明治時代に建てられた、大変大きな古民家が解体されることになり、そこから質の良い古材が沢山出て、これを再生して何か出来ないかと言う相談を受けました。
大変、良い材木を使って建てられた古民家だそうで、廃材として捨てるのも勿体無いので、少しでも使って、記念品的にでも残せないかと言う相談です。
とりあえず、床材に使っていたと言う松の木の板を持って来られ、これでお皿を彫ってみることにしました。
100年以上経過した松の床材ですが、床材と言えしっかり厚みもあり、彫ってみると、鮮やかな飴色の美しい松の木の色が現れました。脂のしっかり乗った濃い杢目の、松の特有の魅力的な表情です。
釘を抜いた跡などもありますが、これも味として使えそうなお皿が出来ました。
いい材を使って、しっかりした建物を作っていたことが感じ取れます。
少しでも、捨てることなく生かしていくことのお手伝いが出来ればと思います。