ご注文をいただいて、久しぶりに栗の木でトレイを彫りました。
縦16、横26、厚さ1.8センチの定番のトレイです。
以前にご注文をいただいて、作らせていただいたギャラリーでお使いいただいているものですが、そのお客様より同じものが欲しいとのご要望で、ご注文をいただきました。
今回のトレイは、お客様のご要望で、底の部分に浅い筋彫りを入れています。
筋彫りを入れると、トレイにリズム感が出て、落ち着いた雰囲気になりました。
複数枚ご注文をいただくと収納も気になるところで、収納のためのスタッキングにも考慮して作っています。
こうして、実際にお使いいただいているものを見て、気に入っていただいて同じものが欲しいと言っていただけることは、とても嬉しいことです。
今回は、拭き漆塗りで仕上げての納品予定です。
2023年のアーカイブ
2023年工房のミツバツツジの満開
年々、開花の時期が早まっているような気がします。
昨年は、桜とミツバツツジの満開が同時だったような気がします。
最近は、作品製作の投稿が少なくなって、季節の花の投稿ばかりになっているようですが、季節ごとに工房の木々の表情が変わりますが、こんなささやかな出来事が何とも嬉しく感じます。
作品製作は、ほとんど休まずやっているのですが、年々仕事のスピードが落ち、納品までお待たせする時間が長くなり申し訳なく思う日々です。

hatsutokiさんの日傘とストール展
2023年4月8日~4月18日まで、兵庫県明石市のギャラリー風来さんにて、兵庫県西脇市のテキスタイルブランド「hatsutoki」の春の日傘とストール展が開催されます。
ギャラリー風来さんは、日頃作品展でお世話になっているギャラリーですが、こちらを会場に、工房えらむの私が一部ですが作らせていただいている、hatsutokiさんの日傘用のハンドルをカスタマイズできる日傘の受注会が、開催されます。
hatsutokiさんの優しい自然の色合いやデザインされたテキスタイルを使った日傘に、お好みの傘のハンドルをカスタマイズして、自分だけの素敵な日傘が作れます。
これからの季節にぴったりの日傘やストールをお楽しみください。
2023年4月8日(土)~18日(火) 11:00~18:00(最終日は17:00まで)
ギャラリー風来 兵庫県明石市天文町1-7-9
片口を彫る
栗の木で片口を彫りました。
定番の片口として長く作っているものです。
厚さ8センチほどの片口ですが、片手で持ちやすくするために口径は小さめにしています。
口径の小さなものを深く彫るのは、少々大変です。
深い器を彫るのは好きで、専用の鑿や道具をパズルのように使いながら彫っていきます。
こんな作業が意外と面白くて、深い器の彫りが好きなのかもしれません。
彫った片口は、漆を塗って仕上げます。
木の片口は、熱くても、冷たくても保温性があり、持ちやすいのがいいところです。
2023年 工房のさくら咲く
2023年、今日3月23日に工房の入口付近に植えた、吉野桜の花のが咲きました。
工房のある所は、兵庫県中南部付近で、全国の桜の開花時期と比べると、少々遅めのエリアではあるのですが、昨日が、とても暖かい日だったためか、一気に咲き始めたようです。
昨年の開花は3月28日、一昨年は3月22日と、工房のある所は、兵庫県小野市の市街地より少し小高いところにあることもあって、平均的には桜の開花は4月に入ってからが多かったのですが、ここ数年は温暖化のせいか、かなり開花が早まっています。
サラリーマン時代は、ほとんど気にすることなく過ごしていた、細かな自然の移り変わりですが、今ではささやかな季節の移ろいが、なんとも面白く、楽しみながら毎日仕事ができることもいいものだと感じます。
力丸雑貨店での3人展
大阪府豊中市にあります、力丸雑貨店さんにて2023年3月25日~29日まで、3人展をさせていただきます。
陶芸家の庄田春海さん、戸津圭一郎さんと工房えらむ・木の器の田中陽三による3人展です。
力丸雑貨店さんでの展示会の入店は、完全予約制となっておりますので、ご覧いただくには、あらかじめ入店予約が必要となっております。
初日3月25日~最終日29日までは同じ時間割となっております。
ご希望日とご希望時間帯を下記からお選びくいただき、力丸雑貨店さんのホームページのお問い合わせフォームよりお申込みください。
①13:00~13:45
②14:00~14:45
③15:00~15:45
④16:00~16:45
3月25日は、在廊予定です。
力丸雑貨店 連絡先 → click
大阪府豊中市東寺内町12-12 北大阪急行線 緑地公園駅最寄り
hatsutokiの日傘のハンドル製作2023
兵庫県西脇市の播州織のファッションブランド「hatsutoki」さんの、自社ブランドのテキスタイルを使った、オリジナル日傘のセミオーダー用ハンドル(傘の柄)を今年も作らせていただきました。
自然をモチーフにした優しい色づかいやデザインのテキスタイルを使ったアパレル、ファッションアイテムを作られている、人気のファッションブランドhatsutokiさんが作られた日傘をイメージに、私がいろいろな木を使って、気ままにハンドルを削り出して作りました。
樹種もさまざまで、クルミ、トチ、ナラ、オリーブ、栗、ウォールナット、梨、ツツジ、ブナなど。
ハンドルは、つるつるに磨かず、刃物で削り出した状態で仕上げているので、手にしっくり馴染みます。
塗装は、食器にも使われる安全な塗料を使い、木のナチュラル感をそのままに、汗などによるべたつきを抑えるようにしています。
自然をモチーフにした生地の日傘と、天然木のハンドルは、しっくり馴染んで、自由に組み合わせて自分だけの素敵な日傘が作れます。
これから日差しの厳しい季節になります。この機会に一点もののマイ日傘をお供にされてはいかがでしょうか。
写真は、まだ塗装前の制作中のものですので、色合いが薄っすらしています。
アセビの花
工房の建物のすぐそばに自生している、アセビの木の花が満開になりました。
まだ、肌寒い早春の時期に、いち早く可憐な花をたくさん咲せるアセビの花は、なんとも華やかです。
可憐な花とは裏腹に、アセビは馬酔木と書き、「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくようになる「木」という所から付いた名前であるとされているそうです。
有毒成分を含む木ですが、白いスズランのような花をたくさん付けて、花の少ない季節に、目を楽しませてくれます。
3月に入って、工房の周りでは、ウグイスの鳴き声も聞かれるようになりました。
寒さの苦手な私にとって、暖かい春が待ち遠しい限りです。
素のかたち4人展が終了しました
2023年2月11日より19日まで、兵庫県明石市の「ギャラリー風来(ふうき)」さんにて開催されておりました「素のかたち 4人展」が、昨日終了いたしました。
ガラス作家の音堂多恵子さん、金属アルミによる器制作者の森下シゲキさん、陶芸家の笹部充恵さん、木の器の田中陽三の4人による展示会でしたが、それぞれの個性を生かした表現を多くの方に楽しんでいただけたようです。
期間中は、沢山のお客様にお出でいただくことができ、無事4人展を終了させていただくことができました。
私としましても、在廊は2日間でしたが、沢山のお客様との出会い、異素材の作家の方との出会いで、今後の作品作りへの活力をいただきました。
お出でいただいた皆様、ギャラリーのオーナー様、スタッフの方、ご一緒いただいた作家の方には心よりお礼申し上げます。
素のかたち4人展が始まりました
盛会に展示会を開催することができ、皆様に感謝いたします。
それぞれの素材を生かした作品が沢山並び、見ごたえのある展示会となっています。

