木のスプーンのワークショップでトクサを使う

いつもお世話になっている兵庫県多可郡多可町のカフェ チャッタナの森で、木のスプーン制作のワークショップをさせていただきまました。
前回に続いて、今回も県外からの参加をいただいて、大阪からお二人の方にご参加いただきました。
今回は、クルミの木でスプーンを作って、そのままカフェで昼食をいただく楽しいメニューです。
いくつか用意したパターンのスプーン木地から好みのものを選んでいただいて、彫刻刀と小刀で作ります。
これまでワークショップでは、仕上げにサンドペーパーを使っていました。
私は、できるだけ良い刃物を使って、なるべく刃物だけで仕上げて、手の跡を残しながら、必要に応じて毛羽立ちや凹凸を均すためにサンドペーパーを使ってきたのですが、直接口に入れる木地仕上げのスプーンなどは、できれば自然なものでできないかと思っていました。
そんな思いから、今回は、昔から研磨に使われていた、植物のトクサ(砥草)で仕上げることにしました。
トクサで、研磨紙を作るのはトクサの内側の薄皮を剥いで、紙などに貼って使うのですが、これはかなり時間と手間がかかるので、トクサの表側で研磨を試して用意しましたが、実際に使っていただくとみなさん問題なくきれいに仕上げに使えました。
今後は、木地仕上げのカトラリーなどのワークショップでは、できる限りトクサ磨きで行いたいと思います。
みなさん、精一杯に自分仕様のスプーンを作られ、手作りの面白さを楽しまれておられたように思います。
さっそくマイスプーンでお昼にオムライスやカレーをいただき、楽しいひと時を過ごされました。
ご参加いただいたみなさん、お疲れさまでした、そしてありがとうございました。

トクサ 砥草で磨くトクサ 砥草で磨く