします。
昨年は、桜とミツバツツジの満開が同時だったような気がします。
最近は、作品製作の投稿が少なくなって、季節の花の投稿ばかりになっているようですが、季節ごとに工房の木々の表情が変わりますが、こんなささやかな出来事が何とも嬉しく感じます。
作品製作は、ほとんど休まずやっているのですが、年々仕事のスピードが落ち、納品までお待たせする時間が長くなり申し訳なく思う日々です。
アセビの花
工房の建物のすぐそばに自生している、アセビの木の花が満開になりました。
まだ、肌寒い早春の時期に、いち早く可憐な花をたくさん咲せるアセビの花は、なんとも華やかです。
可憐な花とは裏腹に、アセビは馬酔木と書き、「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくようになる「木」という所から付いた名前であるとされているそうです。
有毒成分を含む木ですが、白いスズランのような花をたくさん付けて、花の少ない季節に、目を楽しませてくれます。
3月に入って、工房の周りでは、ウグイスの鳴き声も聞かれるようになりました。
寒さの苦手な私にとって、暖かい春が待ち遠しい限りです。