草原上の造形 100枚の板の搬入

今日は、私が参加している「アートプランおの」(兵庫県小野市)が、2016年10月に実施するイベント「草原上の造形 100枚の板」プロジェクトの板100枚を工房に運んでいただきました。
実際に 1×4材(9×183×2㎝)100枚を目の当たりにすると、かなりの量に圧倒されます。
100枚の板を使ったモニュメント、インスタレーション作品を兵庫県小野市の「ひまわりの丘公園」にて公開制作と展示を行うというものですが、現地ですべてを行うことは難しいので、10月15日からの公開制作に向けて、各自加工準備を行います。

「アートプランおの」メンバーの2名の彫刻家の方と田中陽三及び、公募による制作希望者を4名(グループ)により、会場の兵庫県小野市「ひまわりの丘公園」の芝生広場にて作品制作を行います。
私も、やっと作品のイメージが固まったので、準備にかかることにしました。
このような公開で行われる、木工造形プロジェクトは、他でもあまりない取り組みで、どのような展開になるのか楽しみなイベントです。
私は、個人参加なので、飛び入りお手伝いなどをしていただける方があると、大変助かります。
仕事の関係で終日の作業は無理なので、公開制作期間の10月15日~10月21日の午後13:00~17:00ごろに現地にて制作予定です。(都合により変更する場合があります)
みなさんの見学、お手伝いを歓迎いたします。

イベントの状況は、「アートプランおの」のFacebookページにてお知らせいたします。
よろしければ「アートプランおの」に「いいね」をお願いします。

会場 兵庫県小野市浄谷町「ひまわりの丘公園」(国道175号線沿い)
制作期間 2016年10月15日~10月21日
展示期間 2016年10月22日~10月30日(撤収10月31日)

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アート・クラフトフェスティバルinたんば2016より

2016年10月1日から2日に開催された、アート・クラフトフェスティバルinたんば2016が終了しました。
今年は、仕事を兼ねて展示ブース前で、豆皿彫りの公開制作を行いました。
初めてのこころみでしたが、沢山の方に見ていただいて、興味を持たれた方などから沢山の感想や質問をいただきました。
黙々と豆皿を彫っていた時に、ずうっと作業を見ている人影があって、ふと顔を上げると、3人の小学生が立っていて、話をすると、いつも遊んでいる公園に来たらフェアをやっていたので、全部見て回ってきたとのこと。
「どこかおもしろいとこあった?」と質問すると、「ここが一番おもしろい」と、とても嬉しいことを言ってくれる。
3人といろいろ話をして、「じゃ また遊んで来る」と言って、別れたあと、「遊んできた」と言って皆、飲みものを手に、私の作業台の前に戻って来てくれました。
せっかくなので記念撮影をさせてもらいました。好奇心旺盛な、そしてとても素直な子供たちとの出会いがとりわけ、ほほえましく楽しい時間になりました。
いつか大人になって、子供たちが記憶の片隅をたどって行ったときに、私の作品と出会うことがあれば、素敵なことだと思います。そんな記憶に残る作品を作っていくことができればと、つくづく感じました。
アート・クラフトフェスティバルinたんばでは、また新たな出会いや体験をさせてもらい、とても有意義な時間を過ごすことができました。
お出でいただいたお客様、運営スタッフの皆様にこころより感謝申し上げます。

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2016年10月3日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

アート・クラフトフェスティバルinたんば2016の会場設営

今日は、明日2016年10月1日から2日に開催されるアート・クラフトフェスティバルinたんば2016の会場設営のお手伝い。
運営スタッフをしている訳ではないのですが、数年前、会場設営ボランティアの募集があった際に、会場に近いこともあり、何かお役に立てればと、ボランティアの申し出をして以来、出展に際しては、会場設営ボランティア要員となっています。
準備は、テント設営や、看板の設置、資材の運搬など作業は大変ですが、お祭りの前日のようで、なかなか楽しい気分になります。
明日からの開催ですが、午後には、公園内の通路沿いは、全国から集まった出展者のテントでほぼ埋め尽くされ、おおむね会場は出来上がっていました。
今年で25周年を迎えるフェスティバルと言うことで、記念のTシャツや缶バッジの販売、出展者の作品を割安に購入できるプレミアム商品券の販売など、楽しい企画もあるようです。
明日から始まるフェスティバル、全国から集まった作家のみなさん、お客様と楽しいひと時が過ごせればと思います。

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2016年9月30日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

アート・クラフトフェスティバルinたんば2016に出展します

2016年10月1日〜2日に開催される、アート・クラフトフェスティバルinたんば2016に、木の器作品で出展いたします。
アート・クラフトフェスティバルinたんばは、今年で25周年を迎えます。
今では、沢山のクラフトフェアが全国各地で開催されていますが、25年を迎えるフェアは少ないのではないかと思います。
フェスティバル会場は、工房から車で1時間。 私たちにとって、もっとも身近で、そして作家活動をして行く上で、たくさんのものを得たフェスティバルです。
およそ20年前、このフェステイバルに出会わなかったら、たぶんプロとして活動していなかっただろうと思います。
私たちは、出展を続ける中で、親しくお付き合いさせていただくことのできる、たくさんの作家の方やお客さま、そしてお店の方、ギャラリーの方と出会う機会を得ました。
このクラフトフェア特有のゆったりとした空気感の中で、自身の作品を提案し、お客様の反応や意見を活動の糧として、今年も出展の機会をいただけたことに感謝し、出展させていただきたいと思います。
会場で皆さんとお会いできることを楽しみにしております。

詳細はアート・クラフトフェスティバルinたんば2016のホームページにて

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2016年9月26日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

カフェでの木の豆皿ワークショップ

いつもワークショップのご依頼をいただいている、兵庫県多可郡多可町にある、お洒落なカフェ・チャッタナの森にて、しずくのかたちをした木の豆皿づくりのワークショップを行いました。
材は、クルミの木を使い、豆皿としてもコースターとしても使いやすい大きさのお皿を作りました。
最初は、大きな彫刻刀での慣れない彫りに少々苦労しておられましたが、ほどなくクルミの木がサクサク彫れる感覚をつかんでいただくと、みなさん良く切れる刃物で木を削る感触を楽しんでおられるようでした。
途中のカフェタイムの休憩も、穏やかな秋の日のオープンなカフェの雰囲気がとても心地良い時間でした。程なく彫りにも慣れていただいて、予定していた時間よりもスムーズな進行となりました。
最後にクルミオイルを塗って仕上げたお皿の出来栄えを、それぞれ楽しまれました。
今日は天気も良く、色づきはじめた森に囲まれたカフェで、楽しいひと時を皆さんと過ごすことができました。
ご参加いただいた皆さんありがとうございました。
そしてお疲れさまでした。

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深い器を彫る道具

木の器を彫っていてよく聞かれることがあります。
深い器、とりわけ口径の狭いものを彫るとき、どんな道具で彫られますか?
木の器を彫り始めたころから、深い器を彫るのが憧れで、始めたころは分厚い木がなかなか手に入らず、見つけたら何でも買っていたころがありました。
器の口径が狭くて、深い器を彫るのは確かに苦労します。
いろいろ苦労しながら最初に見つけたのが、写真の刃物。
工房からほど近い兵庫県三木市に本社がある、道刃物工業株式会社さんの「面裏彫り」。能面の裏彫り用に作られたものだと思いますが、この刃物のカーブが絶妙で、深い器の側面にカーブの屈曲部分がてこのように当たり、刃が底の部分をさらえるようにすくって、彫ることができます。
この道具に出会ってから、作品の幅がとても広がりました。
1本3000円少々と、それほど高い道具でもなく、ハイス鋼で扱いやすい刃物です。
これまで何本か購入しましたが、使ってみると、刃物のカーブと刃の角度が、商品ごとに微妙に違う印象があって、買い求める際によく吟味するか、自分で調整する必要があるように思います。
深彫りには、道刃物工業株式会社さんの「面裏彫り」以外の道具もいろいろ使っていますが、意外と使いやすいベーシックな道具として愛用しています。

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2016年9月20日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

100枚の板プロジェクト現地ミーティング

今日は、私が参加している「アートプランおの」が、10月に実施するイベント「草原上の造形 100枚の板」のプロジェクトの現地ミーティングに参加してきました。
「草原上の造形 100枚の板」プロジェクトは、1×4材(9×183×2㎝)100枚を使ったモニュメント、インスタレーション作品を兵庫県小野市の「ひまわりの丘公園」にて公開制作と展示を行うこというものです。
「アートプランおの」メンバーの2名の彫刻家の方と田中陽三が制作参加により、制作希望者を4名(グループ)公募していましたが、県外からの参加者もいただき、メンバーが決定しました。
参加者ほぼ全員で、会場の兵庫県小野市「ひまわりの丘公園」の芝生広場で現地ミーティングを行い、それぞれの作品の、現地での構想を確認したり、制作の段取り等を確認しました。
このような公開で行われる、木工造形プロジェクトは、他でもあまりない取り組みなので、私も初体験で楽しみなイベントです。
沢山の方に見に来ていただいたり、飛び入りお手伝いなどをしていただいて、楽しいイベントになればと思います。
また、具体的な行動日程は追ってお知らせいたします。

会場 兵庫県小野市浄谷町「ひまわりの丘公園」
制作期間 2016年10月15日~10月21日
展示期間 2016年10月22日~10月30日(撤収10月31日)

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2016年9月11日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

フリーハンドの木の片口

フリーハンドで木の片口をつくりました。
少し厚めの栗の木をフリーハンドで彫って拭き漆塗りで仕上げました。
1合は十分に入る少し大ぶりな片口。
こんな片口を作りたいなと思ったイメージをかたちにしていくのは、面白いけどなかなか思い通りにいかなくて、難しい作業。
フリーハンドとは言え、おおよその輪郭を材に鉛筆で書いて彫っていきます。立体的になってくれば、後はイメージにまかせて、彫っていきます。
イメージ通りにできる時もあれば、そうでない時もあり、これまでいろんな駄作もたくさん作りました。
写真の片口が、良いかどうかは、使い手の方の評価によっても変わるかと思いますが、自分ではイメージに近いものができたかなと思っています。

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2016年9月7日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

棗を彫る

時折、お客様から茶道具の制作のご依頼をいただくことがあります。
この度は、棗のご依頼をいただきました。
お客さまから、おおよその大きさと、ラフスケッチをいただいて、ご要望をお聞きして制作しています。
茶道具は、大変奥の深い世界で、簡単なものではないことは十分理解はしているのですが、私の作品作りにご理解をいただいてのご依頼と言うことで、私なりの作品の個性と茶道具への解釈をいれさせていただいて、いくつか作らせていただいています。
この度は、栗の木を手刳りして、面取りやしのぎを施しています。
棗といえば、木製の茶道具の代表的なもので、一般的には高度な木工ろくろ技術により作られるものがほとんどですが、私は自身のスタイルとして手彫りにより制作しています。
蓋の収まり具合などを考えると、ろくろ整形されたものとほぼ同じ形状になっているので、手で彫って作ることにどれだけの意味があるのかと思われるのですが、手で彫った微妙なゆらぎやゆがみが、私の作品の表情といえるのかもしれません。

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2016年8月28日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

北播磨林業視察研修のワークショップ報告

本日、2016年8月25日に兵庫県北播磨県民局 加東農林振興事務所さんが主催された、北播磨農林視察体験研修「そうだったのか!北播磨の森Ⅱ」のプログラムの中で行われる、身近な木でつくる木工体験の講師のひとりとして参加させていただきました。
周囲を山に囲まれた、兵庫県多可郡多可町八千代区にある「なごみの里 山都」を会場にして、小中学校、特別支援学校の教員の方を対象に、管内の森林、林業を見て、触れて、体験していただくことを目的とした研修会です。
午前に、森林資源活用の話を聞いていただいたり、伐採の体験をしていただいた後、午後からの、身近な木で作る工作体験としてのワークショップの講師をさせていただきました。
4つのグループに分かれて、各講師のもとで、切り出した木でネームプレートを作る体験。のこぎりで額縁を作る体験。電動糸鋸を使った組木作り。そして私は、若い小学校教員の方4名の方とともに、木のスプーン制作をしました。
良く切れる刃物で、木を削るのは気持ちがいいですね。やりだすと、すっかりはまってしまいますね。などおっしゃっていただいて、なごやかなうちに、それぞれのオリジナル仕様のスプーンが出来上がりました。
私たちの生活は、比較的森林に囲まれ、森や木を身近に感じて生活しているのですが、意外とそれを深く知り、体感する機会がないのが実情です。森や木、そこから生まれた素材や生活用具のことを知っていただき、また、それを誰かに伝えることができる機会があることは、大変素晴らしいことだと思います。
木でモノづくりをしている者にとって、このような人と森や木とのかかわりを考える貴重な研修機会に参加させていただき、微力ながらお役に立てたことを本当に嬉しく思います。
参加いただいた教員の方々、研修を企画運営いただいた方々に感謝いたします。

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